32 / 38
32.剣の魔将(1)
しおりを挟む
苦しい行軍が続いた。
既に1万人以上の聖騎士が命を落としている。
聖女候補たちも懸命に負傷兵の救護にあたっている。
だけど聖女候補は28人しかいない。《回復》も《蘇生》も間に合っていない。
無力感に苛まれているのが、ありありと分かるのに、懸命に笑顔でいようとしている。聖女らしくあろうとしている。《聖女の宝玉》が輝くのを待っている。
きっと全員が、――もう、私でなくてもいい。と、思っていることだろう。
「そろそろ、子づくりは成功しそう?」
と、アンドレアスさんが言った。
隣に来ていたエミリアさんが、表情も変えずに続きを遮る。
「女性に聞くことではありません」
マルティン様が死をも覚悟されていることに気が付いてから、アンドレアスさんの下世話な冗談も意味が違って聞こえる。
けれど、その真意を糺すことはできない。
……恐ろしくて。
「ちょっと、いい感じまでは行ってるんですけどねーっ!」
と、私もおちゃらけて返す。
「アリエラ殿……。無理にアンドレアス殿に合わせることはありませんよ?」
「はっはっはっは! 笑顔になるなら、なんでもいいのさ。そうだ、アリエラ殿。そろそろ俺のことはアンドリーって呼んでくださいよ」
「アンドリー?」
アンドリーはアンドレアスの愛称として使われることも多いけど、フェステトゥア王国では同名で伝説になった女たらしのジゴロのイメージが強く、アンドレアスさんの悪人面の印象からはほど遠い。
エミリアさんが、呆れたように口をはさんだ。
「アンドレアス殿がアンドリーという、ご面体か?」
「はっは! 人には、自分の見られたいように見られる権利があるだろ? 俺はこう見えてもモテるんだぜ?」
「初耳だが……」
――見られたいように見られる権利。
脳天を撃たれるような衝撃だった。
たしかに私も『怖いゴリラ』より『愉快なゴリラ』と見られたくて、色々努力もしてきた。
けれど、それさえも"本当の私"ではない。
しかも、今は心の大部分を占める不安を隠そうと、おちゃらけて見せている。
私の『見られたい私』とは、なんなのだろうか――。
アンドレアスさんとエミリアさんの掛け合いを聞きながら、ぼおっと考え込んでしまった。
「仮面を被りたいヤツだって、仮面を被りたい自分が"本当の自分"だろ?」
「そう言われたら、そうかもしれんが……」
「どうせいつか死ぬんだ。本当の自分をさらけ出して生きてないと、もったいないじゃねぇか」
「一理あるようにも聞こえるが、身に過ぎた望みは神の恩寵を失わせかねませんぞ?」
「どうして? 俺の話に、なにも嘘はないぜ? 嘘がないから副長に登り詰められるだけの恩寵をお与えくださったんだとばかり思ってたんだがな」
心地よさそうに笑って見せる、アンドレアスさんの笑顔が眩しい。悪人面なのに……。
――私は、本当は美しいのよ!
