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めんやー

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謎探し

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レ】その前に一つ質問しても良い?


2人は霊園を後にし神社に向け歩を進めていた。


秀】ん?

レ】秀は氣を知ってどうするの?

秀】…前に話した理由もそうだか今後、氣は俺のやりたい事に必要不可欠なんだ。

秀】俺には夢がある。子供の頃からの夢が。
その夢はどんなに努力しても絶対に叶わない、そう思ってた。

秀】だけど氣を知って叶うかもと思ったんだ。

秀】それでも無謀な夢だって事には変わり無いけど。

レ】…知りたいけど今は辞めておくわ。
聞くのは今じゃない気がするから…。

秀】??

秀】そうか、分かった。


しばらく歩いているとエレナが止まった。


レ】…秀気付いてる?

秀】あぁ、前と一緒だ。


2人は霊園を抜けてすぐの信号を渡り神社まで200mを切っていた。2人には「あの感じ」がしていた。


レ】あの時実は外に出てたのよ。まだ秀は氣を使えなかったから。

秀】そうだったのか。だけど大丈夫、知り合いだ。

レ】知り合い?

秀】あれ、見てなかったのか?前に一度俺が会った人だ。

レ】あの時は気がおさまってから中に戻ったから…何の知り合いなの?

秀】口で言うよりも会った方が早い、行こう。


2人は神社に着きベンチに座る人影を見た。
エレナは外に出たままだ。
階段を上り椅子に座る人影の前に立つ。


秀】やっぱり氣使えんじゃねーか。

エ】また会ったな。

レ】この方がお知り合い?

秀】あぁ。

エ】お前、氣を会得したんだな。

秀】まぁな。偶然の産物だけど。

エ】そこら辺、詳しく聞く前に


エイジはエレナに顔を向ける。


エ】エイジだ。よろしくな。

ミ】初めまして、エレナと申します。

エ】おいおい、羨ましいぜ秀よ、こんなに美人な「別人格」なんてよ。

秀】別人格?

ミ】うふふ、それはどうも。

エ】何だ、知らねーのか?

秀】嘘のツケを情報で払ってくれ。


そう言うと秀はエイジの座るベンチの横に腰を下ろした。その前にエレナは地に足をつけ秀の前に立つ。


エ】お前…案外根に持つタイプだな…。まぁ待て、まずお前の話から聞こうか。一体何があった?

秀】…話した後はお前の番だからな。

エ】わーってる。さっさと話せ。


秀は事の経緯を説明した。


エ】ほー、そんな事が…。
にしてもそいつは何者だろうな。

秀】少しでも心当たり無いか?そいつらの目的くらいは知りたいんだが。

エ】…まぁ多少はあるが合ってるかは分からん。

エ】その前に確認したい事がある。お前、氣についてどこまで知った?

秀】んーと…「蘇りの法則」「身体能力向上」「浮遊気」「氣とは」くらいだな…他にも有るっぽいんだがお前の気の威嚇せいで話が止まった。

エ】ははは、そいつは悪かっな、さっきの話に関わる事だ、ツケを払おう。

秀】良いけどよ…俺ら名前しか互いの事知らねーぞ?

エ】あ、確かにそーだったな、んじゃ、改めて自己紹介しとくか。

エ】俺の名はエイジ、歳は32だ、仕事は、まぁ自営業って事にしとくわ、氣を覚えたのも仕事からだ。

(秀頭、前半は知ってたけど)

秀】自営業ってのは?

エ】お互い一つくらい秘密があった方がいいもんだ、また今度教えてやるよ。

秀】なんだよそれ、まぁ良いや。

エ】俺を第三者だって疑わないのか?

秀】疑って欲しいのか?

エ】そうじゃねーけどよ、まぁ俺じゃねーから安心しろや。

秀】そう言われると怪しく聞こえるな。

レ】秀、大丈夫、この人は本当の事を言ってるわ。

秀】何でわかんだ?

レ】それは


エイジが口を挟む。


エ】俺が説明してやろう。お前らの信用も得たいしな。


秀はエレナの顔を見る、エレナは頷く。


秀】分かった話してくれ。

エ】今、エレナが使ったのは「読解力」って言う特性だ。特性って知ってっか?

秀】いや、分からん。

エ】…んーー、じゃあまずタイプから話そうかな。

秀】?特性からにしてくれよ、気になるだろ。

エ】順序立てて話したいんだよ、それに特性の話は長いしな。
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