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200.揉んで大浴場(2)

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「わ、私も……」

と、俺の右手はアスマの膨らみの上にある。

回廊かいろう決戦けっせんで危険な前線に立つ女子たちの『生きて帰る』として、順番にいる。

あの豊かな褐色の膨らみが、俺の手の中にある……。そっと力を込める。

――むにんっ、むにんっ。

アスマもイーリンさんと同様に、回廊かいろう建設を守ってくれる。

アスマが仲間になってくれなければ外征がいせい隊を増やせず、木材を充分に確保かくほ出来なかったかもしれない。ここまで辿たどけたのはアスマたちのおかげでもある。

俺の手は左胸に押し当てられたまま、ジッと見詰め合った。

「我が主のために、必ずやり遂げよう」

「ありがとう。頼んだよ」

「それで、生きて帰れたら……」

「うん」

「ま、また、お願いしてもいいだろうか……?」

「う、うん……。そだね。わ、分かったよ……」

ラハマがそっと、俺の手を取った。

「先日は勝手が分からず、いきなりで申し訳なかった……」

と、言いながら豊かな胸にもれさせるように押し当てた。

「今日は……、お願いしても、よろしいか……?」

メイファンさんの言う通りでした。改めて聞かれると、気恥ずかしい……。

――ぽにゅ、ぽにゅ。

「聖堂騎士の名にかけて、必ずや我があるじに勝利をもたらしてみせる……」

と、ラハマは俺の手をシュエンに渡した。

「は、初めてだから……」

「え?」

「優しくしなさいよ?」

と、シュエンの膨らみに乗せられた。

――ぱにゅ。

「ちょっと」

「え? なに?」

「優しくって言ったけど、そんなでてるみたいなのじゃ……、よく分からないわよ」

「あ、すみません……」

――ぱにゅ、ぱにゅ。

だ、弾力だんりょくが……。

シュエンは配給はいきゅう担当として、食事を前線に運んでくれる。いわば兵站へいたんの長として、長時間に渡る戦闘を支えてくれる。

んなをしっかり支えて、生きて帰るわ!」

そして同じく兵站へいたんになうマリームが、俺の手を握って、その褐色の膨らみに押し当てた。

――ぱむっ、ぱむっ。

マリームはほほを少し赤くした。

「……な、なかなかいいものだった」

「そ、そう? なら良かった……」

「揉まれたところが、じーんっとなってる……」

こ、言葉にしなくてもいいと思うなぁ……。

うんうんうなずくマリームは、俺の手をホンファに渡した。

「お、お願いします……」

と、顔をにしている。

――くむっ、くむっ。

薬師くすしのホンファたちは、前線で負傷者ふしょうしゃが出たら、即座そくざに駆け付けて手当てあてをしてくれる。いわば衛生兵えいせいへいだ。

「ほ、ほんとだ! じ、じーんってします!」

「そ、そう?」

「はい! 絶対、んなを死なせません!」

と、ホンファが俺の手を渡したのはユエだった。ユエもホンファと一緒に負傷者の手当てを担当してくれる。

――たむっ。

と、俺の手をその豊かで立派な膨らみに押し当てた。

あっ。

あの時、分からなかった感触、ユエだったのか。そういえば、まだもらったことなかった……。

「マレビト様。私のも揉んでくれますか……?」

そ、そんなド直球で……。ていうか、まだ少し自己じこ肯定感こうていかんが低いのね。ええ、揉みますよ。喜んで揉みますよ。少し戸惑とまどってますけど、うれしくないわけないじゃないですか。

――たむっ、たむっ。

や、柔らかさと弾力のバランスが……、絶妙ぜつみょう……。

「えへへ。ありがとうマレビト様!」

「あ、うん……」

「あっ、横乳よこちちの方が良かった?」

「ううん。大丈夫。ま、前乳まえちちで充分……」

「えへへ。そっかあ」

ま、前乳まえちちってなんだ……。

あ。ようやく前線に立ってくれる全員の終わったかな?

の外側から拍手はくしゅが起きた。スイランさんがスタンディングオベーションしてるのが見える。

拍手は大浴場中に広がって、んな笑ってる。

うん。きっと、んなで生きて、勝ち抜こう。

それはそれとして、おっぱいを12人連続で揉んで、拍手って……、何?

んな、早く寝付ねついて仮眠はしっかりとってね……。俺も眠れるように頑張るし……。
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