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第十二章 新学期
6、姉弟子達の談話
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楽しい上野との帰り道を過ごして、最寄駅から櫻はウキウキしながら帰った。
学校の友達とこうやって寄り道することがこんなに楽しいこととは本当に思っていなかった。
最初に、それを馬鹿にしていた自分を恥じていた。
金持ちの女学生は馬鹿なものだと、見下していてた。
しかし、それは全員に言えることではないと、上野とパフェを食べて思った。
そのパフェを食べたことを思い出していた。
そんな回想をしていたら、望月家に着いた。
ちょっと遅くなったのか、夕飯は始まっていた。
「あら、江藤さん、おかえりなさい。」
姉弟子が声をかけてくれた。
「すみません、遅くなっちゃって。準備もありがとうございました。」
「いいの、今日は早く終わったから、みんなでわんさか作っちゃた。もう食べてるけど食べる?」
「はい、是非!部屋に戻ったらすぐにきますね。」
櫻は部屋に荷物を置くと、ダイニングに行った。
「お帰りなさい。」
みんなが迎えてくれた。
「今日、パーラー行ったの?」
「はい。銀座の。」
「荻野パーラー?」
「はい。ご存知ですか?」
「あたりのところに行ったのね。私あそこ大好きなの。」
「皆さんに相談しておくとよかったですね。」
ワイワイみんながパーラー談義が始まった。
あそこはこれがいい、これがダメだなど。
さすが銀座で働く職業婦人である。
「気になるところあった?」
「えっと、多かったんで迷ってしまって。」
「そうよ。あんなに言われたら困っちゃうよね、江藤さん。」
「でも、嬉しいです。今度、行きたいところ知りたくなりました。」
「じゃあ、メモにして後で渡してあげる。」
「え!いいですよ。そんな、」
「いいのいいの。私、そういうことするの好きなの。お客様にもメッセージカード書くの好きだし。」
さすが姉弟子達だと思った。
その夜にパーラー一覧を受け取ることになるのだが、とてもわかりやすいメモだった。
櫻はそれを宝物にしようと思ったのであった。
学校の友達とこうやって寄り道することがこんなに楽しいこととは本当に思っていなかった。
最初に、それを馬鹿にしていた自分を恥じていた。
金持ちの女学生は馬鹿なものだと、見下していてた。
しかし、それは全員に言えることではないと、上野とパフェを食べて思った。
そのパフェを食べたことを思い出していた。
そんな回想をしていたら、望月家に着いた。
ちょっと遅くなったのか、夕飯は始まっていた。
「あら、江藤さん、おかえりなさい。」
姉弟子が声をかけてくれた。
「すみません、遅くなっちゃって。準備もありがとうございました。」
「いいの、今日は早く終わったから、みんなでわんさか作っちゃた。もう食べてるけど食べる?」
「はい、是非!部屋に戻ったらすぐにきますね。」
櫻は部屋に荷物を置くと、ダイニングに行った。
「お帰りなさい。」
みんなが迎えてくれた。
「今日、パーラー行ったの?」
「はい。銀座の。」
「荻野パーラー?」
「はい。ご存知ですか?」
「あたりのところに行ったのね。私あそこ大好きなの。」
「皆さんに相談しておくとよかったですね。」
ワイワイみんながパーラー談義が始まった。
あそこはこれがいい、これがダメだなど。
さすが銀座で働く職業婦人である。
「気になるところあった?」
「えっと、多かったんで迷ってしまって。」
「そうよ。あんなに言われたら困っちゃうよね、江藤さん。」
「でも、嬉しいです。今度、行きたいところ知りたくなりました。」
「じゃあ、メモにして後で渡してあげる。」
「え!いいですよ。そんな、」
「いいのいいの。私、そういうことするの好きなの。お客様にもメッセージカード書くの好きだし。」
さすが姉弟子達だと思った。
その夜にパーラー一覧を受け取ることになるのだが、とてもわかりやすいメモだった。
櫻はそれを宝物にしようと思ったのであった。
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