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王妃様からの招待

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 メイリーナとしての記憶もあるものの、初めて踏み入れる王宮は豪華絢爛だった。

 侯爵令嬢のため、今までも王宮に来たことはあったかもしれないが、前世を思い出してからは初である。


 今歩いている広い廊下だが、廊下を彩る調度品も一つ一つが高そうだ。
 前後を挟んで案内してくれている近衞騎士も迫力あるし……

 一般庶民だった前世日本人には敷居が高すぎるわ……と内心かなりビビりながら王妃の待つ部屋までやって来た。



 対面した王妃様は大変美しい方で、オーラがあった。私の施術いります……? って気もしたが、呼ばれたからには全力で頑張った。

 夫婦仲も良いらしいし、王子も四人産んだが、王様には家臣から定期的に側室の話も出ていて油断ならないらしい。
 施術をしている最中、聞いて良いのかわからない話をされ、かなり緊張しながらとにかく王妃様に満足してもらえるように普段より長めに頑張った。


 結果、初めて施術を受けた母のように狂喜乱舞している王妃様がいて、どの世界でも女性の美に対する執着は凄いんだなーと感心するメイリーナだった。




 その日から、どうやら王妃様のお気に入りになったらしい。
 定期的に招待の手紙が届くし、エステのお礼ということで豪華な贈りものがちょくちょく届く。



 家族も名誉なことだと嬉しそうだし、これなら今後の婚約の際に力になってくれるかも――――
と楽観していたメイリーナに、今度は学園での悩みが出てきた。
 
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