小椋夏己の創作ノート

小椋夏己

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2021年 12月

応募の侍女

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 ミーヤに関係のある話題から、今回は侍女の話をしようと思います。

 シャンタル宮にはとても多くの侍女がいるのですが、その種類には3種類あります。

「え、『応募の侍女』と『行儀見習いの侍女』の2種類じゃなかった?」
 
 本編の第一部を読んでくださった方はそう思われると思いますが、実は第一部から第二部までの八年の間にもう1種類増えています。第二部から出てきますが、ネタバレにならない程度に軽く触れるつもりです。

 まずはミーヤがそうなのですが、シャンタル宮からの募集があり、それに応募して選ばれたのが「応募の侍女」です。言ってみればこれが本来の侍女、元々あったのはこの侍女だけでした。

 二千年前にシャンタリオが建国し、その時に女神シャンタルが地上に暮らすための宮殿としてできたのがシャンタル宮です。その女神のお世話をするために一生を捧げた女性たちが「侍女」と呼ばれました。
 当初は全員がすぐに女神に誓いを立て、文字通り死ぬまでお仕えしていたのですが、時代と共にやはり全員がそうともいかなくなってきます。

 女神は神様でそういうことを考えもつかないのでしょうが、まあ侍女も普通の人間ですので、中にはそういう人も出てくるということです。

 そのつもりで侍女になったものの、どうしてもその生活が合わないと後から分かる人もありますし、衛士や宮に出入りする男性と恋仲になったり、その結果、侍女としての資格を失うような人も出てきます。
 かわいそうなことに、中にはそのために懲罰房に入れられて、そこで罪の意識のあまり命を絶ってしまう者まで出てしまいました。
 
 それで段々と、一定の年月を宮で過ごし、もう出ることもないと決まってから誓いを立てるようにと緩やかにはなってきましたが、それでも基本的には「応募の侍女」は一生を宮に捧げるつもりで入ってきています。
 
 侍女の募集はやはりシャンタルの託宣で行われることが多いのですが、何年も託宣がない時には、宮と神殿が相談して募集をかけることもあります。

 ミーヤの時はやはり託宣がありました。

 当代、つまり「黒のシャンタル」の時代には3回募集があり、その1回目がミーヤが選ばれた第一部当時から見て八年前、二年前に2回目、そしてトーヤが来るほんの少し前に三回目の募集がありました。この時選ばれた侍女たちは全員本編に出てきていますので、どの子がその時の子なのかな? と探してみてるのも楽しいかも知れません。
 2回目の募集の時の子は第一部に、3回目の募集の子は第二部に出てきます。
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