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水泳部のマーメイドの憂鬱 〜水瀬 サクヤ〜

才色兼備な優等生のイケナイ遊び 3 そのまま見せつけるように、オナニーをしてしまいーー

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「んっ……ふぅ~~っんん」

 少しだけ。体を洗う時にしていたように、さりげなく少しだけと、触れてしまう決意をして。
 水中から片方の柔らかな肉鞠を持ち上げてみれば、鼻にかかった吐息が漏れてしまう。
 釣られて背筋が伸びて、湯船から肩が出る。
 同時に、天然物な双球も、浮力によって浮かび上がってくる。
 無きに等しい半透明な波打つベールから、再び乳房が姿を表した時。
 薄桜色の波紋の中央は、明らかに膨らみを増していた。

「ふぁっ!? んふっ……ぁ……」

 膨らみに誘われるように人差し指が伸び、突起物の先を掠めるように撫でてしまう。
 予想以上に艶かしい声をあげてしまい、驚きながら。
 今の声が本当に自分の口から出たのかさえ疑いながらも、体の方は理性の制御が効かなくなってくる。

(ダメよ……こんなこと。これ以上続けたら、取り返しがっ……)

 初めは、見られたから隠し、撮られていないから穏便に解決しようと考えてた。
 事態を終わらせようと行動だ。
 次は、見えているから、我慢し。見えていないから我慢しないようにと考えた。
 事態を継続しようという考えだ。
 今は、バレているなら、見せる。バレていないなら思い止まる。
 事態を発展させようという考えだ。
 その思考の変化の推移をおもんばかれば、先に異常をきたしたのは、理性の方かもしれない。
 そして、当然のように欲求は次の段階へーー。

「あふっ!! んぁ~……ンン。 ぁっ、ィィ……」

 羞恥心と心地よさから、サクヤはそっと瞼を閉じた。

(ダメなのに、なんでこんなに気持ちがいいの?)

 空いていた手は股座へ伸びると、ゆっくりと秘裂を撫で始める。
 処女の花園は身持ちが硬いとはいえ、液体相手では部が悪い。
 温かなお湯が隙間から中へと流れ込んでくる。
 元々湯自体は侵入していたが、改めて外から撫で入れられる感覚は心地よいものだった。
 股座から甘やかな刺激と共に、体が軽やかに浮くかのような心地よい感覚がのぼってくる。
 のぼってきた心地よさは胸元の辺りで燻るように留まり。
 敏感すぎて初手以降避けるように乳房を撫で揉むと、乳房全体に染み渡り拡がる。
 もどかしい。もっと、激しく動かしたい。
 でも、もう少しこのまま心地よさを味わっていたい。
 沸き起こる官能を、自らの手で焦らすことが、堪らなく心地よかった。

(ああ、凄い、見てる。格子に、顔までくっつけちゃって)

 まつ毛は長いものの、額に浮いた玉の汗はせき止めきれず、目元まで滴り落ちてきた。
 官能に苛まれ、首を浴槽の縁に預けるようにしながら、汗に誘発されうっすらと瞼が開く。
 ぼんやりと視界に映し出されたのは、顔を面格子へへばりつける一つ目。
 少しでも距離を詰めたいのか、顔を斜めにしながら片目で覗いてきている。
 ボサボサの黒髪は反対の目を完全に隠しているから、もののけの類にすら見える。
 目は血走り気味で、口元は半開きな上に、こちらも口端が格子に付いている。
 その上、両手までもピッタリと格子へ張り付けていて、もはや隠れる気はありそうにない。
 覗かれているのを知らずその姿を見ていたら、確実に恐怖の悲鳴をあげていたであろう。
 あまりにもホラーな姿。

 だというのに、その姿を目にしても、むしろ体の熱は熱くなる。
 幼い頃から優秀過ぎる上、欲に乏しかったサクヤは、努力するだけで大抵の望みを叶えてきた。
 それはつまり、幼い頃から意識しないまま、自尊心や欲求が満たされ続けたことを意味する。  
 いかに頭脳明晰な才女であっても、流石に自身の自覚しなかった深い部分にまでは考えが及ばない。
 及ばぬ内に、初めての恋心が実らず、人生初の欲求不満を感じてしまっていた。
 そこに、犯罪的リスクを冒してまでサクヤを求めてくる存在は、酷い劇薬となってしまった。
 手を出していい状況で、求めてくれない存在より。
 手出しできない状況だというのに、求めてくる存在は、サクヤの揺らいだ琴線を刺激してしまったのだ。

(これ、絶対にバレてるっ!! ああ、でも、もしかしたら、バレてないの?)
(ああ、ダメ……もう、どっちでも)

 乳房を揉む指に力が入る。
 緑に首ごと背中を預けるようにしながら上半身が反れ。
 乳房は湯船から湧き上がるように、姿を見せ。
 大量の水滴を下乳から垂らしながら弾むように揺れる。
 重力に引っ張られた乳肉は、下から持ち上げる指先から溢れ出ながら。
 グニグニと、指に揉まれるまま姿を変える。
 そのまま弧を描くようにもみ込めば、自然と反対の乳房も揺れ動き。
 期せずして、力を込められた場合との比較姿を晒すことに。
 揉まれている乳肉は指を深く沈み込ませながらも、指圧が逸れるだけで元の形へ。
 揉まれていない乳肉は、自らの胸板に揺すぶられるだけで、プルプル震える。
 左右の乳房の動きを観察するだけで、その瑞々しく柔らかな張り具合が見てとれてしまう。

「ああふっ!! んはっ!! ふぅっ、ふぅ~」

 敏感過ぎる頂点を外しながらの刺激でも、今のサクヤにとっては甘美すぎた。
 乳房で拡がった快楽は増幅されて元きた道を戻り、丹田から下へ。
 秘裂を撫でるだけだった指は、胸に触発され陰唇全体を撫でるような動きへ変わる。
 胸も秘部も快楽が弧を描けば、体全体がくねり悶えてしまう。
 辛うじて口元をつぐみ、喘ぎ声を出すまえとするも。
 嬌声混じりの吐息は、感じていることを隠せないほどに色づいている。
 豊満すぎる肢体を、狭い浴槽にぶつけるように悩ましくくねらせながら。
 荒い息と共を吐くと共に、湯船に大きな波紋と水音を響かせていく。
















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