133 / 145
7月の秘密
7月の秘密 6
しおりを挟む
「驚いたな。なんで知ってるの? もしかして、どこかで会ったことある? 僕と君みたいに」
イザークは目を瞠った。
わたしは混乱した頭で考える。
まさか、わたしたちがきょうだいだった……?
でも、それなら、ヴェルナーさんがわたしたち二人の事を「似ている」と言ったのも頷ける。確かにあの人もエミールさんとわたしの髪の色が似ていると言っていた。それに、性格も……
返事をしないわたしがショックを受けているのかと思ったのか、イザークが続ける。
「そんなに悲しまなくてもいいよ。他にもきょうだいは沢山いるから。僕もそのうちのひとりなんだ。もっとも、母親は違うけど」
「え?」
きょうだいだと名乗った目の前の少年は、妖しく目を細める。
「僕たちのお父様は、表舞台にこそ出ないものの、たいへんな権力を持っていてね。それこそ、この国の命運を左右しかねないくらいの。お父様は優秀な後継者を欲しがってる。その為にいろんな環境で自分の子供を育てる実験をしてるのさ。お父様の力のおこぼれにあずかろうとする側近達の集団――通称『機関』に子供を預けてね。もちろん、機関に属する側近達も競うように熱心にそのこども達を育てるよ。優秀な子に育て上げれば、自分やその跡継ぎが取り立ててもらえるチャンスだからね。でも、お父様は女のこどもにはあんまり興味ないんだ。だから君はおざなりにされてたんだけど、さっきも言ったとおり、君の兄が入学直前に残念な事になっちゃったからね。彼と君の後見人でもある人物が焦ってしまった。それで、性別だろうが年齢だろうが関係なく、君をこの学校に放り込んだってわけ。君がとある犯罪を暴いたって聞きつけて、芽が出ると踏んだのか……でも、詳しい事情を説明してないところを見ると、あわよくば……って感じかもね」
「な、なにそれ……そんなの、おかしいです。自分のこどもをそんな風に育てるなんて……」
「お父様の崇高な思想を理解するのは、君にはまだ難しいかな?」
イザークは首を傾げると、わたしとの間を詰める。
「ねえ、この機に僕たち、手を組まない? 承諾してくれたら君の性別の事は黙っていてあげるし、今よりいい生活をさせてあげる。もちろん卒業してからも。僕の後見人は、君の後見人より遥かに力があるんだ。君だって、孤児院の連中みたいな最期は遂げたくないでしょ?」
「それって、どういう……」
「わからない? 君が育った孤児院、火事で無くなったんだよね? あれ、機関がやったんだよ。君がこの学校に入学すれば用済みだし、君を通じて機関の存在が外に漏れないようにって。そのために全部燃やしてしまえば手っ取り早いでしょ」
それを聞いて、わたしは口元を手で覆う。
「なんて――なんてひどいこと」
そう口にするのが精一杯だった。
この人達が孤児院を? その為だけに? まさか。そんなの、狂っている。
なによりも、そんな恐ろしいことを、まるでなんでもないことのように口にするイザークを見て、背中に冷たいものを感じた。
あまりの衝撃に、思わずよろめきそうになりながらも、なんとか踏みとどまる。
「君も落ちこぼれに認定されたら、同じように処分されちゃうかもしれないんだよ。そんなの嫌でしょ? だからさ……」
イザークは優しげに微笑む。その笑顔に、彼の言うとおりにすればすべて上手く行のではと錯覚してしまいそうになる。誘惑に負けまいと必死にわたしは後ずさる。
いやだ、こんなところ。逃げ出したい。いや、逃げなければならない。だから、わたしは、わたしは――
わたしは考えるときの癖で、左目の下に指をあてる。
その途端、落ち着きと共に、思考が鮮明になったような気がした。
少しの間を置いた後、わたしは静かな声で告げる。
「……あなたは、いえ、あなただけじゃない。あなた達の機関とやらも勘違いをしています。わたしは――わたしは、ユーリじゃありません」
イザークはあしらうように軽く笑う。
「この後に及んで言い逃れする気? 僕を侮らないで。名前だけじゃない。年齢、体格に髪の色、目の色――すべてが君の特徴と一致している。それに、君にはユーリである印として、足に痣があるはずだ。まさか無いとは言わせないよ。調べはついてるんだからね」
「ええ、確かにわたしの足には痣のようなものがあります。けれど、正確にはそれは痣ではなく『火傷の跡』なんです。あなたはさっき幼い頃に会った事があると言いましたけど、わたしは思い出せなかった。それは、あなたが会ったのがわたしではなく、『本物のユーリ』だったからです」
「ちょっと待ってよ。『本物のユーリ』ってなに。それじゃあ君は誰なわけ?」
「わたしの本当の名前は――アウグステ。八月生まれのアウグステです」
イザークは黙ったまま不審そうに眉をひそめる。わたしが孤児院で一緒に育ったこどものことまでは知らないんだろう。
「あなたはユーリと会うために、随分と強引に彼女を連れ去ったみたいですね。そのせいで、孤児院ではちょっとした騒ぎになりました。それはそうですよね。大切な支援者からの預かり物だったこどもが一時的に行方不明になってしまったんですから。幸い無事だったものの、これから先もまた同じようなことが起こるかもしれない。それを恐れた教会の人たちは、本物のユーリと外見の似ているわたし――アウグステとを入れ替えたんです。もしかしたら、最初からわたしはユーリのスペアのつもりであの孤児院に引き取られたのかもしれません。あんなに特徴の重なるこどもが、同じ孤児院で育つなんてことは珍しいでしょうから。ともかく、その事件のすぐ後に、わたしは火傷を負いました――それも、教会の人たちによって、焼けた火箸を足に押し付けられて……その結果、わたしはユーリと名乗ることになり、痣を隠した本物のユーリは、アウグステと名乗ることになったんです」
「……まさか」
「たぶん、ある程度成長して、身の安全が保障されるまでは、その入れ替わりを継続するつもりだったんでしょう。けれど、そこで予想外の出来事が起きてしまった。ユーリの兄であるエミールの死です」
わたしはイザークの顔をじっと見つめながら続ける。
「大切な『お父様』からの預かり物であるこどもをなくした後見人は焦ったんでしょう。挽回するべくエミールの妹をこの学校に送り込むことを考えた。折りよくその妹が、ある事件の真相を暴いたと聞いて、何かしらの才能があると踏んで。けれど教会側も困ったでしょうね。それをしたのは本物のユーリではない、身代わりのこどもだったんですから。だけど、そんな事を後見人に伝えれば、信頼を損ねて寄付を打ち切られてしまうかもしれない。かといって、幼い頃ならまだしも、14歳にまで成長した子供をまた入れ替えるなんて難しいでしょう。だから、教会は入れ替えた事実を隠蔽し、わたしを『ユーリ』のまま、この学校に送り込んだ。だって、わたしと本物のユーリは外見の特徴が同じだったんですから。入れ替えたままでもばれないと思ったんでしょうね」
「馬鹿な……まさか、そんなこと……」
にわかには信じられないといった様子でイザークは呟く。
「わたしの言うこと、嘘だと思いますか? それなら確かめてみますか? 本物の『ユーリ』と並べて比較して……そんなことできませんよね。全て燃えて無くなってしまったんですから。やったのはあなた達の機関です。あなた達は、自分達の手によって、大切な『お父様のこども』をひとり、この世から葬り去ってしまったんですよ」
黙り込んで考える素振りを見せるイザークに対し、わたしは畳み掛ける。
「ねえ、イザーク。わたし、気になっていた事があるんです」
イザークがちらりとこちらを見た。
「もしかして、あなたもわたしと同じなんじゃありませんか?」
イザークは目を瞠った。
わたしは混乱した頭で考える。
まさか、わたしたちがきょうだいだった……?
でも、それなら、ヴェルナーさんがわたしたち二人の事を「似ている」と言ったのも頷ける。確かにあの人もエミールさんとわたしの髪の色が似ていると言っていた。それに、性格も……
返事をしないわたしがショックを受けているのかと思ったのか、イザークが続ける。
「そんなに悲しまなくてもいいよ。他にもきょうだいは沢山いるから。僕もそのうちのひとりなんだ。もっとも、母親は違うけど」
「え?」
きょうだいだと名乗った目の前の少年は、妖しく目を細める。
「僕たちのお父様は、表舞台にこそ出ないものの、たいへんな権力を持っていてね。それこそ、この国の命運を左右しかねないくらいの。お父様は優秀な後継者を欲しがってる。その為にいろんな環境で自分の子供を育てる実験をしてるのさ。お父様の力のおこぼれにあずかろうとする側近達の集団――通称『機関』に子供を預けてね。もちろん、機関に属する側近達も競うように熱心にそのこども達を育てるよ。優秀な子に育て上げれば、自分やその跡継ぎが取り立ててもらえるチャンスだからね。でも、お父様は女のこどもにはあんまり興味ないんだ。だから君はおざなりにされてたんだけど、さっきも言ったとおり、君の兄が入学直前に残念な事になっちゃったからね。彼と君の後見人でもある人物が焦ってしまった。それで、性別だろうが年齢だろうが関係なく、君をこの学校に放り込んだってわけ。君がとある犯罪を暴いたって聞きつけて、芽が出ると踏んだのか……でも、詳しい事情を説明してないところを見ると、あわよくば……って感じかもね」
「な、なにそれ……そんなの、おかしいです。自分のこどもをそんな風に育てるなんて……」
「お父様の崇高な思想を理解するのは、君にはまだ難しいかな?」
イザークは首を傾げると、わたしとの間を詰める。
「ねえ、この機に僕たち、手を組まない? 承諾してくれたら君の性別の事は黙っていてあげるし、今よりいい生活をさせてあげる。もちろん卒業してからも。僕の後見人は、君の後見人より遥かに力があるんだ。君だって、孤児院の連中みたいな最期は遂げたくないでしょ?」
「それって、どういう……」
「わからない? 君が育った孤児院、火事で無くなったんだよね? あれ、機関がやったんだよ。君がこの学校に入学すれば用済みだし、君を通じて機関の存在が外に漏れないようにって。そのために全部燃やしてしまえば手っ取り早いでしょ」
それを聞いて、わたしは口元を手で覆う。
「なんて――なんてひどいこと」
そう口にするのが精一杯だった。
この人達が孤児院を? その為だけに? まさか。そんなの、狂っている。
なによりも、そんな恐ろしいことを、まるでなんでもないことのように口にするイザークを見て、背中に冷たいものを感じた。
あまりの衝撃に、思わずよろめきそうになりながらも、なんとか踏みとどまる。
「君も落ちこぼれに認定されたら、同じように処分されちゃうかもしれないんだよ。そんなの嫌でしょ? だからさ……」
イザークは優しげに微笑む。その笑顔に、彼の言うとおりにすればすべて上手く行のではと錯覚してしまいそうになる。誘惑に負けまいと必死にわたしは後ずさる。
いやだ、こんなところ。逃げ出したい。いや、逃げなければならない。だから、わたしは、わたしは――
わたしは考えるときの癖で、左目の下に指をあてる。
その途端、落ち着きと共に、思考が鮮明になったような気がした。
少しの間を置いた後、わたしは静かな声で告げる。
「……あなたは、いえ、あなただけじゃない。あなた達の機関とやらも勘違いをしています。わたしは――わたしは、ユーリじゃありません」
イザークはあしらうように軽く笑う。
「この後に及んで言い逃れする気? 僕を侮らないで。名前だけじゃない。年齢、体格に髪の色、目の色――すべてが君の特徴と一致している。それに、君にはユーリである印として、足に痣があるはずだ。まさか無いとは言わせないよ。調べはついてるんだからね」
「ええ、確かにわたしの足には痣のようなものがあります。けれど、正確にはそれは痣ではなく『火傷の跡』なんです。あなたはさっき幼い頃に会った事があると言いましたけど、わたしは思い出せなかった。それは、あなたが会ったのがわたしではなく、『本物のユーリ』だったからです」
「ちょっと待ってよ。『本物のユーリ』ってなに。それじゃあ君は誰なわけ?」
「わたしの本当の名前は――アウグステ。八月生まれのアウグステです」
イザークは黙ったまま不審そうに眉をひそめる。わたしが孤児院で一緒に育ったこどものことまでは知らないんだろう。
「あなたはユーリと会うために、随分と強引に彼女を連れ去ったみたいですね。そのせいで、孤児院ではちょっとした騒ぎになりました。それはそうですよね。大切な支援者からの預かり物だったこどもが一時的に行方不明になってしまったんですから。幸い無事だったものの、これから先もまた同じようなことが起こるかもしれない。それを恐れた教会の人たちは、本物のユーリと外見の似ているわたし――アウグステとを入れ替えたんです。もしかしたら、最初からわたしはユーリのスペアのつもりであの孤児院に引き取られたのかもしれません。あんなに特徴の重なるこどもが、同じ孤児院で育つなんてことは珍しいでしょうから。ともかく、その事件のすぐ後に、わたしは火傷を負いました――それも、教会の人たちによって、焼けた火箸を足に押し付けられて……その結果、わたしはユーリと名乗ることになり、痣を隠した本物のユーリは、アウグステと名乗ることになったんです」
「……まさか」
「たぶん、ある程度成長して、身の安全が保障されるまでは、その入れ替わりを継続するつもりだったんでしょう。けれど、そこで予想外の出来事が起きてしまった。ユーリの兄であるエミールの死です」
わたしはイザークの顔をじっと見つめながら続ける。
「大切な『お父様』からの預かり物であるこどもをなくした後見人は焦ったんでしょう。挽回するべくエミールの妹をこの学校に送り込むことを考えた。折りよくその妹が、ある事件の真相を暴いたと聞いて、何かしらの才能があると踏んで。けれど教会側も困ったでしょうね。それをしたのは本物のユーリではない、身代わりのこどもだったんですから。だけど、そんな事を後見人に伝えれば、信頼を損ねて寄付を打ち切られてしまうかもしれない。かといって、幼い頃ならまだしも、14歳にまで成長した子供をまた入れ替えるなんて難しいでしょう。だから、教会は入れ替えた事実を隠蔽し、わたしを『ユーリ』のまま、この学校に送り込んだ。だって、わたしと本物のユーリは外見の特徴が同じだったんですから。入れ替えたままでもばれないと思ったんでしょうね」
「馬鹿な……まさか、そんなこと……」
にわかには信じられないといった様子でイザークは呟く。
「わたしの言うこと、嘘だと思いますか? それなら確かめてみますか? 本物の『ユーリ』と並べて比較して……そんなことできませんよね。全て燃えて無くなってしまったんですから。やったのはあなた達の機関です。あなた達は、自分達の手によって、大切な『お父様のこども』をひとり、この世から葬り去ってしまったんですよ」
黙り込んで考える素振りを見せるイザークに対し、わたしは畳み掛ける。
「ねえ、イザーク。わたし、気になっていた事があるんです」
イザークがちらりとこちらを見た。
「もしかして、あなたもわたしと同じなんじゃありませんか?」
0
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説
旧校舎のフーディーニ
澤田慎梧
ミステリー
【「死体の写った写真」から始まる、人の死なないミステリー】
時は1993年。神奈川県立「比企谷(ひきがやつ)高校」一年生の藤本は、担任教師からクラス内で起こった盗難事件の解決を命じられてしまう。
困り果てた彼が頼ったのは、知る人ぞ知る「名探偵」である、奇術部の真白部長だった。
けれども、奇術部部室を訪ねてみると、そこには美少女の死体が転がっていて――。
奇術師にして名探偵、真白部長が学校の些細な謎や心霊現象を鮮やかに解決。
「タネも仕掛けもございます」
★毎週月水金の12時くらいに更新予定
※本作品は連作短編です。出来るだけ話数通りにお読みいただけると幸いです。
※本作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※本作品の主な舞台は1993年(平成五年)ですが、当時の知識が無くてもお楽しみいただけます。
※本作品はカクヨム様にて連載していたものを加筆修正したものとなります。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
パラダイス・ロスト
真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。
※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。
バージン・クライシス
アーケロン
ミステリー
友人たちと平穏な学園生活を送っていた女子高生が、密かに人身売買裏サイトのオークションに出展され、四千万の値がつけられてしまった。可憐な美少女バージンをめぐって繰り広げられる、熾烈で仁義なきバージン争奪戦!
どうかしてるから童話かして。
アビト
ミステリー
童話チックミステリー。平凡高校生主人公×謎多き高校生が織りなす物語。
____
おかしいんだ。
可笑しいんだよ。
いや、犯しくて、お菓子食って、自ら冒したんだよ。
_____
日常生活が退屈で、退屈で仕方ない僕は、普通の高校生。
今まで、大体のことは何事もなく生きてきた。
ドラマやアニメに出てくるような波乱万丈な人生ではない。
普通。
今もこれからも、普通に生きて、何事もなく終わると信じていた。
僕のクラスメイトが失踪するまでは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる