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第8章 どうやらエトナとセンテネルは謀叛と悪逆のようです。
Failure.Go.defeat
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「どうですか? 罪を感じながら地獄 煉獄 黄泉の業火でじわじわと炙られていくのは…。その痛みはあなたへの天罰。
ゆっくりゆっくりゆっくりと炙ってあげるのがよいのです。これが俺の暖房マットの付喪人の能力です。
これが俺が神より授かりし贈物なんです。神に感謝、やはり神は素晴らしいお方。神神神神神神神神神神ぃぃぃぃぃぃ!!!」
岩菅は発狂しながら喜びに満ちている。
確かに見た感じでは、通常より地面が熱く温度が上がっているように感じる。
靴を履いていても伝わるこの熱さ。
やはり、こんな奇妙な変人を相手になどしなければ良かったと俺は改めてそう思ってしまう。
さいわい周囲に人も動物もいないので、他人を救出する行動を考えずに奴に集中できるのだが。
この温度の上がり方だと、そのうち靴が燃え始めるかもしれない。
このままでは焼け死ぬかもしれないのだ。
動かないと死ぬが動けない。
何か策はないのだろうか。
「岩菅、お前にひとつ言いたいことがある」
俺は足元が熱いのを我慢しながら岩菅に話しかける。
「何ですか? 命乞いですか?
はしたないですよそんなのは……。無様 雑魚 軽蔑 雑種ですよ。
それとも、もしかして神への懺悔ですか?
それなら俺が聞き届けてあげましょう」
岩菅は俺の話が気になったようだ。
俺は深呼吸を一度すると、
「トラップ系の能力は本体が敵の目の前にいちゃ駄目だ」
俺は岩菅にアドバイスを言ったのだ。
その事に岩菅はイラついた表情を浮かべている。
「はぁ!? それが…それがあなたの話ですか?」
「ああ、トラップ系の能力は見えない所で放たないと意味がないぞ。すぐにやられちゃうからな」
俺は目の前で佇んで能力を発動している男に向かって話しかける。
「理解不能です。やはりあなたは堕落している。堕落していますよ。この状況で何を言ってるんだ?」
どうやら岩菅はその行動に気がつかないようだ。
俺はちゃんとピッチャーのように振りかぶているのに……。
「すぐに分かるさ!!」
そう言うと俺は岩菅に向かって十円を投げつける。
見事に岩菅の顔面に十円はヒット。
「痛み 苦難 強打…。嗚呼、虚しいィィ…………」
そんな事を呟きながら岩菅は倒れていった。
十円の当たった部分にはでっかいたんこぶができている。
そのまま何も言わなくなったということは脳震盪でも起こしたのだろうか。
能力が消えているのがその証拠だ。
「ほんと、戦闘経験がないアホで助かった。さて、あとは…」
俺はもうひとつの問題を片付けるために目の前にある建物の屋上に向かって十円を投げ上げた。
すると、建物の屋上から、「ウギャッ!?!?」と何者かの叫び声、そしてバタン…と倒れる音が聞こえる。
刺客は二人だったのだ。戦う側と情報を探る側である。
そうでなければ、あの地面を熱くする能力で俺の情報を知る事はできるはずがない。
「こっちは隠れるのはうまいが、油断しすぎだな」
俺はため息をつきながら、店の中へ入ろうとしたのだが、倒れていた岩菅の姿がないことに気づく。
「あれ? 岩菅は」
気絶していたはずなのだが、意識を取り戻したのだろうか。
「グルリュウルルル!!!!!」
すると、後ろから聞こえてくるうなり声のような音。
振り返るとそこには暴走した付喪神がいた。
そいつの体は真っ黒で毛で覆われているだが、顔は平べったいのだ。
「具類流縷縷縷…愚gugya!(ぐるりゅうるる…ぐぎゃー)」
暴走した岩菅は俺に目掛けて襲いかかってくる。
俺は10円を手にとって拳を握る。
「残念だったな。金のある俺に戦いを挑むなんて、お前は戦闘経験も甘いんだよ」
かわいそうな岩菅。
「『十円アッパー』」
暴走したにも関わらず、彼はアッパーの一撃で沈むことになったのだ。
そうして、戦いは呆気なく終わってしまった。
「やっぱり店の前で戦うのはまずかったか」
俺が建物の屋上から戻ってくると、目の前に散らばる付喪神の死体を見ながら、俺はため息をつく。
どうやら、もう一人の刺客が俺の事を調べた奴のようだ。
彼は今は気絶していたので引っ捕らえている。
今、そこで簀巻きにされている奴だ。
こいつがまだ情報を流していなければ良いのだが、確率は低そうである。
しかし、こいつらに依頼した奴はなぜこんな戦闘経験の浅い奴を送り込んできたのだろう。
そんな疑問が浮かぶ中、嫌な予感がしていた。
「それこそが罠だったのではないだろうか」という結論である。
俺の行動を誰かが遠くから監察していたのではないだろうか。
それは考えたくもない結論だ。
俺はそんな事では無いことを心の中で祈りながら、簀巻きにした男を店内に運ぶ。
「はぁ…。この状況、説明がめんどくさいな」
俺の予想通り、これまでの経緯を理解してもらうまで2時間もかかったのは、また別のお話である。
───────────
「では、この余った枠にはつい先日、魔王軍幹部の八虐の一人であるフィツロイを討伐した者に頼むのはいかがでしょう」
ここはとある部屋。
そこで数人が円卓に座って会議をしていた。
その中の一人がいい放った意見。
何かを決める会議であったのだろう。
一人の意見に全員が賛成している様子であった。
「よし、決まりだな。それでいこう」
司会が意見を決定したことによって、会議は終了し人々はその部屋を後にしようとしたのだが。
「みなさん会議お疲れ様です!!!」
そう言って大扉をゆっくりと開いて現れた少女は、会議後のメンバーにニコリと笑いかけた。
「いけません、まだ会議中かもしれませんぞ。お邪魔になられては……」
その後ろから姿は見えないが、お付きの者が必死に少女を引き留めようとしていた。
「大丈夫ですよ。どうやら終わってるみたいだし…あっ、じゃあ失礼しますね。みなさん、ごきげんよう」
少女は彼らに頭を下げると、再びゆっくりと大扉を閉じてしまった。
「ねぇ~ねぇ~、立ち去る前に行きたい場所があるのですけど?」
「ダメです。あなた様は勝手が過ぎます。それに向こうにも連絡はしているのですよ。日にちは延ばせません」
閉じた大扉の奥からそんな声が聞こえてくる。
そんな突然の訪問に会議に参加していた者達は……。
「あの人が我が国の王女か」
「正面を始めてみた」
「あんなにお美しくお可愛らしいとは」
「天使だ」
みんなポッとした気分で少女がいなくなった後でも大扉を見続けていた。
ゆっくりゆっくりゆっくりと炙ってあげるのがよいのです。これが俺の暖房マットの付喪人の能力です。
これが俺が神より授かりし贈物なんです。神に感謝、やはり神は素晴らしいお方。神神神神神神神神神神ぃぃぃぃぃぃ!!!」
岩菅は発狂しながら喜びに満ちている。
確かに見た感じでは、通常より地面が熱く温度が上がっているように感じる。
靴を履いていても伝わるこの熱さ。
やはり、こんな奇妙な変人を相手になどしなければ良かったと俺は改めてそう思ってしまう。
さいわい周囲に人も動物もいないので、他人を救出する行動を考えずに奴に集中できるのだが。
この温度の上がり方だと、そのうち靴が燃え始めるかもしれない。
このままでは焼け死ぬかもしれないのだ。
動かないと死ぬが動けない。
何か策はないのだろうか。
「岩菅、お前にひとつ言いたいことがある」
俺は足元が熱いのを我慢しながら岩菅に話しかける。
「何ですか? 命乞いですか?
はしたないですよそんなのは……。無様 雑魚 軽蔑 雑種ですよ。
それとも、もしかして神への懺悔ですか?
それなら俺が聞き届けてあげましょう」
岩菅は俺の話が気になったようだ。
俺は深呼吸を一度すると、
「トラップ系の能力は本体が敵の目の前にいちゃ駄目だ」
俺は岩菅にアドバイスを言ったのだ。
その事に岩菅はイラついた表情を浮かべている。
「はぁ!? それが…それがあなたの話ですか?」
「ああ、トラップ系の能力は見えない所で放たないと意味がないぞ。すぐにやられちゃうからな」
俺は目の前で佇んで能力を発動している男に向かって話しかける。
「理解不能です。やはりあなたは堕落している。堕落していますよ。この状況で何を言ってるんだ?」
どうやら岩菅はその行動に気がつかないようだ。
俺はちゃんとピッチャーのように振りかぶているのに……。
「すぐに分かるさ!!」
そう言うと俺は岩菅に向かって十円を投げつける。
見事に岩菅の顔面に十円はヒット。
「痛み 苦難 強打…。嗚呼、虚しいィィ…………」
そんな事を呟きながら岩菅は倒れていった。
十円の当たった部分にはでっかいたんこぶができている。
そのまま何も言わなくなったということは脳震盪でも起こしたのだろうか。
能力が消えているのがその証拠だ。
「ほんと、戦闘経験がないアホで助かった。さて、あとは…」
俺はもうひとつの問題を片付けるために目の前にある建物の屋上に向かって十円を投げ上げた。
すると、建物の屋上から、「ウギャッ!?!?」と何者かの叫び声、そしてバタン…と倒れる音が聞こえる。
刺客は二人だったのだ。戦う側と情報を探る側である。
そうでなければ、あの地面を熱くする能力で俺の情報を知る事はできるはずがない。
「こっちは隠れるのはうまいが、油断しすぎだな」
俺はため息をつきながら、店の中へ入ろうとしたのだが、倒れていた岩菅の姿がないことに気づく。
「あれ? 岩菅は」
気絶していたはずなのだが、意識を取り戻したのだろうか。
「グルリュウルルル!!!!!」
すると、後ろから聞こえてくるうなり声のような音。
振り返るとそこには暴走した付喪神がいた。
そいつの体は真っ黒で毛で覆われているだが、顔は平べったいのだ。
「具類流縷縷縷…愚gugya!(ぐるりゅうるる…ぐぎゃー)」
暴走した岩菅は俺に目掛けて襲いかかってくる。
俺は10円を手にとって拳を握る。
「残念だったな。金のある俺に戦いを挑むなんて、お前は戦闘経験も甘いんだよ」
かわいそうな岩菅。
「『十円アッパー』」
暴走したにも関わらず、彼はアッパーの一撃で沈むことになったのだ。
そうして、戦いは呆気なく終わってしまった。
「やっぱり店の前で戦うのはまずかったか」
俺が建物の屋上から戻ってくると、目の前に散らばる付喪神の死体を見ながら、俺はため息をつく。
どうやら、もう一人の刺客が俺の事を調べた奴のようだ。
彼は今は気絶していたので引っ捕らえている。
今、そこで簀巻きにされている奴だ。
こいつがまだ情報を流していなければ良いのだが、確率は低そうである。
しかし、こいつらに依頼した奴はなぜこんな戦闘経験の浅い奴を送り込んできたのだろう。
そんな疑問が浮かぶ中、嫌な予感がしていた。
「それこそが罠だったのではないだろうか」という結論である。
俺の行動を誰かが遠くから監察していたのではないだろうか。
それは考えたくもない結論だ。
俺はそんな事では無いことを心の中で祈りながら、簀巻きにした男を店内に運ぶ。
「はぁ…。この状況、説明がめんどくさいな」
俺の予想通り、これまでの経緯を理解してもらうまで2時間もかかったのは、また別のお話である。
───────────
「では、この余った枠にはつい先日、魔王軍幹部の八虐の一人であるフィツロイを討伐した者に頼むのはいかがでしょう」
ここはとある部屋。
そこで数人が円卓に座って会議をしていた。
その中の一人がいい放った意見。
何かを決める会議であったのだろう。
一人の意見に全員が賛成している様子であった。
「よし、決まりだな。それでいこう」
司会が意見を決定したことによって、会議は終了し人々はその部屋を後にしようとしたのだが。
「みなさん会議お疲れ様です!!!」
そう言って大扉をゆっくりと開いて現れた少女は、会議後のメンバーにニコリと笑いかけた。
「いけません、まだ会議中かもしれませんぞ。お邪魔になられては……」
その後ろから姿は見えないが、お付きの者が必死に少女を引き留めようとしていた。
「大丈夫ですよ。どうやら終わってるみたいだし…あっ、じゃあ失礼しますね。みなさん、ごきげんよう」
少女は彼らに頭を下げると、再びゆっくりと大扉を閉じてしまった。
「ねぇ~ねぇ~、立ち去る前に行きたい場所があるのですけど?」
「ダメです。あなた様は勝手が過ぎます。それに向こうにも連絡はしているのですよ。日にちは延ばせません」
閉じた大扉の奥からそんな声が聞こえてくる。
そんな突然の訪問に会議に参加していた者達は……。
「あの人が我が国の王女か」
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