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第10章 どうやらミハラは八虐の大不敬のようです。
簀巻の愚痴話
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その日は少女一人だけだった。
お嬢様みたいな衣装を着ている事から、お金持ちの娘さんだろうか。
初めて見る顔だったが、彼は興味を示さずにいつものように自販機の下に手を突っ込んでいた。
その少女は地面に落ちた底辺の男に興味をもったのだろうか。
その少女から彼に問いかけてきた。
「──あのなぜ、そんな事をしていらっしゃるのですか?」
純粋な瞳で疑問を問いかけてきた少女に、彼は自分の状況をどう説明したらよいか思い付かなかった。
彼は、自販機の下から手を引き抜くと、手についた汚れをはたいた。
そして少し考えこんだ後、少女にその理由を教えてあげる事にした。
「僕はお金を探しているんだよ。バイトだけじゃ生活が出来ないからね。落ちているお金を拾って生活の足しにするんだ」
少し自分で言うのも恥ずかしくなる。
おそらくその少女も彼を心の中で哀れんでいるのだろう。
だが、その少女は自分の手に持っていた紙の束を彼に差し出してきた。
彼が遠慮しても少女は、紙の束を押し付けてくる。
彼は申し訳ないと思いながらも少女からその紙の束を受け取った。
「──あの、おじさん。それで元気になってね。人生に諦めちゃ駄目だよ。あっ、おじさんじゃ失礼だよね。えっと……」
その少女は笑顔で彼を元気付けた後、彼をどう呼べばよいか思い浮かばずに、悩んでいる様子だった。
彼は、その少女に自分の名前を教えてあげようとしたのだが。
「僕の名前?」
彼は故郷を探せば自分が誰かも分かると思っていたが、それはつまり見つかるまでは自分の名前がないと言うこと。
この世に本当に存在しているかも分からない存在であると言うことだ。
この世に存在するモノには必ず名前が存在する。
石も草も金も道具も人も原子も…。
だが、名前がないということは悲しい事だ。
彼はなぜ名前を思い出そうとしなかったかを、この時後悔した。
いつの間にか故郷を離れて、いつの間にか宗教に入って、いつの間にか簀巻きにされて、いつの間にかバイトをしていた。
そんな日々の中でずっとずっと後回しにしてきたのだ。
今、自分の名前をどう決めて伝えるか。
彼は今まで後回しにしてきた事をこの数秒でやりとげなければならないのだ。
「僕は簀巻きにされる前は何て呼ばれてた? えっと……」
簀巻きになってから呼び名が無かったので、彼は宗教に入っていた時の事を必死に思い出そうとした。
だが、時すでに遅し、その少女は聞き取る部分を間違えてしまったのだ。
その少女は名前を聞けて安心しきったような顔をしている。
「簀巻さんね。じゃあ、簀巻さん。私はこれから用事がありますので失礼します。それは私からのプレゼントです。それではまたいつか」
「えっ、いや、ちょっと」
彼が止めるのも聞かずに、その少女は自販機の下に手を突っ込んでいた男に向かって深々と頭を下げると、その場から立ち去っていった。
場所は再び病室へ移る。
「……で? どこら辺が愚痴なんだ? 簀巻さん」
簀巻きだった男が話した中に愚痴になるようなネタはなかった。
「いや、それだよ。それが愚痴になるようなネタだよ。
その少女から簀巻って名前が広まりでもすれば、僕は本当に簀巻って名前になってしまう。
だから、お願いがあるんだよ。
その少女を見つけて、今から言う名前を教えてあげてくれないか?」
どうやら、簀巻は名前の訂正を伝えたいらしい。
その事に俺は物申したくなった。
俺は力を込めて拳を握りしめると、病室のベッドの上から簀巻きだった男に向かって拳を食らわせた。
「バカヤロー!!!」
「グハェェ!??」
簀巻きだった男は、病室の壁に顔をぶつけ、なぜ殴られたかも分からずにほっぺたを擦っている。
「馬鹿な事を言うなよ。
───お前。俺は今入院中って事を忘れていないか?
外出できないんだぞ?
それに、その少女がお前をそう認めて呼んでくれたんだろ?
だったら、自分の名が見つかるまででも、彼女に貰った名前になればいいじゃねぇか。
何を恥じる必要があるって言うんだ。
名前を馬鹿にする奴はぶん殴れ。
名前ってのはな。その人の事を想ってつけてくれるもんだ」
俺は簀巻きだった男に考え直して欲しかった。
彼が一番知っているであろう名前の大切さを……。
彼に名前のあるという大切さを思い出して欲しかったのだが、
「いや、それはそうだけど。
それとこれとじゃ話の趣旨が違うぅぅぅぅ!!!
話聞いてた?
僕が誤って呟いた言葉からそう言われたんだよ。
何もあの少女が一から考えて言ってくれた訳じゃないんだよ。
それに今ぶん殴られてるのは僕だよ」
どうやら俺は誤解していたらしい。
彼の愚痴の内容だけを聞いて、その経緯をしっかりと聞いてなかったのだ。
「あれ? そういう話してたんじゃなかった?
悪い。でも1割は聞いてたぞ。
えっと…えっと…ハッ…。少女がいたんだろ?」
「それ1割以下じゃね?」
殴られた頬をさすりながら、簀巻は椅子に座り直した。
「まぁ、見つかるまででもその名前でいいと思うぞ。簀巻さん。仮の名前としてピッタリだ。これなら殺し屋や、借金取りに見つかる心配もないじゃないか」
「おいおい明山。それが僕の印象なのか?
現実味がありすぎて怖いよ。
あと、簀巻ってのは確定なんだな」
彼は訂正する気力も失って、もうしばらくは簀巻として生きることに決めたようだ。
これ以上何度言っても、俺には訂正するつもりがない事を理解できたのかもしれない。
「──はぁ。あんたって奴は……。いきなりぶん殴る事もなかっただろ? あーあ赤くなってる」
簀巻は病室にあった鏡で自分の顔を見ながら呟いている。
確かに、彼の顔の殴られた所は赤くなってしまっていた。
「本当に悪かった。反省してるよ」
弁解の余地もないほど今回の事は俺のせいだ。
流石にいきなり感情に任せて殴るのは、これから気を付けよう。
今回の失敗を胸に秘めて、次から頑張っていこう。
俺は心の中でそう決心した。
「じゃあ、そろそろ僕は帰るよ。また来るからな」
簀巻はそう言って椅子から立ち上がり、ドアの方へと歩いていく。
「ああ、見舞いに来てくれてありがとうな」
俺が簀巻に感謝の意を伝えると、簀巻は照れ臭そうに病室から出ていく。
そして、俺はそのまま、閉じられていくドアを見続けていた。
お嬢様みたいな衣装を着ている事から、お金持ちの娘さんだろうか。
初めて見る顔だったが、彼は興味を示さずにいつものように自販機の下に手を突っ込んでいた。
その少女は地面に落ちた底辺の男に興味をもったのだろうか。
その少女から彼に問いかけてきた。
「──あのなぜ、そんな事をしていらっしゃるのですか?」
純粋な瞳で疑問を問いかけてきた少女に、彼は自分の状況をどう説明したらよいか思い付かなかった。
彼は、自販機の下から手を引き抜くと、手についた汚れをはたいた。
そして少し考えこんだ後、少女にその理由を教えてあげる事にした。
「僕はお金を探しているんだよ。バイトだけじゃ生活が出来ないからね。落ちているお金を拾って生活の足しにするんだ」
少し自分で言うのも恥ずかしくなる。
おそらくその少女も彼を心の中で哀れんでいるのだろう。
だが、その少女は自分の手に持っていた紙の束を彼に差し出してきた。
彼が遠慮しても少女は、紙の束を押し付けてくる。
彼は申し訳ないと思いながらも少女からその紙の束を受け取った。
「──あの、おじさん。それで元気になってね。人生に諦めちゃ駄目だよ。あっ、おじさんじゃ失礼だよね。えっと……」
その少女は笑顔で彼を元気付けた後、彼をどう呼べばよいか思い浮かばずに、悩んでいる様子だった。
彼は、その少女に自分の名前を教えてあげようとしたのだが。
「僕の名前?」
彼は故郷を探せば自分が誰かも分かると思っていたが、それはつまり見つかるまでは自分の名前がないと言うこと。
この世に本当に存在しているかも分からない存在であると言うことだ。
この世に存在するモノには必ず名前が存在する。
石も草も金も道具も人も原子も…。
だが、名前がないということは悲しい事だ。
彼はなぜ名前を思い出そうとしなかったかを、この時後悔した。
いつの間にか故郷を離れて、いつの間にか宗教に入って、いつの間にか簀巻きにされて、いつの間にかバイトをしていた。
そんな日々の中でずっとずっと後回しにしてきたのだ。
今、自分の名前をどう決めて伝えるか。
彼は今まで後回しにしてきた事をこの数秒でやりとげなければならないのだ。
「僕は簀巻きにされる前は何て呼ばれてた? えっと……」
簀巻きになってから呼び名が無かったので、彼は宗教に入っていた時の事を必死に思い出そうとした。
だが、時すでに遅し、その少女は聞き取る部分を間違えてしまったのだ。
その少女は名前を聞けて安心しきったような顔をしている。
「簀巻さんね。じゃあ、簀巻さん。私はこれから用事がありますので失礼します。それは私からのプレゼントです。それではまたいつか」
「えっ、いや、ちょっと」
彼が止めるのも聞かずに、その少女は自販機の下に手を突っ込んでいた男に向かって深々と頭を下げると、その場から立ち去っていった。
場所は再び病室へ移る。
「……で? どこら辺が愚痴なんだ? 簀巻さん」
簀巻きだった男が話した中に愚痴になるようなネタはなかった。
「いや、それだよ。それが愚痴になるようなネタだよ。
その少女から簀巻って名前が広まりでもすれば、僕は本当に簀巻って名前になってしまう。
だから、お願いがあるんだよ。
その少女を見つけて、今から言う名前を教えてあげてくれないか?」
どうやら、簀巻は名前の訂正を伝えたいらしい。
その事に俺は物申したくなった。
俺は力を込めて拳を握りしめると、病室のベッドの上から簀巻きだった男に向かって拳を食らわせた。
「バカヤロー!!!」
「グハェェ!??」
簀巻きだった男は、病室の壁に顔をぶつけ、なぜ殴られたかも分からずにほっぺたを擦っている。
「馬鹿な事を言うなよ。
───お前。俺は今入院中って事を忘れていないか?
外出できないんだぞ?
それに、その少女がお前をそう認めて呼んでくれたんだろ?
だったら、自分の名が見つかるまででも、彼女に貰った名前になればいいじゃねぇか。
何を恥じる必要があるって言うんだ。
名前を馬鹿にする奴はぶん殴れ。
名前ってのはな。その人の事を想ってつけてくれるもんだ」
俺は簀巻きだった男に考え直して欲しかった。
彼が一番知っているであろう名前の大切さを……。
彼に名前のあるという大切さを思い出して欲しかったのだが、
「いや、それはそうだけど。
それとこれとじゃ話の趣旨が違うぅぅぅぅ!!!
話聞いてた?
僕が誤って呟いた言葉からそう言われたんだよ。
何もあの少女が一から考えて言ってくれた訳じゃないんだよ。
それに今ぶん殴られてるのは僕だよ」
どうやら俺は誤解していたらしい。
彼の愚痴の内容だけを聞いて、その経緯をしっかりと聞いてなかったのだ。
「あれ? そういう話してたんじゃなかった?
悪い。でも1割は聞いてたぞ。
えっと…えっと…ハッ…。少女がいたんだろ?」
「それ1割以下じゃね?」
殴られた頬をさすりながら、簀巻は椅子に座り直した。
「まぁ、見つかるまででもその名前でいいと思うぞ。簀巻さん。仮の名前としてピッタリだ。これなら殺し屋や、借金取りに見つかる心配もないじゃないか」
「おいおい明山。それが僕の印象なのか?
現実味がありすぎて怖いよ。
あと、簀巻ってのは確定なんだな」
彼は訂正する気力も失って、もうしばらくは簀巻として生きることに決めたようだ。
これ以上何度言っても、俺には訂正するつもりがない事を理解できたのかもしれない。
「──はぁ。あんたって奴は……。いきなりぶん殴る事もなかっただろ? あーあ赤くなってる」
簀巻は病室にあった鏡で自分の顔を見ながら呟いている。
確かに、彼の顔の殴られた所は赤くなってしまっていた。
「本当に悪かった。反省してるよ」
弁解の余地もないほど今回の事は俺のせいだ。
流石にいきなり感情に任せて殴るのは、これから気を付けよう。
今回の失敗を胸に秘めて、次から頑張っていこう。
俺は心の中でそう決心した。
「じゃあ、そろそろ僕は帰るよ。また来るからな」
簀巻はそう言って椅子から立ち上がり、ドアの方へと歩いていく。
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