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十二神将
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突如現れた巨大な鬼の物の怪は、退却を始める兵士達を嘲るように見下ろしている。
そんな奴が握る金棒は10メートル近くはある化物だ。そんな物をあの巨体が振り回す姿は地獄絵図としか喩えようがない。
だが奴は右手に握っていたそんな金棒をゆっくりとした手つきで両手で握りしめたのだ。
ダメだ、やめろ。
心の中で何度もそう繰り返しても、勿論のこと奴が止まる事はない。
あらかたの兵は陣や防塁へ退避しているものの、前に出過ぎていた兵は海岸に取り残されている。
ブオォンッ
金棒を勢いよく振り上げるだけで、死を告げる不気味な風の音が辺りに響き渡る。
「ドルゥゥアアアァァァァァァァッッ!!!」
そんな悪魔のような叫び声と同時に、大地を揺るがす程に大きい爆発音が轟いた。その音の正体は金棒が地面に叩きつけられる音。
振り下ろされた金棒は、その周囲にいた兵士を物の怪ごと消し飛ばした。だが、それだけではその暴威は治らない。地を砕きながら突き進む衝撃波は陣地や防塁へと突き進んでいくのだ。陣地まであと一歩の所まで逃げ返していた兵士達を吹き飛ばしながら進む衝撃波。
そんな悍しい衝撃波に陣地や防塁まで破壊されてしまっては目も当てられない大惨事となるだろう。
嫌な想像が頭を駆け巡る。
しかし、その衝撃波を真正面から受ける形で突如として陣地より歩み出た1人の侍の姿を見て、思わず目が釘付けとなる。
ドゴォォォォォォッッ
衝撃波はそんな侍に衝突する。遠目から見ていた俺からすれば、抵抗すらできずにその侍は消し飛ばされ、陣地や防塁が砕け散る姿が目に浮かんだ。
しかし、爆風や土煙が消えた後に見えた風景は真逆のものだった。多少破壊された跡は見えるものの陣地は無傷で、その侍も満身創痍で片膝を突いてはいるものの無事であったのだ。
「あの方は山の型を使います永谷様です。山の型は守りに特化した構えですが、まさかあの物の怪の攻撃を凌ぐなんてっ。」
山の型や炎の型にはそれぞれ特徴があるようだ。
そして山の型は守りに特化しているらしい。しかし吉兵衛自身もあの上格の攻撃を永谷と呼ばれる侍が止められるとは思っていなかったようで、かなり驚いているようだ。
だが安心してもいられない。なんせまだ初撃を凌いだだけなのだから。
苛立たしげな表情を浮かべた鬼の物の怪は、金棒を肩に背負うと、一歩ずつゆっくりと前進を始めた。
その姿は死の権化。
衝撃波を防ぐだけで型を使える侍1人が瀕死となるのだから、今の状況であの物の怪を倒す方法なんて思い浮かぶはずがないのだ。
誰もが死を感じ、悲壮感が漂い始める戦場。士気は完全に落ち、目の前の吉兵衛でさえ苦しそうに眉をひそめていた。
しかし唐突に戦場の左手で、そんな悲惨な現状など吹き飛ばしてやろうかと言うように、どよめきと同時に、歓喜にも似た叫び声が木霊してきたのだ。
顔を下げていた吉兵衛は驚いたように戦場の左側を確認し、目が飛び出してしまうのではないかと思うほどに驚愕の表情を浮かべ歓声を上げた。
「お、応龍姫だ。応龍姫が参りました!!十二神将が助けに来てくださったのです!!」
姫。
あの屈強な足軽や、人智を超えた力を持つ侍達ですら敵わないような化物に、姫と名乗る人物が勝てるとは思えない。
「そ、その人は強いんですか?」
半信半疑で尋ねる俺に、吉兵衛は身振り手振りで大きく表現しながら、その人物について説明してくれた。
「強いも何も、十二神将が1人です。林ノ型で範士号を授かっており、龍ノ方角を守護する女傑です。」
単語単語の意味は理解できない。しかし吉兵衛の表情を見れば、彼女は足軽や侍などとは比較できない程に強い人物である事は何となく理解できた。
戦場の左手から鬼の物の怪に向かって一直線に飛翔するそんな彼女は天女のように美しい。黒い長髪が月明かりに照らされ妖艶に輝いている。赤と緑を基調とした着物と、軽装の鎧は動きやすいように工夫されており、握りしめる薙刀は彼女の身の丈を裕に超え、2メートル超えの長さを誇っている。
ポニーテールのようにまとめた髪と、着物の裾を羽ばたかせながら勢いよく天翔る様子は、見る者誰もが魅了されるに違いない。
そして恐れるどころか歓声を上げ出した兵士達に怒りの表情を現わにした鬼の物の怪は、遠くからでも分かる程に青筋を浮かべている。
そしてその表情のまま、力強く右側に金棒を振りかぶる。奴は横薙ぎの攻撃を仕掛けるつもりのようだ。
「林ノ型、月葉切り」
優しく音色のように響く少女の声。
「グゥワワワアアァァァァァァァ」
反面、鬼の物の怪からは悲痛に叫ぶ唸り声が響き渡った。それもそのはず、その物の怪の右腕が深々と切り裂かれていたのだ。
月葉切りと声を発した少女は、その声と同時に構えていた薙刀を振り払った。宙の何もない場所で刀を振ったところで何も起きるはずがない、そう思っていた。しかし、振られた薙刀からは、それこそ三日月のような形をした薄緑の斬撃波が放たれたのだ。
その斬撃波は金棒を振りかぶっていた鬼の物の怪の右腕を直撃し、深々と切り裂き、奴に悲鳴を上げさせたようだ。
物の怪の右腕は力なくダラリと垂れ下がる。
それを好機と見たのか、少女はさらに奴へと近づく。
いくら彼女が強いとはいえ、流石に近づき過ぎるのは、油断しているとしか思えない。
そんな俺の不安を的中させようと、鬼の物の怪は左手の金棒を投げ捨て、彼女を殴り飛ばそうと左手の拳を空中にいる彼女に叩きつけたのだ。
それなのに、彼女は余裕綽綽という様子で優雅に拳を凌いでみせた。
鬼の物の怪の左手は、勢いはそのままに宙を空振る。
「林ノ型、柳垂」
無防備となった鬼の物の怪に対し、彼女は一息で真上から薙刀をもって叩き切った。
その薙刀には翡翠色の炎のようなものをまとっており、真っ直ぐ切り下ろした直後、鬼の物の怪の全身がその炎に包まれたのだ。
翡翠色の炎のようなものは、離れた位置から見てみれば、名前のように垂れた柳のように見える。
「ありゃぁ、あの世へ送る枝垂れ柳でさぁ。」
吉兵衛は感嘆するように息を吐きながらそう呟いた。
その例えは言い得て妙だ。枝垂れ柳のように見えるそれは畏怖の念を抱く程に神々しい。そして垂れ下がる柳はどこかこの世の物とは思えない、おどろおどろしさも備えているのだ。
あの柳垂という攻撃が、上格と呼ばれる強力な物の怪さえ倒してしまう妙技であるなら、それこそあの世へ送るという表現は噛み合うように感じられる。
そして数秒間煌めいていた翡翠色の炎が消え去れば、そこに残っていたのは大きな魔玉と複数の妖材だけであった。
「「「えいえいおー!!!えいえいおー!!!えいえいおー!!!」」」
戦場全体から、櫓を揺るがす程に力強い歓声が広がっていく。
「鬨の声だ!!えいえいおー!!!えいえいおー!!!」
驚いている俺を他所に、吉兵衛は掛け声に合わせるように同じく歓声を上げた。
その直後には、城壁や防塁、陣地から一斉に兵士達が突撃を開始し、残った物の怪達を一掃し始めたのだ。
その頃には新たに出現する物の怪もおらず、我先にと物の怪へと攻撃を開始する兵士達の姿は、正に蹂躙という文字が相応しい。
そしてその後、30分もかからず物の怪達を掃討し、見事に人間が勝利を収めたのだった。
そんな奴が握る金棒は10メートル近くはある化物だ。そんな物をあの巨体が振り回す姿は地獄絵図としか喩えようがない。
だが奴は右手に握っていたそんな金棒をゆっくりとした手つきで両手で握りしめたのだ。
ダメだ、やめろ。
心の中で何度もそう繰り返しても、勿論のこと奴が止まる事はない。
あらかたの兵は陣や防塁へ退避しているものの、前に出過ぎていた兵は海岸に取り残されている。
ブオォンッ
金棒を勢いよく振り上げるだけで、死を告げる不気味な風の音が辺りに響き渡る。
「ドルゥゥアアアァァァァァァァッッ!!!」
そんな悪魔のような叫び声と同時に、大地を揺るがす程に大きい爆発音が轟いた。その音の正体は金棒が地面に叩きつけられる音。
振り下ろされた金棒は、その周囲にいた兵士を物の怪ごと消し飛ばした。だが、それだけではその暴威は治らない。地を砕きながら突き進む衝撃波は陣地や防塁へと突き進んでいくのだ。陣地まであと一歩の所まで逃げ返していた兵士達を吹き飛ばしながら進む衝撃波。
そんな悍しい衝撃波に陣地や防塁まで破壊されてしまっては目も当てられない大惨事となるだろう。
嫌な想像が頭を駆け巡る。
しかし、その衝撃波を真正面から受ける形で突如として陣地より歩み出た1人の侍の姿を見て、思わず目が釘付けとなる。
ドゴォォォォォォッッ
衝撃波はそんな侍に衝突する。遠目から見ていた俺からすれば、抵抗すらできずにその侍は消し飛ばされ、陣地や防塁が砕け散る姿が目に浮かんだ。
しかし、爆風や土煙が消えた後に見えた風景は真逆のものだった。多少破壊された跡は見えるものの陣地は無傷で、その侍も満身創痍で片膝を突いてはいるものの無事であったのだ。
「あの方は山の型を使います永谷様です。山の型は守りに特化した構えですが、まさかあの物の怪の攻撃を凌ぐなんてっ。」
山の型や炎の型にはそれぞれ特徴があるようだ。
そして山の型は守りに特化しているらしい。しかし吉兵衛自身もあの上格の攻撃を永谷と呼ばれる侍が止められるとは思っていなかったようで、かなり驚いているようだ。
だが安心してもいられない。なんせまだ初撃を凌いだだけなのだから。
苛立たしげな表情を浮かべた鬼の物の怪は、金棒を肩に背負うと、一歩ずつゆっくりと前進を始めた。
その姿は死の権化。
衝撃波を防ぐだけで型を使える侍1人が瀕死となるのだから、今の状況であの物の怪を倒す方法なんて思い浮かぶはずがないのだ。
誰もが死を感じ、悲壮感が漂い始める戦場。士気は完全に落ち、目の前の吉兵衛でさえ苦しそうに眉をひそめていた。
しかし唐突に戦場の左手で、そんな悲惨な現状など吹き飛ばしてやろうかと言うように、どよめきと同時に、歓喜にも似た叫び声が木霊してきたのだ。
顔を下げていた吉兵衛は驚いたように戦場の左側を確認し、目が飛び出してしまうのではないかと思うほどに驚愕の表情を浮かべ歓声を上げた。
「お、応龍姫だ。応龍姫が参りました!!十二神将が助けに来てくださったのです!!」
姫。
あの屈強な足軽や、人智を超えた力を持つ侍達ですら敵わないような化物に、姫と名乗る人物が勝てるとは思えない。
「そ、その人は強いんですか?」
半信半疑で尋ねる俺に、吉兵衛は身振り手振りで大きく表現しながら、その人物について説明してくれた。
「強いも何も、十二神将が1人です。林ノ型で範士号を授かっており、龍ノ方角を守護する女傑です。」
単語単語の意味は理解できない。しかし吉兵衛の表情を見れば、彼女は足軽や侍などとは比較できない程に強い人物である事は何となく理解できた。
