3 / 17
3 (アレクサンダー視点)
しおりを挟む
僕は、この国の王太子。
僕は今8歳。もう少し早く婚約者を決めたかったようだが、近い年齢で僕と身分相応の令嬢がいなかったため、なかなか決まらなかった。
しかし、王妃教育を早くしなければと年は私より2つ上だが、ロレーヌ公爵家のヴィオラ嬢が婚約者となった。
そして今からその婚約者と初めて会う。
僕より年上か…。
年頃の男に対して年上ってどうなんだ?どうしても年の差を気にしてしまう。
10歳にして、とても賢い令嬢と聞いた。
王太子として日々努力しているが、未熟な僕のことを見下したりする令嬢ではないといいが。
────────────
「お初にお目にかかります。ロレーヌ公爵が娘、ヴィオラと申します。」
と、自己紹介と10歳で完璧なカーテシーをする、ウェーブのかかった菫髪に淡いピンク色の目のとても可愛い令嬢が。
天使…
自分の顔が赤くなるのがわかる。
恥ずかしくなってとっさに思いもしないことを言ってしまった。
「誰がこんなブスと結婚するか!」
やってしまった…そんなこと思ってないのに!!どうしようか考えていると、ヴィオラ嬢と目が合った瞬間、
「…可愛い!」
…は?今僕に可愛いと言った?
あ……まだ目が合っている。一瞬時が止まったかのようだったが、恥ずかしくなって顔を背けてしまった。
その日はそこで終わってしまった。
僕は今8歳。もう少し早く婚約者を決めたかったようだが、近い年齢で僕と身分相応の令嬢がいなかったため、なかなか決まらなかった。
しかし、王妃教育を早くしなければと年は私より2つ上だが、ロレーヌ公爵家のヴィオラ嬢が婚約者となった。
そして今からその婚約者と初めて会う。
僕より年上か…。
年頃の男に対して年上ってどうなんだ?どうしても年の差を気にしてしまう。
10歳にして、とても賢い令嬢と聞いた。
王太子として日々努力しているが、未熟な僕のことを見下したりする令嬢ではないといいが。
────────────
「お初にお目にかかります。ロレーヌ公爵が娘、ヴィオラと申します。」
と、自己紹介と10歳で完璧なカーテシーをする、ウェーブのかかった菫髪に淡いピンク色の目のとても可愛い令嬢が。
天使…
自分の顔が赤くなるのがわかる。
恥ずかしくなってとっさに思いもしないことを言ってしまった。
「誰がこんなブスと結婚するか!」
やってしまった…そんなこと思ってないのに!!どうしようか考えていると、ヴィオラ嬢と目が合った瞬間、
「…可愛い!」
…は?今僕に可愛いと言った?
あ……まだ目が合っている。一瞬時が止まったかのようだったが、恥ずかしくなって顔を背けてしまった。
その日はそこで終わってしまった。
11
お気に入りに追加
156
あなたにおすすめの小説
【完結】溺愛婚約者の裏の顔 ~そろそろ婚約破棄してくれませんか~
瀬里
恋愛
(なろうの異世界恋愛ジャンルで日刊7位頂きました)
ニナには、幼い頃からの婚約者がいる。
3歳年下のティーノ様だ。
本人に「お前が行き遅れになった頃に終わりだ」と宣言されるような、典型的な「婚約破棄前提の格差婚約」だ。
行き遅れになる前に何とか婚約破棄できないかと頑張ってはみるが、うまくいかず、最近ではもうそれもいいか、と半ばあきらめている。
なぜなら、現在16歳のティーノ様は、匂いたつような色香と初々しさとを併せ持つ、美青年へと成長してしまったのだ。おまけに人前では、誰もがうらやむような溺愛ぶりだ。それが偽物だったとしても、こんな風に夢を見させてもらえる体験なんて、そうそうできやしない。
もちろん人前でだけで、裏ではひどいものだけど。
そんな中、第三王女殿下が、ティーノ様をお気に召したらしいという噂が飛び込んできて、あきらめかけていた婚約破棄がかなうかもしれないと、ニナは行動を起こすことにするのだが――。
全7話の短編です 完結確約です。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
このたび、あこがれ騎士さまの妻になりました。
若松だんご
恋愛
「リリー。アナタ、結婚なさい」
それは、ある日突然、おつかえする王妃さまからくだされた命令。
まるで、「そこの髪飾りと取って」とか、「窓を開けてちょうだい」みたいなノリで発せられた。
お相手は、王妃さまのかつての乳兄弟で護衛騎士、エディル・ロードリックさま。
わたしのあこがれの騎士さま。
だけど、ちょっと待って!! 結婚だなんて、いくらなんでもそれはイキナリすぎるっ!!
「アナタたちならお似合いだと思うんだけど?」
そう思うのは、王妃さまだけですよ、絶対。
「試しに、二人で暮らしなさい。これは命令です」
なーんて、王妃さまの命令で、エディルさまの妻(仮)になったわたし。
あこがれの騎士さまと一つ屋根の下だなんてっ!!
わたし、どうなっちゃうのっ!? 妻(仮)ライフ、ドキドキしすぎで心臓がもたないっ!!
幼馴染の公爵令嬢が、私の婚約者を狙っていたので、流れに身を任せてみる事にした。
完菜
恋愛
公爵令嬢のアンジェラは、自分の婚約者が大嫌いだった。アンジェラの婚約者は、エール王国の第二王子、アレックス・モーリア・エール。彼は、誰からも愛される美貌の持ち主。何度、アンジェラは、婚約を羨ましがられたかわからない。でもアンジェラ自身は、5歳の時に婚約してから一度も嬉しいなんて思った事はない。アンジェラの唯一の幼馴染、公爵令嬢エリーもアンジェラの婚約者を羨ましがったうちの一人。アンジェラが、何度この婚約が良いものではないと説明しても信じて貰えなかった。アンジェラ、エリー、アレックス、この三人が貴族学園に通い始めると同時に、物語は動き出す。
最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
年下の彼氏には同い年の女性の方がお似合いなので、別れ話をしようと思います!
ほったげな
恋愛
私には年下の彼氏がいる。その彼氏が同い年くらいの女性と街を歩いていた。同じくらいの年の女性の方が彼には似合う。だから、私は彼に別れ話をしようと思う。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる