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水泳部のマーメイドの憂鬱 〜水瀬 サクヤ〜
才色兼備な優等生のイケナイ遊び 1 お風呂を覗いてるお隣さんを見つけたのでーー
しおりを挟むとある一軒家の浴室隣の脱衣所にて、1人の少女が鏡に向かって裸体を晒している。
少女の名は、水瀬 サクヤ。
高等部の3学年であり、妹である、水瀬 サクラ と並んで、1、2を争う有名人だ。
背丈は女子にしては高い170cm超えながら、彼女を彩る要素としては弱い部類。
顔のパーツは日本人とは思えない彫が整ったもので。
普段は軽く結っている艶やかな蒼みがかった黒髪を、今は肩まで下ろしている。
長いキレ長のまつ毛の下には、少し垂れ下がった目尻をした大きな瞳が。
漆黒に蒼を溶かしたサファイアを思わせる瞳は、視線が合った者を老若男女問わず魅了し。
目尻が垂れ下がって愛嬌となっていなければ、その美貌は美麗過ぎて直視すらし難いとさえ言われることも。
そんな美貌の下の作りも抜かりない。
女性の象徴たる丸みは上も下も豊穣に実っていて。
90cmあるバストは、長身でありながらFカップという代物で。
臀部の肉付きも乳房と同等の数値を誇る。
それでいて鍛えられた筋肉は、乳房を円に近い釣鐘形に。
臀部はツンと上を向いて、臀裂は細い棒であったら挟めてしまえそうな程に深い状態を保たせている。
それでいて、腰回りはモデルが虚偽申請した時の数値程の細さを地でいっている。
くびれたウエストにも僅かな脂質の下に筋肉が詰まっているものだから。
割れる一歩手前の筋スジがうっすらと浮かぶ、女性的柔らかさを損なわない絶妙な加減。
そんな美肢体は、シミひとつない色白な瑞々しい肌で覆われている。
強いて薄味といえるのは、乳輪と恥毛の色素の薄さとぐらいのものだ。
乳輪は程よい大きさながら、波紋の色素は薄い桜色。
恥毛は行き届いた手入れを抜きにしても、茂り具合は心もとなく、秘裂を隠しきれていない。
もっとも、その味付けの薄さを物足りないと思う男の数は、そうはいないだろうが。
そんな、モーションをかければ振り向かない男はいないはずの少女は、持て余した様子で自らの裸体を眺めている。
「私って、実は魅力がないのかしら……そんなことは、ないわよね?」
鏡に問いかけたところで、答えは返って来ない。
思い馳せてしているのは、去年入学してきた、2年生に進級したばかりの男子生徒。
サクヤは、入学当初から男子注目の的で、多くの男が性的だったり、交際を求めてアプローチしてきた。
そんな状況にうんざりしていた時、その男子と出会ったのだ。
男子生徒、主人 公 は、別に性的なことに興味がないわけではないものの。
露骨に視姦してくることもなければ、恋人になろうと誘いをかけてくる訳ではない。
それでいて、時に高嶺の花としてヨソヨソしく扱われることもある自分にフランクに接してきた。
そんな彼のことを気に入って、ちょっかいをかけるうちに、いつしかそれは恋心に。
彼になら、キスや、場合によってはそれ以上の関係もーーそう思い、アプローチをかけたのだが。
結果は、芳しくないもの。
誇示することはないものの、内心では自慢の身体を押し当てたり、彼にだけは下着も見せたりしたのだが……。
「アプローチの仕方が、まずいのかしら? からかうように、冗談めかしながらがいけないの?」
周りからは経験豊富だと思われているが、バージンなことはもちろん、異性との付き合いもゼロ。
そんな中、果敢に誘いをかけているのに、全く進展しない関係に。
おかげで、最近では悶々とした想いを抱きがちに。
そうなると、いつもなら聞き流すはずの、周囲の下心に満ちた言葉や視線が気になり始めくる。
「だから、こんな、どうしよもない遊びなんかに興味を持っちゃうのよ」
サクヤは、ため息を吐くと、燻る肢体を軽く隠すようにしながら浴室に入っていった。
浴槽窓には、防犯上のための面格子と、覗き防止のためのルーバーがついている。
そして、今は窓が換気のために開いて、ルーバーも半開きの状態。
侵入こそ難しいが、覗き見することは可能な状態だ。
(今日も、来ているわよね? 最近は、毎晩だもの)
サクヤがそれに気づいたのは、一月程前。
いつもは、入浴時はルーバーを殆ど閉めていたのだが、その日はたまたま少し開けていたのだ。
シャワーを浴びる際、窓の外に気配を感じたのだが、確認しにいった時には誰もいなかった。
しかし、面格子などが邪魔で、外を見渡し切ることはできない上、サクヤは目が悪い。
不安に駆られたサクヤは、翌朝窓の外にあたる裏庭に、スマホアプリと連動したカメラを設置した。
その夜の入浴はいつものように閉めて行い。
自室に取って映像を確認してみれば、そこには男が写っていた。
それも、サクヤが幼い頃家庭教師としてお世話になった、今は浪人生のお隣さん。
その姿を見咎めた時には、思わず悲鳴をあげかけた。
幸い、覗いていただけで、カメラの類は手にしていなかったものの、覗きだけでも犯罪。
ただ、なまじ知り合いだけに、警察沙汰より、穏便に済ませようという考えが勝った。
落としどころを決めかねたが、入浴しないわけにはいかない。
それからは、ひとまずルーバーをしっかり閉めて、覗かれないようにしながらの入浴が続いた。
その間にも、毎晩カメラチェックを行ったのだが、毎晩見えもしないのに、浪人生はやって来ていた。
姿は見えないが、壁越しに確かに感じる男の視線。
気づけば、サクヤは風呂場で自慰を行なってしまっていた。
必死に声を押し殺しながら行う秘事は、サクヤの感じていた悶々とした想いを発散させる程の刺激だった。
それからは、時にブラインドをかけてコッソリ自慰を行ったり。
時にブラインドを開けて、素知らぬ顔でわざと見せつける日々を繰り返していた。
(今日は、見せてあげる……後で、タップリと、自分の部屋でシなさい)
素知らぬ顔で鼻歌さえ歌いながら、シャワーを出す。
シャワーの温度が上がるまでの間に、防水対策をしたスマホを浴槽の横に置いて。
音楽を流しながら魅惑のヒップを見せつけるように揺らしながら、シャワーを浴びに向かう。
身体はまだ濡れていないというのに、股座の辺りは既に湿り気を帯びていた。
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