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番外編
フリア・アロンソの青春日記②
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「内密の任務を賜ったのですな」
「内密の……。そうです! マダレナ閣下からわたしに、内密の任務を賜りましたぁ!」
サビア代官エステバン様のお言葉に、おもわずクイッと、胸をそらしてしまいました。
マダレナ閣下が仰られていた通り、エステバン様の動きは素早いです。
サビアの騎士団長ホルヘ様と連携し、すぐさま、ひまわり油を圧搾する鉄鍋の徴用に取り掛かってくださいます。
そして、ほりの深い〈いかつい〉お顔をほころばせて、わたしに仰るのです。
「しばらく見ない間に、フリア殿はマダレナ閣下の立派なご側近に育たれましたな」
「え、ええ~っ? ……そ、そう見えますか?」
「ふふふ。マダレナ閣下とベアトリス殿にも驚かされましたが、フリア殿もたいしたものです」
わたしのお爺ちゃんより歳上のエステバン様から言われると、なんだかほんとうに、そう思ってもいいのかな? と、感じてしまいます。
――そ、側近かぁ~♪
ホルヘ様は、マダレナ閣下の叙爵式のため、まもなく帝都に向けて出発しなくてはいけません。
そこで、数名の部下を預けてもらいます。
エンカンターダスの秘湯に鉄鍋を運び込む手順を打ち合わせし、現地で落ち合う日程を調整します。
なにせ〈内密の任務〉です。
近隣地域に噂が広まらないよう、打ち合わせも入念に行います。
ふと、薄い眉を寄せたエステバン様が、ふさふさの白い顎ひげを撫でられました。
「……ふむ。これだけの鉄鍋で湯を沸かすとなると、必要な薪の量がすぐには分かりませんな」
「大丈夫です! それは、バニェロが知ってます!」
部屋の隅っこで、ポケッと座っていた幼馴染のバニェロの手を引きました。
「は? なにそれ?」
「だから、お湯を沸かすのよ! バニェロ、得意でしょ? お風呂屋さんなんだから」
「……ん?」
「もう! だからね……」
「はっはっはっはっはっ!」
と、エステバン様が豪快に笑われました。
にぶいバニェロが面白かったのかと、苦笑いしながら顔を向けたのですけど、
エステバン様のほりの深いお顔の奥でほそくなった目は、わたしを向いています。
「その少年は、フリア殿のお友だちですかな?」
「あ、……はい。あの……、婚約者です」
「はははっ、そうでしたか。……気心が知れていても、わけは最初から話してやらねば伝わりませんぞ?」
「……あっ」
エステバン様からやさしく諭していただいて、
わたしはようやく、バニェロにろくに説明せずにいたことに気が付きました。
なんでしょう? バニェロは、わたしのことならなんでも知ってるような気になっていたのです。
金髪のツンツン頭をグシャグシャとかき回しながら、バニェロが椅子から立ち上がります。
「……フリア、お前。ぜんぜん寝てないだろ?」
「え?」
「〈なんで〉はいいから、〈なにを〉したいのかだけ教えろ。そしたら、とりあえず、寝ろ」
「あ……、うん」
わたしが簡単に説明すると、バニェロはエステバン様と打ち合わせしてくれます。
バニェロは相変わらずぶっきらぼうな喋り方で、代官であるエステバン様が気を悪くするんじゃないかとハラハラします。
だけど、エステバン様はゆったりとうなずきながら、バニェロの話を聞いてくださっています。
必要な薪の量と調達先が決まったので、
こんどはわたしが、預けていただいた騎士のみな様に指示を出します。
Ψ
気が付くと、馬車のなかで揺られていました。
座席で横になるわたしの肩を、誰かが抱いてくれていて、膝枕もしてもらっているようでした。
「……起きたか?」
「……バニェロ?」
「エンカンターダスに向かう馬車のなかだ」
「わたし……?」
「騎士様たちにテキパキと指示を出した途端、立ったまま寝てたんだよ」
「あ……」
「……腹、減ってないか? まる1日寝てたんだ」
「う、ううん……。まだ、大丈夫……」
「そか。なら、もうすこし寝とけ」
頭がぼんやりするのですが、マダレナ閣下から託された〈内密の任務〉の途中です。
状況を確認したくて、わたしは身体を起こしました。
「あ……、馬……」
「なんだ?」
「エンカンターダスの秘湯は馬車が入れないから……、馬がいないと……」
「代官様があたらしい馬を手配してくださってる」
「……あ、……そう」
「ふもとまで馬車で行って、むこうに着いたら乗り換えられるってよ」
「あ、うん……。そか」
窓の外を見ると、馬車も最速で飛ばしてくれているようです。
「……バニェロ」
「なんだ?」
「なんで、わたしが寝てないって分かったの? エステバン様にもホルヘ様にも気付かれなかったのに……」
「そりゃ……、見れば分かる」
「ふ~ん――……」
「……フリア。立派な侍女様になったんだな」
「……え?」
「代官様にも騎士様たちにもキビキビ指示を出してさ……」
「あ、うん……。あのくらいなら……」
マダレナ閣下がネヴィス内乱の鎮圧で出兵されていた折りには、エンカンターダス主城を守る多数のメイドたちを差配していたのです。
彼女たちに比べたら、仕事の出来るエステバン様や騎士たちは、むしろ使いやすく感じていました。
だけど、寝ぼけたあたまでは、バニェロにうまく話すことができません。
わたしがモゴモゴしていると、となりに座るバニェロが窓の外をむいて、ちいさくつぶやきました。
「……偉くなったんだな」
「いや……、仕事なだけだし……」
「そうか……」
それから馬車のなかで、バニェロとふたり、軽食にサンドイッチをいただきました。
「美味し~っ! サビアのチーズ、久しぶり! は~っ、故郷はいいなぁ~」
マダレナ閣下が学都に招かれて以来の帰郷でした。
学都からエンカンターダスへ。エンカンターダスから、もういちど学都へ。それから帝都です。
ひまわりから採れたはちみつと、サビアのバターをたっぷり塗ったパンもいただいて、わたしは故郷の味に大満足でした。
「……フリア。もうすこし寝とけよ」
「ううん。先にバニェロと打ち合わせね。着いたらすぐ、作業に取り掛かりたいの」
「着くのは明日になるぞ? 先に寝とけよ」
「気になって寝付けないわよ」
「……そうか。なら、手短にな」
打ち合わせを済ませ、またバニェロに膝枕をしてもらいます。
座席からずり落ちないように、わたしの肩をガッシリつかんでくれるバニェロの手は、すこしぶ厚くなったようでした。
「……ふふっ。バニェロもお仕事がんばってるんだ?」
「そりゃ……、ほかにすることないからな」
「お風呂屋さんいいなぁ~。はやくわたしもサビアに帰りたいなぁ~」
と言ったところまでは覚えているのですが、次に起きたときには、もう秘湯のふもとに着いていました。
わたしのために馬を引いてきてくれたのは――、
「フェデリコ様! どうして!?」
「久しいな、フリア殿。騎士団長職の引き継ぎが残っていてな、まだエンカンターダスだったのだ」
「そうでしたか!」
「いちばんいい馬を選んでおいた。帝都に向かうときにも使われるといい」
「ありがとうございます!!」
女嫌いで有名だったフェデリコ様ですが、わたしのことは妹のように可愛がってくださいます。
ベアトリス様のおかげかもしれません。
「わたしは先に帝都に向かわなくてはいけない」
「はい! お忙しいところありがとうございました!」
「……フリア殿が帝都に戻られる際だが、グティエレス公爵家領に立ち寄られよ」
「え?」
「替えの馬を用意してもらっている。最速で帝都まで行けるはずだ」
「分かりました! ありがとうございます!」
「ただ、心配なのはフリア殿の体力だ。あまり無理してはいけませんぞ」
「お気遣いありがとうございます!」
超絶美形の〈庭園の騎士〉様が、みずから馬を引いてきてくださったというのに、バニェロはぷいっと横をむいています。
――まったく。……変わらないんだから。
苦笑いしてしまいますけど、いそいで馬に乗り、バニェロを後ろに座らせます。
「じゃあ、バニェロ。わたしに、しっかりつかまって」
「あ……、うん」
バニェロは、わたしの腰をキュ――ッっと抱き締めて、背中もぴったり密着します。
「ふふっ。そんなに恐がらなくても大丈夫よ? わたし、乗馬は得意になったんだから」
「そうか……、うん」
次の満月の晩までに、マダレナ閣下の待つ帝都にもどらなくてはいけません。
だけど、馬に乗って山道を行くのはわたしも初めてです。
落馬でもしようものなら、マダレナ閣下からわたしに託していただいた〈内密の任務〉を果たせなくなります。
フェデリコ様からいただいたアドバイスを気にしながら、
ほそい山道を、慎重に登らせていきました――。
「内密の……。そうです! マダレナ閣下からわたしに、内密の任務を賜りましたぁ!」
サビア代官エステバン様のお言葉に、おもわずクイッと、胸をそらしてしまいました。
マダレナ閣下が仰られていた通り、エステバン様の動きは素早いです。
サビアの騎士団長ホルヘ様と連携し、すぐさま、ひまわり油を圧搾する鉄鍋の徴用に取り掛かってくださいます。
そして、ほりの深い〈いかつい〉お顔をほころばせて、わたしに仰るのです。
「しばらく見ない間に、フリア殿はマダレナ閣下の立派なご側近に育たれましたな」
「え、ええ~っ? ……そ、そう見えますか?」
「ふふふ。マダレナ閣下とベアトリス殿にも驚かされましたが、フリア殿もたいしたものです」
わたしのお爺ちゃんより歳上のエステバン様から言われると、なんだかほんとうに、そう思ってもいいのかな? と、感じてしまいます。
――そ、側近かぁ~♪
ホルヘ様は、マダレナ閣下の叙爵式のため、まもなく帝都に向けて出発しなくてはいけません。
そこで、数名の部下を預けてもらいます。
エンカンターダスの秘湯に鉄鍋を運び込む手順を打ち合わせし、現地で落ち合う日程を調整します。
なにせ〈内密の任務〉です。
近隣地域に噂が広まらないよう、打ち合わせも入念に行います。
ふと、薄い眉を寄せたエステバン様が、ふさふさの白い顎ひげを撫でられました。
「……ふむ。これだけの鉄鍋で湯を沸かすとなると、必要な薪の量がすぐには分かりませんな」
「大丈夫です! それは、バニェロが知ってます!」
部屋の隅っこで、ポケッと座っていた幼馴染のバニェロの手を引きました。
「は? なにそれ?」
「だから、お湯を沸かすのよ! バニェロ、得意でしょ? お風呂屋さんなんだから」
「……ん?」
「もう! だからね……」
「はっはっはっはっはっ!」
と、エステバン様が豪快に笑われました。
にぶいバニェロが面白かったのかと、苦笑いしながら顔を向けたのですけど、
エステバン様のほりの深いお顔の奥でほそくなった目は、わたしを向いています。
「その少年は、フリア殿のお友だちですかな?」
「あ、……はい。あの……、婚約者です」
「はははっ、そうでしたか。……気心が知れていても、わけは最初から話してやらねば伝わりませんぞ?」
「……あっ」
エステバン様からやさしく諭していただいて、
わたしはようやく、バニェロにろくに説明せずにいたことに気が付きました。
なんでしょう? バニェロは、わたしのことならなんでも知ってるような気になっていたのです。
金髪のツンツン頭をグシャグシャとかき回しながら、バニェロが椅子から立ち上がります。
「……フリア、お前。ぜんぜん寝てないだろ?」
「え?」
「〈なんで〉はいいから、〈なにを〉したいのかだけ教えろ。そしたら、とりあえず、寝ろ」
「あ……、うん」
わたしが簡単に説明すると、バニェロはエステバン様と打ち合わせしてくれます。
バニェロは相変わらずぶっきらぼうな喋り方で、代官であるエステバン様が気を悪くするんじゃないかとハラハラします。
だけど、エステバン様はゆったりとうなずきながら、バニェロの話を聞いてくださっています。
必要な薪の量と調達先が決まったので、
こんどはわたしが、預けていただいた騎士のみな様に指示を出します。
Ψ
気が付くと、馬車のなかで揺られていました。
座席で横になるわたしの肩を、誰かが抱いてくれていて、膝枕もしてもらっているようでした。
「……起きたか?」
「……バニェロ?」
「エンカンターダスに向かう馬車のなかだ」
「わたし……?」
「騎士様たちにテキパキと指示を出した途端、立ったまま寝てたんだよ」
「あ……」
「……腹、減ってないか? まる1日寝てたんだ」
「う、ううん……。まだ、大丈夫……」
「そか。なら、もうすこし寝とけ」
頭がぼんやりするのですが、マダレナ閣下から託された〈内密の任務〉の途中です。
状況を確認したくて、わたしは身体を起こしました。
「あ……、馬……」
「なんだ?」
「エンカンターダスの秘湯は馬車が入れないから……、馬がいないと……」
「代官様があたらしい馬を手配してくださってる」
「……あ、……そう」
「ふもとまで馬車で行って、むこうに着いたら乗り換えられるってよ」
「あ、うん……。そか」
窓の外を見ると、馬車も最速で飛ばしてくれているようです。
「……バニェロ」
「なんだ?」
「なんで、わたしが寝てないって分かったの? エステバン様にもホルヘ様にも気付かれなかったのに……」
「そりゃ……、見れば分かる」
「ふ~ん――……」
「……フリア。立派な侍女様になったんだな」
「……え?」
「代官様にも騎士様たちにもキビキビ指示を出してさ……」
「あ、うん……。あのくらいなら……」
マダレナ閣下がネヴィス内乱の鎮圧で出兵されていた折りには、エンカンターダス主城を守る多数のメイドたちを差配していたのです。
彼女たちに比べたら、仕事の出来るエステバン様や騎士たちは、むしろ使いやすく感じていました。
だけど、寝ぼけたあたまでは、バニェロにうまく話すことができません。
わたしがモゴモゴしていると、となりに座るバニェロが窓の外をむいて、ちいさくつぶやきました。
「……偉くなったんだな」
「いや……、仕事なだけだし……」
「そうか……」
それから馬車のなかで、バニェロとふたり、軽食にサンドイッチをいただきました。
「美味し~っ! サビアのチーズ、久しぶり! は~っ、故郷はいいなぁ~」
マダレナ閣下が学都に招かれて以来の帰郷でした。
学都からエンカンターダスへ。エンカンターダスから、もういちど学都へ。それから帝都です。
ひまわりから採れたはちみつと、サビアのバターをたっぷり塗ったパンもいただいて、わたしは故郷の味に大満足でした。
「……フリア。もうすこし寝とけよ」
「ううん。先にバニェロと打ち合わせね。着いたらすぐ、作業に取り掛かりたいの」
「着くのは明日になるぞ? 先に寝とけよ」
「気になって寝付けないわよ」
「……そうか。なら、手短にな」
打ち合わせを済ませ、またバニェロに膝枕をしてもらいます。
座席からずり落ちないように、わたしの肩をガッシリつかんでくれるバニェロの手は、すこしぶ厚くなったようでした。
「……ふふっ。バニェロもお仕事がんばってるんだ?」
「そりゃ……、ほかにすることないからな」
「お風呂屋さんいいなぁ~。はやくわたしもサビアに帰りたいなぁ~」
と言ったところまでは覚えているのですが、次に起きたときには、もう秘湯のふもとに着いていました。
わたしのために馬を引いてきてくれたのは――、
「フェデリコ様! どうして!?」
「久しいな、フリア殿。騎士団長職の引き継ぎが残っていてな、まだエンカンターダスだったのだ」
「そうでしたか!」
「いちばんいい馬を選んでおいた。帝都に向かうときにも使われるといい」
「ありがとうございます!!」
女嫌いで有名だったフェデリコ様ですが、わたしのことは妹のように可愛がってくださいます。
ベアトリス様のおかげかもしれません。
「わたしは先に帝都に向かわなくてはいけない」
「はい! お忙しいところありがとうございました!」
「……フリア殿が帝都に戻られる際だが、グティエレス公爵家領に立ち寄られよ」
「え?」
「替えの馬を用意してもらっている。最速で帝都まで行けるはずだ」
「分かりました! ありがとうございます!」
「ただ、心配なのはフリア殿の体力だ。あまり無理してはいけませんぞ」
「お気遣いありがとうございます!」
超絶美形の〈庭園の騎士〉様が、みずから馬を引いてきてくださったというのに、バニェロはぷいっと横をむいています。
――まったく。……変わらないんだから。
苦笑いしてしまいますけど、いそいで馬に乗り、バニェロを後ろに座らせます。
「じゃあ、バニェロ。わたしに、しっかりつかまって」
「あ……、うん」
バニェロは、わたしの腰をキュ――ッっと抱き締めて、背中もぴったり密着します。
「ふふっ。そんなに恐がらなくても大丈夫よ? わたし、乗馬は得意になったんだから」
「そうか……、うん」
次の満月の晩までに、マダレナ閣下の待つ帝都にもどらなくてはいけません。
だけど、馬に乗って山道を行くのはわたしも初めてです。
落馬でもしようものなら、マダレナ閣下からわたしに託していただいた〈内密の任務〉を果たせなくなります。
フェデリコ様からいただいたアドバイスを気にしながら、
ほそい山道を、慎重に登らせていきました――。
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