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ウサ天使ぴょこたんの恋愛相談
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一方、ここは桃井陽菜の休憩室。
「へ―藤花さんは豪山先輩と住まいが隣の幼馴染なんですね!」
「そうそう! あいつガサツだけど男気はあってね……」
「へ―……そうなんですね」
お互いソファーに仲良く座る2人。
天使である桃井陽菜と藤花香は早く目を覚まし、同族のガールズトークで盛り上がっていた。
数分前に、たまたまトイレで一緒になり、少し会話をしたのがきっかけである。
やはりお互い天使という名の宇宙人。
お互い話せる相手がいるのは心強く嬉しいものである。
近い性格であることから、話しやすかったのも理由の一つかもしれない。
「ところで、藤花さんは豪山先輩の何処が好きなんですか!」
「えっ? 桃井さんはいきなりストレートに聞いて来るね?」
「やっぱ気になりますからね!」
曇りなき瞳を前に藤花は困惑してしまう……。
「あ、逆に桃井さんは青井君のどんなところが気に入っているの?」
逆質問で何とか話を逸らそうと試みる藤花。
「えっと……。顔、性格、声、体つき、私を大事にしてくれる優しいとことか、うーん全部!」
「そっ、即答っ⁈」
予想外の迷いなきスーパーカウンターに面食らう藤花だった。
聞く質問と相手を間違ったことに気が付く藤花だったがもう遅い。
「じゃ、次は藤花さんの番ですね! えへへ、これ優君の真似なんですよね! 『先に言わないとフェアじゃない! キリッ!』てな感じで」
……おのろけも入って、最早隙がなく聞く内容が全く無い。
仕方ない、年下に負けるのはちょっと悔しいので腹を括ろうと藤花は考える。
「えっと……私に対し一途なとこかな……」
「あっ! ああ……」
桃井は「豪山が天使クロノを見て鼻を伸ばしているのを見て、藤花がムッとしている姿」を思い出した。
「そ、そうですね……。例え目の前に金髪美人がいたとしても、心は藤花さんに向いていましたもんね多分……」
「う……」
桃井なりに一生懸命フォローしたつもりであったが、それは反刃となり藤花の心に深く刺さってしまう結果となる。
「大丈夫です先輩! 優君なんか私の胸とか瞳が気に入っているって親友の無紅君が教えてくれましたから! 男の人って胸やスタイルだけで判断するわけじゃないんですよ!」
とても嬉しそうに熱弁する桃井の話を聞き、「それは青井優君の性癖の問題では?」と心の中で深く突っ込みを入れる藤花であった。
「そ、そうね……。確かにそうかもしれないね……」
「ですよね?」
少し青井優に同情し、笑いをこらえながら、自分の悩みが馬鹿らしくなった藤花だった。
まあ、無紅と青井君は本当に分かりやすい性格しているけど、豪山は繊細な所があるからね……。
藤花は日野明との戦闘を思い出し、しみじみとそれを感じていた。
「……今思ったんですけど、藤花さんと豪山先輩って似たところがありますよね?」
「えっ? 何処? 何処?」
藤花は桃井にくいよる。
というのも、桃井は【始まりの天使】。
更には大物のVであり、人を見る目があるのを藤花は感じていたからだ。
「えっとね……2人とも繊細な所と、花が好きな所。それとお互い私にこうやって相談してくるところかな?」
「あ……」
桃井の言葉を聞き、目から鱗の藤花……。
『なあ? 藤花、花って不思議だよな。本当は種類ごとに季節で咲く時期が決まっているんだろ?』
昔の豪山の言葉通り、あいつは刻印解放に花を模した春夏秋冬を選んだっけ……。
そういえば、小学校時代の出会った頃はあいつ、花に興味持ってなかったよね……。
「うん、そうだね! ありがとう桃井さん! 流石は【ウサ天使ぴょこたん】大物のV。相談して良かったなあ……」
「えへへ……それほどでも……」
