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第一章 王都絢爛
13.作りかけの王国
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クロエとドーラは、湯船の外に寝そべった狼への警戒を緩めない。
しかし、リティアの関心は、目の前のアイカに完全に奪われている。
山奥で独り育ったという桃色髪の少女。二頭の狼を引き連れて、手製の弓矢で熊まで狩った野性味あふれる少女が、王宮の湯をくみ上げる仕組みや、王国を貫く交易路の話に目を輝かせている。
そのギャップが、リティアの関心をなおのこと惹き付ける。
アイカの興味に応えてやろうと、リティアは話を続けた。
「西から荷を運ぶ馬、東の砂漠を旅してくる駱駝、北の山々にも耐える騾馬。王国の統一によって王都ヴィアナが建設され、それまで各地でバラバラに行われていた荷の積み替えが王都に集まり、荷を積み替えるということは隊商たちの交易も集まった」
「馬……、駱駝……、騾馬……」
と、リティアの言葉を繰り返しながら頷いている少女は、一生懸命、これから生きていく場所を理解しようとしている。
リティアの心は微笑ましい気持ちと、少女が持つ心の奥行きへの関心とで溢れ、湯船の中で講義を続けた。
「つまり、【海の道】と分け合う世界の富の半分の売買が行われる。そして、その富が私の宮殿まで水を汲み上げ、湯を沸かすという訳だ。私の説明は合っているか? ゼルフィア」
「はい。殿下の仰る通りです」
「ただ、『聖山の民』を統一した『聖山戦争』が終結して21年。15歳の私が生まれる前の出来事だが、我がテノリア王国は、まだまだ何もかもが作りかけだ」
王宮が誇る威容に圧倒されていたであろうアイカが、「作りかけ」という言葉に怪訝な表情を浮かべたのが見て取れた。
「有り余る富はある」
リティアの言葉に、アイカは大きく頷いた。
「だが、全てが、いわば戦時体制の延長線上にあって仕組みも制度もつぎはぎだらけだ。700年近い王国の伝統。50年続いた『聖山戦争』が生んだ実用性を優先した仕組み。戦後20年で必要に応じて付け加えられた制度。なかなか竹を割ったように分かりやすくはない」
リティアに顔を覗きこまれたアイカは、ビクッと身を震わせて頬を赤くした。
――美少女の顔面が、この距離は危険です!
と、アイカの心の内を知ってか知らずか、リティアはにっこりと微笑んだ。
「だから、アイカが戸惑うこともあるかもしれない」
目を大きく見開いたアイカに、リティアは身体を寄せ、肩を抱いた。
「だけど心配するな。ここにいる者たち。アイシェ、ゼルフィア、クレイア、クロエ、ドーラ。みんな、アイカの味方だからな」
「はい……」
「もちろん、私もだ!」
自ら招き入れた少女を徹底的に庇護する。リティアにとっては至極当然の想いであったが、アイカにとっては経験したことのない、他人からの好意であった。
アイカが目頭に熱いものを感じたとき――、
「ええぇーっ!」
と、よく響く声を上げて、審神者のメラニアが浴槽の中で仁王立ちになった。
「殿下、私は? 私は?」
「メラニアは父上の配下だからな」
リティアが悪戯っ子のような笑みを浮かべると、メラニアはふるふると腰を振って抗議する。
「そんなぁ! 私も皆んなと同じリティア殿下の第六騎士団所属で仲間じゃないですか。ワザとですよね? 今の絶対ワザとですよね」
この場で湯に浸かる女性の中では年長に類する24歳のメラニアが、駄々っ子のように拗ねてみせると湯船に笑いが広がった。つられて笑うアイカに、リティアの頬も緩む。
「ははは。アイカ、どうやらメラニアも味方になってくれるようだぞ」
「も、もちろんです!」
「あ……。よ、よろしくお願いします……」
と、頭を下げるアイカだが、
――メ、メラニアさん? 素っ裸で仁王立ちは、……けしからんですよ?
と、目頭に別の熱さが宿って、心の中は忙しい。
「そういえば、アイカの弓は熊を倒すほど強いらしいぞ」
リティアの言葉に、武人であるドーラの視線がアイカに奪われた。
「しかも、見せてもらった弓も矢も手作りだそうだ」
「山奥で……、食べていかないといけなかったので……」
小さくなったアイカの絞り出すような声に、リティアはさらに興味を惹かれる。
「そうだ。あの熊の毛皮だが、支度金代わりに私が買い取ろう。手持ちがないのも心細いだろうからな」
「え? いいんですか?」
「別に支度金は支度金で渡して問題ないんだが、売るつもりだったんだろう? アイラに当たらせたらルーファの隊商が興味を示しているらしい。砂漠に熊はいないからな、珍しいんだろう」
「あ、ありがとうございます……」
「思ったより高く売れたら私の儲けだ」
と、リティアがニヤリと笑った。
「それが、王都ヴィアナの流儀というものだからな」
「どうぞどうぞ」
「さて、アイカはもう少し湯で温まるといい。私は先に上がらせてもらうぞ」
「あ、はい」
「この後はアイカの部屋で皆で食事にしよう」
と、立ち上がったリティアの細い腰に、アイカの目が奪われる。
クレイアを残して、皆がリティアと共に大浴場を後にするが、「また後で」「後ほど」と掛けられる言葉が、アイカの胸に沁みた。
――私、もう独りじゃないんだなぁ。
立ち去る美少女たちの後ろ姿を愛でながら、アイカの心の内は、湯と同じくらいに温かいもので満たされていた――。
しかし、リティアの関心は、目の前のアイカに完全に奪われている。
山奥で独り育ったという桃色髪の少女。二頭の狼を引き連れて、手製の弓矢で熊まで狩った野性味あふれる少女が、王宮の湯をくみ上げる仕組みや、王国を貫く交易路の話に目を輝かせている。
そのギャップが、リティアの関心をなおのこと惹き付ける。
アイカの興味に応えてやろうと、リティアは話を続けた。
「西から荷を運ぶ馬、東の砂漠を旅してくる駱駝、北の山々にも耐える騾馬。王国の統一によって王都ヴィアナが建設され、それまで各地でバラバラに行われていた荷の積み替えが王都に集まり、荷を積み替えるということは隊商たちの交易も集まった」
「馬……、駱駝……、騾馬……」
と、リティアの言葉を繰り返しながら頷いている少女は、一生懸命、これから生きていく場所を理解しようとしている。
リティアの心は微笑ましい気持ちと、少女が持つ心の奥行きへの関心とで溢れ、湯船の中で講義を続けた。
「つまり、【海の道】と分け合う世界の富の半分の売買が行われる。そして、その富が私の宮殿まで水を汲み上げ、湯を沸かすという訳だ。私の説明は合っているか? ゼルフィア」
「はい。殿下の仰る通りです」
「ただ、『聖山の民』を統一した『聖山戦争』が終結して21年。15歳の私が生まれる前の出来事だが、我がテノリア王国は、まだまだ何もかもが作りかけだ」
王宮が誇る威容に圧倒されていたであろうアイカが、「作りかけ」という言葉に怪訝な表情を浮かべたのが見て取れた。
「有り余る富はある」
リティアの言葉に、アイカは大きく頷いた。
「だが、全てが、いわば戦時体制の延長線上にあって仕組みも制度もつぎはぎだらけだ。700年近い王国の伝統。50年続いた『聖山戦争』が生んだ実用性を優先した仕組み。戦後20年で必要に応じて付け加えられた制度。なかなか竹を割ったように分かりやすくはない」
リティアに顔を覗きこまれたアイカは、ビクッと身を震わせて頬を赤くした。
――美少女の顔面が、この距離は危険です!
と、アイカの心の内を知ってか知らずか、リティアはにっこりと微笑んだ。
「だから、アイカが戸惑うこともあるかもしれない」
目を大きく見開いたアイカに、リティアは身体を寄せ、肩を抱いた。
「だけど心配するな。ここにいる者たち。アイシェ、ゼルフィア、クレイア、クロエ、ドーラ。みんな、アイカの味方だからな」
「はい……」
「もちろん、私もだ!」
自ら招き入れた少女を徹底的に庇護する。リティアにとっては至極当然の想いであったが、アイカにとっては経験したことのない、他人からの好意であった。
アイカが目頭に熱いものを感じたとき――、
「ええぇーっ!」
と、よく響く声を上げて、審神者のメラニアが浴槽の中で仁王立ちになった。
「殿下、私は? 私は?」
「メラニアは父上の配下だからな」
リティアが悪戯っ子のような笑みを浮かべると、メラニアはふるふると腰を振って抗議する。
「そんなぁ! 私も皆んなと同じリティア殿下の第六騎士団所属で仲間じゃないですか。ワザとですよね? 今の絶対ワザとですよね」
この場で湯に浸かる女性の中では年長に類する24歳のメラニアが、駄々っ子のように拗ねてみせると湯船に笑いが広がった。つられて笑うアイカに、リティアの頬も緩む。
「ははは。アイカ、どうやらメラニアも味方になってくれるようだぞ」
「も、もちろんです!」
「あ……。よ、よろしくお願いします……」
と、頭を下げるアイカだが、
――メ、メラニアさん? 素っ裸で仁王立ちは、……けしからんですよ?
と、目頭に別の熱さが宿って、心の中は忙しい。
「そういえば、アイカの弓は熊を倒すほど強いらしいぞ」
リティアの言葉に、武人であるドーラの視線がアイカに奪われた。
「しかも、見せてもらった弓も矢も手作りだそうだ」
「山奥で……、食べていかないといけなかったので……」
小さくなったアイカの絞り出すような声に、リティアはさらに興味を惹かれる。
「そうだ。あの熊の毛皮だが、支度金代わりに私が買い取ろう。手持ちがないのも心細いだろうからな」
「え? いいんですか?」
「別に支度金は支度金で渡して問題ないんだが、売るつもりだったんだろう? アイラに当たらせたらルーファの隊商が興味を示しているらしい。砂漠に熊はいないからな、珍しいんだろう」
「あ、ありがとうございます……」
「思ったより高く売れたら私の儲けだ」
と、リティアがニヤリと笑った。
「それが、王都ヴィアナの流儀というものだからな」
「どうぞどうぞ」
「さて、アイカはもう少し湯で温まるといい。私は先に上がらせてもらうぞ」
「あ、はい」
「この後はアイカの部屋で皆で食事にしよう」
と、立ち上がったリティアの細い腰に、アイカの目が奪われる。
クレイアを残して、皆がリティアと共に大浴場を後にするが、「また後で」「後ほど」と掛けられる言葉が、アイカの胸に沁みた。
――私、もう独りじゃないんだなぁ。
立ち去る美少女たちの後ろ姿を愛でながら、アイカの心の内は、湯と同じくらいに温かいもので満たされていた――。
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