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学園
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しおりを挟むこっちの操作ミスで更新されてない事になってたんで、上げ直しました。
1回読んでくれた人、すみません!!
******
……や…いやいや?だって、これはオレの戦いでね?
「私も魔族について詳しく調べたのですが。どう足掻いても、1対1で勝てる相手ではありません。それはアシュレイ様が弱いのではなく、種として定められたものです。
過去の戦でも人間は戦略、数、技術で渡り合ってきたのでしょう?」
「「「………………。」」」
そう…だけど。でもそれは、戦争時の話で。今は…さ?
「武器を持たねば自分、もしくは愛する家族が死ぬかもしれない戦争と違って。
アシュリィ…ただただ好きな人の為に、平和な世に命を懸けてディーデリック様に挑んでくれる友人。それは…紛れもなく、貴方の力です。」
…そう、なのかな…?なんか分かんなくなってきた。
じゃあ、昼間のテリッカドクで…ずっと気になってた事を訊ねる。「お前にはまだ必要なものがある」って、何?
「(ひえ…自分から骨を折りにいくって、怖…!)それは…捕まった時点で。仲間を呼ぶべきだった…のでは?
ただ折ればディーデリック様は退場になったでしょうから、最終手段としては正しかったと思いますが。」
……………そっか。オレ…子供の頃からなんも成長してなかった。
絶対自分が、やらなきゃって。
「…驚いたね、パメラ嬢。僕らその発想は無かったよー…。」
「ええ…。アシュレイ1人で、戦うものだとばかり…。」
「いやあ…はは…(RPGじゃ大体…仲間を集めて、装備も何度も入れ替えて。大人数で魔王…ラスボスに挑むものだし。それどころか道中のザコもね。
ディーデリック様はそうね、中ボスかしら?)お力になれたのならよかったです。」
「ありがとう…本当に…!」
オレは自惚れてた。称号があるから…1人でも魔族に勝てる!と思ってた。相手からすれば…馬鹿げている話だったんだ。オレと一緒に…戦ってくれる仲間…!!
「ア…」
「よしリリス、特訓しようか。」
「ええ。強力な攻撃魔法をマスターしないとよね!!ディーデリックをこう、ばーん!と倒せるやつ!!」
「…僕はサポートになりそうだねえ。」
ちょっと?声を掛ける前に、アルとリリーが出て行った。
えっと…会ちょ…
「何ボサッとしてんだ?とっとと剣持って外出ろ、言っとくが俺は連携は苦手だ。その辺、打ち合わせしながら模擬戦すっぞ。」
あら?オレ…まだ何も言ってないのに…。
その場に立ち尽くしていたら、パメラ嬢がくすりと笑う。
「ふふ。それが…貴方が今まで培ってきた人望ですよ。私は応援しかできませんが、頑張ってください!」
…うん。ありがとう…!!
それから会長と剣を交えながら、戦略を練る。
「俺は攻撃特化で耐久は皆無だ!!だからお前がディーデリック殿を引きつけろ!!まさか、とどめは絶対自分で刺す!とか言わねえよなっ!!?」
「言わねえよバーカ!!ディーデリックに勝てりゃ、それでいい!!」
「そいつぁ安心だ!!!」
ぐぅ…っ!本気を出した会長の斧は、重いなんてもんじゃねえ。
まるで大砲を相手にしてる気分だ、それでも…受け切る!!!
「僕が仲間の能力を底上げ、相手の魔法を防ぐ。リリスは攻撃、レイに当てないように!!」
「分かったわ!」
「おっ!」
「ぬおおおおっ!!?」
時々魔法が飛んできて、身体が軽くなったり会長が吹っ飛んだりする。
相手の武器が分からない以上、あらゆる場面を想定して動けるようにする!
そんな時傭兵である会長の知識は、非常に頼りになる。
睡眠はしっかり取り、授業はサボってひたすら剣を振る。
途中アイルにアシュリィの様子を聞くんだけど…。
「まだ眠っています。何かしらの術を掛けられているようで…お世話は2人がしていますので。」
「ディーデリックと精霊様が!?」
「ララとパリスですよ…。」
そ…か。そのディーデリックも、授業はサボっているらしい。
とにかくアシュリィは無事だ。絶対に眠りから覚ます!
にしても…。
アイルはさ、オレに足りないものわかってたんだよな?
