69 / 297
69.ミーティング大浴場(1)
しおりを挟む
「今朝は、私が……」
と言って、ミンリンさんが俺の後ろで手拭いを泡立てている。
今朝も大浴場は純潔の乙女たちでいっぱいで、キャッキャと賑やかだ。照れてるだけじゃなくて、皆のこともちゃんと見ていこうと昨日、心に決めたけど、照れるものは照れる。
「夕刻は、ご立派でした……」
と、ミンリンさんが話しかけてくれた。剣士府にはミンリンさんにも来てもらった。俺だけじゃ、あの場は収まらなかったと思う。
「いえ、そんな。ミンリンさんも立ち会ってくださって、ありがとうございました」
「私は、座ってただけですから……」
「ヤーモンが、突然、フラれたのビックリしましたね」
「ふふ。本当に……」
と、ミンリンさんは思い出し笑いしながら、手拭いを泡立て続けてる。丁寧にしっかりやりたい性格なんだろな。
ふと、洗い場を見渡すと、ツイファさんがシュエンの体を洗ってあげていた。姉妹のようにも見える。
ツイファさんに負担を押し付けてしまったような気もするけど、ここは甘えておこう。シュエンの心が少しでも休まるといいんだけど。
視線を移すとメイファンが水色髪のユエに、なにかを一生懸命、話しかけている。ユエは微妙な愛想笑いを浮かべて聞いている。
ユエもこの大浴場で、動転する心を落ち着かせている一人だ。まだまだ、心を開いているようには見えないけど、メイファンのコミュ力に期待してみよう。
……しかし、デッカイな。
たゆん、たゆんしているユエのを、思わずジッと眺めてしまいそうになるのを抑えて、視線を移す。
昨日はメイファンに背中を流してもらって、顔から火が出るかと……。と、思い出したときには、もう遅かった。
後ろから伸びたミンリンさんの手が、そっと俺の両肩の前側を押さえたかと思うと、背中に昨日とはまた違った柔らかい感触が。
むにゅう。
「ミ、ミンリンさん……?」
「昨日、メイファンさんがこのようになさっていましたので……」
そうですけどっ! と、首をひねって肩越しにミンリンさんの顔を見ると、俯き加減に真っ赤にしてる。
腕の外側から羽交い絞めに抱き着かれたような体勢になって、俺におっぱいを押し付けてるミンリンさんが、ゆっくりと上下に動き始める。
ああ、これダメだ。拒否ったら、なんでメイファンにだけ? って、なるヤツだ。ミンリンさんがというより、女子全体が……。
――むにゅうぅぅ(上)。
女子が一番きらうヤツですよね。里佳から教わってます、って2回目だ。(20話参照)
――むにゅうぅぅぅ(下)。
イーリンさんが最初に俺のベッドに来ちゃって拒否ったときも、すごい凹んだ顔させてしまったしなぁ。(17話参照)
――むにゅうぅぅぅぅ(上)。
って、ゆっくり動くのエロいなっ! 刺激がじわじわ強すぎるわっ! な、なにか話でも……。
「か、仮設住宅、ありがとうございました……」
「いえ、そんな……」
――むにゅうぅ(下)。
「は、速いのがスゴイですよねぇ……。あっと言う間に建って、ビックリしました」
「お褒めに預かり、光栄です……」
――むにゅうぅぅぅぅぅぅ(上)。
「一夜城みたいでした」
「一夜城……?」
――むにゅう(下)。
き、気持ちで圧力が変わるの、……やめてほしい。
「お、俺の生まれた、国で、昔、敵を攻めるための城を一晩で建てたって話があって……」
「そうですか」
――むにゅ(上)。
お。興味惹かれたかな? さすが……、土木好き黒髪インテリ巨乳陰キャ女子。
豊臣秀吉が若い頃の木下藤吉郎が建てたって伝承の、墨俣一夜城の話を、ミンリンさんに話す。敵の目と鼻の先にある墨俣の地に、川の上流にある山で材料を切り出して、夜の間に材料を筏にして川を下って運び込んで、敵に邪魔されずに、一晩で城を建てたって、お話し。史実かどうかは怪しいらしいけど。
俺が話してる間も、ずっと、ゆっくりゆっくり、泡だらけの「むにゅう」が上に下に、丁寧に滑り続ける。たまに、お腹が触れるのも分かる。
……お、終わらないなぁ。
もういいですとか言って、傷つけちゃってもなぁ――。
と言って、ミンリンさんが俺の後ろで手拭いを泡立てている。
今朝も大浴場は純潔の乙女たちでいっぱいで、キャッキャと賑やかだ。照れてるだけじゃなくて、皆のこともちゃんと見ていこうと昨日、心に決めたけど、照れるものは照れる。
「夕刻は、ご立派でした……」
と、ミンリンさんが話しかけてくれた。剣士府にはミンリンさんにも来てもらった。俺だけじゃ、あの場は収まらなかったと思う。
「いえ、そんな。ミンリンさんも立ち会ってくださって、ありがとうございました」
「私は、座ってただけですから……」
「ヤーモンが、突然、フラれたのビックリしましたね」
「ふふ。本当に……」
と、ミンリンさんは思い出し笑いしながら、手拭いを泡立て続けてる。丁寧にしっかりやりたい性格なんだろな。
ふと、洗い場を見渡すと、ツイファさんがシュエンの体を洗ってあげていた。姉妹のようにも見える。
ツイファさんに負担を押し付けてしまったような気もするけど、ここは甘えておこう。シュエンの心が少しでも休まるといいんだけど。
視線を移すとメイファンが水色髪のユエに、なにかを一生懸命、話しかけている。ユエは微妙な愛想笑いを浮かべて聞いている。
ユエもこの大浴場で、動転する心を落ち着かせている一人だ。まだまだ、心を開いているようには見えないけど、メイファンのコミュ力に期待してみよう。
……しかし、デッカイな。
たゆん、たゆんしているユエのを、思わずジッと眺めてしまいそうになるのを抑えて、視線を移す。
昨日はメイファンに背中を流してもらって、顔から火が出るかと……。と、思い出したときには、もう遅かった。
後ろから伸びたミンリンさんの手が、そっと俺の両肩の前側を押さえたかと思うと、背中に昨日とはまた違った柔らかい感触が。
むにゅう。
「ミ、ミンリンさん……?」
「昨日、メイファンさんがこのようになさっていましたので……」
そうですけどっ! と、首をひねって肩越しにミンリンさんの顔を見ると、俯き加減に真っ赤にしてる。
腕の外側から羽交い絞めに抱き着かれたような体勢になって、俺におっぱいを押し付けてるミンリンさんが、ゆっくりと上下に動き始める。
ああ、これダメだ。拒否ったら、なんでメイファンにだけ? って、なるヤツだ。ミンリンさんがというより、女子全体が……。
――むにゅうぅぅ(上)。
女子が一番きらうヤツですよね。里佳から教わってます、って2回目だ。(20話参照)
――むにゅうぅぅぅ(下)。
イーリンさんが最初に俺のベッドに来ちゃって拒否ったときも、すごい凹んだ顔させてしまったしなぁ。(17話参照)
――むにゅうぅぅぅぅ(上)。
って、ゆっくり動くのエロいなっ! 刺激がじわじわ強すぎるわっ! な、なにか話でも……。
「か、仮設住宅、ありがとうございました……」
「いえ、そんな……」
――むにゅうぅ(下)。
「は、速いのがスゴイですよねぇ……。あっと言う間に建って、ビックリしました」
「お褒めに預かり、光栄です……」
――むにゅうぅぅぅぅぅぅ(上)。
「一夜城みたいでした」
「一夜城……?」
――むにゅう(下)。
き、気持ちで圧力が変わるの、……やめてほしい。
「お、俺の生まれた、国で、昔、敵を攻めるための城を一晩で建てたって話があって……」
「そうですか」
――むにゅ(上)。
お。興味惹かれたかな? さすが……、土木好き黒髪インテリ巨乳陰キャ女子。
豊臣秀吉が若い頃の木下藤吉郎が建てたって伝承の、墨俣一夜城の話を、ミンリンさんに話す。敵の目と鼻の先にある墨俣の地に、川の上流にある山で材料を切り出して、夜の間に材料を筏にして川を下って運び込んで、敵に邪魔されずに、一晩で城を建てたって、お話し。史実かどうかは怪しいらしいけど。
俺が話してる間も、ずっと、ゆっくりゆっくり、泡だらけの「むにゅう」が上に下に、丁寧に滑り続ける。たまに、お腹が触れるのも分かる。
……お、終わらないなぁ。
もういいですとか言って、傷つけちゃってもなぁ――。
0
お気に入りに追加
426
あなたにおすすめの小説
イク♡ イク♡ 体育ッ♂
宗形オリヴァー
BL
金髪チャラ男の金城は、大好きな体育教師の獅子王先生にエロアプローチする毎日。
そのせいでついに、先生からえっちな体育の補習を受けさせられることに…!
☆むっつり絶倫体育教師×なんちゃってチャラ男DK☆
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
【完結】身売りした妖精姫は氷血公爵に溺愛される
鈴木かなえ
恋愛
第17回恋愛小説大賞にエントリーしています。
レティシア・マークスは、『妖精姫』と呼ばれる社交界随一の美少女だが、実際は亡くなった前妻の子として家族からは虐げられていて、過去に起きたある出来事により男嫌いになってしまっていた。
社交界デビューしたレティシアは、家族から逃げるために条件にあう男を必死で探していた。
そんな時に目についたのが、女嫌いで有名な『氷血公爵』ことテオドール・エデルマン公爵だった。
レティシアは、自分自身と生まれた時から一緒にいるメイドと護衛を救うため、テオドールに決死の覚悟で取引をもちかける。
R18シーンがある場合、サブタイトルに※がつけてあります。
ムーンライトで公開してあるものを、少しずつ改稿しながら投稿していきます。
オジサン好きなDCが村祭りの儀式に参加する話
ルシーアンナ
BL
同級生の父親や出会い系でパパ活してるビッチ受けDCが、田舎の伯父さんに夜這いされたり、村祭りの儀式姦されたりする話。
DC,未成年淫行,パパ活,伯父×甥,輪姦,乱交,儀式姦,メス堕ち,おねだり,雄膣姦,中出し,倫理観なし,薬物表現あり,淫語,♡喘ぎ,濁音喘ぎ
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
せっかく女の子に生まれ変わったんだから、僕はただ……お嬢さまを僕好みに育てるついでに愛でて撫で回して甘やかして楽しもうって思っただけなのに!
あずももも
ファンタジー
かつては男(年齢不詳、たぶん高校生以上)だったのと、ぼんやりと現代で生きていたっていうのしか覚えていない僕は、「リラ」っていう女の子として生まれ直してしまった。 それならまだしも、発育不良……この世界基準では10歳くらいにしか見てもらえない、いや見た目はかわいいけど、……でも、自分がかわいくたってしょうがないじゃない? そもそも自分だし。 ってことで僕自身のことは諦めて、この愛くるしい見た目を最大限に発揮して、手当たり次第女の子や女の人にセクハラもとい甘えるっていうのを謳歌していた僕、リラ。 だけど、あるできごとを境にジュリーさまっていう女神な天使さまに一途にするって決めたんだ。 だから僕は、お嬢さまにすべてを捧げ続ける。 これからも。 ☆ そんな、彼だった彼女なリラちゃんが、延々とジュリーちゃんに欲望を振りまき、やがてタイトルにあるようなことを叫んでのおしまいとなるだけのおはなしです。 この作品は、小説家になろう・ハーメルン・カクヨム・アルファポリス・ノベルアッププラスと節操なく同時連載です。 ☆ 2021年01月13日(水)完結致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる