212 / 297
209.里佳の事情①
しおりを挟む
「えっ?」
私は女の人に抱かれて、泣き声を上げていた。疲れた表情の女の人は、優しげな笑みで話し掛けてくる。
「よしよし、私の赤ちゃん。私がお母さんよ。これから、よろしくね。名前は決めてあるの。里佳っていうのよ」
――私はマレビト召喚の呪術を行使したはず……。
なのに、見ず知らずの女性の子供に転生していた。
「えっ?」
幼稚園に入園した。
「えっ?」
小学校に入学した。
「えっ?」
中学生になった。
「えっ?」
高校受験に合格した。
確かに私のマレビト召喚の呪符は、術者の命を用いずとも召喚出来ないか、研究の途上にあった。
不完全なことは分かってたし、思わぬ副作用も覚悟してた。
いやいや。
なんか、第2の人生をエンジョイしちゃってますけど?
「里佳――ぁ? 入学式、遅れるぞ――?」
「今、行く――!」
と、私が応えたのは隣の家に住む幼馴染の勇吾だ。
赤ん坊だけど中味は18歳の王女という私が、年相応で平民の子供らしい振る舞いをするのに、随分参考にさせてもらった。
私が里佳に転生してから、ずっと一緒に育った。
「今日から高校生だろ? まだ、あんなちっこい犬が怖いのかよ?」
と、勇吾は笑うが、私には切実だ。
犬を見ると、どうしても狼型人獣に頭から喰われた城主の姿がフラッシュバックしてしまう。
勇吾の背中に隠れさせてもらって、恐る恐る道を進む。
からかいながらも、嫌がることなく私を守ってくれる勇吾はいいヤツだ。
あの晩のことは忘れられない。ジーウォの剣士長、フェイロンの背に守られ、侍女のシアユンと一緒に訳も分からず宮城に逃げ込んだ。
以来、死者を積み重ね、多くの民が喰われ、私はマレビト召喚の儀に及んだ。
今ごろ、彼らはどうしているだろう?
マレビトは無事に召喚されているのだろうか?
それとも、祖霊は私にマレビトを連れて帰れと言っているのだろうか?
幼い頃は会う人会う人みんな「この人がマレビトではないか?」と思って、随分、目付きの悪い子供だった。
けれど16年も音沙汰なしでは、さすがに「なるようになる」としか思わなくなった。
「あの途中に出てきた銀髪が主人公の結末を暗示してたと思うんだよな」
と、晩ごはんの後に観た映画の感想を勇吾が話してる。
この高度な文明の異世界に最初はとても驚いたけど、それもすっかり馴染んだ。
なにより驚いたのは医療だ。
もし、いつかダーシャンに戻れるなら、医療や医学の知識を持ち帰りたいと医学部を志した。
が、壊滅的に数学や物理が苦手だった。
皆が文系に進むことを勧めてくる中、勇吾だけが応援してくれた。
根気よく私の勉強に付き合ってくれて、何度も基礎から説明してくれて、イヤな顔ひとつしない。高校では皆んなをまとめて文化祭の企画を取り仕切ったり、頼り甲斐のある男子に成長していた。
なにせ生まれた時点で中味は18歳の私が、赤ん坊の頃から付きっ切りで見てきたのだ。私好みの男に育たない訳がない。
いつか、祖霊に呼ばれて帰ってしまうかもしれないけど、それまではずっと一緒にいてほしい。そう願うようになってた。
楽しい高校生活はあっという間に過ぎ、勇吾のサポートもあって無事に医学部に合格できた。
ギリギリの成績だったので、県外の大学を選ばざるを得ず、しばらく勇吾と離れ離れになるのは残念だったけど、私は志を貫いた。
そして、卒業式のあと、勇吾から校舎の裏に呼び出された。
「笑わないで聞いてほしいんだけど」
と、顔を赤くしてる。
あっ、これ告白されるヤツだ。と、すぐにピンときた。
仕方ないなぁ! 18歳を2回目のお姉さんが恋人になってあげよう! 大切にするんだぞ!
