上 下
154 / 224
学園4年生編

32

しおりを挟む


 放課後、生徒会活動中。今日の議題は?


「セレスタン君とパスカル君は聞いてるらしいけど。
 二学期にセフテンス国の第四王女、ヴィルヘルミーナ・アヌ・セフテンス様が短期留学にいらっしゃる」


 やっべ、完全に忘れてた…。一瞬誰よ?とすら思ったわ…。
 確か学長が言うには…僕とパスカルを狙ってるんだっけ?自分に惚れさせて~ってやつ。よほど美人の王女様なのかな…。

 だが…パスカルは僕の事が大好きだし、僕は女なので惑わされない。残念だが彼女には手ぶらでお帰り願おう!!
 と言っても全ては憶測なので、決めつけはよくない。普通に仲良くなれるかもしれないし!

 会長は資料に目を通しながら頭をぽりぽり掻く。何か問題でも?


「それでさあ…その王女殿下が『学園で歓迎会を開いて欲しい』って言ってるらしいんだ。
 んでもスクナ殿下とコハナ殿下の時も、そういうのやってないじゃん?学園側としては、王族であろうとも特定の生徒を特別扱いは出来ませんって言ったの。皇宮ではキチンと晩餐会開かれるって言うし?
 なんとかそれで納得してもらったけど…今後も何言われるか分かんないから頑張ろう!っていう話…。

 それと来週は期末テストだから、生徒会は明日からテスト明けまで休みね、各々勉強頑張って。んで…」



 ………王女様、あんまり関わり合いになりたくないなあ…。




 ※※※




 帰宅した僕は、ロッティとバジルと勉強中。明日の放課後は学園で、皆でワイワイやるのさ。
 ジェイルに教えてもらおうと思ったが…彼は脳筋一族の息子。ジスラン程ではないが…勉強はむーりー!との事。
 んで…デニスは全然駄目。頭は良いんだけど…ロッティと同じく天才タイプ。

「ここはこの数字をなんとなくアレして。良い感じに計算したら、答えは6です」

「?????」

 計算式をすっ飛ばして答えしか分からない。しかも正解してるし…チクショウ。
 でも…やっぱりこういう勉強会って楽しいなあ。

 グラスにお茶を淹れてもらって休憩、ふぃー。
 と、そうだ!彼に大事な話があるんだった。




 寝る前にグラスを部屋に呼び出す。きょとんとする彼をソファーの向かいに座らせて…ヨミのお陰で発覚した事実を教えた。


 君は記憶を封じられている、鍵が無ければ決して解けない。その鍵はどのようなものかも分からないけど…


「もしも鍵が開いたとして。その記憶は…辛いものかもしれない。忘れていれば良かった、知りたくなかった!と絶望するかもしれない。
 だから…もしも君が今のままを望むなら。僕は…今後一切君の過去について言及しない。
 逆に記憶を取り戻したければ、僕は…あらゆる手を使って鍵を探し出す。そして君の過去がどのようなものだったとしても…絶対に受け入れる。変わらず接すると約束する」

「お嬢様…」


 彼は突然の話に、思考が追いつかないようだ。「記憶の、鍵?おれの…過去…?」と、僕の言葉を反芻する。

 
 戸惑うのも当然だろう、今まで…考えた事も無かったんだろうから。

 僕だって…今のグラスがいる暮らしに、すっかり慣れてしまっている。もしも記憶を取り戻して、家族や大切な人がいると判明したら。彼は、箏に帰る事になるかもしれない。
 
 グラスは以前、思い出の中より…僕の側にいたいと言ってくれた。その気持ちも…変わるかもしれない。それでも…


「……お嬢様。もしおれが記憶を取り戻して。箏に親兄弟、友人がいたとして。
 その上で…おれが全てを捨ててでも、お嬢様と一緒にいたいと願ったら。
 あなたは…おれの意思を尊重してくれますか?おれを、追い出したりしませんか…?」

「追い出したりなんてしない、絶対に。でも…一度は帰って、家族に顔を見せてあげて。
 その上で国に帰るか、公爵家に残るか。君が決めるんだ。
 君はもう立派な大人だ、自分で考えるの。ただ僕は、公爵家は君を拒まない。それだけは忘れないで」

「………………」



 命は僕の目を真っ直ぐに見つめる。僕も、逸らす事なく見つめ返す。



「…ありがとうございます。少し…考えさせてください」

「うん。でも考え過ぎると多分また倒れちゃうから…程々にね」


 彼はすくっと立ち上がり、就寝の挨拶をして部屋を出て行った。
 これで…後は彼の返事を待つのみ。返答次第では、今の生活が壊れてしまう可能性もある。

 僕はソファーの背もたれに体重を預けて大きく息を吐き、天井を見上げる。


 …グラス、命。別の世界の、僕の運命の人。
 もしかしたら並行世界の僕は。彼と手を取り合ったその後…箏に帰ったりしたのだろうか…?


