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ガルムさんは数多くの魔道具を開発している国1番の魔道具職人だ。
王宮からも声かかるくらいの職人なのだが、それを突っぱね、昔から営んできた工房に店を構えている。
依頼を受けてもらうには、まずガルムさんのお眼鏡にかなわなくてはならない。
自分が作らないと決めれば、どんな貴族、王族にも首を縦に振らず、逆に作ると決めればお金を持っていなくたって、どんな立場の人にも魔道具を作る、ガルムさんはそんな人だ。
依頼を受けてもらえるか……不安だけど、まずは行動しない事には何にもならない。
ラトさんに街に行きたいと伝えることにしたのだけど、街には人がいっぱいいるよなぁ……我らがラトさんに聞こう。
「街へ……ですか?」
「ガルム工房に行きたくて、でも、人がいるからどうしたらいいか……」
「人混みでしたら、馬車で参りましょうか?」
その手があったか!流石ラトさん!
「そうなると、護衛がいりますね。私も戦えなくはないですが、1人となると何かと不便なこともありますから。」
護衛か……いらない、とかはなしだよね。仮にも王族だし、それに僕、嫌われてるんだった……身の危険ありありだ。
「王家の晩餐でお伝えして参りますね。」
あー王家の晩餐、そんなのもあったっけ。王族と言えど家族、同じ食卓を囲もうと、何代か前の王様が作ったんだよね。ちなみに晩餐とあるのだけど、朝ごはんも一緒に食べる。
護衛さん、どんな人かなぁ、その前に許可が降りない可能性だってあるんだよね。
うぅ……行けますように、行けますように。ラトさんお願いします、もぎ取ってきてください。
まるで戦場へ向かう兵士を送り出すみたいな心境だ。ラトさん、健闘を祈る。心の中の隊長が激励の言葉をおくった。
王宮からも声かかるくらいの職人なのだが、それを突っぱね、昔から営んできた工房に店を構えている。
依頼を受けてもらうには、まずガルムさんのお眼鏡にかなわなくてはならない。
自分が作らないと決めれば、どんな貴族、王族にも首を縦に振らず、逆に作ると決めればお金を持っていなくたって、どんな立場の人にも魔道具を作る、ガルムさんはそんな人だ。
依頼を受けてもらえるか……不安だけど、まずは行動しない事には何にもならない。
ラトさんに街に行きたいと伝えることにしたのだけど、街には人がいっぱいいるよなぁ……我らがラトさんに聞こう。
「街へ……ですか?」
「ガルム工房に行きたくて、でも、人がいるからどうしたらいいか……」
「人混みでしたら、馬車で参りましょうか?」
その手があったか!流石ラトさん!
「そうなると、護衛がいりますね。私も戦えなくはないですが、1人となると何かと不便なこともありますから。」
護衛か……いらない、とかはなしだよね。仮にも王族だし、それに僕、嫌われてるんだった……身の危険ありありだ。
「王家の晩餐でお伝えして参りますね。」
あー王家の晩餐、そんなのもあったっけ。王族と言えど家族、同じ食卓を囲もうと、何代か前の王様が作ったんだよね。ちなみに晩餐とあるのだけど、朝ごはんも一緒に食べる。
護衛さん、どんな人かなぁ、その前に許可が降りない可能性だってあるんだよね。
うぅ……行けますように、行けますように。ラトさんお願いします、もぎ取ってきてください。
まるで戦場へ向かう兵士を送り出すみたいな心境だ。ラトさん、健闘を祈る。心の中の隊長が激励の言葉をおくった。
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