【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら

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140.建国最初の大浴場(2)

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槍兵が密集陣形みっしゅうじんけいによる『外征がいせい』に成功したあと、凶暴化した人獣じんじゅうがチラホラ城壁をよじ登ってきたけど、すべてち取った。

やがて日没をむかえ、いつも通り激しい戦闘が始まった。

今晩から交代こうたいでオフを取るようになった。そして、『外征』の成功もあって士気しきは高い。

夜が明けて大浴場に向かいとびらけると、純潔じゅんけつ乙女おとめたち全員が脱衣場だいついじょうそろってひざまずいているのが見えた。

先頭にはミンリンさんとスイランさんが並んでいる。

何事なにごとかと思って、そーっと脱衣場に入ると、スイランさんが声を上げた。

「マレビト様!!」

そして、純潔じゅんけつ乙女おとめたちが全員、そろって声を上げる。

「「「ご即位そくい、おめでとうございます!!」」」

おっ、、、おう……。

槍兵の外征で頭がいっぱいになって忘れてたけど、俺、ジーウォ公に即位したんだった……。

「ありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします」

と、頭を下げた。

大浴場のみんなが突然の重責じゅうせきになうことになったスイランさんを、てて応援してくれてるのもうれしい。

司徒しと司空しくう同格どうかくとはいえ、先輩のミンリンさんと並ばせ、先頭を切る役をゆずってくれてる。

俺を祝福しゅくふくしてくれたことより、スイランさんを応援する雰囲気なことの方が嬉しかった。

とはいえ、堅苦かたくるしいのはここまでで、みんな浴室よくしつに向かう。

なんだけど……。

いつもは俺が到着とうちゃくするころには、みんな、浴室の中でキャッキャしてる。

それが、今朝けさは一緒に服をぎ始める。

ばいんっ、とか。

ぶるんっ、とか。

するんっ、とか。

どんどん裸体らたいあらわわになっていく。

下着を脱ぐのに片足を上げてる動きも……、生々しい。

最初の頃に感じた、女風呂にが突然、ムクムクとよみがえってきて、コソコソしてしまう……。

はっ!

俺、今……、とても君主っぽくない!

と思うものの、気恥きはずかしいものは仕方しかたがない。キャッキャしてる女子の間をって浴室に入った。

――ぷにっ。

今朝はクゥアイが背中をくれる。

たちまち、女子たちが囲む。みんな、外征の話を聞きたがってる。

――ぷにっ(下)。

もちろん、クゥアイと女子たちの間には俺がいるんだけど……、これってどうなの?

え? 俺、りますか?

――ぷにっ(上)。

みんな、キラキラした目でクゥアイの話を待ってる。

「無事に帰って来ましたぁ!」

「「「おぉーっ!」」」

と、拍手はくしゅが起きる。

――ぷにっ(下)。

いや、おかしくない? と、思いつつ、俺も拍手。背中で、ぷにぷにしてるに拍手。

密集陣形アレは、いけます!」

「「「おぉー!」」」

――ぷにっ(上)。

つよがりじゃありません。シーシさんの作ってくれたたてやりがあれば、城壁の上からち下ろすより、スムーズに闘えました」

「「「おぉー!」」」

と、今度は女子たちの賞賛しょうさんの目がシーシに向けられる。

――ぷにっ(下)。

「ニシシ」と、シーシもうれしそうに笑っている……。けど、胡座あぐらはやめなさい。

「マレビト様!」

と、突然クゥアイが、俺に声をけた。

背中から。

――ぷにっ(上)。

前はあんなにれてた初心うぶなクゥアイが、ぷにぷにとテンポ良く泡だらけの控え目なふくらみをすべらせてる。

外征によっぽど手応てごたえを感じて、興奮こうふんしてるんだろう。

備蓄庫びちくこに行きましょう! これなら、きっと大丈夫です!」
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