謙遜する桃井に対し、これが【始まりの天使】の器なのかと心底感心する藤花であった。
「へ―藤花さんは豪山先輩と住まいが隣の幼馴染なんですね!」
「そうそう! あいつガサツだけど男気はあってね……」
「へ―……そうなんですね」
お互いソファーに仲良く座る2人。
天使である桃井陽菜と藤花香は早く目を覚まし、同族のガールズトークで盛り上がっていた。
数分前に、たまたまトイレで一緒になり、少し会話をしたのがきっかけである。
やはりお互い天使という名の宇宙人。
お互い話せる相手がいるのは心強く嬉しいものである。
近い性格であることから、話しやすかったのも理由の一つかもしれない。
「ところで、藤花さんは豪山先輩の何処が好きなんですか!」
「えっ? 桃井さんはいきなりストレートに聞いて来るね?」
「やっぱ気になりますからね!」
曇りなき瞳を前に藤花は困惑してしまう……。
「あ、逆に桃井さんは青井君のどんなところが気に入っているの?」
逆質問で何とか話を逸らそうと試みる藤花。
「えっと……。顔、性格、声、体つき、私を大事にしてくれる優しいとことか、うーん全部!」
「そっ、即答っ⁈」
予想外の迷いなきスーパーカウンターに面食らう藤花だった。
聞く質問と相手を間違ったことに気が付く藤花だったがもう遅い。
「じゃ、次は藤花さんの番ですね! えへへ、これ優君の真似なんですよね! 『先に言わないとフェアじゃない! キリッ!』てな感じで」
……おのろけも入って、最早隙がなく聞く内容が全く無い。
仕方ない、年下に負けるのはちょっと悔しいので腹を括ろうと藤花は考える。
「えっと……私に対し一途なとこかな……」
「あっ! ああ……」
桃井は「豪山が天使クロノを見て鼻を伸ばしているのを見て、藤花がムッとしている姿」を思い出した。
「そ、そうですね……。例え目の前に金髪美人がいたとしても、心は藤花さんに向いていましたもんね多分……」
「う……」
桃井なりに一生懸命フォローしたつもりであったが、それは反刃となり藤花の心に深く刺さってしまう結果となる。
「大丈夫です先輩! 優君なんか私の胸とか瞳が気に入っているって親友の無紅君が教えてくれましたから! 男の人って胸やスタイルだけで判断するわけじゃないんですよ!」
とても嬉しそうに熱弁する桃井の話を聞き、「それは青井優君の性癖の問題では?」と心の中で深く突っ込みを入れる藤花であった。
「そ、そうね……。確かにそうかもしれないね……」
「ですよね?」
少し青井優に同情し、笑いをこらえながら、自分の悩みが馬鹿らしくなった藤花だった。
まあ、無紅と青井君は本当に分かりやすい性格しているけど、豪山は繊細な所があるからね……。
藤花は日野明との戦闘を思い出し、しみじみとそれを感じていた。
「……今思ったんですけど、藤花さんと豪山先輩って似たところがありますよね?」
「えっ? 何処? 何処?」
藤花は桃井にくいよる。
というのも、桃井は【始まりの天使】。
更には大物のVであり、人を見る目があるのを藤花は感じていたからだ。
「えっとね……2人とも繊細な所と、花が好きな所。それとお互い私にこうやって相談してくるところかな?」
「あ……」
桃井の言葉を聞き、目から鱗の藤花……。
『なあ? 藤花、花って不思議だよな。本当は種類ごとに季節で咲く時期が決まっているんだろ?』
昔の豪山の言葉通り、あいつは刻印解放に花を模した春夏秋冬を選んだっけ……。
そういえば、小学校時代の出会った頃はあいつ、花に興味持ってなかったよね……。
「うん、そうだね! ありがとう桃井さん! 流石は【ウサ天使ぴょこたん】大物のV。相談して良かったなあ……」
「えへへ……それほどでも……」
謙遜する桃井に対し、これが【始まりの天使】の器なのかと心底感心する藤花であった。
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