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最終章 聖山桃契
276.火の手があがる
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まだ陽の昇らない薄暗い空の下、アイカはロマナと並んで、ルカスを見送る。
ナーシャは、変わり果てた息子ルカスの姿を長く見てはいられないと、王都北側のアイカの陣中に先に戻ってしまった。
「……それでも、アナスタシア陛下が、ルカス殿下を見捨てられることはないのだろうな」
「はい……。アナスタシア陛下の愛は、底なしですから」
ロマナの呟きに、アイカもしんみりとした声で応える。
三姫はそれぞれ三者三様に、母親との関係に恵まれなかった。
早々に立ち去るアナスタシアの、ホッと安堵した表情は、ロマナとアイカの中に強い印象を残した。
「……母親とは、不可解なものだな」
「ほんとですね……」
「我らは、どんな母親になるのであろうな?」
「……ところで、ロマナさん」
「なんだ?」
と、ロマナが晴れやかな笑顔をアイカに向けた。
「……ロマナさんも、とってもとっても、おキレイです!」
「なっ、な、な、な……」
アイカは頬を赤くして上目遣いに見上げていたが、ロマナはそれ以上に顔を真っ赤にして狼狽えた。
リティアもそうであったが、ロマナもまた真正面から自分の美しさを褒められた経験はない。
いや、ガラとの間で冗談めかして言い合うことはあったが、真剣な賛辞を投げかけられたのは初めての体験である。
これもリティアと同様、どう反応していいか分からない。
「……美麗神ディアーロナ様の次ですけどねっ!」
「あ、うん……」
「旧都の公宮で、はじめてお見かけしたときから、ずっと思ってたんですよぉ~~~?」
「ア、アイカもキレイだぞ?」
「えへへ~~~。ありがとうございます!」
ロマナはやり返したつもりであったが、この方面ではアイカの方が図太い。
後ろ手にはにかむアイカを見て、
――そ、そうか。こんな感じで応えていいのか……。
と、妙な感心をしてしまった。
リーヤボルク兵がルカス奪還に動かないとも限らないので、三姫の軍は臨戦態勢を解かないままで朝を迎えた。
やがて、アイカとロマナは朝陽に照らされながら、連れだって毎朝の茶会へと向かう。
その間、ロマナはアイカから滔々と、これまで愛でてきたリティアの美しさを語り続けられ、苦笑いしながら歩いた。
〈サバト〉は〈ミサ〉に、クラスチェンジした。
*
「列候に参朝を命じよう」
と、リティアが真剣な表情で言った。
ロマナとアイカの表情も引き締まる。
リティアの言葉は、包囲軍に参加していない列候たちにも、総候参朝のために王都ヴィアナに向うように命じることを意味した。
ロマナが軽くあごを撫で、眉を寄せた。
「……たしかに、もう命じないと例年通りの開催には間に合わないわね」
「そうだ」
「みなが到着するまでに王都は陥落させるとしても……」
「うむ」
「召喚状の署名はどうするの? 王位をどうするか、まだ何も話してないわ」
「それは、われら3人が署名する」
「ええっ!? わたしもですか!?」
と、アイカが目を丸くした。
リティアはいつもの悪戯っぽい笑いで応える。
「ここは実力主義でいこう。現実問題として、われら三姫の軍に歯向かえる列候などいない」
「……わ、わたしは何て署名するんですか?」
「そりゃ、救国姫アイカだろ?」
「ええ――っ!?」
と、こんどはロマナが目をむいた。
「じゃあ、わたしは蹂躙姫ロマナって署名するの!?」
「いいじゃないか。すでに蹂躙姫の威名は《聖山の大地》に轟いているぞ?」
「……よ、嫁の貰い手が」
「ん? サヴィアス兄がいるのではなかったのか?」
「う――っ、それもいいんだけど」
「おっ!? 風向きが変わってきたな」
「そりゃ、これだけ、ふたりから言われて意識しない訳ないでしょ!? ……もう」
ほほを赤くして口を真一文字に結ぶロマナに、リティアもアイカも優しげな笑みを向けた。
「総候参朝にむけて、サヴィアス兄にも王都に戻って貰わなくてはならない」
「そ、そうね……」
「もともと、向うはロマナに文を送るくらいだったのだ。ロマナが決めれば決まりだろう?」
「……もう。サヴィアス殿下のことはいいのよ。それより、列候に参朝を命じる話でしょ!?」
「ふふっ。そうだな」
と、リティアは王宮に目を向けた。
「……ルカス兄を救出し、王都奪還に向けて正念場を迎えたのは事実だ」
「そうね」
「そうですね」
ロマナとアイカも、王宮を見あげる。
すでに王都に籠るリーヤボルク兵は2万にまで減っている。
攻め落とすというのならば、すぐにでも可能だ。
しかし、リティアは目を堅くほそめた。
「……わたしは、ペトラ殿下を救いたい」
その言葉にふたりも、朝日に照らされ白く輝く王宮を見詰めたまま、うなずいた。
「御父君のルカス殿下が王都を去った今、さすがにペトラ殿下も王宮を出る決断をしてくださるんじゃないかしら?」
と語るロマナの声は堅い。
リティアも険しい表情を崩さずロマナに応えた。
「……クレイアに説得工作を続けさせるが、さて……」
「意地……、でしょうね」
アイカが王宮から視線を落とし、手元のティーカップを見詰めた。
ザノクリフ王国ディミノプラト産の美しい陶器に透けて見えるのは、
最後まで降伏しなかった西候セルジュの姿である。
「……まずは、カリュさんを投入しましょう。王宮内の雰囲気を丸裸にしてもらって、それから道を探りましょう」
と顔をあげたアイカに、リティアとロマナもうなずいた。
アイカは今度こそ、王宮に籠るペトラを救い出したかった。
あの可憐で美しい内親王を、動乱終結の生贄にしたくはない。
もう一度会って、直接その美しさを褒め称えたい。
そして、みなで笑い合うのだと、高くそびえる王宮をふたたび見あげた――。
*
その晩――、
アイカは、天幕での寝入りばなを、タロウとジロウの遠吠えで起こされた。
寝台の横で吠えるタロウとジロウに促されて天幕を飛び出すと、
東の空に火の手があがっているのが見えた。
――リティア義姉様の本陣の方角……。
ただちに、総大将のカリトンやネビ、チーナ、ジョルジュ、そして侍女のサラナなど、アイカの側近たちが集結しはじめる――。
ナーシャは、変わり果てた息子ルカスの姿を長く見てはいられないと、王都北側のアイカの陣中に先に戻ってしまった。
「……それでも、アナスタシア陛下が、ルカス殿下を見捨てられることはないのだろうな」
「はい……。アナスタシア陛下の愛は、底なしですから」
ロマナの呟きに、アイカもしんみりとした声で応える。
三姫はそれぞれ三者三様に、母親との関係に恵まれなかった。
早々に立ち去るアナスタシアの、ホッと安堵した表情は、ロマナとアイカの中に強い印象を残した。
「……母親とは、不可解なものだな」
「ほんとですね……」
「我らは、どんな母親になるのであろうな?」
「……ところで、ロマナさん」
「なんだ?」
と、ロマナが晴れやかな笑顔をアイカに向けた。
「……ロマナさんも、とってもとっても、おキレイです!」
「なっ、な、な、な……」
アイカは頬を赤くして上目遣いに見上げていたが、ロマナはそれ以上に顔を真っ赤にして狼狽えた。
リティアもそうであったが、ロマナもまた真正面から自分の美しさを褒められた経験はない。
いや、ガラとの間で冗談めかして言い合うことはあったが、真剣な賛辞を投げかけられたのは初めての体験である。
これもリティアと同様、どう反応していいか分からない。
「……美麗神ディアーロナ様の次ですけどねっ!」
「あ、うん……」
「旧都の公宮で、はじめてお見かけしたときから、ずっと思ってたんですよぉ~~~?」
「ア、アイカもキレイだぞ?」
「えへへ~~~。ありがとうございます!」
ロマナはやり返したつもりであったが、この方面ではアイカの方が図太い。
後ろ手にはにかむアイカを見て、
――そ、そうか。こんな感じで応えていいのか……。
と、妙な感心をしてしまった。
リーヤボルク兵がルカス奪還に動かないとも限らないので、三姫の軍は臨戦態勢を解かないままで朝を迎えた。
やがて、アイカとロマナは朝陽に照らされながら、連れだって毎朝の茶会へと向かう。
その間、ロマナはアイカから滔々と、これまで愛でてきたリティアの美しさを語り続けられ、苦笑いしながら歩いた。
〈サバト〉は〈ミサ〉に、クラスチェンジした。
*
「列候に参朝を命じよう」
と、リティアが真剣な表情で言った。
ロマナとアイカの表情も引き締まる。
リティアの言葉は、包囲軍に参加していない列候たちにも、総候参朝のために王都ヴィアナに向うように命じることを意味した。
ロマナが軽くあごを撫で、眉を寄せた。
「……たしかに、もう命じないと例年通りの開催には間に合わないわね」
「そうだ」
「みなが到着するまでに王都は陥落させるとしても……」
「うむ」
「召喚状の署名はどうするの? 王位をどうするか、まだ何も話してないわ」
「それは、われら3人が署名する」
「ええっ!? わたしもですか!?」
と、アイカが目を丸くした。
リティアはいつもの悪戯っぽい笑いで応える。
「ここは実力主義でいこう。現実問題として、われら三姫の軍に歯向かえる列候などいない」
「……わ、わたしは何て署名するんですか?」
「そりゃ、救国姫アイカだろ?」
「ええ――っ!?」
と、こんどはロマナが目をむいた。
「じゃあ、わたしは蹂躙姫ロマナって署名するの!?」
「いいじゃないか。すでに蹂躙姫の威名は《聖山の大地》に轟いているぞ?」
「……よ、嫁の貰い手が」
「ん? サヴィアス兄がいるのではなかったのか?」
「う――っ、それもいいんだけど」
「おっ!? 風向きが変わってきたな」
「そりゃ、これだけ、ふたりから言われて意識しない訳ないでしょ!? ……もう」
ほほを赤くして口を真一文字に結ぶロマナに、リティアもアイカも優しげな笑みを向けた。
「総候参朝にむけて、サヴィアス兄にも王都に戻って貰わなくてはならない」
「そ、そうね……」
「もともと、向うはロマナに文を送るくらいだったのだ。ロマナが決めれば決まりだろう?」
「……もう。サヴィアス殿下のことはいいのよ。それより、列候に参朝を命じる話でしょ!?」
「ふふっ。そうだな」
と、リティアは王宮に目を向けた。
「……ルカス兄を救出し、王都奪還に向けて正念場を迎えたのは事実だ」
「そうね」
「そうですね」
ロマナとアイカも、王宮を見あげる。
すでに王都に籠るリーヤボルク兵は2万にまで減っている。
攻め落とすというのならば、すぐにでも可能だ。
しかし、リティアは目を堅くほそめた。
「……わたしは、ペトラ殿下を救いたい」
その言葉にふたりも、朝日に照らされ白く輝く王宮を見詰めたまま、うなずいた。
「御父君のルカス殿下が王都を去った今、さすがにペトラ殿下も王宮を出る決断をしてくださるんじゃないかしら?」
と語るロマナの声は堅い。
リティアも険しい表情を崩さずロマナに応えた。
「……クレイアに説得工作を続けさせるが、さて……」
「意地……、でしょうね」
アイカが王宮から視線を落とし、手元のティーカップを見詰めた。
ザノクリフ王国ディミノプラト産の美しい陶器に透けて見えるのは、
最後まで降伏しなかった西候セルジュの姿である。
「……まずは、カリュさんを投入しましょう。王宮内の雰囲気を丸裸にしてもらって、それから道を探りましょう」
と顔をあげたアイカに、リティアとロマナもうなずいた。
アイカは今度こそ、王宮に籠るペトラを救い出したかった。
あの可憐で美しい内親王を、動乱終結の生贄にしたくはない。
もう一度会って、直接その美しさを褒め称えたい。
そして、みなで笑い合うのだと、高くそびえる王宮をふたたび見あげた――。
*
その晩――、
アイカは、天幕での寝入りばなを、タロウとジロウの遠吠えで起こされた。
寝台の横で吠えるタロウとジロウに促されて天幕を飛び出すと、
東の空に火の手があがっているのが見えた。
――リティア義姉様の本陣の方角……。
ただちに、総大将のカリトンやネビ、チーナ、ジョルジュ、そして侍女のサラナなど、アイカの側近たちが集結しはじめる――。
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