と、思ったとき、勇吾の身体が足元から白い光に包まれ始めた。
モジモジと愛を打ち明ける勇吾は、まだ気が付いていない。
――勇吾がマレビトだったんだ……。
私は呆然とすると同時に、あの過酷なジーウォ城に勇吾を送り込んでしまうことに愕然とした。
私の主観では18年も前の出来事なのに、人獣たちの恐ろしさは克明に思い出せる。第2城壁は陥落しただろうか? 最終城壁だけで守り切れるだろうか?
あんなところに、私の可愛い勇吾を行かせてしまうなんて――。
「ごめんなさい――」
溢れる涙と一緒に、私は思わず謝った。
勇吾は、ハッとした顔で私の瞳を見詰めた。
「勇吾……」
私はきっと死ぬ。マレビトの召喚は術者の命と引き換えだ。今まで楽しい楽しい18年間をありがとう。ジーウォ城の皆んなをよろしくね。勇吾だったらきっと大丈夫。皆んなをまとめて、救ってくれるよね?
そう思うと、それ以上に言葉が出てこなかった。
完全に勇吾を包んだ光は、やがて小さくなり、……消えた。
見上げた空は快晴で、雲ひとつない。
……いい人生、だったことにしておこう。
……。
……。
「えっ?」
私、死んでないんだけど……。
とりあえず、友達と約束してた、制服で最後になるパフェを食べに行った。
美味しかった。
「里佳の大食いも見納めかあ」
「なに言ってるのよ! 卒業しても、また遊びに行こうよぉ! このこの!」
なんてジャレ合ってから、家に帰った。
晩ご飯は一人で食べた。
風呂に入った。
布団に入った。
「えっ?」
これ……、どうしたらいいの……?
勇吾を異世界に送っちゃって、私の日常は続いていくとか……。
翌朝、勇吾の両親には適当に誤魔化した。大学入学前に旅したいらしいですよって伝えると、息子の成長を喜んでた。
……後ろめたい。
卒業式翌日。引っ越しの準備とか、家族旅行の準備とか、やらないといけないことが沢山あるのに何も手につかず、モンモンとして過ごした。
そして、就寝前。昔、勇吾にもらった手鏡が白く光り始めた。
「里佳!!!」
「ゆ、勇吾……?」
光の中に映し出されていたのは、見覚えあるジーウォ城の私の寝室に立つ勇吾だった。
「里佳なのか……?」
勇吾は昨日よりも、はるかに逞しい顔付きで私を見詰めている。
「お、俺……、なんか……、異世界に召喚されちゃって……」
それ、私のせいなの……。と、思いつつ、どこから話せばいいか分からない。
「ごめんな。いきなり恋人になってくれなんて言って……」
それは、今、どうでもいいわ。
別に嬉しかったし問題ない。
やっぱり、最初から説明しないといけないよね……。
「私なの……」
「えっ?」
「私が……、リーファなの……」
私は女の人に抱かれて、泣き声を上げていた。疲れた表情の女の人は、優しげな笑みで話し掛けてくる。
「よしよし、私の赤ちゃん。私がお母さんよ。これから、よろしくね。名前は決めてあるの。里佳っていうのよ」
――私はマレビト召喚の呪術を行使したはず……。
なのに、見ず知らずの女性の子供に転生していた。
「えっ?」
幼稚園に入園した。
「えっ?」
小学校に入学した。
「えっ?」
中学生になった。
「えっ?」
高校受験に合格した。
確かに私のマレビト召喚の呪符は、術者の命を用いずとも召喚出来ないか、研究の途上にあった。
不完全なことは分かってたし、思わぬ副作用も覚悟してた。
いやいや。
なんか、第2の人生をエンジョイしちゃってますけど?
「里佳――ぁ? 入学式、遅れるぞ――?」
「今、行く――!」
と、私が応えたのは隣の家に住む幼馴染の勇吾だ。
赤ん坊だけど中味は18歳の王女という私が、年相応で平民の子供らしい振る舞いをするのに、随分参考にさせてもらった。
私が里佳に転生してから、ずっと一緒に育った。
「今日から高校生だろ? まだ、あんなちっこい犬が怖いのかよ?」
と、勇吾は笑うが、私には切実だ。
犬を見ると、どうしても狼型人獣に頭から喰われた城主の姿がフラッシュバックしてしまう。
勇吾の背中に隠れさせてもらって、恐る恐る道を進む。
からかいながらも、嫌がることなく私を守ってくれる勇吾はいいヤツだ。
あの晩のことは忘れられない。ジーウォの剣士長、フェイロンの背に守られ、侍女のシアユンと一緒に訳も分からず宮城に逃げ込んだ。
以来、死者を積み重ね、多くの民が喰われ、私はマレビト召喚の儀に及んだ。
今ごろ、彼らはどうしているだろう?
マレビトは無事に召喚されているのだろうか?
それとも、祖霊は私にマレビトを連れて帰れと言っているのだろうか?
幼い頃は会う人会う人みんな「この人がマレビトではないか?」と思って、随分、目付きの悪い子供だった。
けれど16年も音沙汰なしでは、さすがに「なるようになる」としか思わなくなった。
「あの途中に出てきた銀髪が主人公の結末を暗示してたと思うんだよな」
と、晩ごはんの後に観た映画の感想を勇吾が話してる。
この高度な文明の異世界に最初はとても驚いたけど、それもすっかり馴染んだ。
なにより驚いたのは医療だ。
もし、いつかダーシャンに戻れるなら、医療や医学の知識を持ち帰りたいと医学部を志した。
が、壊滅的に数学や物理が苦手だった。
皆が文系に進むことを勧めてくる中、勇吾だけが応援してくれた。
根気よく私の勉強に付き合ってくれて、何度も基礎から説明してくれて、イヤな顔ひとつしない。高校では皆んなをまとめて文化祭の企画を取り仕切ったり、頼り甲斐のある男子に成長していた。
なにせ生まれた時点で中味は18歳の私が、赤ん坊の頃から付きっ切りで見てきたのだ。私好みの男に育たない訳がない。
いつか、祖霊に呼ばれて帰ってしまうかもしれないけど、それまではずっと一緒にいてほしい。そう願うようになってた。
楽しい高校生活はあっという間に過ぎ、勇吾のサポートもあって無事に医学部に合格できた。
ギリギリの成績だったので、県外の大学を選ばざるを得ず、しばらく勇吾と離れ離れになるのは残念だったけど、私は志を貫いた。
そして、卒業式のあと、勇吾から校舎の裏に呼び出された。
「笑わないで聞いてほしいんだけど」
と、顔を赤くしてる。
あっ、これ告白されるヤツだ。と、すぐにピンときた。
仕方ないなぁ! 18歳を2回目のお姉さんが恋人になってあげよう! 大切にするんだぞ!
と、思ったとき、勇吾の身体が足元から白い光に包まれ始めた。
モジモジと愛を打ち明ける勇吾は、まだ気が付いていない。
――勇吾がマレビトだったんだ……。
私は呆然とすると同時に、あの過酷なジーウォ城に勇吾を送り込んでしまうことに愕然とした。
私の主観では18年も前の出来事なのに、人獣たちの恐ろしさは克明に思い出せる。第2城壁は陥落しただろうか? 最終城壁だけで守り切れるだろうか?
あんなところに、私の可愛い勇吾を行かせてしまうなんて――。
「ごめんなさい――」
溢れる涙と一緒に、私は思わず謝った。
勇吾は、ハッとした顔で私の瞳を見詰めた。
「勇吾……」
私はきっと死ぬ。マレビトの召喚は術者の命と引き換えだ。今まで楽しい楽しい18年間をありがとう。ジーウォ城の皆んなをよろしくね。勇吾だったらきっと大丈夫。皆んなをまとめて、救ってくれるよね?
そう思うと、それ以上に言葉が出てこなかった。
完全に勇吾を包んだ光は、やがて小さくなり、……消えた。
見上げた空は快晴で、雲ひとつない。
……いい人生、だったことにしておこう。
……。
……。
「えっ?」
私、死んでないんだけど……。
とりあえず、友達と約束してた、制服で最後になるパフェを食べに行った。
美味しかった。
「里佳の大食いも見納めかあ」
「なに言ってるのよ! 卒業しても、また遊びに行こうよぉ! このこの!」
なんてジャレ合ってから、家に帰った。
晩ご飯は一人で食べた。
風呂に入った。
布団に入った。
「えっ?」
これ……、どうしたらいいの……?
勇吾を異世界に送っちゃって、私の日常は続いていくとか……。
翌朝、勇吾の両親には適当に誤魔化した。大学入学前に旅したいらしいですよって伝えると、息子の成長を喜んでた。
……後ろめたい。
卒業式翌日。引っ越しの準備とか、家族旅行の準備とか、やらないといけないことが沢山あるのに何も手につかず、モンモンとして過ごした。
そして、就寝前。昔、勇吾にもらった手鏡が白く光り始めた。
「里佳!!!」
「ゆ、勇吾……?」
光の中に映し出されていたのは、見覚えあるジーウォ城の私の寝室に立つ勇吾だった。
「里佳なのか……?」
勇吾は昨日よりも、はるかに逞しい顔付きで私を見詰めている。
「お、俺……、なんか……、異世界に召喚されちゃって……」
それ、私のせいなの……。と、思いつつ、どこから話せばいいか分からない。
「ごめんな。いきなり恋人になってくれなんて言って……」
それは、今、どうでもいいわ。
別に嬉しかったし問題ない。
やっぱり、最初から説明しないといけないよね……。
「私なの……」
「えっ?」
「私が……、リーファなの……」
0
お気に入りに追加
426
あなたにおすすめの小説
イク♡ イク♡ 体育ッ♂
宗形オリヴァー
BL
金髪チャラ男の金城は、大好きな体育教師の獅子王先生にエロアプローチする毎日。
そのせいでついに、先生からえっちな体育の補習を受けさせられることに…!
☆むっつり絶倫体育教師×なんちゃってチャラ男DK☆
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
【完結】身売りした妖精姫は氷血公爵に溺愛される
鈴木かなえ
恋愛
第17回恋愛小説大賞にエントリーしています。
レティシア・マークスは、『妖精姫』と呼ばれる社交界随一の美少女だが、実際は亡くなった前妻の子として家族からは虐げられていて、過去に起きたある出来事により男嫌いになってしまっていた。
社交界デビューしたレティシアは、家族から逃げるために条件にあう男を必死で探していた。
そんな時に目についたのが、女嫌いで有名な『氷血公爵』ことテオドール・エデルマン公爵だった。
レティシアは、自分自身と生まれた時から一緒にいるメイドと護衛を救うため、テオドールに決死の覚悟で取引をもちかける。
R18シーンがある場合、サブタイトルに※がつけてあります。
ムーンライトで公開してあるものを、少しずつ改稿しながら投稿していきます。
オジサン好きなDCが村祭りの儀式に参加する話
ルシーアンナ
BL
同級生の父親や出会い系でパパ活してるビッチ受けDCが、田舎の伯父さんに夜這いされたり、村祭りの儀式姦されたりする話。
DC,未成年淫行,パパ活,伯父×甥,輪姦,乱交,儀式姦,メス堕ち,おねだり,雄膣姦,中出し,倫理観なし,薬物表現あり,淫語,♡喘ぎ,濁音喘ぎ
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
せっかく女の子に生まれ変わったんだから、僕はただ……お嬢さまを僕好みに育てるついでに愛でて撫で回して甘やかして楽しもうって思っただけなのに!
あずももも
ファンタジー
かつては男(年齢不詳、たぶん高校生以上)だったのと、ぼんやりと現代で生きていたっていうのしか覚えていない僕は、「リラ」っていう女の子として生まれ直してしまった。 それならまだしも、発育不良……この世界基準では10歳くらいにしか見てもらえない、いや見た目はかわいいけど、……でも、自分がかわいくたってしょうがないじゃない? そもそも自分だし。 ってことで僕自身のことは諦めて、この愛くるしい見た目を最大限に発揮して、手当たり次第女の子や女の人にセクハラもとい甘えるっていうのを謳歌していた僕、リラ。 だけど、あるできごとを境にジュリーさまっていう女神な天使さまに一途にするって決めたんだ。 だから僕は、お嬢さまにすべてを捧げ続ける。 これからも。 ☆ そんな、彼だった彼女なリラちゃんが、延々とジュリーちゃんに欲望を振りまき、やがてタイトルにあるようなことを叫んでのおしまいとなるだけのおはなしです。 この作品は、小説家になろう・ハーメルン・カクヨム・アルファポリス・ノベルアッププラスと節操なく同時連載です。 ☆ 2021年01月13日(水)完結致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる