4 / 30
4 甘露
しおりを挟む
戦争の端っこのような場所を通り過ぎると、舗装された大きな道に出た。
それは本当に広いきれいな道であった。
それまでの背丈の高い草むら、ぼこぼこに荒れ果てた地面に辛うじて人が通ってできたであろう道と比べると、何がどうなっているのか分からぬほど、同じ「道」という名で呼ぶのがはばかられるほどの立派な道であった。
「太古の昔に神様が作った道だそうだ。本当かどうかは知らねえけどな」
男がアランを担ぎ直すついで、というようにベルに言う。
「まあ世界中にどーっとつながってるでっかい道だ。ここを行くと町に出る。もうちょっとの辛抱だ」
「辛抱」はベルに対して言っているのだろう。
男は人間一人を担いでいるのに、特に疲れた風も見せずにそう言う。
白いマントの人はただ黙ってそれに付いていく。
そしてベルも。
真夏の太陽に灼かれた石畳の道は熱く熱を持ち、歩いているだけで体力を消耗しそうではあったが、それでもぼこぼこの石だらけ、穴だらけの道とも呼べぬ道を歩くよりははるかに楽になった。
歩き始めたのは昼よりずいぶんと前だったが、もうかなり日が高くなっている
どのぐらいの間歩いたのか、疲れと暑さで小さなベルはもう頭が朦朧としてしまっている。
「がんばって」
白いマントの人がそう言って背中を擦ってくれると少し楽になる。
「治癒魔法」とさっき前の男が教えてくれた。それがあるからまだ歩けている。
やがて、遠くに建物がちらちらと見えてきた。
「ほれ、見えてきた、町だ」
黒髪の男の声をベルは遠くに聞いた。
「あぶない!」
誰かが自分を支えてくれる。
ベルの体力はもうとっくに限界にきている。
支えてもらってなんとか崩れずにいるのが精一杯だ。
「トーヤ」
白いマントの人が男をそう呼んだ。
「もう限界みたいだけど、どうしよう」
「しゃあねえなあ、どうすっかなあ」
声が頭の上でゆるく響いている。
「おい、ガキ」
その声と一緒にぴしゃぴしゃと顔を叩かれているのを感じる。
「おまえ、兄貴助けたくねえのか?」
「…………」
「ん、なんだ?」
「……たい……」
「なんだ、もうちょいしっかり言え」
「たすけ、たい……」
「そうか」
ぐいっと右腕を誰かに掴まれた。
「おまえの兄貴結構でかいし、2人担ぐってのはさすがに無理だからな、ほれ、これでこっちも限界だ」
その手が右腕を通って背中に回される。
「おまえもそっち持ってやれ、そのぐらいやれんだろうが」
「うん」
誰かが左手から同じように背中に手を回してくる。
「ほれ、後は自分の足で歩け、ほれ、もうちょいだ」
ベルは両方から支えられ、なんとか両足を交代で前に出すことができた。
そうして、半ば引きずられるようにしてベルはひたすら足を動かした。
足を動かしているというよりも、もう引きずられたら仕方なく足がついて動く、という感じだ。
それでも意識だけは前へ、前へと進んでいたようだ。
「ほれ、着いたぞ」
そう言われ、右側から支えられていた手をさっと離される。
左側からの手だけでは支えきれなくなり、ベルはどさりと地面の上に落ちた。
「急に手を離したら危ないじゃない」
左側のきれいな声がそう抗議するが、右側の低い男の声が、
「るせえなあ、こんな柔らかい草の上に落ちてケガなんかするかよ。それにこっちだってもう限界だってえの」
そう言って、下を向いて倒れたベルの右横に、こちらはそっと何かを横たえた。
もう半分意識がないようなベルの視線に、懐かしい薄茶の髪が見えた。
「……あ、あに、き……」
そう弱々しくやっとのことでつぶやいたベルに、
「お、まだ意識あるじゃねえか」
頭上から男が楽しそうにそう言った。
「まあ、ちょっと話つけてくるわ、おまえ、こいつら見とけ」
「うん、分かった」
そんなやり取りを遠くに聞きながら、兄のアランが柔らかく呼吸をしているのを見てベルはホッとする。
「お水、飲める?」
ベルの頭上からやさしいきれいな声がそう聞いてきた。
言われてみれば喉がカラカラだ。
無理もない、あの暑さの中を引きずられるように、荒い息を吐きながら歩いてきたのだから。
「もっと早く飲ませてあげたかったんだけど、ちょうどお水を切らしてたんだ。ごめんね」
白いマントの美しい人がベルの上半身を抱き起こし、
「はい」
そう言って、ひょうたんに柄をつけたひしゃくを持たせてくれた。
「少しずつね」
ベルはひしゃくに口をつけ、一口飲んだ。
「おい、し……」
「そう、よかった。もっと飲んで」
こくり、こくり、少しずつ少しずつ飲む。
冷たい水が口から喉に染み渡る。
おいしい、こんなおいしい水飲んだの初めてだ。
すっかり飲み干す。
「もうちょっと汲んでくるよ。座ってられる?」
ベルは言葉なしにこくりと頷く。
マントの人は少し離れた井戸へ行き、そこから水を汲んでまた持ってきてくれた。
「もう一人で飲めるよね? お兄さんにも飲ませなきゃ」
そう言ってベルにひしゃくを渡し、自分はアランのそばに座る。
飲ませると言っても意識がない。
どうするのかと見ていたら、海綿を取り出してそれに水を含ませ、ほんの少しアランの口に垂らした。
アランの口にほんの少し水が入る。それをゆっくりと繰り返していた。
それは本当に広いきれいな道であった。
それまでの背丈の高い草むら、ぼこぼこに荒れ果てた地面に辛うじて人が通ってできたであろう道と比べると、何がどうなっているのか分からぬほど、同じ「道」という名で呼ぶのがはばかられるほどの立派な道であった。
「太古の昔に神様が作った道だそうだ。本当かどうかは知らねえけどな」
男がアランを担ぎ直すついで、というようにベルに言う。
「まあ世界中にどーっとつながってるでっかい道だ。ここを行くと町に出る。もうちょっとの辛抱だ」
「辛抱」はベルに対して言っているのだろう。
男は人間一人を担いでいるのに、特に疲れた風も見せずにそう言う。
白いマントの人はただ黙ってそれに付いていく。
そしてベルも。
真夏の太陽に灼かれた石畳の道は熱く熱を持ち、歩いているだけで体力を消耗しそうではあったが、それでもぼこぼこの石だらけ、穴だらけの道とも呼べぬ道を歩くよりははるかに楽になった。
歩き始めたのは昼よりずいぶんと前だったが、もうかなり日が高くなっている
どのぐらいの間歩いたのか、疲れと暑さで小さなベルはもう頭が朦朧としてしまっている。
「がんばって」
白いマントの人がそう言って背中を擦ってくれると少し楽になる。
「治癒魔法」とさっき前の男が教えてくれた。それがあるからまだ歩けている。
やがて、遠くに建物がちらちらと見えてきた。
「ほれ、見えてきた、町だ」
黒髪の男の声をベルは遠くに聞いた。
「あぶない!」
誰かが自分を支えてくれる。
ベルの体力はもうとっくに限界にきている。
支えてもらってなんとか崩れずにいるのが精一杯だ。
「トーヤ」
白いマントの人が男をそう呼んだ。
「もう限界みたいだけど、どうしよう」
「しゃあねえなあ、どうすっかなあ」
声が頭の上でゆるく響いている。
「おい、ガキ」
その声と一緒にぴしゃぴしゃと顔を叩かれているのを感じる。
「おまえ、兄貴助けたくねえのか?」
「…………」
「ん、なんだ?」
「……たい……」
「なんだ、もうちょいしっかり言え」
「たすけ、たい……」
「そうか」
ぐいっと右腕を誰かに掴まれた。
「おまえの兄貴結構でかいし、2人担ぐってのはさすがに無理だからな、ほれ、これでこっちも限界だ」
その手が右腕を通って背中に回される。
「おまえもそっち持ってやれ、そのぐらいやれんだろうが」
「うん」
誰かが左手から同じように背中に手を回してくる。
「ほれ、後は自分の足で歩け、ほれ、もうちょいだ」
ベルは両方から支えられ、なんとか両足を交代で前に出すことができた。
そうして、半ば引きずられるようにしてベルはひたすら足を動かした。
足を動かしているというよりも、もう引きずられたら仕方なく足がついて動く、という感じだ。
それでも意識だけは前へ、前へと進んでいたようだ。
「ほれ、着いたぞ」
そう言われ、右側から支えられていた手をさっと離される。
左側からの手だけでは支えきれなくなり、ベルはどさりと地面の上に落ちた。
「急に手を離したら危ないじゃない」
左側のきれいな声がそう抗議するが、右側の低い男の声が、
「るせえなあ、こんな柔らかい草の上に落ちてケガなんかするかよ。それにこっちだってもう限界だってえの」
そう言って、下を向いて倒れたベルの右横に、こちらはそっと何かを横たえた。
もう半分意識がないようなベルの視線に、懐かしい薄茶の髪が見えた。
「……あ、あに、き……」
そう弱々しくやっとのことでつぶやいたベルに、
「お、まだ意識あるじゃねえか」
頭上から男が楽しそうにそう言った。
「まあ、ちょっと話つけてくるわ、おまえ、こいつら見とけ」
「うん、分かった」
そんなやり取りを遠くに聞きながら、兄のアランが柔らかく呼吸をしているのを見てベルはホッとする。
「お水、飲める?」
ベルの頭上からやさしいきれいな声がそう聞いてきた。
言われてみれば喉がカラカラだ。
無理もない、あの暑さの中を引きずられるように、荒い息を吐きながら歩いてきたのだから。
「もっと早く飲ませてあげたかったんだけど、ちょうどお水を切らしてたんだ。ごめんね」
白いマントの美しい人がベルの上半身を抱き起こし、
「はい」
そう言って、ひょうたんに柄をつけたひしゃくを持たせてくれた。
「少しずつね」
ベルはひしゃくに口をつけ、一口飲んだ。
「おい、し……」
「そう、よかった。もっと飲んで」
こくり、こくり、少しずつ少しずつ飲む。
冷たい水が口から喉に染み渡る。
おいしい、こんなおいしい水飲んだの初めてだ。
すっかり飲み干す。
「もうちょっと汲んでくるよ。座ってられる?」
ベルは言葉なしにこくりと頷く。
マントの人は少し離れた井戸へ行き、そこから水を汲んでまた持ってきてくれた。
「もう一人で飲めるよね? お兄さんにも飲ませなきゃ」
そう言ってベルにひしゃくを渡し、自分はアランのそばに座る。
飲ませると言っても意識がない。
どうするのかと見ていたら、海綿を取り出してそれに水を含ませ、ほんの少しアランの口に垂らした。
アランの口にほんの少し水が入る。それをゆっくりと繰り返していた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
劇ではいつも『木』の役だったわたしの異世界転生後の職業が『木』だった件……それでも大好きな王子様のために庶民から頑張って成り上がるもん!
ハイフィールド
ファンタジー
「苦しい恋をしていた……それでも生まれ変わったらわたし、あなたに会いたい」
商家の娘アーリャとして異世界転生したわたしは神の洗礼で得たギフトジョブが『木』でした……前世で演劇の役は全て『木』だったからって、これはあんまりだよ!
謎のジョブを得て目標も無く生きていたわたし……でも自国の第二王子様お披露目で見つけてしまったの……前世で大好きだったあなたを。
こうなったら何としてでも……謎のジョブでも何でも使って、また大好きなあなたに会いに行くんだから!!
そうです、これはですね謎ジョブ『木』を受け取ったアーリャが愛しの王子様を射止めるために、手段を選ばずあの手この手で奮闘する恋愛サクセスストーリー……になる予定なのです!!
1話1500~2000文字で書いてますので、5分足らずで軽く読めるかと思います。
九十五話ほどストックがありますが、それ以降は不定期になるのでぜひブックマークをお願いします。
七十話から第二部となり舞台が学園に移って悪役令嬢ものとなります。どういうことだってばよ!? と思われる方は是非とも物語を追って下さい。
いきなり第二部から読んでも面白い話になるよう作っています。
更新は不定期です……気長に待って下さい。
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
「黒のシャンタル」登場人物紹介
小椋夏己
ファンタジー
「黒のシャンタル」シリーズの登場人物の解説です。
場合によってはネタバレになることがあります。
話が進むのに従って人物紹介も更新されると思います。
ネタバレを避けたい方は気をつけて読んでください。
「この人はどんな人物だっただろう?」と思った時の確認の時にでも読んでいただくと便利かも知れません。
※本編の第一部、第二部とほぼ登場順に並んでいます。
※外伝は補足として紹介のところに説明を加えてあります。
※「シャンタルの神域」の人の容姿については全員が黒髪、黒い瞳、白い肌なのでその部分は割愛し、年齢的な白髪やその他特筆すべき点だけを記載しています。
※「シャンタル宮」の侍女はトレードマークの色を記載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
貴方が側妃を望んだのです
cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。
「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。
誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。
※2022年6月12日。一部書き足しました。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。
表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。
※更新していくうえでタグは幾つか増えます。
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる