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1章
4新たなる出会い
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いつも通りに本を読んでいると部屋の扉から金色と黒色の頭が二つ除いている。
鳥籠の中の僕を見ると駆け寄ってきて話しかけてきた。
「知らない女の子が居るね。」
「どうしてここに居るの?」
「……アーリヤがここに居ろって言うから。それに僕は女の子じゃない。」
「「お父様が?」」
「お父様?………それより君達は誰?」
「僕の名前はハイリー!隣に居るのがエリオットだよ。」
アーリヤに良く似た金髪に青い目をした男の子が元気そうに言った。
「君の名前は何?」そう隣に居た黒髪に青い目のエリオットが言った。
「……僕はフェイリン。ここに居て大丈夫なの?」
アーリヤは僕が他人に会うのを嫌う。
僕が知らない人と会ったのがバレてしまったら怒られるに違いない。
「「あっ!僕達家庭教師から逃げてたんだ」」二人が口を揃えてそう言った。
廊下から
「王子殿下~!」と声が聞こえる
「あっ!ヤバい!気づかれちゃう!またね!フェイリン!」
「あっ!ここに来たのは秘密だよ?」
そう言って二人はパタパタと部屋を出ていった。
アーリヤの子供?が居るなんて始めて知った。
なんだか何かを取られたようなそんな悲しい気分になった。
キィ………
「フェイ。ただいま。今日は外に行こうか。」アーリヤがそんなことを言った。
てっきりさっきの事がバレてしまったのかと思ったけど違ったみたい。
「え?いつも出ちゃ行けないって言ってるのに?」
きっと僕は心底驚いた顔をしているに違いない。
「出たくないなら良いんだよ出たくないなら……」
「行く!行くっ!」
「そう。じゃあ行こうか。あっ、そうそう。ね……フェイリンにプレゼントがあるんだ!」
そう言ってアーリヤはいそいそと何処かに行って箱を持ってくる。鍵を開けて鳥籠に入ってくると真っ白な輪っかみたいなのを持ってきた。
真ん中に青色の大きな宝石に両端には紫色の宝石が嵌め込んである。
「動いちゃダメだよ?」
それを楽しそうにフェイリンの細い首にはめる。
「何これ…」
首元に付けられた首輪のような物を引っ張ってみるけど全然取れない。
「?首輪だよ。…取ってはいけないよ。綺麗だ、良く似合っている。」
「えぇ……」
取れない首輪を引っ張っている手をアーリヤは掴んで辞めさせる。
「じゃあ行こうか。」
そう言うと僕の頭を撫でる。アーリヤの手は暖かい。
鳥籠の中の僕を見ると駆け寄ってきて話しかけてきた。
「知らない女の子が居るね。」
「どうしてここに居るの?」
「……アーリヤがここに居ろって言うから。それに僕は女の子じゃない。」
「「お父様が?」」
「お父様?………それより君達は誰?」
「僕の名前はハイリー!隣に居るのがエリオットだよ。」
アーリヤに良く似た金髪に青い目をした男の子が元気そうに言った。
「君の名前は何?」そう隣に居た黒髪に青い目のエリオットが言った。
「……僕はフェイリン。ここに居て大丈夫なの?」
アーリヤは僕が他人に会うのを嫌う。
僕が知らない人と会ったのがバレてしまったら怒られるに違いない。
「「あっ!僕達家庭教師から逃げてたんだ」」二人が口を揃えてそう言った。
廊下から
「王子殿下~!」と声が聞こえる
「あっ!ヤバい!気づかれちゃう!またね!フェイリン!」
「あっ!ここに来たのは秘密だよ?」
そう言って二人はパタパタと部屋を出ていった。
アーリヤの子供?が居るなんて始めて知った。
なんだか何かを取られたようなそんな悲しい気分になった。
キィ………
「フェイ。ただいま。今日は外に行こうか。」アーリヤがそんなことを言った。
てっきりさっきの事がバレてしまったのかと思ったけど違ったみたい。
「え?いつも出ちゃ行けないって言ってるのに?」
きっと僕は心底驚いた顔をしているに違いない。
「出たくないなら良いんだよ出たくないなら……」
「行く!行くっ!」
「そう。じゃあ行こうか。あっ、そうそう。ね……フェイリンにプレゼントがあるんだ!」
そう言ってアーリヤはいそいそと何処かに行って箱を持ってくる。鍵を開けて鳥籠に入ってくると真っ白な輪っかみたいなのを持ってきた。
真ん中に青色の大きな宝石に両端には紫色の宝石が嵌め込んである。
「動いちゃダメだよ?」
それを楽しそうにフェイリンの細い首にはめる。
「何これ…」
首元に付けられた首輪のような物を引っ張ってみるけど全然取れない。
「?首輪だよ。…取ってはいけないよ。綺麗だ、良く似合っている。」
「えぇ……」
取れない首輪を引っ張っている手をアーリヤは掴んで辞めさせる。
「じゃあ行こうか。」
そう言うと僕の頭を撫でる。アーリヤの手は暖かい。
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