って、皆に言って回っていれば、私もこんな風に笑えたんだろうか。
いや……、それで向けられる憐みの視線は、私が見られたい私を決して映さない。
そして、待ちに待ちに待ちに待って、遂にマルティン様に巡り合ったのだ。“本当の私“を見つけてもらったのだ。
後悔はなにもないではないか――。
◆ ◆ ◆
魔将が振った大剣のひと薙ぎで、前列の聖騎士、数千人が一瞬で消し飛んだ――。
人間の3倍を超えようかという巨体は、最後尾からでも確認できる。
――剣の魔将、ヘルフェンブリンガー。
マルティン様から天幕で聞いていた通りの禍々しい瘴気を身にまとって、哄笑を響かせた。
「魔王の四方に偵察を放ち、西に回り込むことにいたしました」
と、マルティン様から聞いていた。
「魔将は4体とも倒すのではないのですね?」
「ええ。どちらか一方向をこじ開ければ魔王に到達することが出来ます。魔王が出現させる魔将には一定のパターンがあり、今回は西に出現した剣の魔将ヘルフェンブリンガーに狙いを絞りました」
「ヘルフェン……、恐ろしい名前です」
「ええ。しかし、今回の我々の戦力では、突破できる可能性が最も高い相手です」
その相手は、充分に戦闘経験を積んだ聖騎士を、数千人まとめて、一瞬で薙ぎ払った……。
あの様子では《回復》も《蘇生》も間に合わない。聖女候補たちの中には膝から崩れ落ちる者もいる。
――これまでの魔物とはケタが違う。
私も青ざめていると、アンドレアスさんがケタケタと笑った。
「さて。俺の出番だな」
「アンドレアスさん……」
「ヘルフェンブリンガーは、一騎討ちを挑まれたら拒まないんですよ」
「え…………」
「しかも、一騎討ちになると魔力も使わず、純粋に剣の技術だけで勝負してくれる稀有な魔将だ」
アンドレアスさんは、あの巨体の魔将とひとりで闘おうと言うのか……。
「3番手の聖騎士が挑む手筈でしたが、今、吹き飛ばされちまった。俺が行かねぇと、マルティンが突っ込んでしまう」
そこに、エミリアさんが駆け込んで来た。
「アンドレアス殿! ヘルフェンブリンガーは一騎討ちを承諾した!」
「承知!」
アンドレアスさんは二マリと笑った。
「アリエラ殿。あとは頼んだぜ? マルティンの横で、ずっと笑っててくれよ」
「……ご武運を。…………アンドリー」
「へへっ! いいね、いいねぇ! アンドリー、頑張っちゃおっかなーっ!」
「もう……。真面目に祈っているのに……」
「うん、いい笑顔だ。笑顔はなによりの《浄化》なんだぜ? 俺情報だけどな」
アンドリーはいつも通りに、気持ちよさそうな笑い声をあげた――。
既に1万人以上の聖騎士が命を落としている。
聖女候補たちも懸命に負傷兵の救護にあたっている。
だけど聖女候補は28人しかいない。《回復》も《蘇生》も間に合っていない。
無力感に苛まれているのが、ありありと分かるのに、懸命に笑顔でいようとしている。聖女らしくあろうとしている。《聖女の宝玉》が輝くのを待っている。
きっと全員が、――もう、私でなくてもいい。と、思っていることだろう。
「そろそろ、子づくりは成功しそう?」
と、アンドレアスさんが言った。
隣に来ていたエミリアさんが、表情も変えずに続きを遮る。
「女性に聞くことではありません」
マルティン様が死をも覚悟されていることに気が付いてから、アンドレアスさんの下世話な冗談も意味が違って聞こえる。
けれど、その真意を糺すことはできない。
……恐ろしくて。
「ちょっと、いい感じまでは行ってるんですけどねーっ!」
と、私もおちゃらけて返す。
「アリエラ殿……。無理にアンドレアス殿に合わせることはありませんよ?」
「はっはっはっは! 笑顔になるなら、なんでもいいのさ。そうだ、アリエラ殿。そろそろ俺のことはアンドリーって呼んでくださいよ」
「アンドリー?」
アンドリーはアンドレアスの愛称として使われることも多いけど、フェステトゥア王国では同名で伝説になった女たらしのジゴロのイメージが強く、アンドレアスさんの悪人面の印象からはほど遠い。
エミリアさんが、呆れたように口をはさんだ。
「アンドレアス殿がアンドリーという、ご面体か?」
「はっは! 人には、自分の見られたいように見られる権利があるだろ? 俺はこう見えてもモテるんだぜ?」
「初耳だが……」
――見られたいように見られる権利。
脳天を撃たれるような衝撃だった。
たしかに私も『怖いゴリラ』より『愉快なゴリラ』と見られたくて、色々努力もしてきた。
けれど、それさえも"本当の私"ではない。
しかも、今は心の大部分を占める不安を隠そうと、おちゃらけて見せている。
私の『見られたい私』とは、なんなのだろうか――。
アンドレアスさんとエミリアさんの掛け合いを聞きながら、ぼおっと考え込んでしまった。
「仮面を被りたいヤツだって、仮面を被りたい自分が"本当の自分"だろ?」
「そう言われたら、そうかもしれんが……」
「どうせいつか死ぬんだ。本当の自分をさらけ出して生きてないと、もったいないじゃねぇか」
「一理あるようにも聞こえるが、身に過ぎた望みは神の恩寵を失わせかねませんぞ?」
「どうして? 俺の話に、なにも嘘はないぜ? 嘘がないから副長に登り詰められるだけの恩寵をお与えくださったんだとばかり思ってたんだがな」
心地よさそうに笑って見せる、アンドレアスさんの笑顔が眩しい。悪人面なのに……。
――私は、本当は美しいのよ!
