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謎探し
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その後何も無く一週間が過ぎた頃。バチィーン体育館に音が鳴り響く。
加藤】いってぇー、クッソーーまた負けた、何者だよお前、俺なんてガキの頃から柔道やってんだぞ?
秀】パワーだろ柔道は。
加藤】お前ぐらい力があればな‼︎
秀は身長176cm.体重75kg、それに対して加藤は185cm 体重95kgと、かなりウエイトに差が有った。
秀】お前が無さすぎるじゃね?
加藤】うるせーーわ!!クッソーー
秀】また挑んで来いよ。
そんなんじゃ誰にも勝てねーぞ?柔道部さん。
加藤】これでも全国行ってんだよ!
加藤】なぁ~いい加減、柔道部入ってくれよ~。
秀】やだよ。興味無いんでね。
練習相手なら付き合うぜ?
加藤】ちぇ、お前なら余裕で全国だぞ?
勿体ねーやつ。
秀】授業だけで十分だよ。まぁ相手がもう少し歯応えあれば、より楽しめるだけどな。
加藤】うるせーやい、化け物が!
柔道の授業、加藤が毎回、秀に挑むのは恒例で周りもそれを見て楽しんでいた。
柔道の授業が終わり昼休み。クラスメイトの1人が秀の元へ。
生徒1】秀!こっそりゲーム持ってきたからやろうぜ!
秀】お!いいね、何持ってきたんだよ。
その様子を2人のクラスメイトが見ていた。
生徒】あいつすげーな、運動はぶっちぎり、おまけに人気まであるときた。
生徒2】ほんとほんと、それに顔もカッコいいし‼︎目の色も外国っぽいからハーフとかなのかな。
生徒2】それにまだ一年生なのに超有名校から推薦来てるらしいじゃん!秀君は興味無いっぽいけど。
生徒】ふーーん。宝の持ち腐れってこう言う事言うんだな。
生徒2】この前テスト見せてもらったけど全部高かったし。
生徒2】数学と理科と国語に関しては90点台で、数学は百点だったよ!
生徒】ったく…あいつは色々恵まれ過ぎだ、あーーあ俺にもいい事無いかなーー。
秀の周りからの評判はかなり良かった。
普通なら妬まれておかしく無いのだが、秀は誰かを下に見ると言う思想が頭になかった。
誰に対しても平等で対応を変えず、誰とでも楽しく過ごす、それを素でやっている事を周りは知っていた。
皆その美しい性格と容姿に惹れていた。
放課後になり秀は久々に沈といつもの場所へと向かっていた。
沈】ねぇ今日は神社から行かない?
秀】ん?あぁいいぜ。
神社に行くには墓地を通るため普段は墓地のベンチから先に行っていた2人だが、今日は神社に行く事にした。
道路を抜け自然に囲まれた道のりを歩いていると秀の足が止まった。
沈】??どうしたの?
秀】…感じないか?圧迫感の様なものを。
沈】いや、別に感じないけど…。どう言う事?
秀】これだ…これなんだ‼︎親父から感じたこのなんとも言えない感じ‼︎
沈】!!本当に!…
沈は目を瞑り感じ取ろうと集中する。
沈】…んーーー、何も感じないけど…。
秀】もっと近づこう、ちょうど神社の方から感じる。
2人は神社に、その圧迫感に向かって歩き始めた、神社まで残り10m程まで近づいた時、
沈】わ…分かったよ、秀の言ってた事が、なんとも言えないこの威圧されてる様な感じ…。
沈】す、進みたく無い、怖い。なんなんだ…これは…これを感じて、秀は探してたの?こ、これを。
沈の動揺は無理もなかった。
未知の体験過ぎたのだ。
沈の中では余りにも非現実的な出来事だった。秀の言葉は信じていたが、いざ現実を目にするとやはり反応はこうなる。
至極真っ当な反応である。秀は一度止まり沈に言う。
秀】無理すんなよ、引き返した方が…
秀話途中、圧迫感が無くなったと同時に、圧迫感から殺気に変わりその殺気はこちらにに向けられていた。
秀は瞬時にそれを理解した。
(頭秀、分かる、分かるぞ、これは、殺気‼︎そして明らかに俺らに向けてると言う事も…殺気を出す事も相手に向ける事も出来るのか…すげぇ…。がやべーな、これ殺されるぞ)
秀の頭に多少の恐怖はあったがやはり好奇心がまさっていた、この秘密を知りたいと言う好奇心が、そして我に変える。
(秀頭、沈がやべぇ‼︎あの状況でさえあんなだったのにこんな殺気、死んじまうぞ)
秀は急いで沈を見る。
沈】ふぅーー、かなり落ち着いたよ、もう大丈夫。
秀】‼︎、大丈夫なのか?
沈】??…うん。大分落ち着いたけど…。
さっきの圧迫感見たいのもはもう感じないし。
沈】まだ何か感じるの??
秀は気付いた。
(秀頭、そうか…この殺気は俺達じゃなく、俺だけに向けられているのか‼︎)
秀】…今神社からとてつもない殺気を感じる。
それでも神社まで来るか?
沈】殺気‼︎殺気って分かるの⁇
秀】包丁とかを自分の顔に向けたらヒヤッとした感覚になるだろ?
沈】いや…向けた事ないから分かんないけど…
秀】まぁなるんだよ、それの10倍くらいのヒヤヒヤを今感じてる。
沈】…よく分かんないけど行くよ、大分落ち着いてきたし。
秀】…そうか、よし行こう。
2人は神社に歩き始めた時
(頭秀、殺気が弱まってく…)
徐々に殺気が薄くなり10秒ほど歩いた時にはもう完全に無くなっていた。
そして2人は神社についた。
沈】誰も居ないね、何も感じないし。
(沈は少し安心してる)
秀】あぁ…。
(秀頭、移動したのか?それとも人じゃなく神社自体からなのか?…だがこれまで一度も無かったしあれは完全に人の仕業だと思うんだが……)
2人は辺りを見渡すも人影すら無かった。
沈】さっきのは勘違いだったのかな、さっきのは夢だったとか?いやだけど……。
秀】…。
周囲を見渡し終わった2人は神社のベンチに腰掛け沈が火をつけた。
沈】ふぅーーー。
?】俺にもくれよ。
秀沈】‼︎
2人は驚き、直ぐ声のする方へ顔を向けた。
?】あ、驚かしちまったか?
秀、沈】………。
?】無視は辞めようぜ?
秀が口を開く。
秀】いつからここに居た?
?】おいおいやけに喧嘩越しだな、まぁ良いけど。
?】たまたま寄ったら気持ち良さそうに一服してるもんだから声かけただけさ。
秀】たまたま…ね。
?】所でお前らはよくここに来るのか?
沈が口を開く。
沈】まぁ良くってほどでも無いですけど、たまにです
?】そうかそうか。お前ら学生だろ?若いのに渋い所で遊んでんな。
沈】言われてみれば…そうですね。
?】なんでこんな所に?
沈】ここの神社が好きなんです。なんか妙に落ち着くって言うか。
?】お前らとは気が合いそうだ。
?】よっと。
そう言うと男は2人の前に座った。直ぐに打ち解け話を続けていた。その男はエイジと名乗り歳は34。
小一時間程話をした。
沈】あ、そうだ今日早く家帰んなきゃ。じゃ、エイジさんまた!
エ】おう!楽しかったぜー、またな!
沈】秀はまた学校で!
秀】おう。じゃーな。
そう言い残し沈は帰っていった。少し沈黙が続き秀が口を開く。
秀】本当に俺らより先にここに居なかったのか?
エ】…ずいぶん疑うな、何かあったのか?
秀】いや、いなかったなら良いんだ…。
迷っていた、この事を話すかどうかを。
秀は疑り深く、相手の事を理解し、信用出来ると分かってからじゃ無いと肝心な事は話さない。
だがこの男、エイジには特別な何かを感じていた、安心する様な懐かしい様な、どこかで昔感じたような感覚を秀は感じていた。
秀自身この感覚が何かよく分かっていなかったが、秀はエイジに興味を抱いていた。
秀】実は…な。
秀は自然と話し始めていた。
エイジはそれを真剣に聞いている。
エ】なるほど…そりゃ面白い話だな。
秀】エイジだと思ったんだけどな、正直今でもそうとしか思えねぇ。
エ】??そりゃなんでだ?
秀】今、さっきと似た感覚がエイジから感じるから。
エ】‼︎‼︎…本当にそう感じるのか?
秀】…さっきのは圧迫感が強かった…が今は何故か懐かしい様な、心地良ささえ感じる。
秀】とても不思議な感覚だよ…感じ方とはさっきと全然違うけど変えれるんだとしか思えねぇ。
エ】何で…だろうな。
秀はエイジの顔を見る。エイジは前を見ていた。
(秀頭、まぁ…そうだよな)
秀】そろそろ帰るわ。
秀は立ち上がり神社の階段を降りようとした時。
エ】また来いよ、お前らが次来る時多分俺も居る。
その時また話を聞かせてくれ。
秀は歩きながら右手を上げ振った
エイジは秀が階段を降りる様子をじっと見ていた。
加藤】いってぇー、クッソーーまた負けた、何者だよお前、俺なんてガキの頃から柔道やってんだぞ?
秀】パワーだろ柔道は。
加藤】お前ぐらい力があればな‼︎
秀は身長176cm.体重75kg、それに対して加藤は185cm 体重95kgと、かなりウエイトに差が有った。
秀】お前が無さすぎるじゃね?
加藤】うるせーーわ!!クッソーー
秀】また挑んで来いよ。
そんなんじゃ誰にも勝てねーぞ?柔道部さん。
加藤】これでも全国行ってんだよ!
加藤】なぁ~いい加減、柔道部入ってくれよ~。
秀】やだよ。興味無いんでね。
練習相手なら付き合うぜ?
加藤】ちぇ、お前なら余裕で全国だぞ?
勿体ねーやつ。
秀】授業だけで十分だよ。まぁ相手がもう少し歯応えあれば、より楽しめるだけどな。
加藤】うるせーやい、化け物が!
柔道の授業、加藤が毎回、秀に挑むのは恒例で周りもそれを見て楽しんでいた。
柔道の授業が終わり昼休み。クラスメイトの1人が秀の元へ。
生徒1】秀!こっそりゲーム持ってきたからやろうぜ!
秀】お!いいね、何持ってきたんだよ。
その様子を2人のクラスメイトが見ていた。
生徒】あいつすげーな、運動はぶっちぎり、おまけに人気まであるときた。
生徒2】ほんとほんと、それに顔もカッコいいし‼︎目の色も外国っぽいからハーフとかなのかな。
生徒2】それにまだ一年生なのに超有名校から推薦来てるらしいじゃん!秀君は興味無いっぽいけど。
生徒】ふーーん。宝の持ち腐れってこう言う事言うんだな。
生徒2】この前テスト見せてもらったけど全部高かったし。
生徒2】数学と理科と国語に関しては90点台で、数学は百点だったよ!
生徒】ったく…あいつは色々恵まれ過ぎだ、あーーあ俺にもいい事無いかなーー。
秀の周りからの評判はかなり良かった。
普通なら妬まれておかしく無いのだが、秀は誰かを下に見ると言う思想が頭になかった。
誰に対しても平等で対応を変えず、誰とでも楽しく過ごす、それを素でやっている事を周りは知っていた。
皆その美しい性格と容姿に惹れていた。
放課後になり秀は久々に沈といつもの場所へと向かっていた。
沈】ねぇ今日は神社から行かない?
秀】ん?あぁいいぜ。
神社に行くには墓地を通るため普段は墓地のベンチから先に行っていた2人だが、今日は神社に行く事にした。
道路を抜け自然に囲まれた道のりを歩いていると秀の足が止まった。
沈】??どうしたの?
秀】…感じないか?圧迫感の様なものを。
沈】いや、別に感じないけど…。どう言う事?
秀】これだ…これなんだ‼︎親父から感じたこのなんとも言えない感じ‼︎
沈】!!本当に!…
沈は目を瞑り感じ取ろうと集中する。
沈】…んーーー、何も感じないけど…。
秀】もっと近づこう、ちょうど神社の方から感じる。
2人は神社に、その圧迫感に向かって歩き始めた、神社まで残り10m程まで近づいた時、
沈】わ…分かったよ、秀の言ってた事が、なんとも言えないこの威圧されてる様な感じ…。
沈】す、進みたく無い、怖い。なんなんだ…これは…これを感じて、秀は探してたの?こ、これを。
沈の動揺は無理もなかった。
未知の体験過ぎたのだ。
沈の中では余りにも非現実的な出来事だった。秀の言葉は信じていたが、いざ現実を目にするとやはり反応はこうなる。
至極真っ当な反応である。秀は一度止まり沈に言う。
秀】無理すんなよ、引き返した方が…
秀話途中、圧迫感が無くなったと同時に、圧迫感から殺気に変わりその殺気はこちらにに向けられていた。
秀は瞬時にそれを理解した。
(頭秀、分かる、分かるぞ、これは、殺気‼︎そして明らかに俺らに向けてると言う事も…殺気を出す事も相手に向ける事も出来るのか…すげぇ…。がやべーな、これ殺されるぞ)
秀の頭に多少の恐怖はあったがやはり好奇心がまさっていた、この秘密を知りたいと言う好奇心が、そして我に変える。
(秀頭、沈がやべぇ‼︎あの状況でさえあんなだったのにこんな殺気、死んじまうぞ)
秀は急いで沈を見る。
沈】ふぅーー、かなり落ち着いたよ、もう大丈夫。
秀】‼︎、大丈夫なのか?
沈】??…うん。大分落ち着いたけど…。
さっきの圧迫感見たいのもはもう感じないし。
沈】まだ何か感じるの??
秀は気付いた。
(秀頭、そうか…この殺気は俺達じゃなく、俺だけに向けられているのか‼︎)
秀】…今神社からとてつもない殺気を感じる。
それでも神社まで来るか?
沈】殺気‼︎殺気って分かるの⁇
秀】包丁とかを自分の顔に向けたらヒヤッとした感覚になるだろ?
沈】いや…向けた事ないから分かんないけど…
秀】まぁなるんだよ、それの10倍くらいのヒヤヒヤを今感じてる。
沈】…よく分かんないけど行くよ、大分落ち着いてきたし。
秀】…そうか、よし行こう。
2人は神社に歩き始めた時
(頭秀、殺気が弱まってく…)
徐々に殺気が薄くなり10秒ほど歩いた時にはもう完全に無くなっていた。
そして2人は神社についた。
沈】誰も居ないね、何も感じないし。
(沈は少し安心してる)
秀】あぁ…。
(秀頭、移動したのか?それとも人じゃなく神社自体からなのか?…だがこれまで一度も無かったしあれは完全に人の仕業だと思うんだが……)
2人は辺りを見渡すも人影すら無かった。
沈】さっきのは勘違いだったのかな、さっきのは夢だったとか?いやだけど……。
秀】…。
周囲を見渡し終わった2人は神社のベンチに腰掛け沈が火をつけた。
沈】ふぅーーー。
?】俺にもくれよ。
秀沈】‼︎
2人は驚き、直ぐ声のする方へ顔を向けた。
?】あ、驚かしちまったか?
秀、沈】………。
?】無視は辞めようぜ?
秀が口を開く。
秀】いつからここに居た?
?】おいおいやけに喧嘩越しだな、まぁ良いけど。
?】たまたま寄ったら気持ち良さそうに一服してるもんだから声かけただけさ。
秀】たまたま…ね。
?】所でお前らはよくここに来るのか?
沈が口を開く。
沈】まぁ良くってほどでも無いですけど、たまにです
?】そうかそうか。お前ら学生だろ?若いのに渋い所で遊んでんな。
沈】言われてみれば…そうですね。
?】なんでこんな所に?
沈】ここの神社が好きなんです。なんか妙に落ち着くって言うか。
?】お前らとは気が合いそうだ。
?】よっと。
そう言うと男は2人の前に座った。直ぐに打ち解け話を続けていた。その男はエイジと名乗り歳は34。
小一時間程話をした。
沈】あ、そうだ今日早く家帰んなきゃ。じゃ、エイジさんまた!
エ】おう!楽しかったぜー、またな!
沈】秀はまた学校で!
秀】おう。じゃーな。
そう言い残し沈は帰っていった。少し沈黙が続き秀が口を開く。
秀】本当に俺らより先にここに居なかったのか?
エ】…ずいぶん疑うな、何かあったのか?
秀】いや、いなかったなら良いんだ…。
迷っていた、この事を話すかどうかを。
秀は疑り深く、相手の事を理解し、信用出来ると分かってからじゃ無いと肝心な事は話さない。
だがこの男、エイジには特別な何かを感じていた、安心する様な懐かしい様な、どこかで昔感じたような感覚を秀は感じていた。
秀自身この感覚が何かよく分かっていなかったが、秀はエイジに興味を抱いていた。
秀】実は…な。
秀は自然と話し始めていた。
エイジはそれを真剣に聞いている。
エ】なるほど…そりゃ面白い話だな。
秀】エイジだと思ったんだけどな、正直今でもそうとしか思えねぇ。
エ】??そりゃなんでだ?
秀】今、さっきと似た感覚がエイジから感じるから。
エ】‼︎‼︎…本当にそう感じるのか?
秀】…さっきのは圧迫感が強かった…が今は何故か懐かしい様な、心地良ささえ感じる。
秀】とても不思議な感覚だよ…感じ方とはさっきと全然違うけど変えれるんだとしか思えねぇ。
エ】何で…だろうな。
秀はエイジの顔を見る。エイジは前を見ていた。
(秀頭、まぁ…そうだよな)
秀】そろそろ帰るわ。
秀は立ち上がり神社の階段を降りようとした時。
エ】また来いよ、お前らが次来る時多分俺も居る。
その時また話を聞かせてくれ。
秀は歩きながら右手を上げ振った
エイジは秀が階段を降りる様子をじっと見ていた。
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