上 下
15 / 15

14話 最終決戦と大団円

しおりを挟む
俺達が進んでいくと大きな扉があった。

「おそらくここに魔王がいるはず」
「みんな注意して進むぞ」
「わかりました」

俺達は慎重に歩を進める。
すると玉座に誰かがいた。

「よく来たな勇者共よ」
「貴様が魔王か?」
「いかにもその通り」
「ならば倒すのみ」
「ほう? 面白いことを言うではないか」
「覚悟しろ」
「やれるものならやってみろ」
戦いが始まった。
「はあっ!!」
「ぐっ!」

 魔王の悪しき気の波動が俺達を襲う。
俺でも若干気圧される波動。他の3人は当然のごとく腰を抜かして倒れる。

「きゃあ」

 三人はそのまま水たまりを作る。
恐怖とショックによる失禁だった。

「どうした? もう終わりか?」
「くそっ」

俺はなんとか耐える。

「まだまだだ」
「ふん、その意気だけは褒めてやる」
「そりゃどーも」

俺はもう一度切りかかる。

「はあああああああああ!!!」
「ぬおおおおお!!」

激しい打ち合いが続く。

「はぁはぁ」
「ふぅふぅ」

どちらも息切れを起こしていた。

「なかなかやるじゃないか」
「お前こそな」
「ならばこれはどうかな?」

魔王が何かを唱え始める。
呪文詠唱だ。 だが対魔法の用意は俺にもある。
その時だ。

銃声が響き、魔王に当たる。

「わっ、私だっているんだから」

 クリムだった。魔導銃での一撃だ。
それに続きリンネも炎魔法を魔王にぶつける。

「私だって!」

 リンネも体を震わしながらも立って居る。
ルリアも補助魔法をかけている。
三人ともスカートを黄色い染みで汚しながらも勇敢に立って居た。
だが魔王にそれは悪手だった。

「小賢しい真似をしおって」

魔王の邪悪なオーラが三人に襲い掛かる。

「ひぃ」
「こ、怖い」
「うう」

三人はまたスカートに新しい染みを作り水たまりを作りながら倒れてしまう。
俺一人になった。

「もう貴様一人だ」

魔王は俺に視線を向ける。
俺は剣を鞘に納めると最後の魔法を使う決意をする。

「しょうがない。最後の技だ」

 俺は黒炎龍を出す決意をする。
体に負担がかかるので封印していた俺の最大の必殺技だ。

「なんだ? 命乞いか?」
「違うさ。お前を倒すための必殺奥義の準備だ」
「ほお?」
「いくぞ」

俺の体の中で魔力が高まる。

「これが俺の全力だああ!!」

俺の右腕に黒い炎が纏われる。それは龍に姿を変えていく。

「ダークフレイムドラゴンショット!!!」

俺は魔王に向かって暗黒の竜を放つ。

「無駄だ! そんなものが効くか!」

魔王は障壁を張る。

「無駄だっ!」

だが魔王の張った障壁は一瞬で破られる。そしてそのまま魔王を飲み込み燃え盛る。

「ばかなああああああああああああああああああ」

 魔王は断末魔の悲鳴を上げて最後には炭すら残らずこの世界から永遠に消え去った。こうして魔王との戦いは終わった。

俺達は帰還し英雄としてみんなから祝福された。
3人はお漏らしの染みが街中にばれるがそれも勇者の勲章として逆に褒められる始末。
3人は複雑そうだがまあこれで世界は平和になったのだ。

 最もその後3人は恐怖の後遺症でおねしょが本格的に再発してしまいレオールに何度も面倒見られることになるのだが。
しかし3人を決してからかわず優しく接するレオールに3人も惹かれ4人は末永く幸せに暮らしたとか。


しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します

カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。 そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。 それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。 これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。 更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。 ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。 しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い…… これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。 それは——男子は女子より立場が弱い 学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。 拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。 「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」 協力者の鹿波だけは知っている。 大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。 勝利200%ラブコメ!? 既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件

フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。 寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。 プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い? そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない! スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

おもらしの想い出

吉野のりこ
大衆娯楽
高校生にもなって、おもらし、そんな想い出の連続です。

処理中です...