って、皆に言って回っていれば、私もこんな風に笑えたんだろうか。
いや……、それで向けられる憐みの視線は、私が見られたい私を決して映さない。
そして、待ちに待ちに待ちに待って、遂にマルティン様に巡り合ったのだ。“本当の私“を見つけてもらったのだ。
後悔はなにもないではないか――。
◆ ◆ ◆
魔将が振った大剣のひと薙ぎで、前列の聖騎士、数千人が一瞬で消し飛んだ――。
人間の3倍を超えようかという巨体は、最後尾からでも確認できる。
――剣の魔将、ヘルフェンブリンガー。
マルティン様から天幕で聞いていた通りの禍々しい瘴気を身にまとって、哄笑を響かせた。
「魔王の四方に偵察を放ち、西に回り込むことにいたしました」
と、マルティン様から聞いていた。
「魔将は4体とも倒すのではないのですね?」
「ええ。どちらか一方向をこじ開ければ魔王に到達することが出来ます。魔王が出現させる魔将には一定のパターンがあり、今回は西に出現した剣の魔将ヘルフェンブリンガーに狙いを絞りました」
「ヘルフェン……、恐ろしい名前です」
「ええ。しかし、今回の我々の戦力では、突破できる可能性が最も高い相手です」
その相手は、充分に戦闘経験を積んだ聖騎士を、数千人まとめて、一瞬で薙ぎ払った……。
あの様子では《回復》も《蘇生》も間に合わない。聖女候補たちの中には膝から崩れ落ちる者もいる。
――これまでの魔物とはケタが違う。
私も青ざめていると、アンドレアスさんがケタケタと笑った。
「さて。俺の出番だな」
「アンドレアスさん……」
「ヘルフェンブリンガーは、一騎討ちを挑まれたら拒まないんですよ」
「え…………」
「しかも、一騎討ちになると魔力も使わず、純粋に剣の技術だけで勝負してくれる稀有な魔将だ」
アンドレアスさんは、あの巨体の魔将とひとりで闘おうと言うのか……。
「3番手の聖騎士が挑む手筈でしたが、今、吹き飛ばされちまった。俺が行かねぇと、マルティンが突っ込んでしまう」
そこに、エミリアさんが駆け込んで来た。
「アンドレアス殿! ヘルフェンブリンガーは一騎討ちを承諾した!」
「承知!」
アンドレアスさんは二マリと笑った。
「アリエラ殿。あとは頼んだぜ? マルティンの横で、ずっと笑っててくれよ」
「……ご武運を。…………アンドリー」
「へへっ! いいね、いいねぇ! アンドリー、頑張っちゃおっかなーっ!」
「もう……。真面目に祈っているのに……」
「うん、いい笑顔だ。笑顔はなによりの《浄化》なんだぜ? 俺情報だけどな」
アンドリーはいつも通りに、気持ちよさそうな笑い声をあげた――。
90
お気に入りに追加
611
あなたにおすすめの小説
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
父の浮気相手は私の親友でした。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるティセリアは、父の横暴に対して怒りを覚えていた。
彼は、妻であるティセリアの母を邪険に扱っていたのだ。
しかしそれでも、自分に対しては真っ当に父親として接してくれる彼に対して、ティセリアは複雑な思いを抱いていた。
そんな彼女が悩みを唯一打ち明けられるのは、親友であるイルーネだけだった。
その友情は、大切にしなければならない。ティセリアは日頃からそのように思っていたのである。
だが、そんな彼女の思いは一瞬で打ち砕かれることになった。
その親友は、あろうことかティセリアの父親と関係を持っていたのだ。
それによって、ティセリアの中で二人に対する情は崩れ去った。彼女にとっては、最早どちらも自身を裏切った人達でしかなくなっていたのだ。
【立場逆転短編集】幸せを手に入れたのは、私の方でした。
Nao*
恋愛
9/19最新『何もかも格下だと馬鹿にして居た私に、お姉様は婚約者を奪われる事となりました。』
様々な悪意や裏切り、不幸を乗り越え幸せを手に入れた主人公の逆転劇を集めたSS・短編集です。
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
異世界少女は大人になる
黒鴉宙ニ
ファンタジー
突然異世界へとやって来た14歳の緋井奈 琴乃(ひいな ことの)。彼女の能力はただ水を出すだけ。異世界生活にワクワクする時間はなく、たまたまスタンピードの影響で難民となった人たちの間に紛れることに。故郷を魔物によって奪われた人々は琴乃以上に大変そうで、異世界生活を楽しむなんて忘れてただただ順応していく。王子や騎士と出会っても自分が異世界人と告げることもなく難民の1人として親交を深めていく。就職したり人間関係で戸惑ったり……14歳の少女は傷つきながらも一歩ずつ前へ進んでいく。
4万字ほどストックがあるのでそれまで連続更新していきます。またストックが溜まったら更新していく感じです。
【完結】美しすぎてごめんなさい☆
まるねこ
恋愛
不細工代表と言われ続けていた私がなんと!異世界転生してしまったらしい。
めっちゃ美人よ!?ひえぇぇぇ。この美人具合、怖いわ!怖すぎる、おんも出たくない……。
そんな私のちょっとした話。
ノリで出来ています。かる~い感じで読んでいただけると嬉しいです☆
Copyright©︎2024-まるねこ
契約妃は隠れた魔法使い
雨足怜
恋愛
クローディア・レティスティアは魔法使いだ。
魔法の天才ともいえるほどの技量を身に着けた彼女は、「精霊のいたずら」という傷を持つ令嬢。精霊のいたずら――精霊に対価をささげる際に何らかの不備が起きて精霊につけられた傷は、忌むべきものとされる。
結婚など半ば諦め、このまま実家の森でいつまでも狩猟採集の日々を続けられたら。
そんな希望もむなしく、クローディアはあろうことかルクセント王国王子・アヴァロンの妻になる。
そして、その地位は、クローディアの望むものからは程遠かった。
甘味を対価として精霊に願うことで魔法を使える世界にあって、ルクセント王国の王族の女性は魔法を使ってはいけない。その決まりは、王子に嫁いだクローディアにも適用された。
魔法を使えず、これまでとはかけ離れた生活。
けれど不幸中の幸いというべきかアヴァロン王子が見向きもしないことをいいことに、クローディアは城を抜け出し、森で魔物対峙にいそしむ。
そんなある日、クローディアは勝てない魔物と遭遇し、逃げる先でアヴァロン率いる討伐隊に出くわしてしまう。協力して魔物から逃げることに成功するも、去り際に精霊がいたずらをしてクローディアはアヴァロンにフードの奥の瞳を見られて――
「スミレの乙女」と呼ばれるクローディアとアヴァロン王子が、幸福な未来をつかみ取るまでの物語。
※小説家になろうでも投稿しています。
転生しました、脳筋聖女です
香月航
恋愛
少々異色なアクション乙女ゲーム世界に転生したのは、かつての廃人プレイヤー。
記憶もバッチリ、いざ戦場で無双!を決意するも……転生先はまさかの儚げ聖女な主人公!?
与えられた技能は回復魔法とサポート特化。でもやっぱり戦いたい突っ込みたい!
そんな聖女(物理)な脳筋少女アンジェラと彼女に振り回される苦労人たちのラブコメディ。恋愛要素? ……ああ、いいヤツだったよ。
【レジーナブックス様より前半部分が書籍化しました】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる