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水泳部のマーメイドの憂鬱 〜水瀬 サクヤ〜

才色兼備な優等生のイケナイ遊び 5 見せつけてしまいながら、果ててしまいました

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 視力の悪いサクヤでも、この距離であれば男の顔も視線をもく見える。
 これ以上ない程に興奮の度合いを見せる表情の中には。
 怯えと共に期待感が満ち満ちていて。
 その姿に、改めて自分が相手の生殺与奪の権利を握っているのだと確信する。

「ふふ」

「ぉ……ぉぉっ!!」

 たっぷりと脂質を含んだ乳房を、下から掬い上げるように持ち上げて見せる。
 必死に声を抑えてるようだが、浪人生は感嘆の声を漏らした。
 窓の高さは、サクヤの鎖骨の少し下の辺りまでが、ちょうど平面で見渡せるライン。
 少し持ち上げるだけで、たわわな巨乳は乳頭まで見える高さに。
 背伸びして覗き込めば、恐らくは膝辺りまでは見下ろせるだろうが。
 今は胸の大きさが邪魔で、秘部の辺りは見えていない状態だろう。

(この調子なら、私の思い通りに、ことが運べそうね……)
(なんだか、この感覚は久しぶりね)

「んっ!! ふふ」

 久方ぶりに自身のペースでことが運べることに気を良くしながら。
 指の隙間から溢れる乳房を、円を描くように見せつけるように揉みながら、蠱惑的に微笑む。
 浪人生はその柔らかな動きに合わせて、視線を回しながら。
 視線どころか首さえも、軽くながら円状に動かしている。

「っと、景色を眺めるのもいいですけど、そろそろ勉強の方も……」

「それも、そうね。さっきの部分だけれど……ふぅ~、多分、そもそもが、公式を間違えて覚えてるんじゃないかしら」

「えっ!?」

「まずは、ふぁ……その問題に使う公式を、ぅンン!! 言ってごらんなさいーー」

 視線の中央が乳頭に注がれていることに気づくと、指先を伸ばして乳輪に指を這わせる。
 乳房を揉み回す動きと逆方向の円を描く動きでなぞれば。
 浪人生は頭の動きを止めて、生唾を呑みながら、鼻息を荒くする。

「ーーじゃ、ないでしたっけ?」

「やっぱり、間違っているわね。んっ!! 正しい、公式は……ねぇーー」

 勉強を教える言葉の中に艶かしい吐息が混ざっているが、公の方はそのことに気づいていないようだ。
 サクヤは浴槽の緑にふくらはぎが着く位置にまで下がると、背を引いて腰を突き出した。

「ぉうっ!!」

 不意打ちで秘部が見えそうになったからか。 
 浪人生は、格子を叩くようにしながら、背伸びをして覗き込んできた。

「あれ? センパイ、今なんか、変な音がしませんでしたか?

「ああ……この時間にはね、最近、野良犬がやって来るのよ」
「行儀が悪いみたいで、柵にぶつかってきたりするの」

 露骨な動作に嗜めるように鋭い視線を向ければ。
 野良犬は慌てた様子で、少しだけ身を引いた。

「それ、大丈夫なんすか? 危ないですよ」

「ああ、大丈夫よ。我が家には大型の番犬が居るから」
「貧相な野良犬程度じゃ、家の中まで入って来るような度胸はないもの」
「こちらから、出て行かない限りは安全よ」
「最悪、警察にでも通報するわ」

 野良犬扱いし、通報を匂わせる発言をしても。
 わずかに身を引いただけで。
 浪人生は怒ることも慌てることもなく、変わらず視姦を続けてくる。
 スマホを肩と頭の側面で挟むように小首を傾げて。
 空いた指先を秘部まで下ろすと。
 人差し指と中指で逆V字を作って、秘裂を開いて見せた。
 秘部は、湯船の中では聞こえなかった、卑猥な水気のある『クチュ』っと、した音を響かせる。
 男を知らない乙女の秘処は綺麗なサーモンピンク色で。
 お湯や汗が滴り落ち、身体のラインに沿って流れ落ちる中。
 粘着性のある半透明な液体が、開いた粘膜の小さな穴から、トロリと湯船へ落ちた。

「あっ!! んふぅん!!」

 2、3度秘部を開帳したまま上下に陰唇を擦ると。
 開く指を人差し指と薬指に変えて、中指を小さな孔の中へと挿入して見せた。
 愛液でテカテカとする弾力のある柔らかな膣肉は、狭い孔を細指で拡張しながら。
 『ヌプッ』と、細長い指を咥え込んで窄まりを見せる。

「あっ……あっ!? ハァッ~~!!」

「センパイ?」

 細くしなやかな指先は、未開の道を徐々に開拓して行って。
 指の侵入とともに、口元から鼻にかかったような吐息が抜ける。
 およそ根元近くまで指が挿入された時。指先が壁のようなものに触れた。
 軽くその壁を撫でるように指先を動かせば。
 その壁には隙間があり、弾力のある肉の襞でできたものだというものが分かった。

(こ、これが、処女膜なのね。意外と柔らかい? この分だと、指だけで穴を開けられてしまいそう)

「ふっ!! くんぅん~~」

「センパイ? 大丈夫ですか? センパイ!!」

 指先が肉襞の隙間を押し拡げる。
 先端が隙間穴へ食い込むも、弾力が指先を押し戻そうと抵抗を見せた。
 自身の中にある未開の部分に強烈な好奇心を惹かれながら。
 胸を揉んでた指先にも力が入り始め。乳房はグニグニと柔らかに姿を変えていく。
 合わせて膣肉に挿入した指先をかき混ぜれば、堪らない快感が全身を駆け巡った。
 腰からは力が抜け、たまらず浴槽の緑へと尻餅をついてしまう。
 心配した公が何度も呼びかけてくるが、まるで遠くのことのように聞こえる。
 いっそ、通話を切ろうかと思うもーー。

(今、彼の声が聞こえなくなったら、私、私……)
(きっと、取り返しがつかないことをしてしまうから、もう少しだけっ!!)

 無視を決め込む耳と違い、目の方はしっかりと男の顔を捉えている。
 欲望と興奮に昂った、男の視線。
 自分の中に隠された淫らな部分が暴かれることへの、甘美な誘惑。
 秘部から漏れ出る水音は、確実に電話越しにも伝わる程に大きなものへ。
 激しい自慰の動きによって、頭に巻いたタオルは落ちて。
 洗う前でありながら、艶やかな黒髪が姿を表す。

「もっ……ィッ……!!」

「い? なんですかっ!!」

「ィッ~~、フゥンッッーー!!」

 感度が昂りきるのを感じると同時に。
 乳頭をキュッと潰すように摘み、秘部の浅瀬にある内側の溝を強く押し込むように擦る。
 一瞬の硬直の後、全身は震えて。
 思わず絶頂宣言をしかけながらも、何とか口元をつぐんで耐えながら。
 胸を揉む手も秘部に差し込まれた指先の動きも、完全に止まる。
 背は大きくのけ反り、股座は大きく開き。
 肩で挟み込んでいたスマホは、後方の浴室の床に落ちる。

「あっ……アッ……ハァ~~、すご……い」

 硬直の後には圧倒的な開放感があり。
 震えた肢体は、未だ余韻の痙攣を繰り返しながら。
 今までのどんな事柄よりも、刺激的かつ充足した満足感を感じたような気さえする。
 圧倒的な、満足感。
 対して、視線を上げた先には、今だに荒々しく息を乱し血走った男が。
 大きく開いた口からは舌が覗き、涎さえ垂らしているようだ。
 まるで本当に犬のようにさえ感じた。
 満足せずに、飢えた雄の犬だ。

 その姿を見るや、満たされていた体には再び熱が沸き起こり出す。

「フフ。あん!! ねえ、今度はーー」

 思わず笑みを溢しながら、股座を開けるだけ開ききり。
 改めて己が卑猥な姿を存分に見せつける。
 雄犬に、空腹を満たす餌はここだと見せつけるように。
 未だ蠢動を繰り返す花園を、今度は両手の指を使って完全に開いて見せた。 

「センパイ!! サクラちゃんに、電話しますか? それとも、救急車を!!」

 後方から聞こえた声にハッと我にかえると、慌てて窓のルーバーを閉めた。

(私、今何を言おうとしていたの?)

「だ、大丈夫よ。その、思っていた以上に……のぼせていたみたい」

 サクヤは何とか公に言い訳をすると、慌てて通話を切った。

「火遊びじゃ、すまなくなるところだったわ……キャッ!?」

 ひとまず浴槽から上がろうかとした時、体勢が崩れて浴室の床に投げ出される。

「こ、腰が……抜けちゃってる?」

「だ、大丈夫かい、サクヤちゃん!!」

 腰が抜ける程に感じていたのかと驚愕する背に。
 いつぶりかも分からないほどに久しぶりな声がかけられた。

「だ、大丈夫です。足を滑らせただけですから……」

「そ、そうか……」

「まだ、いらしたんですね?」

「あっ、うん……」

 今更ながらとんでもないことをしたと実感しながら。
 この後なんと話せばいいか分からず、微妙な空気が流れる。
 しかし、その微妙な沈黙も長くは続かなかった。

「オイ!! サクヤ!! 大きな物音がしたが、大丈夫か?」

「お、お父さん!? え、ええ……大丈夫よ、ちょっと、足を滑らせて」

 脱衣所の中へ、父が入ってきた。
 
「そうか。サクラか、母さんを呼んでこようか?」

 実の父は、浴室に突入するデリカシーの無さは無いようで。
 曇りガラス越しに、案じて声をかけてくる。
 浪人生は、流石にこの状況で声をかけられないのか、それとも逃げたのか、無言だ。

「ありがとう、大丈夫。すぐに出るから……助かったわ、お父さん」

「そうか? それならいいが」
「確か、いつもスマホを風呂に持って入ってたな? 何かあれば、誰か呼びなさい」

「ええ」

 思わず感謝の言葉を述べてしまい。
 父は怪訝な様子を見せながらも、ひとまずは脱衣所から出ていった。
 サクヤは、乱れきった心を落ち着かせるように、胸元に手を当てながら。
 未だ落ちつかぬ胸の鼓動を感じていた。


  





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