そう訊ねたら、彼は小さく笑った。
「はい。陛下は常々アシュリィ様のいない所で、「勇者が仲間を引き連れて、魔王からお姫様を奪いに来るぞー!」と仰ってますから。」
「勇者…って勇気がある人の事だよな?」
「いや、それがアシュリィ様は…『魔王を倒す人』という意味合いで使っているようなのです。」
なんだそれ。
つまり…オレは魔王陛下に勝てるって思ってくれてるのか?
…頑張ろう。
「おーいアシュレイ!これ、実家から持ってきた。エンシェントドラゴンの剣と盾。父上が…「いずれアシュレイに渡そうと思っていた。これはあの子の財産だ」ってさ。」
「ランス…旦那様…!!」
それは以前、魔王陛下からベンガルド家に贈られた物。それがオレの手に…ありがとうございます!!
手に馴染ませる為、早速使うが…。
「…?なんだ、この感じ?」
まるで、もうずっと使ってるような感覚。それこそ…生まれた時から握ってるような。
盾の中に魔力の杖を収納すれば、邪魔にならず使える。更にディグリーハヤブサのマントを羽織れば、空中戦にも対応できる!
「皆様!いいもの持ってきました~。
こっちが体力、これは魔力回復の丸薬です。シャリオン家で売ってるのを、お父様が沢山くれました!」
「ミーナ…。」
伯爵様も…ありがとう。
戦えない皆も、こうしてオレを助けてくれる。…泣いている暇はない、強く剣を握る。
それにしても。デメトリアス殿下も…元気ねえんだよな。あの手紙っぽいのが関係してんのかな…。
「……ふむ。」
「何故あんな小僧を気に掛ける?可愛い女の子ならともかく。」
「何故って…友達だからさ、カル。」
「…分からんなあ…。」
ん?なんか上空から視線感じ…
「よそ見すんな大将っ!!!」
「うわわっ!」
「(今のを、反射のみで避けたのか…?こいつ、まだまだ強くなるな…!)」
ふいー。少し休憩していると、アルがこう言ってきた。
「ディーデリックってさ、防御値は1860って言ってたんだ。
レイは攻撃が995でも、称号で1990。更に剣と盾で+1000だし…ステータスだけで言えば、余裕で勝てるんじゃない?」
「え。あー…でも、それが全てじゃないし…。」
「殿下、それは勘違いです。」
オレが説明に困ってると、会長が間に入ってくれた。
「ステータスとは…言ってしまえばただの目安です。それに…重要なのはレベルなんです。」
「そうなの?」
頷く。オレも公爵家で鍛えられてるうちに知ったんだけど。
例えばオレとアルのステータスが全く同じだとして。力も互角だと思うよな?
「オレは6レベル、アルは5だろ?
2人共攻撃を500だと仮定して。実はこの数値に、レベルが関係してくる。
この500に…レベル分の%が付与されるんだ。
つまり数値には表れてないけどオレの攻撃は530、アルは525。当然レベル差、元の数値が大きければ変わってくる。
ちなみに付与されるのは攻撃、防御、知力、素早さだけ。」
ここでオレの攻撃…995。称号の効果は基礎値にしか反映されないから、1990のまま。これに995の6%で60が付き2050。今は+装備で合計3050になる、数字上はな。
「へえ~、知らなかった。」
地面に木の棒でガリガリと書きながら説明。ここでアシュリィだとしたら、565だけど…その数字だけ見ると、勝てると思うよな?
「500ってのもただの数字で、本人の技量と潜在能力は別問題だ。」
そもそも魔族と人間は、身体の作りからして違うだろうし。
オレがふざけてアルにデコピンしたら、「いてて~」で済むだろうけど。
アシュリィがやったら…アルは数メートルは吹っ飛ぶ。下手すりゃ頭パーンだ。
「ふーん…じゃあステータスって、鵜呑みにしちゃいけないんだ…。」
アルは感心したように頷いた。
まあHP、MPは数字が大切だし。蔑ろにしていい訳じゃないから。
「よし、休憩はここまでだ。時間は有限だぞ。」
「おう!」
数字で勝っていようと負けようと、オレは仲間と共に勝利を掴む!!
そして約束の日。オレは出来る限りの事はやった…あとは結果を出すのみ!!
普段魔物の討伐とか、戦闘時に着る鎧を纏いグラウンドに出た。
会長もオレより少々簡素な鎧に、愛用の斧を担いでいる。
アルとリリーは例の杖を持ち、動きやすくも丈夫な格好をしている。そして飛行用のマントとショール…これが、今のオレ達の全力だ!!
噂を聞きつけてか、生徒も結構見に来ている…今授業中ですが?なんで先生方まで…?
「アシュレイ様格好いいーっ!
今日はディーデリック様と、私を奪い合って決闘するんですって!?きゃあっ、私の為に争わないで~!!」
なんか幻聴聞こえんな。でも…雑音に集中を乱されるようじゃまだまだだ!
ディーデリックを待っていたら、何かがスイー…と降りてきた。
「待ってたよー。全員揃ったら結界張るからね。」
ライナス様…が。なんか、飛行するデカい亀に乗ってる…?
「僕の友達、精霊さ。」
「ふぉ?のうライナス、朝ご飯はまだかのう。」
「やだねえテリココット。精霊はご飯を食べないだろう?」
「おお、そうだったそうだった。こりゃうっかり。」
ええ~…?なんか笑い合ってるけど…大丈夫かな…?
すると、そこにアシュリィのドラゴンが姿を見せる。地面に降りてテリココットさん?を確認すると…。
「これはテリ翁。久方ぶりです。」
「ほ?グレフィールのお嬢さんかえ。相変わらずべっぴんさんだねえ。」
「ふふ…ありがたきお言葉です。」
え!?最上級精霊が、頭を下げた…!?まさか、この亀様も…?
「うん。一応最上級でね、精霊の中でも1番のお爺ちゃんなんだ。
そしてこの甲羅は何物の攻撃も通さない。神々すらも、彼を砕く事は出来ないんだ。」
うっそー…なんか最近のオレ、ポカンとしてばっかり。
ライナス様はあっはっはっと甲羅を叩く。オレも触ってよいですか…?
「アシュレイ。答えは見つかったようだな。」
「…ディーデリック。」
そこに…眠るアシュリィを横抱きにしたディーデリックが歩い…て…。
……あの。アシュリィが…めっっっ…ちゃ可愛いんですけど?
小柄な彼女によく似合う、ふんわりとしたドレスに煌びやかな装飾品。メイクもして…どこのお姫様?って姫だったわ。花冠とかして、微笑んで欲しいです。
「おい…ディーデリック。アシュリィのドレスは…あんたの趣味か…?」
いい趣味してんじゃねえか…。
「え?いや、カルが選んだ服だが。」
「なんだ小僧。お前もしや、話が分かる奴か?」
精霊様か…是非語り合いたいところだが、後回しだ。
アシュリィは精霊様が受け取り、距離を置いて待機した。
そのディーデリックは…オレも以前着せてもらった、軍服という服だ。魔国は鎧のように、これが戦闘服!というものが無いらしい。
「ふんふふふ~ん♪いやあ、若いっていいねえ~♪」
「ほっほっほ。お前さんもちょいと前は、ぶいぶい言わせてたのう。」
「やだなー、500年以上も前の事を蒸し返さないでよ~。」
「「………………。」」
睨み合っていると、ライナス様と亀様が鼻歌歌いながら飛び回って、結界を張ってる…。集中しろオレ!!!
終わったよ~、という言葉を合図に…背筋を伸ばしてディーデリックを真っ直ぐに見据えた。
彼も小さく息を吐き…マントの下に両腕を入れて、取り出したのは。
短剣よりも長い、対になっている2本の剣。双剣使いか…!
「私の名はディーデリック=レイン=ウラオノス。先代魔王の祖父を持つ、魔国ディスジェイスの由緒正しき公家の一員。
此度はお前が敬愛する魔王陛下に挑む資格がある者か。姫君であるアシュリィを託すに値するかを見極める為、ここに決闘を挑む。」
……!空気が変わった。あそこにいるのは友人のディーデリックじゃねえ。
オレに双剣を向ける、誇り高き…次期魔王陛下だ。ならば!
「オレはアレンシア公爵家四男、アシュレイ。
偉大なる魔王陛下を打ち砕き、アシュリィ=ヴィスカレット=ウラオノスに…求婚する!
師であるトレイシー。友人アルバート・ベイラーとリリーナラリス・アミエルと肩を並べ。
ここに覚悟を示す為、この勝負受けて立つ!!」
言い切ると歓声が上がる。悲鳴も混じっているが、気にもならねえ。
アシュリィ…オレはお前の笑顔を思い浮かべるだけで、どんな困難も乗り越えられるんだ。だから…
これからもずっと、オレの隣で笑っていて欲しいんだ。
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