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はじめての
しおりを挟む俺のゾンビ事件から2ヶ月。季節は秋から冬に変わった。ここは雪国じゃないから、めったに雪は降らないけど、まぁソコソコ寒い。俺達のチームは医師の倉松先生が加わり、診療所が出来て、もはやこの地域の中心となっている。
豹兒は、先生の元で医学を学びつつも、相変わらずトレーニングもみっちりこなして、凄いキャラになりつつある。先生の「彼……何者なの?」という質問に「俺の彼女」とふざけて答えたことは今でも後悔している。
「……ねぇ、ジフ。やっぱり初めてのセックスって特別な演出が必要かな?」
俺は、夕食の片付けをしながら、食い過ぎて動けないとゴロゴロしているジフに聞いた。
ジフが、咽せながらベンチから転げ落ちた。
「はああ??おまっ……お前ら、まだヤってねぇのか!?」
屋上の床から頭を起こしたジフがベンチに肘をのせて俺の方を見た。
「下世話な言い方しないでよ」
テーブルの上を拭きながら、ジフを睨む。
「……てめぇが気持ち悪い話を始めたんだろうが」
顰めた顔で立ち上がり、ジフが近づいて来た。テーブルを挟んで立つジフは相変わらずデカくて威圧感がある。
「じゃあ良いよ、もう」
相談する相手を間違えた。
俺は、ジフにイーって歯を見せて威嚇した。
「まぁ、ちょっとまて犬。この百戦錬磨の俺が色々教えてやろう」
ジフが俺の顎を掴んで、俺の顔に息を吹きかけてきた。
「百戦錬磨?ジフ……モテるの?嘘でしょ?」
確かにジフは最強で、男らしくて優しくて格好いいけれど、普段は三枚目のおっさん感が抜けない。いや、俺も男としてジフには惚れているけど、ジフがモテる姿が想像出来ない。
「てめぇ……俺を誰だと思ってるんだ……お前は犬だから俺の色気がわかんねぇんだよ、だからあんな坊ちゃんにチョロっと落とされんだよ」
完全に酒の席で絡んでくるチンピラみたいな仕草のジフ。
「豹兒は坊ちゃんじゃないよ、特に最近は……なんかまた大きくなってガッチリして、前はこう……なんていうか、繊細な危うい色気みたいなのあったのに、すっかり雄な感じなんだよ……」
だから、余計に押し倒せない。なんか、負けそうな気がするんだよ。
「あー、確かにな。あいつ完全に可愛さ無くなったな。お前のアレですっかり一皮むけたな……でも、童貞なのか」
ぶっと吹き出してお腹を抱えてジフが笑って居る。
「豹兒は一生童貞だよ!ジフにも蒼陽にも渡さないよ」
テーブルに伏せって笑うジフのハーフアップの尻尾を掴んで怒った。
ジフの顔がギギギ……と回転して俺を見上げる。
なに……その虚無の顔は。
「安心しろ……俺、豹ちゃんのお尻にも竿にも一生興味ねーわ。お前が、どうしても抱いてくれっていうなら、いつでも良いぜ」
ジフが妙に色気出してニヤッと笑っている。
「ジフが俺に抱かれたくなったら言って、3秒くらい考えてから断るから」
「お前!まじで、お前くらいだぞ、この俺をぞんざいに扱うのは!」
「ドキドキしちゃう?」
ふざけて聞いてみた。ジフが凄い目を見開いている。
「うわーん、ジフ……飼い犬に弄ばれてるぅ」
テーブルの上に伏せった、厳つい逞しいジフが可愛く泣きマネをしている。
なんか、平和だな。
「ねぇ、ジフ。くだらないね」
「はあああ!?お前」
ジフが勢いよく起き上がった。
「幸せだね」
嬉しくてニコニコ笑ってジフを見ると、怒った顔していたのに、ため息をついてくるりと体の向きを変えて歩き出した。あれ?戻るのかな?
「おやすみ、ジフ」
「おぉ」
ジフは振り返らずに、腕を上げて去って行った。
□□□□
「豹兒入るよ」
片付けが終わって、俺は豹兒の部屋を訪れた。
ドアを開けると、豹兒は何やら難しそうな本を読んでいた。
「豹兒さぁ……最近、ずっと勉強して先生の手伝いしているか、訓練するかで疲れないの?」
椅子に座る豹兒の背中に抱きつきながら聞いた。
うん、やっぱり以前よりガッチリ感が増している。また雄っぱいが育っている。若干蒼陽よりの雄っぱいになってきている。むむむ……嫌だよ、まさかの蒼陽×豹兒は。
「……時間が足りない」
豹兒……こんな終末世界で社畜か受験生みたいな発言か……。
「どうして?」
「俺は、ポチと最後の二人まで生きるから」
豹兒は相変わらず、凄い早さで本を読みながら言った。
俺の心臓にキュン攻撃をしておいて……素知らぬ顔で勉強か。
「だから、最強の戦士で、医者で、技術者になる」
「……」
俺はぐうの音も出ない。豹兒が凄すぎて、遠い人に思えてくる。
「豹兒、聞いて」
俺は豹兒の本を取り上げて、テーブルに置いた。そして豹兒の足を跨いで座った。
豹兒は俺の体を支えるように腰に手を回してくれた。
「豹兒のその決意は凄いし、格好いいけど、俺が言うのもなんだけどさ……何があるかわかんないし、生きていることも楽しもうよ」
俺は発言してから、どんなパリピだと思った。すげぇアホっぽい発言だ。俺は……間違いなく、ジフ寄りの人間な気がする。
「俺は、楽しい。毎日、ポチが居る」
豹兒の口角が、ちょっとだけ上がっている。
恋人が俺の事、殺しにかかって来ている。死因は、心臓発作だ。
なんだか凄く恥ずかしくて、俺は両手で顔面を押さえた。
「ポチも、いつも笑っているから楽しいと思ってた……ごめん」
豹兒の大きな手が俺の頭を撫でた。
ああああああ!脳が溶ける。
「いえ……俺も、毎日楽しくて幸せです……すいませんでした」
豹兒がこんなに崇高に生きているのに、俺はセックスしたいとか考えてて申し訳ない。
いいじゃないか、キスとかハグとかしているし、セックスしなくても良いじゃ無いか!!
馬鹿だ、俺はクソ野郎だ!
「あ……雄っぱいか?」
やめて、喉渇いてた?みたいなノリでそんな事聞かないで!俺の低脳っぷりが浮き彫りになる!
「いいえ。まったくそのような事は考えておりませんでした。はい。勉強とトレーニングに励む豹兒の素敵な姿が見られるだけで、幸せです。雄っぱいだなんて……そんな下世話なことは……」
豹兒の膝の上で祈りを捧げるポーズで身の潔白を訴える。
「ポチ、俺は……ポチともっと……したいけど」
豹兒の腕が、俺を引き寄せた。
不可抗力で俺の両手が、豹兒の雄っぱいを捕らえる。むむ……育っている。
「ひょ……豹兒…勉強には、程よい息抜きが必要だよね」
「あぁ」
見上げると頷いている豹兒と目が合う。
あー、もう、本当に最近の豹兒は……雄だ。なんか、声もちょっと低くなった気がするよ。
一人だけ駆け足で大人になるのずるくない?ここは、エロエロでアホアホにする作戦を発動するしかない。
「雄っぱいは第二の心臓っていうし揉んだ方がいいよ」
「それは、ふくらはぎだ」
折角言いくるめて、雄っぱいを揉もうとしたのに、速攻で否定された。
「豹兒!俺に雄っぱい揉まれるの嫌なの!?」
「嫌でもないけど、楽しくもない」
「ひょ……豹兒の馬鹿!」
俺の心は傷つき、心のペニスはインポテンツになったに違いない。
「ただ……エロい顔して喜んでるポチは可愛い……」
「豹兒……」
俺の心は浮上した。なんだろうこの飴と鞭な感じ。俺良い感じに操られてない?
「ポチは、胸……気持ち良いんだろ?」
「……う」
最近、豹兒の言葉の治安が悪化している。いや、悪化というか……雄化というか。
ふざけて俺にちょっかいを出すジフや蒼陽に、なかなかの言葉を吐くし、威嚇する。
あれ、絶対に二人は俺に興味があるんじゃなくて、豹兒とじゃれたいんだと思うよ。
豹兒、可愛いもん。
「触って良い?」
豹兒が聞いてきた。こういうとこ、まだ豹兒だな。と思ったけど……豹兒の顔が、獲物を狙う黒豹みたいで……あれ?豹兒は恋愛バブちゃん……じゃないの?と焦る。
「お……お互いになら」
セックスにおいての主導権を失わないように俺は必死だ。
「いいよ」
そう言うと、豹兒は男らしく片手でTシャツを脱ぎ捨てた。
その姿も凄くセクシーで、俺は目が潰れそうだ。
久々に見た豹兒の体は、やっぱり厚みが増していて……二ヶ月前にはあった隙みたいなものが消え失せている。
や…やばいぞ。なんか……やばい、なんだかわからないけど……草食動物的な本能がヤバい!って訴えてきている。
「ポチ脱がせたら、寒い?」
室内の温度は、まぁまぁ低い。なのに豹兒は半袖で過ごしてたし、ジフもレッドもノースリーブだ。蒼陽は……長袖を着ているのに、腕も長すぎて7分か8分くらいの袖になっている。俺はというと、日に日に洋服を増やされ、保温性の高いものを着させられている。この前……風邪引いたのがまた過保護を促進させたよね。
「寒くない」
そう言って起毛のパーカーを脱ぎすてようとしたら、ぶるっときた。
豹兒が鼻で笑っている。
圧倒的に筋肉が足らない。あれは……きっと天然のヒーターなのだ。だが、残念ながら、再生能力が高いがゆえに軽微な筋肉の破壊を瞬時に治し、肥厚する暇がない……らしい、先生曰く。つまり、鍛えても筋肉つかないし、再生能力使っちゃうからやめなよ、とドクターストップだ。悔しい……ゾンビの襲撃前までは結構すきでトレーニングしてたのに。
「ポチは脱がなくて良いよ」
豹兒は、そう言って自分の手に温かい息を吹きかけてから、俺の服の中に手を入れてきた。
うぅ……そういう優しいとこ……胸に響く。
「んっ……」
ヤバい……このままでは、俺だけ、あんあん言うことになってしまう。
俺はちょっと身を引きながら、手を豹兒の雄っぱいに当てた。
「柔らかい……」
俺の脳は多幸感に溢れた。雄っぱい……それは触れるだけで幸せになれるもの。
思わずニヤニヤ笑って喜んでいると、豹兒が笑いを堪えていた。
「豹兒……雄っぱいは世界を救うんだよ」
「……ポチは喋らないと、綺麗で……話すと可愛い」
「……最近の豹兒が可愛くない」
俺は、豹兒の雄っぱいを、むぎゅっと握った。ふと、ジフだったら「いやぁん」っとか言いそうだなって思った。
「ポチ……今、誰のこと考えてた?」
「え!?」
豹兒の目が細められ、俺を怖い顔で見下ろしている。
な…なんで、バレたんだ。
「……余裕だね」
ニヤっと笑った豹兒の顔が、悪い人みたいて……格好いいけど、怖いぞ。
「そ…そんなこと……うっあ!…ひょ……豹兒」
服の中に入っている豹兒の手が俺の胸を撫でて、優しいタッチで乳首を擦っている。
刺激された俺の乳首は、つんっと尖って充血して……快楽を、ちんこと脳に伝えてくる。
「ふっ……あっ……んん!」
ちょっと胸を刺激されているだけなのに、BL仕様なのか……この体が快感に弱いのか、すぐ気持ち良くなってしまう。
「ちょっと待って、俺も……俺も」
服の上から豹兒の手を押さえて、自分の手を必死に持ち上げて、目の前にある豹兒の雄っぱいを揉む。力を入れていない雄っぱいは、柔らかくて、モチモチで……気持ち良い。
俺が何とか豹兒の乳首を刺激しようと試みるも、豹兒は涼しい顔で俺の乳首のコリコリを指腹で転がす。
「うあぁ……んっ……やっ…なんで……俺だけ…あっ!うぅ…乳首……気持ち良いの」
俺は、乳首がギューギューと絞られるような快感で身もだえる。なんで……こんなに気持ちいいのか……おかしい、絶対におかしい。だって……もう、勃起しちゃっているよ。
「……ポチ……キスしよう…」
胸には全然興奮していないのに、豹兒は火がついたように左手で俺の頭を掴んで引き寄せ、息も出来ない程に唇を重ねた。
「んっ…ん……」
お互いの鼻から抜けるような吐息が、より興奮を煽る。
ギュッと目を閉じて、重ね合う唇に集中していると、不意に豹兒の右手が胸から背中にまわり、お尻の方に降りて行った。
そして、その手は、あろう事か……尻の割れ目を撫でている。
なんだか……ぞわぞわするような、ゾクゾクするような、変な感じがお尻に走る。
「ひょ…豹兒!」
驚いた俺は、顔を離してキスをやめて豹兒の手をベシベシと叩いた。
「どうしたの」
「……」
まさかとは思うが……豹兒は……俺に入れるつもりなのだろうか?
ん?俺、受けなの?
「あのさ……俺が豹兒を抱くんだよね?」
ここは重要な問題なのでハッキリさせておかないといけない。
つい手が豹兒の雄っぱいをむにゅっと掴みながら、俺は聞いた。
「そんなわけない。俺がポチを抱く」
目力の強い豹兒の目が、有無を言わさない感じで俺をみている。
「なんで!」
俺は抗議した。雄っぱいを強く掴みながら。うん……満たされる。
豹兒の目線が少し上の方を見てから、俺に戻ってきた。俺が抱く方で納得してくれたのだろうか。
「……例えば、事の最中に、ゾンビが近づいて来たとする……」
「……う、うん」
それは凄い嫌だけど、まったく無いとも言い切れない。
「戦えるヤツがすぐに動けた方が安全だ」
「う……」
た…確かに。俺がおっぱい弄られている時みたいに豹兒が蕩けちゃってたら……すぐにゾンビと戦えないかもしれない。
「俺は、ポチを抱きたい……逆は無い……絶対に無い……一生無い」
豹兒の顔が怖いくらいに真剣だ。
えっ……そんなに嫌なの?酷くない?でも、そうなると……俺が受け入れない限り、俺達は一生、健全なお付き合いのカップルなの!?それは……寂しい。
「うーーー」
俺は悩んだ。豹兒の雄っぱいにチュっと唇を当てながら。
「豹兒、あそこ大きいし、絶対無理だと思うよ……豹兒と抱き合いたいけど……」
俺は、ダラーっと豹兒の胸に寄りかかりながら、右の雄っぱいを揉みながら、左の雄っぱいをハムハムと甘噛みした。
「……」
豹兒は何故か固まっている。雄っぱい気持ちいいのかな!?豹兒のちんちんがゴリゴリに勃起して、俺の体に当たっている。
「豹兒のこと好きだけど……豹兒と一つになりたけど……ちょっと怖いよ」
ね、だから考え直して、という気持ちで見上げる。
「……ごめん、ポチ……もう…無理」
そういうと、豹兒は俺用に置いてあった膝掛けをテーブルの上にひいて俺の体を抱き上げて、そこに横たえた。
「うわぁ」
ここの人達にいつも、子供みたいにひょいひょい持ち上げられて俺の男子的プライドは風前の灯火だ。体格が違い過ぎる。
「豹兒!」
豹兒が俺のズボンとパンツを下ろそうとするので、必死に押さえたけど、なんの抵抗にもならなかった。俺の右足首にジフに貰った犬イラストのボクサーパンツが辛うじて引っかかっている。
寒さと驚きで俺の玉がひゅんってなった。
「ポチを抱きたい」
俺の体の横に手をついて押し倒している豹兒が、顔を近づけて囁いた。
う……うわ……やばい……豹兒の興奮した顔が、ヤバい。惚れた弱みが酷い。なんか……別にいいかなぁとか思い始めた。だって……大好きだし。
「……痛くしないでよ」
「あぁ…」
□□□□
あの……俺の尻は、一体どうしたのでしょうか……。
なぜ、そんなに簡単に豹兒のゴツイ指を受け入れて、濡れているのでしょうか。
BL仕様が過ぎるだろう!!
「ポチ……痛くない?」
俺の後孔に入っている豹兒の指は、二本に増やされて、丁寧にソコを解している。
流石に、最初の方は痛くないにしても違和感があったのに……豹兒が部屋の何処からか持ってきた、ぬるぬるするローション的なものを足してからは……固く閉じられたソコは……柔らかく変わっていった。
肉壁を優しく撫でるように中を触られて……何故か、ペニスにも快感が走った。
「いっ……痛く…ないけど……やだ……中……触ると……ちんちんまで……きゅんってなるっ」
この現象は何なんだ!
変でしょう!?って医学も学びだした豹兒に救いを求めて縋るような目で見た。
なのに、豹兒は何も答えず、満足そうに笑った。
「うっ…あっ…」
痛くないって言ったからか、豹兒の指が奥へと進む。
ぐちょぐちょと音を立てながら、指がバラバラに動いて襞を撫で擦る。すると、そこからペニスを擦られたような快感がはしり、実際に俺のちんちんがピクピクと動いた。
「やあぁ!なんなの!?おかしい……俺の体……変だよ!」
豹兒は俺のペニスを触っていないのに、俺のペニスは完全に勃起して、白濁した雫を滲ませている。ちょっと……エッチな匂いがしている気がして恥ずかしい。
「ポチ……可愛い……」
俺の姿に興奮した豹兒は、指を動かしながら、俺の頬や唇にキスを繰り返している。
「ちょっ……だめ!なんか……あぁ!それ以上……先はなんか……駄目!変なの!」
豹兒の指が、中を解しながらジワジワと奥へと進んでくる。すると……ペニスに直結する快感も強くなって、乳首まで凝り始めた。
怖いくらいに全身が快感に染まっていく。
おかしい!こんなの変だ!
「あっ…ああ…やだ……もう抜いて!あっ…ああ!」
豹兒を押し返そうとするけれど、逞しいその体にはまったく歯が立たないし、そもそも腕に力がはいらない。
「……ポチ……ここ……他と違う……ふっくらしている……これが……」
豹兒の指が何かに触れているのが、俺にもわかった。
「やめて!だめ……そっ……そこ変だよ!!うっ…ああー!!」
ペニスを中から触られているような、強烈な気持ちよさが走り……実際に俺のペニスからは精液が零れた。
「ああー!抜いて!指、もう駄目!抜いて……んっ…あっうああ」
豹兒がソコをぎゅっと押すと、俺の体が痙攣したように、ビクビクと跳ねた。
「やだ!うああ…嫌い!豹兒嫌い!」
訳がわからなくって、怖くてとにかく豹兒に文句を言いたくて叫んだ。
すると、ちょっとむっとしながらも、何故か口角が上がって笑っている豹兒は、ゆっくりと指を抜いた。
「ふっあっ……」
抜いてと言ったけど、抜かれるのもまた刺激になって、またペニスがピクピク動いた。
「……ポチ……入れるよ」
豹兒がズボンの前を寛げ……完全に凶器となったペニスを晒すと……俺のソコに宛がった。
「あっ……ちょっと……まって……うそ…無理だって……」
後孔に熱い豹兒のペニスが触れると、何故か俺のソコは、何の抵抗もなく……豹兒のソレを受け入れ始めた。
なんで!?
どうして?
「ポチ……大丈夫そうだよ」
「むっ……無理……だって……痛くないけど……なんか苦しい……うっ……熱い」
少しだけ俺の中に入って来た豹兒は、無理に進むことなく止まっている。
すると…なぜか、俺の中が甘く噛みつくように、収縮して……豹兒のソレを食べ始めた。
「…ポチ……やめろ……ゆっくりしてあげられなくなるっ」
「あっ……おれ……なんも…してないよ!うっ…」
目の前の豹兒の顔が、苦しそうに顰められている。赤くなった頬と……噛みしめられた唇が……色っぽいし、少し荒くなっている吐息が……ヤバい。
「ポチ!喰うなっ」
「んあぁ……違うよ……俺じゃ無い……」
豹兒のペニスが、更に大きくなって、俺の中へ中へと進んでいく。
そして、さっきの場所へ届くと……肉襞がぎゅーっと収縮して……気持ち良いところが、豹兒のペニスにギュッと潰された。
「うああ-!!ちょっと……うっ…ああ!やぁああ!」
「くっそ……うっ……う……」
豹兒が、腰を動かしてからは、酷かった。
頭が溶けそうな快感に体中が熱くなって……汗も止まらないし、ペニスから溢れ出る精液も止まらない。
「ああー!いっ…いいよぉ!きもち…良い……豹兒!豹兒!」
逃げ出したいくらいの快感が、押し寄せてくるから、もうプライドをすてたら……ただ、ひたすら気持ち良かった。
豹兒のペニスが中で動く度に、俺もイキそうになった。
ローションなのか、俺が濡れているのか……卑猥な音が五月蠅い。
熱い。
中も、体も……。
俺達の体の間で勃起している俺のペニスが……精液でぐちょぐちょになっている。
それが……擦れて……気持ちいい。
「あっ……うあ……ああー!!んんっ……ああ…イク……いっちゃう……んん!!」
あぁ……俺の少し高くなった喘ぐ声が……五月蠅い。
「ポチ……うっ…やばい……ぐっ……ポチ!!」
豹兒の吐き出したものが、俺の中で溢れる……。
何なの……これ……。
死ぬよ。
頭……馬鹿になりそう。
BL小説の世界……ヤバすぎ。
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