112 / 228
108話 貿易都市グラツィア
しおりを挟む
三日間の馬車移動の生活ももうじき終わる頃。私達の住むブラン王国とロポポロ公国の国境では私達を含めいくつかの通行待ちの馬車が停められていました。
「さすがに国境を渡るとなると大変ね」
「そうだね、とにかく順番を待とうか。時機に僕らの番になるさ」
私の呟きを必ず拾ってくれるビルジニ。隣にいるとうっかり独り言も言えないわね。いえ、何も困ることなどありませんけどね。
そして国境にある関所で証明書を渡し、私達はロポポロ公国に入国した。国境付近はまだ何も変わりませんが、貿易都市に行くまでの過程で周囲の風景は次第に移り変わっていった。
緑で覆われた大地は次第に、象牙色の砂丘が見え始めたところで私達は馬車からおろされました。そしておろされた私たちの目の前には数十頭もの背中に大きなコブがある動物でした。
「ここから先はこのラクダに乗って頂きますねぇ~」
どこからともなくアンヌ先生の声が聞こえる。周囲を見渡すと、先生らしき人影がラクダたちの中央にあることに気付きました。臭くないのかな。先生の声が私達のところまでに届くのは先生お得意の波動魔法の中でも音に関する魔法だ。
私も簡単な音の波動魔法を扱えるが、特殊すぎるものは見様見真似では扱えない。先生の使う波動魔法、拡声器は、一度真似してみたが、私の声は除夜の鐘のような鈍い音で鳴り響いた。
それをなんとか改良して扱えるようになったのは特定の個人にだけ言いたいことを伝える以心伝心だけでした。
波動魔法で音が再現できるなら、電気や光も再現できたりするのかしら。今度、やってみよう。
それぞれの魔法は過去にいた七人の英雄の力が入り混じったものと、禁書には書かれていましたね。だから力も原理もバラバラ。
私達は適正に合った魔法を縫物を作るように、あるいはゲームのコマンドを入力するように、あるいは極限にまで研ぎ澄まされた刃で居合をするように魔力を操ってて魔法を行使する。
例えば私が波動魔法を出す時は、とにかく放つ魔力を波の形で押し出すようにイメージしながら放出している。
限りなく直線に近い波動魔法を出すことはできますが、波動魔法は揺れ幅が大きければ大きいほど威力が上がる傾向があります。
例えばカトリーヌさんは象みたいに大きな波動魔法を出します。それに対してジャンヌさんは糸のような波動魔法を出すため、威力に大きな差が産まれてしまうのです。
私がそんなことを考えていますと、真後ろから透き通るような声で話しかけられました。
「姫様? 皆さんもうラクダに乗られておりますよ?」
「へ?」
周囲を見渡すと、みんなもうラクダの背中に乗っていて、まだ乗っていないのは私とジャンヌさんだけでした。
私はジャンヌさんに手伝ってもらいながら私はラクダに乗り、彼女はひょいと一人でラクダに乗りました。
まるで私が一人で乗れないみたいじゃない。大丈夫、きっと私が見てない間にみんなもジャンヌさんに手伝って貰ったんだわ。きっとそう。帰りも絶対にみんなが乗るところなんて見ないわ。
しかし、食糧を余らせるなとはこういうことでしたのね。ラクダは生徒の数しか借りていないのか、荷物は自分たちで背負って運ぶしかありません。
着替えなどは現地の宿泊先などに用意してあるとお聞きしていて、私達の荷物もほとんどありません。持っているのは一人で背負えるリュックと、行く前に渡された指輪事情に空間を歪められた防具だけ。
リュックには一応ですがワンダーオーブの入った小瓶を入れてあります。最初は持ち運ぶことに躊躇しましたが、ブランクが私と小瓶に誰にも見えない糸を付けてくださったみたいで、小瓶は何があっても私から離れない様になっているみたいです。
そしてラクダで移動して数刻ほどで砂漠の真ん中にある白い石造りの建物がいくつも密集しているのが見えました。あれが目的地の貿易都市かしら。
都市の名前はグラツィア。主に我が国と貿易を行うための都市で、大きな商会などが出入りしていることが多い街でもあります。
この国ではほとんどの人が二か国語を喋れるため、私達も特に不自由なく会話することができました。
「はぁーいぃ。それでは皆さーん! 集合ですよぉ~!」
アンヌ先生の声を頼りに私たちは街のはずれに全員で集合します。
