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JKティーチャーゆり先生
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我が聖天坂高校では、とある試みが実施されている。
1対1で2年生が先生となって1年生に教える、ティーチ制度である。
2年生の事前テストで明るみになった苦手な単元を後輩に教えるために勉強することで2年生の学力アップを、2年生と一緒に調べたり覚えたりすることで1年生の学力アップを狙った試みなのである。
「マジで俺の相方天才。俺が教わっちゃってるもん」
「ティーチ制度は学力が対になるようにペアが組まれているからね」
「どういうこと?」
「学力の高い1年生には低い2年生を、学力の低い1年生には高い2年生」
「俺の相方が天才だということは」
「呂久村くんの事前テストが散々だったんだろう」
まじか、もう2年生も後半だってのに、やべえ。
うちの高校は留年することはほぼないが、卒業できないことは普通にある。
「ゆり先生! 入ります!」
元気な1年生男子の声に思わず目が行く。
ドアから両手をブンブン振っている、ちょっと長めの黒髪で背の高い爽やか男子。
「ゆりの相方か」
「あの子よく来てるよね」
「へえー、勉強熱心だな」
「ティーチ制度大成功だね」
はあ、とゆりが1年生にティーチングしてるのを見ながら一条がため息をつく。
「ボクの担当の女子は全然説明を聞いてくれない。質問ある? って聞くと、彼女はいますか、とか好みの女の子のタイプは、とかまるで関係ないことを聞いてくる」
「男と信じ込まれてて実は嬉しいやつだろ、それ」
「いやあ、ボクはちゃんと先生したいんだけどね」
「じゃあ、戸籍上は女だって言えばいいじゃん」
「絶対言わない」
やっぱ俺、正解導いてんじゃん。
「明翔の生徒は? どんな子?」
「俺の生徒も話聞いてくんない」
「え。明翔も女子?」
「ううん。男子」
ちょっとホッとする。
一条みたいにグイグイ来られてたら1年生相手にデコピンくらいはしたくなっちゃいそう。
「めちゃくちゃかわいいですね、とか初めて男にときめきました、とか関係ないことばっかり言ってくる」
「その1年生ちょっと殺してくる」
「やめろ、深月。お前は殺ってしまう」
席を立つと颯太に腕をつかまれる。かわいい顔して握力強い。
「颯太の生徒は?」
「普通にちゃんと話を聞いてくれるよっ。覚えは悪いけど、真面目ないい子だよ」
一条、柳、明翔くらいだとクセの強い学力低い生徒だが、颯太くらいまでくるとちょっとおバカくらいなのかな。
「ぼく隣の席だったから、感動した。てめえ、これくらいも覚えられねえならエンコ詰めんぞって、ソータ、カッコいい!」
「任侠モードで先生すんなよ!」
「ありがとうございました! ゆり先輩、また放課後!」
1年生が元気に去って行く。
苦笑いとはまさにこれ、な苦笑いを浮かべ手を振っていたゆりが焦った様子でプリントを出し、シャーペンを握った。
「ゆり、それ次提出じゃん。間に合うの?」
「間に合わないかもしれない!」
「1年生の勉強見てる場合じゃねえじゃん」
「そうなんだけど……私部活とかもやったことないから、先輩って呼ばれると嬉しくてつい困るって言えなくて」
優しいのはいいが、自分の首を絞めるくらいなら言えばいいのに。
なぜ言わない。
「放課後って、お前バイトだろ」
「そうなの。だから、4時半までねって約束で」
「ギリギリまで勉強教えてバイトってキツくねえ?」
「うん……正直、バイト前にSNSチェックしたい」
「迷惑だから来んなって言えばいいじゃん」
「あんな懐いてくれてるのに言えないよぉ~」
ティーチ制度も良し悪しだな。
てか、ティーチングの時間だけ教えればいいんだから休み時間や放課後なんか断って全然いいのに。
放課後、またしても元気にやってきた1年生がゆりの前の席の椅子をクルリと後ろに向けて座る。
結構、距離近いな。
「ゆり先輩! ここが分かんなくて――」
「君、鳥野くんだっけ」
タカトゥーがゆりの隣の席の椅子を引っ張り出し、座った。
