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第5章 生まれる!
3、いよいよ
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望月アグリと申します。私の出産前後についてお話ししてましたね。
さて、翌日、ますます腰が痛すぎる私は食事も喉を通らず、身悶えていました。
「帰ったよー」
玄関の方から声が聞こえました。
ワーワーと声が上がります。
でも私は動けないのでなんとなくの声を聞いて探りました。
「ヨウスケ坊ちゃん、今アグリ様が、」
「そうそう、あぐりお嬢様が。」
「こんなタイミングよく帰るなんてさすが望月組じゃ。」
女中の方や組の方々が騒いでいるのが聞こえました。
どうやらヨウスケさんが来たようですね。
「アグリ、はいるよ。」
「ヨウスケさんですか?」
「うん、友達も連れてきた。」
ヨウスケさんと、みめ麗しい、男性の方が入ってきました。
「あの、そちらは」
「あ、僕の受験友達でね、辻くん、」
「初めまして、辻潤之助です。」
「は、初め、まして。アグリです。」
「なんだかとっても痛そうだね。」
「痛いってもんじゃ、ないで、す。」
「ありゃリャ。こりゃ出産のタイミングはいいね。」
何を言っているんですか!ヨウスケさん!
「辻くん、アグリも苦しそうだから、家の中を散策して見よう。」
「いいのかい?」
「アグリだって、カードゲームもできないだろ?」
「できません!」
なんて事いう方でしょ。
ということで、お二人は広い望月家を散策にでました。
昨日の勇蔵さんとは打って変わって私の旦那様ときたら!
私は呆れるというか、それよりも怒りに変わっていきました。
お二人が戻ってきました。
「入るよー」
じっと睨みつけました。
「あれ?アグリ、怒ってるの?」
「怒るも何も、私は本当に痛くて。」
「子供が生まれたら終わるよ。」
「知ってます!」
喧嘩する?私たちを気にしたのか、辻さんが声をかけてくれました。
「腰が痛いんでしょう?」
「はい。」
「じゃあ、僕がさすりましょう。」
横になっていた私の腰のあたりを辻さんが柔らかくさすってくれました。
なんとなく少し痛みが和らぎました。
「おい、望月くん、君も交代でさするんだよ。」
「え?なんで?」
「君の赤ん坊じゃないか。」
「はーい。」
ヨウスケさんたら、こういう時も、、、。きてくれたのは嬉しいですが。
「おい!エイスケ!」
お父様がきました。
「ああ、お父様、帰ってきましたよ。」
「もう、東京には」
「その話は後で。赤ん坊が先でしょ。」
ぷんぷんしてお父様は出て行ってしまいました。
「ヨウスケさん、あんな。」
「いいんだよ。僕もアグリも子供も自由だしね。」
そうして、私の陣痛の戦いに2人は参戦してくれたのであります。
今日はこの辺りで失礼します。お粗末様でした。
さて、翌日、ますます腰が痛すぎる私は食事も喉を通らず、身悶えていました。
「帰ったよー」
玄関の方から声が聞こえました。
ワーワーと声が上がります。
でも私は動けないのでなんとなくの声を聞いて探りました。
「ヨウスケ坊ちゃん、今アグリ様が、」
「そうそう、あぐりお嬢様が。」
「こんなタイミングよく帰るなんてさすが望月組じゃ。」
女中の方や組の方々が騒いでいるのが聞こえました。
どうやらヨウスケさんが来たようですね。
「アグリ、はいるよ。」
「ヨウスケさんですか?」
「うん、友達も連れてきた。」
ヨウスケさんと、みめ麗しい、男性の方が入ってきました。
「あの、そちらは」
「あ、僕の受験友達でね、辻くん、」
「初めまして、辻潤之助です。」
「は、初め、まして。アグリです。」
「なんだかとっても痛そうだね。」
「痛いってもんじゃ、ないで、す。」
「ありゃリャ。こりゃ出産のタイミングはいいね。」
何を言っているんですか!ヨウスケさん!
「辻くん、アグリも苦しそうだから、家の中を散策して見よう。」
「いいのかい?」
「アグリだって、カードゲームもできないだろ?」
「できません!」
なんて事いう方でしょ。
ということで、お二人は広い望月家を散策にでました。
昨日の勇蔵さんとは打って変わって私の旦那様ときたら!
私は呆れるというか、それよりも怒りに変わっていきました。
お二人が戻ってきました。
「入るよー」
じっと睨みつけました。
「あれ?アグリ、怒ってるの?」
「怒るも何も、私は本当に痛くて。」
「子供が生まれたら終わるよ。」
「知ってます!」
喧嘩する?私たちを気にしたのか、辻さんが声をかけてくれました。
「腰が痛いんでしょう?」
「はい。」
「じゃあ、僕がさすりましょう。」
横になっていた私の腰のあたりを辻さんが柔らかくさすってくれました。
なんとなく少し痛みが和らぎました。
「おい、望月くん、君も交代でさするんだよ。」
「え?なんで?」
「君の赤ん坊じゃないか。」
「はーい。」
ヨウスケさんたら、こういう時も、、、。きてくれたのは嬉しいですが。
「おい!エイスケ!」
お父様がきました。
「ああ、お父様、帰ってきましたよ。」
「もう、東京には」
「その話は後で。赤ん坊が先でしょ。」
ぷんぷんしてお父様は出て行ってしまいました。
「ヨウスケさん、あんな。」
「いいんだよ。僕もアグリも子供も自由だしね。」
そうして、私の陣痛の戦いに2人は参戦してくれたのであります。
今日はこの辺りで失礼します。お粗末様でした。
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