「………………」

「ヨミ?」

「…………ちょっと用事を思い出した」

 ヨミが突然部屋を出て行ったと思ったら、数分後…何事も無かったかのように戻って来た。そして僕の影に潜り…ふあぁぁ……もう、寝よっかな。

 照明を消して、布団に潜る。目を閉じて眠ろうとしたのだが…


 ………並行世界の僕の運命はグラス。


 …パスカル、どうなった?

 多分少那とは出会わないよね。ジスランは…?

 今の僕は、パスカルのいない生活なんて考えられない。でも…えーと、漫画では?セレスタンとパスカルって、会話シーンあった???
 セレネは?他の精霊はともかく、セレネはいるはず。だって5歳の頃に出会ってるんだもの。

 セレスタンはシャルロットとは…仲違いしていて?バジルはただの執事。エリゼは…なんだ?ルネは友人で、ルシアンは論外。


 えーと…じゃあ並行世界のパスカルの初恋はどうなった?相手がシャルロットだと勘違いしたまま…彼女と結ばれた?
 いやでも…だけど…んん?…シャルロットは……最終的に誰と結ばれるんだろう…??


 そんな事を考えていたら…僕はすっかり寝不足になってしまいましたとさ。




 次の日の朝、眠い目を擦り部屋の外に出ると…グラスは扉の前で待っていた。


「おはようございます、お嬢様」


 僕の姿を確認し、微笑むグラスはいつもと変わらない。
 もしかしたら…それが彼の答えなのだろうか。思い出さない道を選んだのかもしれない。

 それなら、僕は。


「おはよう、グラス。さ、行こうか!」


 全ての言葉を呑み込んで。何事も無かったかのように、これからも振る舞うのだ。




 ※※※




「少那、本当に大丈夫?」

「う、うん…!」


 僕らは普段、昼食は二手に別れている。僕、パスカル、ルシアン、少那、木華。それとロッティ、バジル、ルネちゃん、ジスラン、エリゼだ。
 当然、少那が女子2人に近付けないから。なのに…今日から一緒に食べようと、少那本人が提案したのだ!!

 
「シャルロットさんはセレスとそっくりだから…最初から抵抗は少なかったし。ルネさんも…綺麗な人だけど、怖い人では無いって…分かってるから」


 そう言って、2人に近付いても特に発作も出なかったのだ!!しかもギリギリ、ロッティには触れる事も出来たんだぞ!!
 最初は握手しようとして…でも無理で。結果E.◯.のように指同士を突き合わせるもんだから…僕は1人噴き出してしまった…。
 


 そんなこんなで10人の大所帯。楽しい…!!

「…あれ?そういえば近頃、咫岐を見かけないね?」

 賑やかな食卓、いつも少那の後ろに咫岐も控えているんだが…いないな?

「ああ…彼は私を心配して、いつも側にいた。授業中は廊下に控えて、移動時はついて来て。
 でも…もう心配要らないって判断したみたい。最近は薪名と一緒に、送り迎えだけしてくれるよ」

 ほう…そっかあ。彼は僕達を睨みつける事も無くなってるし…いい傾向だね。


 それで、今日は勉強会をする予定だが…どこでする?
 カフェにする?いや、教室でしょう。図書館塔は?と、案は色々出る。
 ルシアンが皇宮に来る?と言うが…丁重にお断りした。

 僕は暫く皇宮に近寄らん…少なくとも、スカーフが取れるまではな…!

「え、なんで?行こうよセレス!」

 す、少那!!誰のせいだと…いや、元凶は…うわあああん!!


 

 結局この日はサロンを借りて集まった。飲み物とか欲しいし、糖分も必要さ。
 咫岐と薪名が給仕をしてくれるというのでお言葉に甘えて、ね。バジルも手伝おうとしたが、君は勉強するほうでしょーが。

 全員同じ教科をやるか、それぞれ不得意な教科をやるか。話し合いの結果、バラバラの教科をやって頭の良い人が教える事に。

「あ、セレス。そこ計算違うよ」

「あらホント…ありがとう少那」

「どういたしまして」

 お~…僕は隣に座る少那が間違いを指摘してくれて大助かりだ。彼は歴史とか地理系以外、勉強は結構得意らしい。
 ただ…逆隣のパスカルが黒いオーラを撒き散らしているような…?
 ってアラ?頭の良い2人に挟まれてる僕…お馬鹿さん認定されてます?ジスランはロッティとエリゼに。ルシアンはロッティとルネちゃんに挟まれてるし…むむ。


「…セレスタン。算術はその辺にして一緒に地理をやらないか?」

「そう?じゃあこのページ終わったらね」

 パスカルが唇を尖らせてムスッとしている。なんで不機嫌なんだ君…?


