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第15章 どうやら全面戦争が始まるようです。(開戦)
盟友達と生命の母
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海!!海!!海!!
季節外れの海~!!
事態が事態で観光客が1人もいない海で3人の男女が楽しそうに遊んでいた。
「フハハハハ!!
海だぞ海だぞ海だぞヨーマよ。海だ!!」
まるで噂に聞いたことがある場所に始めて来たかのようなテンションで砂浜を走っているマオ。
「も~お兄様。はしゃぎすぎですよ~」
「嬉しくないのか? この足に砂がまとわりつく感覚。お前には懐かしいと思ったんだけど………」
「確かに妾も久しぶりの暑い砂浜の感触に大変嬉しく思っているけど~。英彦っちを置いて先に行っちゃダメですよ!!」
ヨーマがそう言って遠くにいる英彦を指差す。
英彦はまだ馬借のおっさんにお礼を行ってこちらへと走ってくる最中なのだ。
「あっ、ほんとだ。英彦っち何してんのさー」
「いえ、お兄様がはしゃぎすぎなんですよ。どんなに急いでも海は逃げません」
「でも、“この海”はもう見れないかもでしょ?
“3人で見る海”はこれが最後なんだから……」
「ええ、次に見れる時はおそらくいません。
この3人としては最後です。でも、そうだとしても今のお兄様はテンションアゲアゲじゃない。
怪我して“旅に出る計画”が遅れたらみんなに迷惑がかかるよ」
「分かってる分かってるってばー我が妹よ。
“旅に出る計画”が遅れたらいけないもんね。
ウッカリしてたよ。うんうん」
ヨーマから見て今のマオは明らかにテンションアゲアゲ状態まっしぐらである。
いつものことだ。
本人は口では分かっていると言っているが、マオは絶対真剣に考えていない。
「まったく……いつも、テンションに身を任せるんですからね」
だが、彼女にとってはこんな子供っぽい人でも兄なのだ。
命を救ってくれる命の恩人であり、たった一人の血の繋がりであり、みんなのために行動する方法はダメでも結果的には素晴らしいことをしてくれる………ヨーマのヒーロー。主人公。
それがこんな子供っぽい人でも彼女にとっては心強い存在なのだ。
さて、ようやく英彦が2人に追い付いてきた。
「遅いよー英彦っち」
「すみませんマオさん。そういえば今日はどうして海にしたんですか?」
英彦からの質問をマオの代わりにヨーマが答えてあげる。
「それはね。お兄様が昨日突然、海に行きたいって言い出したんですよ~」
すると、ヨーマからの説明だけでは我慢ができなくなったのだろうか。
マオは自らの想いを言葉にのせて語り始めた。
「だって、生命の母だよ!! 星の遺産、秘境だよ。すべての生命はここから始まったんだ。生物の進化はここから始まったんだ。なんだか、ロマンに感じない?」
ロマンに感じる……?
マオの熱弁もむなしく、英彦にとってはあまりロマンに感じないものだった。
目の前にあるのはただの海。
それくらいの感情しか彼の中には湧いていない。
しかし、このまま何も言葉を返してあげないというのはかわいそうだ。
英彦はそう思って口を開こうとしたその時、ヨーマが恥ずかしそうに大声でマオに反論した。
「も~お兄様!! そんな博識を他人に言わないでください恥ずかしいです!!」
「まさか、ヨーマと同じ考えなのか!?
我って恥ずかしい!?」
ガーン!!
……と実の妹から指摘されたマオはショックを受ける。
「恥ずかしいの? 恥ずかしいのか? 恥ずかしいのだ?
恥ず恥ず恥ず?? 我はヨーマにとって恥ずかしい?
ヨーマヨーマヨーマヨーマ??」
これは重症だ。
ヨーマに嫌われたと思い込んだマオはーの精神はついにバグを起こし始めたのだろうか。
しかし、マオはどんだけシスコンなのだろう。
いや、そんなことを考えている暇はない。
「ちょっ………ヨーマさん。マオさんの精神がヤバイです!!」
「ちょっとお兄様。妾は博識を言いふらすお兄様が苦手ってだけですよ? お兄様は大好きですよ?」
あわててマオの精神を元に戻そうと宥める2人。
彼のシスコンぶりには頭が上がらないが、お兄様お兄様といつも慕っているヨーマのブラコンぶりにも頭が上がらない。
2人の様子を見て静かにそう思った英彦であった。
数時間……。
砂浜にはビーチバレーを行っているヨーマとマオの姿がそこにはあった。
先程までの精神が偽りであるかのようにマオはヨーマとバレーを楽しんでいる。
「アハハハハ、ヨーマ行くよー!!」
「はい、お兄様~!!」
なんだか楽しそうに兄妹が遊んでいる中、英彦はビーチパラソルを砂浜に突き刺して日陰を作って涼んでいた。
「いいな~兄妹。僕の実の兄弟なら絶対こんな事はしないよ」
ふと、英彦が口に出してしまった実の兄弟の事。
昔の英彦なら思い出したくもないトラウマを植え付けられた存在達なのだが……。
現在の英彦にとっては育ての親やその子供、バイト仲間がいるので、少しはトラウマを克服できている。
さて、そんな英彦がビーチパラソルの中にできた日陰でのびのびと休息をとっていると、
「あっ、英彦っちが日陰を作ってるー」
「ねぇ、お兄様。妾達も休憩しよ~」
ビーチバレーに疲れたヨーマとマオがビーチパラソルに気づき、涼もうとこちらにやって来た。
「もう戻ってきたんですか?」
「ちょっと疲れちゃったのさ」
英彦の質問にマオが笑いながら答える。
やれやれと英彦はそばに置いていた荷物をビーチパラソルの影に入らないように場所をずらして2人が入れるくらいの空間を作り出す。
「ひさびさにお兄様と遊べたね~。何年ぶりだろ~?」
「そんなに遊んでいなかったんですか?」
「ずっと遊ぶ機会がなかったからねー。ヨーマの奴、前までは長時間太陽光を浴びれなかったから」
「ええっ!? 病気とかですか?」
「いや、まぁそんな感じだね~。1日に5時間以上日光を浴びてたらダメだったんだよ~」
「だから、ヨーマは学校にもいけなかったの。半霊………いや、ちょっと変わった呪いだったんだけど。最近ようやく呪いが解けたのだー」
1日に数時間しか外にいられない呪い。
英彦にはそんな呪いがあることも、そんな呪いにかかっている事も英彦にとっては初耳の話であった。
最後の旅行で明かされた真実。
「どうして言ってくれなかったんですか?」
もしかしたら、気づかずに5時間以上経っていた旅行もあったかもしれない。
彼らを無理させていたかもしれない。
英彦はそう思って悪いことをしてしまったと思っているようだ。
すると、そんな英彦にマオとヨーマが理由を話し始める。
「「だって、言ったら英彦っち気を使うでしょ?」」
「いや、それは………確かにそうですが…………」
「互いに気を使うなんてごめんなのさ。英彦っちがせっかく我らとの旅行に付き合ってくれるんだ」
「そうそう、だから英彦っちに知らせるのは呪いが解けてからにしようと思ったの」
「そうだったんですか」
「───ハイハイ、この話はもうおしまいだー!!!
それより次は何する?」
明るい雰囲気に戻そうとマオが次にすることを考え始める。
「ん~? なにか海に来たらやることあるかな~」
これからすることを悩む兄妹に、英彦がとある案を提案する。
「─────実は……海に来たらやりたいことがあるんですが……」
季節外れの海~!!
事態が事態で観光客が1人もいない海で3人の男女が楽しそうに遊んでいた。
「フハハハハ!!
海だぞ海だぞ海だぞヨーマよ。海だ!!」
まるで噂に聞いたことがある場所に始めて来たかのようなテンションで砂浜を走っているマオ。
「も~お兄様。はしゃぎすぎですよ~」
「嬉しくないのか? この足に砂がまとわりつく感覚。お前には懐かしいと思ったんだけど………」
「確かに妾も久しぶりの暑い砂浜の感触に大変嬉しく思っているけど~。英彦っちを置いて先に行っちゃダメですよ!!」
ヨーマがそう言って遠くにいる英彦を指差す。
英彦はまだ馬借のおっさんにお礼を行ってこちらへと走ってくる最中なのだ。
「あっ、ほんとだ。英彦っち何してんのさー」
「いえ、お兄様がはしゃぎすぎなんですよ。どんなに急いでも海は逃げません」
「でも、“この海”はもう見れないかもでしょ?
“3人で見る海”はこれが最後なんだから……」
「ええ、次に見れる時はおそらくいません。
この3人としては最後です。でも、そうだとしても今のお兄様はテンションアゲアゲじゃない。
怪我して“旅に出る計画”が遅れたらみんなに迷惑がかかるよ」
「分かってる分かってるってばー我が妹よ。
“旅に出る計画”が遅れたらいけないもんね。
ウッカリしてたよ。うんうん」
ヨーマから見て今のマオは明らかにテンションアゲアゲ状態まっしぐらである。
いつものことだ。
本人は口では分かっていると言っているが、マオは絶対真剣に考えていない。
「まったく……いつも、テンションに身を任せるんですからね」
だが、彼女にとってはこんな子供っぽい人でも兄なのだ。
命を救ってくれる命の恩人であり、たった一人の血の繋がりであり、みんなのために行動する方法はダメでも結果的には素晴らしいことをしてくれる………ヨーマのヒーロー。主人公。
それがこんな子供っぽい人でも彼女にとっては心強い存在なのだ。
さて、ようやく英彦が2人に追い付いてきた。
「遅いよー英彦っち」
「すみませんマオさん。そういえば今日はどうして海にしたんですか?」
英彦からの質問をマオの代わりにヨーマが答えてあげる。
「それはね。お兄様が昨日突然、海に行きたいって言い出したんですよ~」
すると、ヨーマからの説明だけでは我慢ができなくなったのだろうか。
マオは自らの想いを言葉にのせて語り始めた。
「だって、生命の母だよ!! 星の遺産、秘境だよ。すべての生命はここから始まったんだ。生物の進化はここから始まったんだ。なんだか、ロマンに感じない?」
ロマンに感じる……?
マオの熱弁もむなしく、英彦にとってはあまりロマンに感じないものだった。
目の前にあるのはただの海。
それくらいの感情しか彼の中には湧いていない。
しかし、このまま何も言葉を返してあげないというのはかわいそうだ。
英彦はそう思って口を開こうとしたその時、ヨーマが恥ずかしそうに大声でマオに反論した。
「も~お兄様!! そんな博識を他人に言わないでください恥ずかしいです!!」
「まさか、ヨーマと同じ考えなのか!?
我って恥ずかしい!?」
ガーン!!
……と実の妹から指摘されたマオはショックを受ける。
「恥ずかしいの? 恥ずかしいのか? 恥ずかしいのだ?
恥ず恥ず恥ず?? 我はヨーマにとって恥ずかしい?
ヨーマヨーマヨーマヨーマ??」
これは重症だ。
ヨーマに嫌われたと思い込んだマオはーの精神はついにバグを起こし始めたのだろうか。
しかし、マオはどんだけシスコンなのだろう。
いや、そんなことを考えている暇はない。
「ちょっ………ヨーマさん。マオさんの精神がヤバイです!!」
「ちょっとお兄様。妾は博識を言いふらすお兄様が苦手ってだけですよ? お兄様は大好きですよ?」
あわててマオの精神を元に戻そうと宥める2人。
彼のシスコンぶりには頭が上がらないが、お兄様お兄様といつも慕っているヨーマのブラコンぶりにも頭が上がらない。
2人の様子を見て静かにそう思った英彦であった。
数時間……。
砂浜にはビーチバレーを行っているヨーマとマオの姿がそこにはあった。
先程までの精神が偽りであるかのようにマオはヨーマとバレーを楽しんでいる。
「アハハハハ、ヨーマ行くよー!!」
「はい、お兄様~!!」
なんだか楽しそうに兄妹が遊んでいる中、英彦はビーチパラソルを砂浜に突き刺して日陰を作って涼んでいた。
「いいな~兄妹。僕の実の兄弟なら絶対こんな事はしないよ」
ふと、英彦が口に出してしまった実の兄弟の事。
昔の英彦なら思い出したくもないトラウマを植え付けられた存在達なのだが……。
現在の英彦にとっては育ての親やその子供、バイト仲間がいるので、少しはトラウマを克服できている。
さて、そんな英彦がビーチパラソルの中にできた日陰でのびのびと休息をとっていると、
「あっ、英彦っちが日陰を作ってるー」
「ねぇ、お兄様。妾達も休憩しよ~」
ビーチバレーに疲れたヨーマとマオがビーチパラソルに気づき、涼もうとこちらにやって来た。
「もう戻ってきたんですか?」
「ちょっと疲れちゃったのさ」
英彦の質問にマオが笑いながら答える。
やれやれと英彦はそばに置いていた荷物をビーチパラソルの影に入らないように場所をずらして2人が入れるくらいの空間を作り出す。
「ひさびさにお兄様と遊べたね~。何年ぶりだろ~?」
「そんなに遊んでいなかったんですか?」
「ずっと遊ぶ機会がなかったからねー。ヨーマの奴、前までは長時間太陽光を浴びれなかったから」
「ええっ!? 病気とかですか?」
「いや、まぁそんな感じだね~。1日に5時間以上日光を浴びてたらダメだったんだよ~」
「だから、ヨーマは学校にもいけなかったの。半霊………いや、ちょっと変わった呪いだったんだけど。最近ようやく呪いが解けたのだー」
1日に数時間しか外にいられない呪い。
英彦にはそんな呪いがあることも、そんな呪いにかかっている事も英彦にとっては初耳の話であった。
最後の旅行で明かされた真実。
「どうして言ってくれなかったんですか?」
もしかしたら、気づかずに5時間以上経っていた旅行もあったかもしれない。
彼らを無理させていたかもしれない。
英彦はそう思って悪いことをしてしまったと思っているようだ。
すると、そんな英彦にマオとヨーマが理由を話し始める。
「「だって、言ったら英彦っち気を使うでしょ?」」
「いや、それは………確かにそうですが…………」
「互いに気を使うなんてごめんなのさ。英彦っちがせっかく我らとの旅行に付き合ってくれるんだ」
「そうそう、だから英彦っちに知らせるのは呪いが解けてからにしようと思ったの」
「そうだったんですか」
「───ハイハイ、この話はもうおしまいだー!!!
それより次は何する?」
明るい雰囲気に戻そうとマオが次にすることを考え始める。
「ん~? なにか海に来たらやることあるかな~」
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