生徒たちは、旅行のテンションに浮かれ、普段は先生の話中に喋る生徒などいませんでしたが、今日はそこら中から浮かれた声が聞こえます。
私としてはこの方が年相応らしいなとは思いましたけど、貴族社会の学生と日本の学生は混同できないわね。
「それでは皆さん、まずは第一ミッションである食糧を捨てない余らせないの合格おめでとうございますぅ~。残念ですがここで二班もの生徒が食糧を捨てていることを確認致しましたので、その子たちは発覚した時点で強制送還させて頂きましたぁ~。まあ、この程度も守れない生徒を外国に出しても問題を起こしてしまいそうですし、しかたないですよねぇ~」
みんなが一斉に背筋を伸ばしてアンヌ先生の話を聞く。さきほどまでの浮かれたテンションは、先生の強制送還という言葉で吹き飛ばされたようだ。
「それでは皆さん! 明日に備えて宿に泊まりましょうぅ~。各班は今から指定された宿に移動して宿泊してくださいねぇ~。日没までにチェックインできなかった地図も読めない班はぁ~明日からの遠征にもついていけないので、そういうつもりでいてくださいねぇ~?」
なんともうすでに夕暮れ前。私達生徒は、地図を受け取ると、早速それを広げるのでした。そこに書かれていたのは、ブラン王国の公用語ではない文字で記された地図でした。これってもしかしてロポポロ公国の文字ですか?
「さすがに国境を渡るとなると大変ね」
「そうだね、とにかく順番を待とうか。時機に僕らの番になるさ」
私の呟きを必ず拾ってくれるビルジニ。隣にいるとうっかり独り言も言えないわね。いえ、何も困ることなどありませんけどね。
そして国境にある関所で証明書を渡し、私達はロポポロ公国に入国した。国境付近はまだ何も変わりませんが、貿易都市に行くまでの過程で周囲の風景は次第に移り変わっていった。
緑で覆われた大地は次第に、象牙色の砂丘が見え始めたところで私達は馬車からおろされました。そしておろされた私たちの目の前には数十頭もの背中に大きなコブがある動物でした。
「ここから先はこのラクダに乗って頂きますねぇ~」
どこからともなくアンヌ先生の声が聞こえる。周囲を見渡すと、先生らしき人影がラクダたちの中央にあることに気付きました。臭くないのかな。先生の声が私達のところまでに届くのは先生お得意の波動魔法の中でも音に関する魔法だ。
私も簡単な音の波動魔法を扱えるが、特殊すぎるものは見様見真似では扱えない。先生の使う波動魔法、拡声器は、一度真似してみたが、私の声は除夜の鐘のような鈍い音で鳴り響いた。
それをなんとか改良して扱えるようになったのは特定の個人にだけ言いたいことを伝える以心伝心だけでした。
波動魔法で音が再現できるなら、電気や光も再現できたりするのかしら。今度、やってみよう。
それぞれの魔法は過去にいた七人の英雄の力が入り混じったものと、禁書には書かれていましたね。だから力も原理もバラバラ。
私達は適正に合った魔法を縫物を作るように、あるいはゲームのコマンドを入力するように、あるいは極限にまで研ぎ澄まされた刃で居合をするように魔力を操ってて魔法を行使する。
例えば私が波動魔法を出す時は、とにかく放つ魔力を波の形で押し出すようにイメージしながら放出している。
限りなく直線に近い波動魔法を出すことはできますが、波動魔法は揺れ幅が大きければ大きいほど威力が上がる傾向があります。
例えばカトリーヌさんは象みたいに大きな波動魔法を出します。それに対してジャンヌさんは糸のような波動魔法を出すため、威力に大きな差が産まれてしまうのです。
私がそんなことを考えていますと、真後ろから透き通るような声で話しかけられました。
「姫様? 皆さんもうラクダに乗られておりますよ?」
「へ?」
周囲を見渡すと、みんなもうラクダの背中に乗っていて、まだ乗っていないのは私とジャンヌさんだけでした。
私はジャンヌさんに手伝ってもらいながら私はラクダに乗り、彼女はひょいと一人でラクダに乗りました。
まるで私が一人で乗れないみたいじゃない。大丈夫、きっと私が見てない間にみんなもジャンヌさんに手伝って貰ったんだわ。きっとそう。帰りも絶対にみんなが乗るところなんて見ないわ。
