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第1章
第3話思い出せない記憶(この話は櫂編しかありません。)
しおりを挟む第3話思い出せない記憶
(この話は櫂編しかありません。)
目が覚めてから、1週間後俺は退院した。
家に着いたときは、すっごいびびった。
あんな大きな家に住んでるとは思ってなかった。俺は一時的な記憶喪失なんだと。意味わかんねー。なんで交通事故にあったのかも誰かと約束してたはずなのに誰と約束してたかも思い出せねーし、頭ん中ぐちゃぐちゃで全然整理できねー。それから1週間後生活にもだいぶ慣れてきた俺は、休学していた学校に行くことにした。
登校初日、色んな女が「大丈夫?」と聞いてきた。正直すっげーうぜー。ふと顔を上げると、こないだ病室に来た女がいた。確か都並真央とかいってたかな?その横には見知らぬ美女が立っていた。誰なんだろうと思いつつ俺は教室に入った。授業の内容もさほど難しくない。昼休みに入った時だった。
「櫂くん」
名前を呼ばれた俺は声のした方に顔を向けた。そこにいたのは、さっきあの女の横にいた美女だった。
「なに?てか誰?」
「記憶ないのって本当だったんだ。
私の名前は、城之内桜。真央と櫂くんの幼馴染だよ。」
幼馴染が他にもいたのかと思った。
「そーなんだ。」
「勉強とかわかんないとこあったらなんでも聞いてね!」
正直ありがたかった。
「ありがと。」
どうして、城之内桜は俺に優しいんだろう?幼馴染だからってだけじゃ説明がつかない。俺の失った記憶に何か関係があるのか?色んなことに考えを巡らせているあいだに昼休みは終わってしまった。
登校初日が終わって、すっごい疲れた。
色んな女が声かけてくるし、男子は少ないし本当ありえん。そういえば、今日1日あいつ声かけてこなかったなー。なんでだ?
てかなんであんな女のこと気にしてるんだ?まさか、俺はあいつのことが好きだったのか?いやそれはないな。やっぱ好きになるならもっと美人で明るくて性格のいい子がいいなー。ん?この条件に当てはまるのって、、、
城之内桜って子じゃん。その時の俺の顔は言うまでもなく、真っ赤だった。そして数日が過ぎた頃俺は、城之内桜のことが好きになっていた。告白しようか。それとも告白しないか。俺はその2つで悩んで悩んでやっと答えが出た。秋も深まる中俺は今日告白する。
城之内桜に放課後話があるから残って欲しいと言ったら
「いいよ。
じゃあ放課後教室でいい?」
「うん」
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