戦場の左手から鬼の物の怪に向かって一直線に飛翔するそんな彼女は天女のように美しい。黒い長髪が月明かりに照らされ妖艶に輝いている。赤と緑を基調とした着物と、軽装の鎧は動きやすいように工夫されており、握りしめる薙刀は彼女の身の丈を裕に超え、2メートル超えの長さを誇っている。
ポニーテールのようにまとめた髪と、着物の裾を羽ばたかせながら勢いよく天翔る様子は、見る者誰もが魅了されるに違いない。
そして恐れるどころか歓声を上げ出した兵士達に怒りの表情を現わにした鬼の物の怪は、遠くからでも分かる程に青筋を浮かべている。
そしてその表情のまま、力強く右側に金棒を振りかぶる。奴は横薙ぎの攻撃を仕掛けるつもりのようだ。
「林ノ型、月葉切り」
優しく音色のように響く少女の声。
「グゥワワワアアァァァァァァァ」
反面、鬼の物の怪からは悲痛に叫ぶ唸り声が響き渡った。それもそのはず、その物の怪の右腕が深々と切り裂かれていたのだ。
月葉切りと声を発した少女は、その声と同時に構えていた薙刀を振り払った。宙の何もない場所で刀を振ったところで何も起きるはずがない、そう思っていた。しかし、振られた薙刀からは、それこそ三日月のような形をした薄緑の斬撃波が放たれたのだ。
その斬撃波は金棒を振りかぶっていた鬼の物の怪の右腕を直撃し、深々と切り裂き、奴に悲鳴を上げさせたようだ。
物の怪の右腕は力なくダラリと垂れ下がる。
それを好機と見たのか、少女はさらに奴へと近づく。
いくら彼女が強いとはいえ、流石に近づき過ぎるのは、油断しているとしか思えない。
そんな俺の不安を的中させようと、鬼の物の怪は左手の金棒を投げ捨て、彼女を殴り飛ばそうと左手の拳を空中にいる彼女に叩きつけたのだ。
それなのに、彼女は余裕綽綽という様子で優雅に拳を凌いでみせた。
鬼の物の怪の左手は、勢いはそのままに宙を空振る。
「林ノ型、柳垂」
無防備となった鬼の物の怪に対し、彼女は一息で真上から薙刀をもって叩き切った。
その薙刀には翡翠色の炎のようなものをまとっており、真っ直ぐ切り下ろした直後、鬼の物の怪の全身がその炎に包まれたのだ。
翡翠色の炎のようなものは、離れた位置から見てみれば、名前のように垂れた柳のように見える。
「ありゃぁ、あの世へ送る枝垂れ柳でさぁ。」
吉兵衛は感嘆するように息を吐きながらそう呟いた。
その例えは言い得て妙だ。枝垂れ柳のように見えるそれは畏怖の念を抱く程に神々しい。そして垂れ下がる柳はどこかこの世の物とは思えない、おどろおどろしさも備えているのだ。
あの柳垂という攻撃が、上格と呼ばれる強力な物の怪さえ倒してしまう妙技であるなら、それこそあの世へ送るという表現は噛み合うように感じられる。
そして数秒間煌めいていた翡翠色の炎が消え去れば、そこに残っていたのは大きな魔玉と複数の妖材だけであった。
「「「えいえいおー!!!えいえいおー!!!えいえいおー!!!」」」
戦場全体から、櫓を揺るがす程に力強い歓声が広がっていく。
「鬨の声だ!!えいえいおー!!!えいえいおー!!!」
驚いている俺を他所に、吉兵衛は掛け声に合わせるように同じく歓声を上げた。
その直後には、城壁や防塁、陣地から一斉に兵士達が突撃を開始し、残った物の怪達を一掃し始めたのだ。
その頃には新たに出現する物の怪もおらず、我先にと物の怪へと攻撃を開始する兵士達の姿は、正に蹂躙という文字が相応しい。
そしてその後、30分もかからず物の怪達を掃討し、見事に人間が勝利を収めたのだった。
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