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1章 実験内容もわからないまま、とりあえずは様子見を

雪菜お嬢様への特別マッサージと、雪菜お嬢様の特別マッサージ 4

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 肉棒が雪菜の膣奥深くまで、肉棒が根元まで挿入された時。バトラは喜びに打ち震えた。
 バトラは童貞だった。
 肉棒に感じる締め付けが、卒業を祝福する抱擁となってバトラの心ごと肉棒を包み込んだ。

(や、やった……雪菜さんの膣内に……童貞を雪菜さんで卒業できたぞ!!)
(雪菜さんのみたいな美女で!!)

『いや~おめでとうございます。遂にオナホから卒業できたようで何よりっす』
『これで、侘しいオナホライフから脱却できそうっすね』

(誰のせいで!! 精子の採取のためって言って、人のモノをオナホで馬鹿みたいに扱いたのはッ!?)

 後輩のチャチャに、仮想空間でとはいえ童貞を卒業できバトラは憤慨した。
 だが、それも数秒。
 すぐに、肉棒に感じる圧倒的な圧迫感に心は再び奪われた。

(凄い……あったかい肉の塊がキツキツにきゅきゅうと締まって……)
(や、やばい……入れてるだけで締め上げられながら蠢いてるから、何もしなくても射精しそう!!)

 感動は止まない。仮想空間とはいえ、構造は本物と同様という話。
 今感じている気持ちいい感覚こそ、正に雪菜の膣の感触なのだ。
 温かくザラつく膣肉が窄まるように伸縮し、肉棒に吸い付いてくる。

(お、オナホなんかとは比べ物にならない!!)

 罪悪感に苛まれたものの、興奮と肉棒に感じる心地よさの前では殆ど意味をなさなかった。

【なんで動くのをやめちゃうの!? わたくしが嫌だと言うから?】
【ああん!! だって仕方ないじゃ無い!! 初めてのエッチで、しかも襲われて喜ぶなんてはしたないことできない!!】
【アアッ!? キタッ!? オチンチン、またズンズンってキタぁ~!!】

 静止できたのはほんの数秒。雪菜の本心まで聞かされては、止めていられるはずがなかった。
 邪魔なズボンを完全におろすと、即座に腰を雪菜へと叩きつけて尻を打ち鳴らした。
 ピストンのストロークは長くなったものの、臀部から響く破裂音の感覚は短く。
 腰の動きは限界まで加速していて、小ぶりで肉付き良いヒップからは、軽快かつ部屋に響く音量でセックス 音が響き渡る。

(す、凄いっ!! 雪菜さんの重量があるから、腰を動かすだけで穴が擦れてッ!!)
(オマンコの中グチョグチュだから、締まるのに腰がガンガン動く!!)
(その上、雪菜さんも初めて……? 初めて!!??)

 軽く固定されていないオナホでは行えない、腰の突き込みによる抽送。
 空中で両手を使い固定させただけの、不安定で重量感がなくブレるのとは訳が違う。
 雪菜に身体を掴まずとも。雪菜の重量とバトラの巨根が合わされば、抜け出ることはなかった。
 感動から猿のように必死に腰を動かしながらも、バトラは数秒遅れで雪菜の心の声に反応する。
 ーー腰は動かしたまま。

『おおう? ようやく気づきましたか? そうっすよ。雪菜嬢は処女っす』

 バトラはパニックになってしまう。なにしろ、先程確かに、膜に穴が空いてるのを目撃したのだ。

『いや、膜っつっても、基本穴は開いてますから。じゃないと、どっからオリモノとか通るんすか?』

「アン!? アッ!! フゥン~!! ふぅっ、フゥンンン!!」

 取り返しがつかない認識違いを自覚しながらも、なおバトラの腰は止まらない。
 雪菜は必死に枕に噛み付くと、全身を震わせながらもなんとか声を押し殺しにいく。

【声っ、こうすればなんとか!! でも、なんで、こんなに気持ちがイイの!?】
【わたくし、処女なのに? だったのに!!?? 処女膜破れた時だって……痛いんじゃないの?】

『ああ、せっかくなんで、感度調整して、膜巨根でぶち抜かれた痛みは消してるんで』

 自分が処女を奪ったことが完全に確定した。
 未だかつて感じたことのない罪悪感を感じながらも、やはりバトラの腰は止まらない。

【そ、そうだわっ!! ログアウト……ログアウトすれば!!】

 突然の初体験が終了する予兆に、バトラの身体は自然と動いた。
 両手は自然と雪菜の細くくびれた腰を掴み。そのまま重心をかけてのしかかるようにしながら、更に腰の動きを強める。

「ンン!!?? フゥン♪ ンンフゥ~ン♪」

 罪悪感は強いが。雪菜が感じていることが分かる上に、初体験の感動と気持ちよさの前ではあまりに弱かった。
 雪菜が逃げるつもりというなら。その前に事の完遂を目指そうと、オスとしての本能がそうさせた。
 腰を掴んだ事で抽送はよりダイレクトに雪菜の身体を出入りし。
 小ぶりながら肉付きが良いヒップの丸みを潰す程に、幾度も腰は突き込まれる。
 その度にバトラは快感を感じ。雪菜の吐き出す吐息は荒く、心の声からも快楽を感じている様が伝わる。

【あと少し、あと少しで!! こんなの、どうせバグ!! 次にログインする時には直ってーーもう、起きないの?】

 雪菜の前方にウインドウが浮かび上がり、指先があわやログアウトに触れようとした時。雪菜の指が止まる。
 喘ぎを必死に枕で誤魔化しながら。睨みつけるようにウインドウを睨みつける雪菜。

【これは、今回だけのバグ……事故っ、だ、だったら、だったら……】
「んフゥン~!? ンフッ♪ ンンフゥ~ン♪」

 雪菜の指は、ギリギリのところでログアウトを押す事なく止まった。
 完全に顔を伏せて。強い葛藤を抱きながら、必死に声を押し殺し続ける。

【……ダメ……もうっーー】
「ンンンフゥゥ~~ンン……ンンン🤍🤍🤍」

 比較的短い間隔で続いていた、喘ぎ殺しのブレス。
 膣穴が強烈に締まったかと思えば。喘ぎ殺しのブレスはロングになり、全身に膣穴からの痙攣が波及する。
 その瞬間、バトラも震えを感じたかと思えば、肉棒の先端から大量の白濁液を放出した。
 ほぼ同時の、雪菜が絶頂をする中での絶頂。
 バトラは、だらしがない表情で口を半開きにしながら、ようやく腰の動きを止めた。
 位置は当然のように雪菜の子宮。子宮口に対し、ほぼゼロ距離で射精を行っていた。
 現実では取り返しのつき難い、膣奥での生出し射精。
 童貞処女だった二人は。およそ通常の初体験では味わえない、生での同時絶頂に身を震わせ続ける。

【イってる……わたくし、イッて? それに、バトラ君のオチンチンも……わたくしの、中でーー】

 雪菜の震える指が、意識してか無自覚か。ようやくログアウトボタンに触れた。
 雪菜の身体が光になったかと思えば、部屋の中にはバトラ一人が取り残される。
 挿入し角度的に下向きになっていた肉棒は、その瞬間腹に当たる程に反り返り。
 鈴口からはぽタッと、白濁液がベットの上に落ちた。

「はあ、はあ……」

 バトラは、未だ興奮冷め上がらない様子で己が肉棒を凝視する。
 雪菜は消えてしまったが、未だ肉棒には温もりと感触が色濃く残っている。
 射精を終えてなお猛々しく上向いた肉棒は、雪菜の帰還を待ち侘びるように揺れ涎を垂らした。
 しかし、しばらく時間が経っても、その日雪菜がログインをすることはなかった。
 そして、今までパシリの格下と侮った雪菜で童貞を卒業した事で、バトラの中で『何か』が変わったのだった。
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