「はい!」
「ティーチングの生徒の方は苗字に先生呼びだよね」
「ゆり先生でいいってゆり先輩が言ってくれたんで!」
「第一、今ティーチングの時間じゃないよね」
「ゆり先輩が4時半までならいいって言ってくれたんで!」
「鳥野くん。4時半から何があるか聞いた?」
「5時からバイトって聞いてます!」
「バイトの前に、ゆりちゃんにゆっくりさせてあげようって思えない?」
元気いっぱいだった鳥野くんが押し黙る。
そりゃそうだろう。静かに穏やかに笑顔で話しかけていたタカトゥーが、急に厳しい表情に変えた。
突然先輩に睨まれた鳥野くん、びっくりだわ。
「俺たちにも俺たちの課題があるの。限られた時間でやらなきゃいけないんだよ。分からないところがあるなら、教師に聞いて」
「……分かりました。すみません……」
「ごめんね。ゆりちゃんは優しいからこんなキツいこと言われると思ってなかったでしょ」
「いえ、自分が考え浅くて……すみません。また、ティーチングの時間によろしくお願いします」
頭を下げた鳥野くんがタタタッと足早に教室を出て行く。
ゆり、ひと言も発せず。
「やりにくくなったらごめんね」
「ううん、根っから明るい子だからたぶん大丈夫。ありがとう、タカトゥー」
「ゆりちゃんのためじゃないよ。俺がゆりちゃん独占されるの嫌だっただけ」
「え……」
「バイト先まで一緒に帰れる?」
「う……うん……」
誰これ、ヤダこれ。
ハイエナのタカトゥーのくせに何爽やかに甘酸っぱい空気つくっちゃってんの。
真っ赤になってうつむくゆりの手を握ってタカトゥーが教室を出て行く。
「まじか。あいつ本気出したらやべーな」
「本気? ああ、勉強やる気出してるみたいだね。ゆり先生そんな教えんの上手いんかな。よし、おーわった。深月は?」
「終わる気がしないよね。明翔、教えて」
「深月もゆり先生に教われば?」
「やだわ。タカトゥーに何言われるか」
「タカトゥー? なんで?」
ほんと、頭はいいのにこうゆうの鈍すぎなんだよなあ、明翔。
「マジかわいい」
「え? なんで?」
さっさと課題終わらせて、明翔と遊ぼう!
俄然やる気出た!
かわいい明翔が最強のティーチャーだわ。
1対1で2年生が先生となって1年生に教える、ティーチ制度である。
2年生の事前テストで明るみになった苦手な単元を後輩に教えるために勉強することで2年生の学力アップを、2年生と一緒に調べたり覚えたりすることで1年生の学力アップを狙った試みなのである。
「マジで俺の相方天才。俺が教わっちゃってるもん」
「ティーチ制度は学力が対になるようにペアが組まれているからね」
「どういうこと?」
「学力の高い1年生には低い2年生を、学力の低い1年生には高い2年生」
「俺の相方が天才だということは」
「呂久村くんの事前テストが散々だったんだろう」
まじか、もう2年生も後半だってのに、やべえ。
うちの高校は留年することはほぼないが、卒業できないことは普通にある。
「ゆり先生! 入ります!」
元気な1年生男子の声に思わず目が行く。
ドアから両手をブンブン振っている、ちょっと長めの黒髪で背の高い爽やか男子。
「ゆりの相方か」
「あの子よく来てるよね」
「へえー、勉強熱心だな」
「ティーチ制度大成功だね」
はあ、とゆりが1年生にティーチングしてるのを見ながら一条がため息をつく。
「ボクの担当の女子は全然説明を聞いてくれない。質問ある? って聞くと、彼女はいますか、とか好みの女の子のタイプは、とかまるで関係ないことを聞いてくる」
「男と信じ込まれてて実は嬉しいやつだろ、それ」
「いやあ、ボクはちゃんと先生したいんだけどね」
「じゃあ、戸籍上は女だって言えばいいじゃん」
「絶対言わない」
やっぱ俺、正解導いてんじゃん。
「明翔の生徒は? どんな子?」
「俺の生徒も話聞いてくんない」
「え。明翔も女子?」
「ううん。男子」
ちょっとホッとする。
一条みたいにグイグイ来られてたら1年生相手にデコピンくらいはしたくなっちゃいそう。
「めちゃくちゃかわいいですね、とか初めて男にときめきました、とか関係ないことばっかり言ってくる」
「その1年生ちょっと殺してくる」