 向かいのほうでは、ジスランが歴史の勉強中。暗記が出来なくて困っているようだ。

「貴方1つ覚えたら1つ忘れるのね…」

「脳の許容量が少な過ぎるんだな…。こうなったら年表だけ覚えろ、後は捨てるしかないな」

「くっ…!」

 ジスランは毎回落第をギリギリ免れている。今も頭を抱えながら頑張っているぞ。


「うーん、ルシアン様は教科によって差が激しいのですよね…」

「歴史なら得意だ。算術と経済学は…ちょっと…。でも古語はいけるぞ」

「古語は必須じゃありませんわよ…。では、算術をしましょうか。
 姫様はいかがです?私がお力になれる範囲でしたら、見させていただきますわ」

「ありがとう。私は物理が苦手だわ…他はなんとかなるのだけれど」

 ふむふむ、ルネちゃんはルシアンと木華を見るのに手一杯か。木華の逆隣はバジルだけど、彼は可もなく不可もなく。パスカルがたまに口を出してくれている。


 
「…ん?ちょっと少那、それ僕のジュース!」

「え?…あ、ごめん!」

 少那は僕の飲みかけのジュースに口を付けてしまっている。慌てて返してきたが…これどうしようかな?流石にこのまま飲むのは…照れる。しかし捨てるのもなあ。
 僕が悩んでいると…にゅっと長い腕が伸びてきて、僕のジュースを奪った!?犯人はパスカルで、ストローを引っこ抜き直接グラスに口を付けて、ぐいっと飲み干した。
 タン!と空のグラスをテーブルに置き、咫岐のほうに目を向ける。

「ふい~…すまないがセレスタンに新しいのをくれ」
 
「か、かしこまりました」

 呆然とする僕と少那。咫岐が新しくジュースを用意してくれたが…何やってんだ君?


「………………セレスタン、そこ地名間違ってるぞ」

「ほ?あらま…ありがとね」

 パスカルは何事も無かったかのようにしている。よく分かんないけど、面白かったので言及しないでおこうっと。



 さて、ひと段落ついたので休憩。
 テストも終わったらすぐに夏期休暇。今年は何しようかな?そういえば…少那は海水浴行きたいって言ってたな。どうしよう…と考えていたら、ルネちゃんがある提案をしてくれた。

「皆様、ヴィヴィエ家の別荘にいらっしゃいますか?海で泳ぐもよし、山でキャンプも出来ますわ」

 ほう…それはいい。僕は山に行こうっと!他の皆も参加するという事で、楽しみだな~!
 肝試しとかしてみたいなあ!ぜひ精霊達に脅かし役をやってもらいたい。

「私は海で泳ぎたいけど…山で虫取りもしてみたいなあ」

 少那が少年のように目を輝かせている。ジスランと…咫岐は顔を引き攣らせているが。カブトムシ、クワガタ、蝉…いいね!
 そんな風に、皆で休暇の予定を立てる。ヴィヴィエ家には一週間程お邪魔するつもりで。帰ったらそれぞれ家族と過ごしたり…気楽な学生は来年までだからね、楽しもう!



 少那のいる夏は今年限りだろう。だから…箏に帰る前に、沢山思い出を作って欲しい。
 夏だけじゃない、秋も冬も。あの時は本当に楽しかったなあって、いつか笑ってもらえるように。
 
 この国に来てよかった。一生の思い出が出来た!という言葉が聞けたなら。それに勝る喜びは無い…僕はそう思うのだ。







 余談だが、この週末本邸に帰った時。バティストが…

「言っとくけど…キスマーク、鬱血痕って治癒魔法で消せるよ~?」ニヤニヤ

「は………は?」

 彼は笑いを堪えつつ、スキップで仕事に戻っ………


 早く言えええぇーーー!!?


「ちょっとエリゼ!!?なんで教えてくれなかったの、僕恥晒しまくっちゃったじゃん!!?」

「オレじゃなくてパスカルに訴えろよ!!…キスマークが、鬱血痕って…知らなかったんだよ…!」

 エリゼの知識には偏りがあるらしい…パスカルめえええ!!!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい

ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。 だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。 気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。 だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?! 平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。

【完結】悪役令息アレックスは残念な子なので攻略対象者ノワールの執着に気付かない

降魔 鬼灯
恋愛
美人メイドに迫られたアレックスは、自分が悪役令息だったことを思い出す。  ヒロインの姉を凌辱して自殺に追いやり、10年後断罪されるアレックスって俺じゃない?  でも、俺の身体は女なんですけど…。  冤罪で断罪されるのを回避するべく、逃げ出したアレックスは、自分を監禁することになる攻略対象者ノワールに助けを求める。  ボーイズラブではないのですが、主人公の一人称は俺です。苦手な方はお控えください。 小説家になろう、カクヨムでも投稿していますが、アルファポリス版だけ内容が異なります。

継母の心得

トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】 ※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。 山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。 治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。 不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!? 前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった! 突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。 オタクの知識を使って、子育て頑張ります!! 子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です! 番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。

公爵令嬢になった私は、魔法学園の学園長である義兄に溺愛されているようです。

木山楽斗
恋愛
弱小貴族で、平民同然の暮らしをしていたルリアは、両親の死によって、遠縁の公爵家であるフォリシス家に引き取られることになった。位の高い貴族に引き取られることになり、怯えるルリアだったが、フォリシス家の人々はとても良くしてくれ、そんな家族をルリアは深く愛し、尊敬するようになっていた。その中でも、義兄であるリクルド・フォリシスには、特別である。気高く強い彼に、ルリアは強い憧れを抱いていくようになっていたのだ。 時は流れ、ルリアは十六歳になっていた。彼女の暮らす国では、その年で魔法学校に通うようになっている。そこで、ルリアは、兄の学園に通いたいと願っていた。しかし、リクルドはそれを認めてくれないのだ。なんとか理由を聞き、納得したルリアだったが、そこで義妹のレティが口を挟んできた。 「お兄様は、お姉様を共学の学園に通わせたくないだけです!」 「ほう?」 これは、ルリアと義理の家族の物語。 ※基本的に主人公の視点で進みますが、時々視点が変わります。視点が変わる話には、()で誰視点かを記しています。 ※同じ話を別視点でしている場合があります。

申し訳ないけど、悪役令嬢から足を洗らわせてもらうよ!

甘寧
恋愛
この世界が小説の世界だと気づいたのは、5歳の頃だった。 その日、二つ年上の兄と水遊びをしていて、足を滑らせ溺れた。 その拍子に前世の記憶が凄まじい勢いで頭に入ってきた。 前世の私は東雲菜知という名の、極道だった。 父親の後を継ぎ、東雲組の頭として奮闘していたところ、組同士の抗争に巻き込まれ32年の生涯を終えた。 そしてここは、その当時読んでいた小説「愛は貴方のために~カナリヤが望む愛のカタチ~」の世界らしい。 組の頭が恋愛小説を読んでるなんてバレないよう、コソコソ隠れて読んだものだ。 この小説の中のミレーナは、とんだ悪役令嬢で学園に入学すると、皆に好かれているヒロインのカナリヤを妬み、とことん虐め、傷ものにさせようと刺客を送り込むなど、非道の限りを尽くし断罪され死刑にされる。 その悪役令嬢、ミレーナ・セルヴィロが今の私だ。 ──カタギの人間に手を出しちゃ、いけないねぇ。 昔の記憶が戻った以上、原作のようにはさせない。 原作を無理やり変えるんだ、もしかしたらヒロインがハッピーエンドにならないかもしれない。 それでも、私は悪役令嬢から足を洗う。 小説家になろうでも連載してます。 ※短編予定でしたが、長編に変更します。

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】

Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。 でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?! 感謝を込めて別世界で転生することに! めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外? しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?! どうなる?私の人生! ※R15は保険です。 ※しれっと改正することがあります。

モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~

咲桜りおな
恋愛
 前世で大好きだった乙女ゲームの世界にモブキャラとして転生した伯爵令嬢のアスチルゼフィラ・ピスケリー。 ヒロインでも悪役令嬢でもないモブキャラだからこそ、推しキャラ達の恋物語を遠くから鑑賞出来る! と楽しみにしていたら、関わりたくないのに何故か悪役令嬢の兄である騎士見習いがやたらと絡んでくる……。 いやいや、物語の当事者になんてなりたくないんです! お願いだから近付かないでぇ!  そんな思いも虚しく愛しの推しは全力でわたしを口説いてくる。おまけにキラキラ王子まで絡んで来て……逃げ場を塞がれてしまったようです。 結構、ところどころでイチャラブしております。 ◆◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◆  前作「完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい」のスピンオフ作品。 この作品だけでもちゃんと楽しんで頂けます。  番外編集もUPしましたので、宜しければご覧下さい。 「小説家になろう」でも公開しています。

処理中です...