もう一度、誰かを愛せたら

ミヒロ

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流星群

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深夜。

コテージの最上階で、みんなでだだっ広いジャグジーに浸かってはしゃいだり、近くのテーブルには俊也が手配してくれてた簡単な軽食や飲み物もあり、たまにジャグジーから上がり、軽く飲んだり食べたりしながら、流星群を待った。

俺の左手首には俊也からプレゼントされた、小さなキラキラな星が1つ付いたブレスレット。

涼太もお風呂のときは外す、て言っていたのに、左手首に、豊からさりげなくプレゼントされた小さな貝殻が付いた細くて白いブレスレットが揺れてる。

不意に見上げた夜空。

「あ!」

思わず、ジャグジーの中から声が漏れた。

「なに?どした?」

ジャグジーの淵にいる豊が不思議そうに尋ねる。

「流れ星が見えた」

みんな、一斉に、えっ!と夜空を見上げた。

「えっ!?見えない!なんで、樹だけー!?」

涼太が悔しそうにそして残念そうな顔で夜空を見上げて叫ぶ。

そんなとき。

夜空に流れ星を次々に彩った。

みんな、釘付けになり、声にならない。

「すげー!めっちゃ綺麗!な!俊也」

長椅子に座っていた俊也は豊の嬉々とした声に、うん、と夜空を仰ぎ、優しい笑顔を見せた。
俊也のまっすぐな瞳は夜空を流れる流星群を瞬きもせず、見つめてる。

流星群を見上げている俊也を俺は見つめた。

暫く、流星群を眺めて過し、今夜はもう寝よう、となったけれど...。

「樹は俊也と同じ部屋でいーよね?」

涼太がにやにやしながら俺に言い、真っ赤になった。

...そんな涼太はどうするんだろ、と思いきや。

寝室は3つあるし、涼太は1人で寝る、と言う。
豊もまた同じく。

俺と俊也だけ、同じ部屋...。

ツインのダブルだし、まあ、いいか。
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