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159.驚愕の大浴場(1)

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――うん。こうなることは、予想できたよね。できなかったけど。

と、思ったのは2回目だ。

1回目は純潔じゅんけつ乙女おとめたち全員が大浴場に来た、最初のとき。

今は大浴場に、褐色かっしょくの裸体が3つ。

ニコニコとユーフォンさんが案内してる。

え? どうやってろうから出したの? と、シアユンさんを見たら、目をらされた。

――ユーフォンさんに押し切られたな。

なんのかんの【お色気大作戦】を押し切っちゃった人だからな、ユーフォンさんは。

ユーフォンさんが、俺の前に両膝りょうひざいて、胸をらす。ぷるんっとふくらみが差し出される。

「マレビト様! アスマたちも純潔じゅんけつなんですって! だから、連れて来ました!」

見るとアスマたち3人ともが、立ったまま顔を赤くしている。

……褐色の全裸で。

アスマがモジモジと口を開く。

「か、変わった習俗しゅうぞくだが……、臣従しんじゅうを申し出た以上、それに従おう……」

しゅ、習俗なんですかね……? これ?

「なんだ、もう仲良くなったんだ?」

と、シュエンがアスマたちの側に来て笑った。

「さすがだね、マレビト様!」

俺というか……、ユーフォンさんが……。

と、イーリンさんとメイユイが、俺の横に両膝りょうひざいて、胸をらした。

ばいんっ。たぷんっ。

ニコニコとらしてるけど、護衛ごえいのつもりなんですよね。

……ゆ、揺れてますよ。

んなを見回すと、遠巻とおまきにこっちを見てザワザワしてる。

そ、そりゃ、そうだ……。

お、追い返す訳にもいかないし……。

シアユンさんとツイファさんを呼んで、んなに事情を説明するようにお願いすると、ユーフォンさんが明るい声を上げた。

「さあ、アスマ! マレビト様のお背中を流そう! 教えてあげるね!」

と、俺の背後に回る。

呼び捨てになってるし、仲良しになったんスね……。

えっ? 教える……?

アスマも俺の後ろに回って、ユーフォンさんの隣にひざいた。

「よろしく頼む」

「こうするんだよ!」

と、ユーフォンさんが泡だらけにした豊かな膨らみを、俺の背中に押し当てた。

――ふにゅん。

ラハマが顔をにして声を上げた。

「な、なんと破廉恥はれんちな!!」

そうですね! 俺もそう思います!!

アスマが俺の背中しに、顔を真っ赤にしてワナワナしてるラハマをたしなめた。

「ラハマ。国にはそれぞれ習俗があるもの。そうざまに言うものではないぞ」

……順応力じゅんのうりょく、高いっスね。女王様。

「どうぞ、アスマもやってみて」

「う、うむ……。失礼する」

――むにん。

……や、柔らかい。

――むにん(下)。

あの褐色巨乳が泡だらけに滑ってく。

「これで良いか? ユーフォン殿」

――むにん(上)。

「うん! いい感じ!」

いい感じとかあるんだ……。

――むにん(下)。

「ようし! ラハマちゃんと、マリームちゃんは、腕、いってみよう!」

「腕? 腕とは?」と狼狽うろたえるラハマを尻目しりめに、マリームはツカツカと俺の右腕の横に膝をき、胸にあわりたくっている。

「さあさ、ラハマちゃんも!」

ユーフォンさんにうながされて、ラハマも俺の左側に膝をく。

「こ、こうか……?」

と、ラハマが自分の胸を泡だらけにしてる間に、右腕がマリームた。

――ぱむっ。

マリームの、あの(中)の、ハリのある膨らみが右腕を滑り始める。

(中)とは言ったものの3人の中の比較の話しであって、高校でクラスにいれば立派に巨乳扱いになるボリュームだ……。

見ると、右腕をいるマリームもほほを赤らめている。

「み、見られると……、恥ずかしい……」

思い切りいい感じのに、そんな風にされると、こっちまで気恥ずかしさが爆発しそうです……。

――ぽにゅっ。

と、左腕も(大)にた。

「うまい、うまい!」

ユーフォンさんがラハマに声を掛けてるけど、そっちを見れない。

だいたい、うまいってなんだ?

すると、いつの間にか後ろに回ってたメイファンが、アスマに話し掛けてる。

「もうちょっと、しっかりちから入れても大丈夫だよっ」

「そ、そうか……」

――むにんっ(上)。

あつが……。おっぱいの圧が……。

「そうそう! マレビト様も男の子だから、力強いし大丈夫」

「な、なるほど……」

――むにんっ(下)。

見るとマリームにはシュエンが、ラハマにはメイユイがなにやらアドバイスしている。

――むにんっ(背中/上)。

――ぱむっ(右腕/下)。

――ぽみゅ(左腕/上)。

チラッと見てしまう褐色の肌が、白い泡で引き立ってて、ますます顔を赤くしてしまう。

いつの間にか、まわりに女子たちが集まって来て、褐色女子たちに話し掛けている。

この間、あまりの驚きに、俺は一言も発してない。

お、思ってたのと違うけど、まあ、なんか、仲良く出来そうなら、いいか――。
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