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180.雑念ミーティング(3)
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「恐らく剣士3人は厳しいな……」
と、イーリンさんが言った。
「人員が足りていないのもあるが、遮蔽物の多い城壁間で剣を振るうのに向き不向きもある」
確かにそれで剣士や兵士が負傷して戦線を離脱することになると痛い。
「よし。外征隊の件は一旦置いて、回廊づくりの検討を進めよう」
俺の言葉で実際の回廊建設の手順を話し合い始めた。建設の先端を槍兵を中心とした外征隊が守りつつ、連弩兵も含む短弓隊と長弓隊が城壁から援護する。
図面の上で駒を動かして、皆の動きをシミュレーションしてみた結果、回廊が第2城壁に到達するのに約4時間かかることが分かった。
「それも、職人たちにだいぶ練習させてのことなのだ」
と、シーシが両腕を頭の上に置いたままで言った。まだまだ、脇をチラッと見てしまう……。
決戦当日。少し早起きして10時開始として14時に城壁到達。城壁上を1時間で制圧して、城壁間を2時間で掃討。それで日没のおよそ1時間前。つまり、その後にすぐやってくる第2城壁防衛の準備に充てられるのは1時間しかない。
途中、前線に食事を供給することが不可欠ということでシュエンを呼んだ。
最初から黄色のビキニ姿で現れたシュエンは、下着姿で顔を真っ赤にしたマリームも連れて来た。けど、執務室の中を見渡して「なんだ。全員か」と思ったであろうマリームはすぐにスンとなって座った。
そう。居心地悪いのは俺だけだ。油断するとすぐにドキッとさせられてしまう。
「そうね。お饅頭的なの用意するわ」
というシュエンの一言で、前線の食事問題は概ね解決した。手に取りやすい形や大きさについては、クゥアイとシュエンで検討することになった。
作戦の概略は決まり、あとは木材の問題だけが残った。これを解決しないと、そもそも作戦が成り立たない。
「アスマ様とラハマ様がいらっしゃいます」
と、マリームがこともなげに言った。外征隊に同行する剣士の話だ。確かにあの2人なら対応出来そうだ。俺はチラッとイーリンさんの顔を見た。
「よろしいのではないかと。剣士からあと1人出してもらい、剣士2人、騎士2人ならば文句も出ないかと」
「そうすると、外征隊の増員が要るけど……」
クゥアイが力強く頷いた。
「アスマさんとラハマさんに教わったのが、皆んなの自信になり始めてます。増員は可能だと思います」
アスマとラハマに頼るところが多くなるけど、それはアスマたちの居場所が広がることでもある。ここは甘えていこう。
「目標は5日後だ」
俺の言葉に皆んなの顔が引き締まった。残り食糧という期限が刻々と近づいている。余り時間をかけることが出来ない。
「5日後には満月を迎える。ぶっつけ本番になる第2城壁の防衛には明るい晩の方がありがたい」
シーシがニシシと笑った。
「じゃあ、3日後には職人たちの組み立て訓練が始められるように材料を作らないとなのだ」
宮城の南側広場を使って、実際に組み立てつつ槍兵や弓兵の動きを確認する模擬訓練を行うことを決めてミーティングは解散になった。
各自が持ち場持ち場に話を持ち帰り、課題を洗い出すことも確認した。服を着ながら……。
メイファンがスッと近くに来た。
「私の横乳、どうだった?」
感想戦はよせ。
と、イーリンさんが言った。
「人員が足りていないのもあるが、遮蔽物の多い城壁間で剣を振るうのに向き不向きもある」
確かにそれで剣士や兵士が負傷して戦線を離脱することになると痛い。
「よし。外征隊の件は一旦置いて、回廊づくりの検討を進めよう」
俺の言葉で実際の回廊建設の手順を話し合い始めた。建設の先端を槍兵を中心とした外征隊が守りつつ、連弩兵も含む短弓隊と長弓隊が城壁から援護する。
図面の上で駒を動かして、皆の動きをシミュレーションしてみた結果、回廊が第2城壁に到達するのに約4時間かかることが分かった。
「それも、職人たちにだいぶ練習させてのことなのだ」
と、シーシが両腕を頭の上に置いたままで言った。まだまだ、脇をチラッと見てしまう……。
決戦当日。少し早起きして10時開始として14時に城壁到達。城壁上を1時間で制圧して、城壁間を2時間で掃討。それで日没のおよそ1時間前。つまり、その後にすぐやってくる第2城壁防衛の準備に充てられるのは1時間しかない。
途中、前線に食事を供給することが不可欠ということでシュエンを呼んだ。
最初から黄色のビキニ姿で現れたシュエンは、下着姿で顔を真っ赤にしたマリームも連れて来た。けど、執務室の中を見渡して「なんだ。全員か」と思ったであろうマリームはすぐにスンとなって座った。
そう。居心地悪いのは俺だけだ。油断するとすぐにドキッとさせられてしまう。
「そうね。お饅頭的なの用意するわ」
というシュエンの一言で、前線の食事問題は概ね解決した。手に取りやすい形や大きさについては、クゥアイとシュエンで検討することになった。
作戦の概略は決まり、あとは木材の問題だけが残った。これを解決しないと、そもそも作戦が成り立たない。
「アスマ様とラハマ様がいらっしゃいます」
と、マリームがこともなげに言った。外征隊に同行する剣士の話だ。確かにあの2人なら対応出来そうだ。俺はチラッとイーリンさんの顔を見た。
「よろしいのではないかと。剣士からあと1人出してもらい、剣士2人、騎士2人ならば文句も出ないかと」
「そうすると、外征隊の増員が要るけど……」
クゥアイが力強く頷いた。
「アスマさんとラハマさんに教わったのが、皆んなの自信になり始めてます。増員は可能だと思います」
アスマとラハマに頼るところが多くなるけど、それはアスマたちの居場所が広がることでもある。ここは甘えていこう。
「目標は5日後だ」
俺の言葉に皆んなの顔が引き締まった。残り食糧という期限が刻々と近づいている。余り時間をかけることが出来ない。
「5日後には満月を迎える。ぶっつけ本番になる第2城壁の防衛には明るい晩の方がありがたい」
シーシがニシシと笑った。
「じゃあ、3日後には職人たちの組み立て訓練が始められるように材料を作らないとなのだ」
宮城の南側広場を使って、実際に組み立てつつ槍兵や弓兵の動きを確認する模擬訓練を行うことを決めてミーティングは解散になった。
各自が持ち場持ち場に話を持ち帰り、課題を洗い出すことも確認した。服を着ながら……。
メイファンがスッと近くに来た。
「私の横乳、どうだった?」
感想戦はよせ。
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