しかし、食糧を余らせるなとはこういうことでしたのね。ラクダは生徒の数しか借りていないのか、荷物は自分たちで背負って運ぶしかありません。
着替えなどは現地の宿泊先などに用意してあるとお聞きしていて、私達の荷物もほとんどありません。持っているのは一人で背負えるリュックと、行く前に渡された指輪事情に空間を歪められた防具だけ。
リュックには一応ですがワンダーオーブの入った小瓶を入れてあります。最初は持ち運ぶことに躊躇しましたが、ブランクが私と小瓶に誰にも見えない糸を付けてくださったみたいで、小瓶は何があっても私から離れない様になっているみたいです。
そしてラクダで移動して数刻ほどで砂漠の真ん中にある白い石造りの建物がいくつも密集しているのが見えました。あれが目的地の貿易都市かしら。
都市の名前はグラツィア。主に我が国と貿易を行うための都市で、大きな商会などが出入りしていることが多い街でもあります。
この国ではほとんどの人が二か国語を喋れるため、私達も特に不自由なく会話することができました。
「はぁーいぃ。それでは皆さーん! 集合ですよぉ~!」
アンヌ先生の声を頼りに私たちは街のはずれに全員で集合します。
生徒たちは、旅行のテンションに浮かれ、普段は先生の話中に喋る生徒などいませんでしたが、今日はそこら中から浮かれた声が聞こえます。
私としてはこの方が年相応らしいなとは思いましたけど、貴族社会の学生と日本の学生は混同できないわね。
「それでは皆さん、まずは第一ミッションである食糧を捨てない余らせないの合格おめでとうございますぅ~。残念ですがここで二班もの生徒が食糧を捨てていることを確認致しましたので、その子たちは発覚した時点で強制送還させて頂きましたぁ~。まあ、この程度も守れない生徒を外国に出しても問題を起こしてしまいそうですし、しかたないですよねぇ~」
みんなが一斉に背筋を伸ばしてアンヌ先生の話を聞く。さきほどまでの浮かれたテンションは、先生の強制送還という言葉で吹き飛ばされたようだ。
「それでは皆さん! 明日に備えて宿に泊まりましょうぅ~。各班は今から指定された宿に移動して宿泊してくださいねぇ~。日没までにチェックインできなかった地図も読めない班はぁ~明日からの遠征にもついていけないので、そういうつもりでいてくださいねぇ~?」
なんともうすでに夕暮れ前。私達生徒は、地図を受け取ると、早速それを広げるのでした。そこに書かれていたのは、ブラン王国の公用語ではない文字で記された地図でした。これってもしかしてロポポロ公国の文字ですか?
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
完 あの、なんのことでしょうか。
水鳥楓椛
恋愛
私、シェリル・ラ・マルゴットはとっても胃が弱わく、前世共々ストレスに対する耐性が壊滅的。
よって、三大公爵家唯一の息女でありながら、王太子の婚約者から外されていた。
それなのに………、
「シェリル・ラ・マルゴット!卑しく僕に噛み付く悪女め!!今この瞬間を以て、貴様との婚約を破棄しゅるっ!!」
王立学園の卒業パーティー、赤の他人、否、仕えるべき未来の主君、王太子アルゴノート・フォン・メッテルリヒは壁際で従者と共にお花になっていた私を舞台の中央に無理矢理連れてた挙句、誤り満載の言葉遣いかつ最後の最後で舌を噛むというなんとも残念な婚約破棄を叩きつけてきた。
「あの………、なんのことでしょうか?」
あまりにも素っ頓狂なことを叫ぶ幼馴染に素直にびっくりしながら、私は斜め後ろに控える従者に声をかける。
「私、彼と婚約していたの?」
私の疑問に、従者は首を横に振った。
(うぅー、胃がいたい)
前世から胃が弱い私は、精神年齢3歳の幼馴染を必死に諭す。
(だって私、王妃にはゼッタイになりたくないもの)
婚約破棄は踊り続ける
お好み焼き
恋愛
聖女が現れたことによりルベデルカ公爵令嬢はルーベルバッハ王太子殿下との婚約を白紙にされた。だがその半年後、ルーベルバッハが訪れてきてこう言った。
「聖女は王太子妃じゃなく神の花嫁となる道を選んだよ。頼むから結婚しておくれよ」
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる