嫌われ者の王子様

のぼる

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17話 方法と代償

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「何だこれは…?」

不思議な色をした飴玉のようなものを出す。

「宝玉と言うもので…簡単に言えばイルド様のお力を一時的に封じるようなものですね。」

「ほう。そんなものがあるのだな。でも最初っからそれを渡しとけば良かったのではないか?」

「それが………実はこれ入手がかなり困難でして…」

「サイドを使ってもか?」
*国宝倉庫こと

「はい…この国のサイドの2つ分の価値があるかと。」

「ふ、2つ分だと!?」

国の財力を出しきっても買えないなんて…

一体その1粒に何が使われているのだ?

「それと…これは代償が必要なのです。」

「代償…?」

「この宝玉を口にすると、必ず自身に災難が訪れるというものでして………。」

さ、災難………

「ですから、私はオススメしま「よし、いただこう。」」

「は?」

ぽかんと間抜けな顔をするファランを他所に、僕は意を決して宝玉と呼ばれるものを口にするのだった。
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