139 / 294
第9章 どうやらエルタは八虐の不義のようです。
エルタとの戦い
しおりを挟む
時は現在へ。
「──おい、生きているよな? 駒ヶ回斗。お前は階段から落ちたくらいでくたばるような男ではなかったはずだが」
場所は代わり、駒ヶ回斗達のいる場所に移る。
階段から落とされた駒ヶ回斗は、大の字になって横になっていた。
「──お前は、英彦なのか? はぁはぁ、なぜあの一瞬で俺の目の前に」
「う~ん。その質問は少し違うな。俺は英彦。いや、英彦の一部?
まぁ、とにかく英彦ではない。英彦が生きてきた英彦の一面。あいつが幼い時に契約を交わして、あいつの成長を共に過ごしてきた。それがこの大悪魔エルタである。
───もちろん俺を英彦の体から追い出しても英彦には何の影響もない。ハッピーエンドだろ?
追い出せることが出来ればな」
英彦は駒ヶの前にしゃがみこみ、その顔色を伺っている。
狙うには充分すぎる距離だ。
駒ヶは手に持っていた剣を思いっきり英彦の喉元に向かって突きつける。
「!??」
しかし、突きつけていたはずの先には英彦の姿がない。
一瞬で目の前から消えたのだ。
何の行動もなく、瞬時に……。
「おい、危ないだろ?
仮にもこの体は英彦の物だ。お前は助けたいのか? それとも助けたくないのか?」
駒ヶ回斗が起き上がって辺りを探すと、階段に英彦は座っていた。
「次にお前が俺の姿を見たとき……。お前は始末されているのだ」
「なんだと!?」
駒ヶが目を見開いて驚いた瞬間、また駒ヶの視界から英彦は消えた。
駒ヶが辺りを見渡すが、英彦の姿はない。
「さよならだ。駒ヶ回斗。お前は英彦に殺されるのだ。素晴らしい慈悲だろぉ?」
ただ虚空から声が聞こえるだけである。
駒ヶは警戒を解かずに剣を構えて自分の身を守ろうとするのだが。
「それではなァァァァァァ!!!」
駒ヶの背後に立った英彦は持っていた刃物を、駒ヶの背中めがけて振り下ろす。
その時、
「やめろ。英彦」
声がする方向に振り向いた英彦の顔に、投げつけられたのは十円玉。
その衝撃によって英彦は吹き飛ばされてしまった。
「────やっと俺の出番だな」
主人公はいつも遅れてくるのである。
「──大丈夫なのか? 駒ヶ 生きてるよな?」
俺は、床で横になっている駒ヶに駆け寄る。
「当たり前だ。しかし、気を付けろよ。あいつは英彦だが、英彦じゃない。まずはあいつを追い出すんだ」
「──なるほど、乗っ取りって事だな?」
俺は英彦の吹き飛んだ方向を凝視する。
だが、埃が舞い上がっていて英彦の姿は確認できない。
「見えないな」
すると、焦ったように駒ヶは俺に向かって警告を発した。
「おい明山。お前の背後だ。後ろに気を付けろ」
俺は駒ヶが言った通り、振り返ったのだが。
そこには誰もいない。
「おい、駒ヶ。こんなときに嘘をつくなよ」
「なぜだ。また俺の視界から消えたぞ」
顔色を真っ青にして驚いている駒ヶは、後で病院にでも連れていった方がいいのかもいれない。
「いや、上だ。明山!!!」
駒ヶが天井を見上げて叫んでいる。
今度は上だと言っているが、どうせまた嘘なのだろう。
俺は疑いながらも上を見上げてみることにした。
そして、俺の目に写るのはまっすぐ刃物を突き立てて俺に向かって落ちてくる英彦の姿だった。
「──全く、逃げ足だけは速いようだな?」
間一髪で避けることが出来たのだが、気配すら感じないのは恐ろしいものだ。
「あっぶねぇ。お前、もしかして瞬間移動してるのか?」
「ああ、そうだ」
エルタは何の嘘もバレたという動揺なく、ハッキリと認めている。
「俺は魔法使いと言っていいのかは分からないが魔法使いだ。
それも魔法王レベルかな?
今度から魔法王 エルタと名乗っても恥ずかしくない程に魔法は使えるぞ」
「そうか。じゃあ回復魔法も使えるな。
よかった よかった。これで一方的ではなくなるからな」
そう言ってエルタを挑発すると俺は手に持っていた百円玉を握りしめて、
「『百円ラッシュ』」
怒濤のラッシュ攻撃。
何発もの拳がエルタを襲うのだが、
「そんな腑抜けたラッシュ。どおって事ないのだァァァァ!!」
俺の百円ラッシュはきれいに弾かれていった。
つまり百円が無駄になってしまったのだ。
「こいつ…………」
「どうした? 明山。焦っているように見えるぞ?」
エルタから言われているとは分かっているのだが、英彦から言われているのはムカついてしまう。
余裕そうな表情を見せながらこちらに向かって歩いてくる英彦。
「『五十円波動光線』」
俺は何の躊躇もなくエルタに向かって光線を放つ。
光線は屋敷内を大きく破壊してしまった。
土煙が舞う中で、英彦の体が心配になる俺だったが、その心配はいらなそうだ。
「─────まったく、せっかくの廃城が滅茶苦茶になってしまった。英彦の体がどうなってもいいのか?」
「くっ……」
エルタは魔法を使って作った光の盾で身を守っていたのだ。
エルタは英彦の服についた埃を手で払うと、俺を見て怪しい笑みを浮かべた。
何か企んでいるのは明らかである。
「廃城はもう修繕の仕様がないな。まぁ、仕方がないか。少し惜しいが…発動するとしよう」
「お前……。まさか!?」
エルタはまるで中二病が考えるような怪しげな呪文を唱え始める。
この感覚は忘れられないあの時の感覚である。
しかし、あの時とは呪文の詠唱が違っているのだ。
「……? 逃げろ!! 明山。
こいつが呪文を唱え始めたということは……。
この呪文の詠唱はラグナロク。
こいつは廃城ごと俺たちを灰にするつもりだぁぁ!!!」
駒ヶの叫びは、更にエルタに至福とやる気を与えたようだ。
「そうだ。駒ヶ回斗。これが俺のラグナロク。
いいぞ、焦り恐怖するのだ。
さぁ、どうする? 明山。
あと、数秒で魔力は貯まり技は放たれる。
もしかしたら、この山ごと外にいる奴らも消え去るかもしれんぞ?
フハハハハハハハハハ!!!」
エルタの周りを赤黒い魔力が渦を巻くように集まっている。
「──────やめろ」
「駄目だ。自分の無力さを知りながらあの時の女ように絶望するんだな。
安心しろ悔し涙は蒸発する。
貴様にこれ以上苦しみは訪れない。
貴様が死んだ後、2人の女も送ってやろう」
あの時の女……。あの女……。
エルタの言った言葉が気になってしまう。
俺は逃げるのを止めて少し考えてみることにした。
2人の女とはおそらく黒か妙義のことだろう。
しかし、あの時の女とは……。
「そういうことか。お前なのか。お前だったのか。ならば話は早いな!!!!」
俺はエルタの言った言葉を理解することが出来た。
俺は拳を握りしめる。
どうやら、駒ヶもエルタの言葉の意味を理解したようだ。
「まさか、あの野郎が……。待て、明山落ち着け。今はここから離れることを考えるんだ」
駒ヶは俺の腕を掴み、進行を止めてくる。
「安心しろ駒ヶ。俺は落ち着いてるぜ。いくぞ」
俺は駒ヶに向かって真顔を見せる。
すると、少し安心したらしく、俺の腕を手放した。
瞬間…!!!
俺は全速力で駒ヶから離れると、エルタに向かって走り出した。
「悪いな駒ヶ。落ち着けだって?
落ち着けられない。俺の心は復讐心で煮えたぎっているんだからな。
奴の死に様見るまでは怒り狂える自信があるぜ」
ただまっすぐにエルタの方へと走り出していく。
しかし、エルタも俺の拳が当たるのは待ってくれなかった。
「無駄だ。俺には瞬間移動の能力があることを忘れたか? 魔力が貯まるまで別の場所に移る事も可能なのだァァァ。次に俺の姿を見た瞬間がお前の最後だ」
拳を喰らわせようとした瞬間、エルタの体は目の前から消えてしまったのだ。
誰の邪魔も入らない静かな場所に移動したエルタは魔力が貯まるまで身を隠していた。
彼は、何の成果もなく死んでいく明山の姿が見たかったのだ。
少女の弔い合戦の失敗。そして無力なままでその少女と顔を合わせなければならないという悔しさ。
彼はそれを望んでいるのだ。
「魔力が貯まるまで…。残り十秒…九秒…八秒…七秒…六秒…五秒…そろそろここから移動するか。二秒…一秒…」
エルタはその場から移動を始め、再び廃城内に戻ってきた。
「──零。サヨナラだよ明山 平死郎。喰らえラグナロ……」
エルタがラグナロクを放つために姿を見せた場所は俺の目の前であった。
「やはり、ここか!!
悪いな英彦。お前も巻き込んでしまって『百円パンチ』!!」
俺の拳がエルタの脳天めがけて放たれる。
「ウギャァァァァァァ!?
何故移動する位置が分かったぁぁ!?」
その衝撃でエルタは血を吐き出しながら吹っ飛ばされてしまった。
もちろん、ラグナロク発動は失敗してしまっている。
だが、奴の吹っ飛ばされた方向からは未だに呻き声が聞こえる。
「ちっ、しぶとい奴だな。お前は……」
俺は奴にトドメを刺すためにその方向へと向かうのであった。
「──おい、生きているよな? 駒ヶ回斗。お前は階段から落ちたくらいでくたばるような男ではなかったはずだが」
場所は代わり、駒ヶ回斗達のいる場所に移る。
階段から落とされた駒ヶ回斗は、大の字になって横になっていた。
「──お前は、英彦なのか? はぁはぁ、なぜあの一瞬で俺の目の前に」
「う~ん。その質問は少し違うな。俺は英彦。いや、英彦の一部?
まぁ、とにかく英彦ではない。英彦が生きてきた英彦の一面。あいつが幼い時に契約を交わして、あいつの成長を共に過ごしてきた。それがこの大悪魔エルタである。
───もちろん俺を英彦の体から追い出しても英彦には何の影響もない。ハッピーエンドだろ?
追い出せることが出来ればな」
英彦は駒ヶの前にしゃがみこみ、その顔色を伺っている。
狙うには充分すぎる距離だ。
駒ヶは手に持っていた剣を思いっきり英彦の喉元に向かって突きつける。
「!??」
しかし、突きつけていたはずの先には英彦の姿がない。
一瞬で目の前から消えたのだ。
何の行動もなく、瞬時に……。
「おい、危ないだろ?
仮にもこの体は英彦の物だ。お前は助けたいのか? それとも助けたくないのか?」
駒ヶ回斗が起き上がって辺りを探すと、階段に英彦は座っていた。
「次にお前が俺の姿を見たとき……。お前は始末されているのだ」
「なんだと!?」
駒ヶが目を見開いて驚いた瞬間、また駒ヶの視界から英彦は消えた。
駒ヶが辺りを見渡すが、英彦の姿はない。
「さよならだ。駒ヶ回斗。お前は英彦に殺されるのだ。素晴らしい慈悲だろぉ?」
ただ虚空から声が聞こえるだけである。
駒ヶは警戒を解かずに剣を構えて自分の身を守ろうとするのだが。
「それではなァァァァァァ!!!」
駒ヶの背後に立った英彦は持っていた刃物を、駒ヶの背中めがけて振り下ろす。
その時、
「やめろ。英彦」
声がする方向に振り向いた英彦の顔に、投げつけられたのは十円玉。
その衝撃によって英彦は吹き飛ばされてしまった。
「────やっと俺の出番だな」
主人公はいつも遅れてくるのである。
「──大丈夫なのか? 駒ヶ 生きてるよな?」
俺は、床で横になっている駒ヶに駆け寄る。
「当たり前だ。しかし、気を付けろよ。あいつは英彦だが、英彦じゃない。まずはあいつを追い出すんだ」
「──なるほど、乗っ取りって事だな?」
俺は英彦の吹き飛んだ方向を凝視する。
だが、埃が舞い上がっていて英彦の姿は確認できない。
「見えないな」
すると、焦ったように駒ヶは俺に向かって警告を発した。
「おい明山。お前の背後だ。後ろに気を付けろ」
俺は駒ヶが言った通り、振り返ったのだが。
そこには誰もいない。
「おい、駒ヶ。こんなときに嘘をつくなよ」
「なぜだ。また俺の視界から消えたぞ」
顔色を真っ青にして驚いている駒ヶは、後で病院にでも連れていった方がいいのかもいれない。
「いや、上だ。明山!!!」
駒ヶが天井を見上げて叫んでいる。
今度は上だと言っているが、どうせまた嘘なのだろう。
俺は疑いながらも上を見上げてみることにした。
そして、俺の目に写るのはまっすぐ刃物を突き立てて俺に向かって落ちてくる英彦の姿だった。
「──全く、逃げ足だけは速いようだな?」
間一髪で避けることが出来たのだが、気配すら感じないのは恐ろしいものだ。
「あっぶねぇ。お前、もしかして瞬間移動してるのか?」
「ああ、そうだ」
エルタは何の嘘もバレたという動揺なく、ハッキリと認めている。
「俺は魔法使いと言っていいのかは分からないが魔法使いだ。
それも魔法王レベルかな?
今度から魔法王 エルタと名乗っても恥ずかしくない程に魔法は使えるぞ」
「そうか。じゃあ回復魔法も使えるな。
よかった よかった。これで一方的ではなくなるからな」
そう言ってエルタを挑発すると俺は手に持っていた百円玉を握りしめて、
「『百円ラッシュ』」
怒濤のラッシュ攻撃。
何発もの拳がエルタを襲うのだが、
「そんな腑抜けたラッシュ。どおって事ないのだァァァァ!!」
俺の百円ラッシュはきれいに弾かれていった。
つまり百円が無駄になってしまったのだ。
「こいつ…………」
「どうした? 明山。焦っているように見えるぞ?」
エルタから言われているとは分かっているのだが、英彦から言われているのはムカついてしまう。
余裕そうな表情を見せながらこちらに向かって歩いてくる英彦。
「『五十円波動光線』」
俺は何の躊躇もなくエルタに向かって光線を放つ。
光線は屋敷内を大きく破壊してしまった。
土煙が舞う中で、英彦の体が心配になる俺だったが、その心配はいらなそうだ。
「─────まったく、せっかくの廃城が滅茶苦茶になってしまった。英彦の体がどうなってもいいのか?」
「くっ……」
エルタは魔法を使って作った光の盾で身を守っていたのだ。
エルタは英彦の服についた埃を手で払うと、俺を見て怪しい笑みを浮かべた。
何か企んでいるのは明らかである。
「廃城はもう修繕の仕様がないな。まぁ、仕方がないか。少し惜しいが…発動するとしよう」
「お前……。まさか!?」
エルタはまるで中二病が考えるような怪しげな呪文を唱え始める。
この感覚は忘れられないあの時の感覚である。
しかし、あの時とは呪文の詠唱が違っているのだ。
「……? 逃げろ!! 明山。
こいつが呪文を唱え始めたということは……。
この呪文の詠唱はラグナロク。
こいつは廃城ごと俺たちを灰にするつもりだぁぁ!!!」
駒ヶの叫びは、更にエルタに至福とやる気を与えたようだ。
「そうだ。駒ヶ回斗。これが俺のラグナロク。
いいぞ、焦り恐怖するのだ。
さぁ、どうする? 明山。
あと、数秒で魔力は貯まり技は放たれる。
もしかしたら、この山ごと外にいる奴らも消え去るかもしれんぞ?
フハハハハハハハハハ!!!」
エルタの周りを赤黒い魔力が渦を巻くように集まっている。
「──────やめろ」
「駄目だ。自分の無力さを知りながらあの時の女ように絶望するんだな。
安心しろ悔し涙は蒸発する。
貴様にこれ以上苦しみは訪れない。
貴様が死んだ後、2人の女も送ってやろう」
あの時の女……。あの女……。
エルタの言った言葉が気になってしまう。
俺は逃げるのを止めて少し考えてみることにした。
2人の女とはおそらく黒か妙義のことだろう。
しかし、あの時の女とは……。
「そういうことか。お前なのか。お前だったのか。ならば話は早いな!!!!」
俺はエルタの言った言葉を理解することが出来た。
俺は拳を握りしめる。
どうやら、駒ヶもエルタの言葉の意味を理解したようだ。
「まさか、あの野郎が……。待て、明山落ち着け。今はここから離れることを考えるんだ」
駒ヶは俺の腕を掴み、進行を止めてくる。
「安心しろ駒ヶ。俺は落ち着いてるぜ。いくぞ」
俺は駒ヶに向かって真顔を見せる。
すると、少し安心したらしく、俺の腕を手放した。
瞬間…!!!
俺は全速力で駒ヶから離れると、エルタに向かって走り出した。
「悪いな駒ヶ。落ち着けだって?
落ち着けられない。俺の心は復讐心で煮えたぎっているんだからな。
奴の死に様見るまでは怒り狂える自信があるぜ」
ただまっすぐにエルタの方へと走り出していく。
しかし、エルタも俺の拳が当たるのは待ってくれなかった。
「無駄だ。俺には瞬間移動の能力があることを忘れたか? 魔力が貯まるまで別の場所に移る事も可能なのだァァァ。次に俺の姿を見た瞬間がお前の最後だ」
拳を喰らわせようとした瞬間、エルタの体は目の前から消えてしまったのだ。
誰の邪魔も入らない静かな場所に移動したエルタは魔力が貯まるまで身を隠していた。
彼は、何の成果もなく死んでいく明山の姿が見たかったのだ。
少女の弔い合戦の失敗。そして無力なままでその少女と顔を合わせなければならないという悔しさ。
彼はそれを望んでいるのだ。
「魔力が貯まるまで…。残り十秒…九秒…八秒…七秒…六秒…五秒…そろそろここから移動するか。二秒…一秒…」
エルタはその場から移動を始め、再び廃城内に戻ってきた。
「──零。サヨナラだよ明山 平死郎。喰らえラグナロ……」
エルタがラグナロクを放つために姿を見せた場所は俺の目の前であった。
「やはり、ここか!!
悪いな英彦。お前も巻き込んでしまって『百円パンチ』!!」
俺の拳がエルタの脳天めがけて放たれる。
「ウギャァァァァァァ!?
何故移動する位置が分かったぁぁ!?」
その衝撃でエルタは血を吐き出しながら吹っ飛ばされてしまった。
もちろん、ラグナロク発動は失敗してしまっている。
だが、奴の吹っ飛ばされた方向からは未だに呻き声が聞こえる。
「ちっ、しぶとい奴だな。お前は……」
俺は奴にトドメを刺すためにその方向へと向かうのであった。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
記憶喪失となった転生少女は神から貰った『料理道』で異世界ライフを満喫したい
犬社護
ファンタジー
11歳・小学5年生の唯は交通事故に遭い、気がついたら何処かの部屋にいて、目の前には黒留袖を着た女性-鈴がいた。ここが死後の世界と知りショックを受けるものの、現世に未練があることを訴えると、鈴から異世界へ転生することを薦められる。理由を知った唯は転生を承諾するも、手続き中に『記憶の覚醒が11歳の誕生日、その後すぐにとある事件に巻き込まれ、数日中に死亡する』という事実が発覚する。
異世界の神も気の毒に思い、死なないルートを探すも、事件後の覚醒となってしまい、その影響で記憶喪失、取得スキルと魔法の喪失、ステータス能力値がほぼゼロ、覚醒場所は樹海の中という最底辺からのスタート。これに同情した鈴と神は、唯に統括型スキル【料理道[極み]】と善行ポイントを与え、異世界へと送り出す。
持ち前の明るく前向きな性格の唯は、このスキルでフェンリルを救ったことをキッカケに、様々な人々と出会っていくが、皆は彼女の料理だけでなく、調理時のスキルの使い方に驚くばかり。この料理道で皆を振り回していくものの、次第に愛される存在になっていく。
これは、ちょっぴり恋に鈍感で天然な唯と、もふもふ従魔や仲間たちとの異世界のんびり物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
シルバーヒーローズ!〜異世界でも現世でもまだまだ現役で大暴れします!〜
紫南
ファンタジー
◇◇◇異世界冒険、ギルド職員から人生相談までなんでもござれ!◇◇◇
『ふぁんたじーってやつか?』
定年し、仕事を退職してから十年と少し。
宗徳(むねのり)は妻、寿子(ひさこ)の提案でシルバー派遣の仕事をすると決めた。
しかし、その内容は怪しいものだった。
『かつての経験を生かし、異世界を救う仕事です!』
そんな胡散臭いチラシを見せられ、半信半疑で面接に向かう。
ファンタジーも知らない熟年夫婦が異世界で活躍!?
ーー勇者じゃないけど、もしかして最強!?
シルバー舐めんなよ!!
元気な老夫婦の異世界お仕事ファンタジー開幕!!
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜
蒼月丸
ファンタジー
異世界ハルヴァス。そこは平和なファンタジー世界だったが、新たな魔王であるタマズサが出現した事で大混乱に陥ってしまう。
魔王討伐に赴いた勇者一行も、タマズサによって壊滅してしまい、行方不明一名、死者二名、捕虜二名という結果に。このままだとハルヴァスが滅びるのも時間の問題だ。
それから数日後、地球にある後楽園ホールではプロレス大会が開かれていたが、ここにも魔王軍が攻め込んできて多くの客が殺されてしまう事態が起きた。
当然大会は中止。客の生き残りである東零夜は魔王軍に怒りを顕にし、憧れのレスラーである藍原倫子、彼女のパートナーの有原日和と共に、魔王軍がいるハルヴァスへと向かう事を決断したのだった。
八犬士達の意志を継ぐ選ばれし八人が、魔王タマズサとの戦いに挑む!
地球とハルヴァス、二つの世界を行き来するファンタジー作品、開幕!
Nolaノベル、PageMeku、ネオページ、なろうにも連載しています!
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる