6 / 11
6
しおりを挟む自宅でシャワーを浴び、念入りにアナル洗浄も済ませ、僕はトートバッグにローションと念の為、6つ入りのコンドームを入れ、
「じゃ、お母さん、行ってきます」
中村くんの家まで歩いているさなか、
「...ローションとゴム、足りるかな」
何しろ、初めて、4人を相手する僕は小首を傾げて暫し考え、一度、行きつけの薬局に寄ることにした。
ローションを二本、ゴムも12枚入りを二パック持ち、レジに向かう。
レジは既に顔見知りの大学生のバイトの加賀さんだった。
「いつもありがとう、遥斗くん。今日は随分、大量だね」
にっこりと笑顔を向けられ、僕は照れた。
「あ、今日、これから友達の家に行くものですから...」
「へえ、友達?」
レジを打ちながら、加賀さんが目を丸くした。
初めてローションを買ったとき、レジをしてくれたのが加賀さん。
もじもじする僕にこそっ、と
「...もしかして、君もゲイ?」
と尋ねられ、真っ赤な顔で頷いた。
僕の見た目からウケだと見抜いたのだろう、
「今度、僕にもヤラセてね」
と言われたが、まだ肉体関係はない。
お勘定を済ませ、紙袋をトートバッグに入れて、僕はまた歩き出す。
淡いピンク色のパーカーに細身なデニムといった出で立ちだ。
先生に、
「遥斗は可愛いからピンクが似合うね」
そう言われたパーカー。
中村くんの家に着き、インターフォンを押した。
開いた先には高野くんがいる。
「遅かったじゃん、遥斗」
「ごめんね、ちょっと、準備に手間取っちゃって。お邪魔します」
中村くんの部屋に入ると吉田くん、石井くんの姿もあり、
「遥斗、待ってたよ」
僕も笑顔を返し、トートバッグを置くと、テーブルにローションとゴムを並べた。
軽く飲み物を飲み、休憩した後は、高野くんに指示されるまま、後ろ向きになり、パーカーやデニムを脱いだ。
「色白だな、遥斗」
「尻も小さくて、丸っこくて可愛いな」
興奮気味な声が聞こえる。
多分、吉田くんと中村くんだ。
4
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
セフレの僕たちは✖✖✖
ミヒロ
BL
幼なじみであり、初体験の相手でもあり、高1で同級生、現在はセフレでヤリまくりなドスケベなミナト、ヒロキの物語。
表紙イラスト as-AIart 様- (素敵なイラストありがとうございます!)
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
俺がイベント企画サークル(ヤリサー)に入会して、憧れの先輩に抱いてもらうまでの話
eit
BL
やる気のない大学生が、ある日偶然にも、他人のセックスを覗いてしまう。それは彼にとって衝撃だった。泣きながら無理やりイカされている男を見て、死ぬほど勃起した。俺もあんな風に抱かれてみたい。人目も気にせず喘いでみたい。あの先輩に抱かれたい。
その一心で、イベント企画サークルという名の、大学では有名なヤリサーの扉を叩くことにした。
※25,000文字ありますが、エロ以外一切ありません。それだけを求めて読んでください。
【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!
Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥
財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。
”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。
財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。
財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!!
青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!!
関連物語
『お嬢様は“いけないコト”がしたい』
『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中
『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位
『好き好き大好きの嘘』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位
※表紙イラスト Bu-cha作
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?
望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。
ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。
転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを――
そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。
その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。
――そして、セイフィーラは見てしまった。
目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を――
※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。
※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)
お助けキャラに転生したのに主人公に嫌われているのはなんで!?
菟圃(うさぎはたけ)
BL
事故で死んで気がつけば俺はよく遊んでいた18禁BLゲームのお助けキャラに転生していた!
主人公の幼馴染で主人公に必要なものがあればお助けアイテムをくれたり、テストの範囲を教えてくれたりする何でも屋みたいなお助けキャラだ。
お助けキャラだから最後までストーリーを楽しめると思っていたのに…。
優しい主人公が悪役みたいになっていたり!?
なんでみんなストーリー通りに動いてくれないの!?
残酷な描写や、無理矢理の表現があります。
苦手な方はご注意ください。
偶に寝ぼけて2話同じ時間帯に投稿してる時があります。
その時は寝惚けてるんだと思って生暖かく見守ってください…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる