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水泳部のマーメイドの憂鬱 〜水瀬 サクヤ〜

美魔女の戯れと童貞の行方 5 こちらの気分も段々と昂まっていきーー

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(ヨ、ヨツユさんが……そんな……)

 浪人生は、心の中で嘆いた。
 ヨツユが他の男と本番行為に及んだことがショックだったのだ。
 相手は旦那で、ショックを受ける方がおかしいのだが。
 完全にヨツユに魅了された童貞青年は、思い人が寝取られた感覚すら覚えた。

「あっ!? くぅっ!!」

 思わず手に力が入り、サクヤが少しだけ苦悶の呻きをあげたが、それにすら気づけない。

「あなた、とりあえず、もう少しベットの方へ、あがってもらえる?」
「この位置だと、あまり動けないから?」

 ヨツユの言葉を受けた旦那は、結合しながらズリズリとベットの中央付近まで移動した。
 ヨツユも合わせて移動し。旦那の動きが止まったのを見計らうと、その場で腰を前後させはじめた。

「ンンっ!! あっ!! ふぅ~~」
「久しぶりだけど、あなたのモノは、相変わらず大きいわね」

「ヨツユこそ、相変わらず、凄い締まりだ、持っていかれそうだよ」

 手などの支えもないままの、腰だけの緩やかな前後のグラインド。
 バレエやヨガで鍛えたからか、重心はブレることなく。
 上半身は殆ど揺れることのないまま、腰だけが滑らかに前後していた。
 振り幅が小さくともシッカリ重心がかかっっているからか、高級そうなベットから軋みが聞こえた。

「あら、そう? ヨガで鍛えていた甲斐があるというものね」

「おう!? こ、こらっ!!」

 旦那の言葉に気を良くしたのか、ヨツユのお尻がキュッと引き締まり。
 腰の動きは変わらないまま旦那の体が震える。
 おそらくはお尻に力を込めて膣を締め上げたのだろう。
 旦那が反射的に伸ばしたであろう両手を握ると、そのまま恋人繋ぎに持っていって。
 様子を見るようだった緩慢な動きを、徐々に加速させていく。

(この腰の動きって、バランスボールに乗ってた時にしてた……)
 
 漠然と、ヨツユがヨガを嗜んでいるのは、体を鍛えるだけでなく、セックスの予行も兼ねていたのだと理解しながら。
 サクヤに手コキをされていながら、完全に目の前の行為に魅入ってしまう。
 サクヤも同様なようで、浪人生に視線を向けることのないまま。
 半ば漫然とした動きとして互いの手を動かしながら、大人の行為を眺め続ける。
 
(それにしても、旦那さん……チラチラと、こっちを見て……)

 ヨツユは前戯の際に、クローゼットをチラ見したり、見せつけるように顔を向けてきたが。
 今は視線さえ向けてくることなく、旦那に集中している。
 対する旦那は、ヨツユの方を向きながらも、気が気でない様子でクローゼットを見てくる。

「あっん……ンフフ」

 そんな旦那の様子を、気分を害した様子もなく、むしろ楽しげに楽しむヨツユ。
 母に気を取られる浪人生に嫉妬したサクヤとは対照的だ。
 普段の人をからかい翻弄する調子はそっくりだが、年の功か、寛容さは母の方が上なのかもしれない。
 
「もう。あっ……ふぅ!! そんなに、クローゼットばかり見て」
「私より、男の方が気になるなんて……ンンッ!!」

「誤解を招くようなことを……むぅっんー!! その動きはっ!!」

 実に楽しげな声音で話しかけながら、ヨツユは両手をシッカリ握ったまま宙で遊ばせながら。
 そのまま腰を捩るように左右に振り始めた。
 さりげなく両腕をクロスさせて、両二の腕で胸元を寄せて上げるようにしながら、体を前傾気味にすれば。
 偽りの豊乳はことさらに強調されながら、乳揺れを起こす。
 旦那の視線はその部位に釘付けになり。
 正面からその様子を見上げ見られる旦那のことを羨ましく思ってしまう。

「くっ!! 膣内がうねりながら、吸い付いてッ!?」
「ヨ、ヨツユ!! 以前よりも……すごく!!」

「よかったぁ~。あふぅん!! 練習した甲斐が、あったわっ!!」

 ヨツユが、チラリとクローゼットに視線を向けて微笑んだ。
 余裕がなくなる旦那に対して、ヨツユの方はかなりの余裕が見受けられる。

「お、お前っ!! まさかっ!! 彼とっ!!」

 その笑みに何かを感じ取った旦那が、クローゼットに愕然とした表情を見せてきた。

(ま、また冤罪が!? ヤリたいですけど!! 多分ヨツユさんが言ったのはっ、ヨガ!!)

「ぉふっ!?」

 驚愕していると、ペニスが強く握られる。
 サクヤが睨んでいた。
 ペニスを強く握られる行為が、すっかり不快感の意思表示になってきたと思いながら。
 浪人生は頭を必死に振って冤罪を否定する。

(それにしても、サクヤちゃん……上手くなってないか?)

 不安定だったサクヤの手の動きは、力加減も振り幅もすっかり安定している。
 シンプルな前後運動ながら、しっかりと陰茎に刺激を与えてきていて。
 ゴムのない生な状態なのを差し引いても、気持ちよさも向上してきている。
 あの母にして、この娘あり。
 浪人生は、サクヤの将来性に震えた。

(それに、乳首も勃ってきて……この分だと……)

 さきほど乳房を下から持ち上げた際には、服に薄ら浮かぶ程度で怪しかったポッチ。
 それが今では完全に服の上に浮いていた。
 漏れ出る艶かしい吐息と合わせて、サクヤが感じているのは明らかだった。
 自分の手がサクヤを感じさせている。
 その事実は、浪人生に自信を持たせると共に、更なる欲求を沸き起こさせた。
 サクヤに意識を向けると、指先を乳首周辺に這わせるように動かし。
 風呂場で見たおおよその乳輪の位置をなぞるように、円を描くように動かす。
 サクヤの全身が震えて力が抜けるように揺らめいた。
 サクヤが少し驚いて浪人生を見上げたが、構うことなく指を動かせる。
 女性の感じさせ方の実践時心得はないが、風呂覗きでサクヤの感じる動きは見知っている。
 何周か円を焦らすように描き、頃合いを見て指で摘み上げればーー。
 
「ふぁっ!? んっ!! だ……ぇ」

 サクヤは、堪らず声を漏らしてしまった。
 慌てて口元をつぐみ、顔を背ける。
 体も震え、腰もわずかだが落ちていて。甘美な刺激であったのが見て取れた。
 
(や、やっぱり……乳首って、感じるものなのか?)

 浪人生は、自分の乳首を弄ったことなどない。
 女体ゆえの感度の良さなのか、はたまた性的に興奮すれば自分も気持ちよくなれるのか?
 わずかばかり不毛なことを考えながらも、関心は早くも別の場所に向けられた。

(これ、アソコ、絶対に濡れてるよな?)
(風呂だと、体が濡れてるから、わかりずらかったけど……)

 じっくりとこの素晴らしい恵体を堪能したいと考えながらも。
 妄想でしか女体を知らぬ男は、急く気持ちが抑えきれなかった。
 その上、童貞ゆえの不安と、普段からからかわれている不信感は強かった。
 髪を引かれる思い出胸から手を離すと、手をサクヤのへその辺りまで下ろした。

「? ッーー」

 腹を撫でるとサクヤが訝しみながらも、服のへ手を滑り込ませれば、体は強張った。
 浪人生は、サクヤの顔を血走った目でジッと見つめながら、指先をショーツの中へと滑り込ませようとする。
 サクヤは、抵抗しなかった。
 指先は震えていることもあって、ショーツの中ではなく、その外の短パンとの間に入ってしまった。

(し、しまっ!? い、いやっ、でも……おお!!)

 ミスに動揺しながらも、構わず指を潜り込ませる。
 ショーツの素材はシルクか何かなのか、キツく張り詰めた短パンの中でも、とても滑らかに指を滑らせた。
 温かな熱が薄布越しに伝わりながら、焦らすつもりはないが、震える指は徐々に下降を。
 浪人生だけではなく、サクヤも震えていた。
 陰毛によって軽やかに膨らんでいた部分は、簡単に押し込めたが。
 指へ感じる反発が徐々に強まってくる。

(コレっ!! 毛じゃないよな? 微妙にふっくらしてるけど、押すと硬さが)
(やっぱり、サクヤちゃんって、モリマン!!)
(そ、それにっ!!)

 指に触れる弾力と硬さを内包した柔らかな丘。
 風呂で見た時には微妙な判定だったが、触れてみればなだらかながら隆起を感じられた。
 その上その部分には先ほどまで感じなかった、湿り気が。
 慎ましいながらも土手高な恥骨に感動しながら、指先は止まることなく丘筋を滑っていく。

「ふぅっ!? ……ぁぁ……ッ!!」

『クチュ』っと、水音が聞こえた気がした。
 指先にはねっとりっした感触が付着し。
 指を縦筋のような凹へ押し込めば、ふっくらした秘裂は割れて粘着性な感触が。
 ここまでくれば、浪人生の疑心もかんぜんになくなる。
 サクヤは、興奮している。
 声を出すのは、相変わらず得策ではないが、浪人生は我慢できなかった。
 ゆっくりと、顔をサクヤの耳元へ寄せてーー。

「サクヤちゃん……濡れてる?」

「そッーー!!」

 確信が持てる状況ながら、言葉尻に疑念が混じったのは、やはりヘタレな本性が滲み出たのか。
 サクヤは、何か言おうと大きく口を開いたものの、すぐに思い止まり。
 プルプルと震えながら、俯いた。

「 んふっ!?」

 浪人生は興奮を抑えきれず、指先を軽く上下させる。
 指先は濡れた下着ごと秘裂に押し込まれながら、食い込むように張り付いた。


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