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シャルロットはベッドに横になり、日記の最後のページに書かれていたことについて考えていた。


そこに書かれていたものとは、

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・前世の記憶
・18禁乙女ゲームの世界

シャルロット、ハロルドの容姿好み
好きになってハロルド義妹レイチェルを
いじめる  断罪→修道院→拉致監禁


・シャルロット、悪役令嬢
    →わがまま  ×
        目立たない、地味 ◎
        誰もいじめない!
 
・ヒロイン、レイチェル
                         ─────
                         └転生者
                             ハロルドルート

・テオドールバッドエンド
                ↑
            回避!!!!
        幼少期にいじめない!
       良好な関係を!!!!
     バッドエンド →16歳で結婚
                                   監禁やばい


乙ゲー知識曖昧
 レイチェル、転生者  詳しい


ハロルド   →   レイチェル
                   ←
                 両思い


                        好き 
シャルロット  →  ハロルド
                          ←
                        嫌い
                                                           
                  
ストーリーと違うこと
・15歳  ハロルド出会う  結婚
・16歳  エリック授かる


 ━━━━━━━━━━━━━━━━

と、メモ書きのように書かれていた。


転生者?悪役令嬢…ヒロイン……
なんのことかしら…

でも、以前の私はシャルロットの未来を知っていたようね…?
ハロルド様と結婚しなかったテオドール様と結婚してたってこと……?



日記にもメモ書きにもレイチェルさんがハロルド様のことが好きで、ハロルド様もレイチェルさんが好きって書いてあった…



でもハロルド様は一目惚れだって…
……ハロルド様は日記を少し読んだって言ってたけどどこまで読んだのかしら。




翌日。


シャルロットは、庭でお茶をすることにした。横ではエリックが遊んでいる。


エリック…可愛いわ。
自分のことを母親が忘れたら、こんなに幼いもの、とても寂しいわよね…。かといって、記憶が戻ったように振る舞うのも、子供は敏感だからだめね。


そうね、やっぱり…


「エリック。ごめんなさい。まだ思い出せないの。でも…エリックとの時間を増やしたいし、仲良くなりたいわ。エリックが良かったら…以前のように夜は一緒に寝たいのだけれど………どうかしら?」


エリックは目を見開いた。


「……リック。リックだよ!お母様はリックって呼んでた。……覚えてないのは寂しいけど…お母様と一緒に寝たい!!」


エリックは嬉しくなりシャルロットに抱きついた。
シャルロットはそのままエリックを膝の上にのせ、一緒にお茶を楽しんだ。


ハロルドは昨日1日エリックと遊んだため、昨日の仕事の分も今日やることになり書斎に籠っている。

シャルロットは執事に仕事が終わったら話したいとハロルドに伝えてもらった。



ハロルドがシャルロットの部屋を訪ねてきたのは、夕食も終わり、シャルロットがエリックと夕食後のお茶を楽しんでいる時だった。


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