「やめろ、深月。お前は殺ってしまう」
席を立つと颯太に腕をつかまれる。かわいい顔して握力強い。
「颯太の生徒は?」
「普通にちゃんと話を聞いてくれるよっ。覚えは悪いけど、真面目ないい子だよ」
一条、柳、明翔くらいだとクセの強い学力低い生徒だが、颯太くらいまでくるとちょっとおバカくらいなのかな。
「ぼく隣の席だったから、感動した。てめえ、これくらいも覚えられねえならエンコ詰めんぞって、ソータ、カッコいい!」
「任侠モードで先生すんなよ!」
「ありがとうございました! ゆり先輩、また放課後!」
1年生が元気に去って行く。
苦笑いとはまさにこれ、な苦笑いを浮かべ手を振っていたゆりが焦った様子でプリントを出し、シャーペンを握った。
「ゆり、それ次提出じゃん。間に合うの?」
「間に合わないかもしれない!」
「1年生の勉強見てる場合じゃねえじゃん」
「そうなんだけど……私部活とかもやったことないから、先輩って呼ばれると嬉しくてつい困るって言えなくて」
優しいのはいいが、自分の首を絞めるくらいなら言えばいいのに。
なぜ言わない。
「放課後って、お前バイトだろ」
「そうなの。だから、4時半までねって約束で」
「ギリギリまで勉強教えてバイトってキツくねえ?」
「うん……正直、バイト前にSNSチェックしたい」
「迷惑だから来んなって言えばいいじゃん」
「あんな懐いてくれてるのに言えないよぉ~」
ティーチ制度も良し悪しだな。
てか、ティーチングの時間だけ教えればいいんだから休み時間や放課後なんか断って全然いいのに。
放課後、またしても元気にやってきた1年生がゆりの前の席の椅子をクルリと後ろに向けて座る。
結構、距離近いな。
「ゆり先輩! ここが分かんなくて――」
「君、鳥野くんだっけ」
タカトゥーがゆりの隣の席の椅子を引っ張り出し、座った。
「はい!」
「ティーチングの生徒の方は苗字に先生呼びだよね」
「ゆり先生でいいってゆり先輩が言ってくれたんで!」
「第一、今ティーチングの時間じゃないよね」
「ゆり先輩が4時半までならいいって言ってくれたんで!」
「鳥野くん。4時半から何があるか聞いた?」
「5時からバイトって聞いてます!」
「バイトの前に、ゆりちゃんにゆっくりさせてあげようって思えない?」
元気いっぱいだった鳥野くんが押し黙る。
そりゃそうだろう。静かに穏やかに笑顔で話しかけていたタカトゥーが、急に厳しい表情に変えた。
突然先輩に睨まれた鳥野くん、びっくりだわ。
「俺たちにも俺たちの課題があるの。限られた時間でやらなきゃいけないんだよ。分からないところがあるなら、教師に聞いて」
「……分かりました。すみません……」
「ごめんね。ゆりちゃんは優しいからこんなキツいこと言われると思ってなかったでしょ」
「いえ、自分が考え浅くて……すみません。また、ティーチングの時間によろしくお願いします」
頭を下げた鳥野くんがタタタッと足早に教室を出て行く。
ゆり、ひと言も発せず。
「やりにくくなったらごめんね」
「ううん、根っから明るい子だからたぶん大丈夫。ありがとう、タカトゥー」
「ゆりちゃんのためじゃないよ。俺がゆりちゃん独占されるの嫌だっただけ」
「え……」
「バイト先まで一緒に帰れる?」
「う……うん……」
誰これ、ヤダこれ。
ハイエナのタカトゥーのくせに何爽やかに甘酸っぱい空気つくっちゃってんの。
真っ赤になってうつむくゆりの手を握ってタカトゥーが教室を出て行く。
「まじか。あいつ本気出したらやべーな」
「本気? ああ、勉強やる気出してるみたいだね。ゆり先生そんな教えんの上手いんかな。よし、おーわった。深月は?」
「終わる気がしないよね。明翔、教えて」
「深月もゆり先生に教われば?」
「やだわ。タカトゥーに何言われるか」
「タカトゥー? なんで?」
ほんと、頭はいいのにこうゆうの鈍すぎなんだよなあ、明翔。
「マジかわいい」
「え? なんで?」
さっさと課題終わらせて、明翔と遊ぼう!
俄然やる気出た!
かわいい明翔が最強のティーチャーだわ。
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