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4話
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入学式が終わり、教室に戻って、桜田先生のちょっとした話を聞いて僕たちの高校初日が終わったのだった。
僕は帰宅の準備をしていた。
『希望~』
『えっ?』
ガシャーーーン
急に呼ばれて振り返っていたせいでカバンの中身を全部落としてしまった。みんなの視線が痛い。。。
『うわーーっ!!ごめん』
『希望なにしているの?』
僕の名前を呼んだ張本人がなにか言っているんですが、この人一発殴っていいですか?誰か教えてください
『瑞樹が急に大きな声で呼んだからびっくりして落としたんでしょうが、みんなの視線が痛くて恥ずかしいよ僕は』
『あ~。なるほどなるほど。ごめんごめん。』
『そう思うなら、手伝ってよ』
『いや~それは無理ですね』
『いやなんでよ』
『だってもう手伝ってくれている人がいるから』
『えっ?』
ふと自分が落としたものに視線を落としてみると、隣の席の女の子が僕の落とした教科書を拾ってくれていた。
『あーー。ごめんね。拾ってもらって』
『大丈夫だよ。これで全部かな?』
『うんっ。ありがとう。水谷さん』
先ほどの自己紹介などで隣の女の子の苗字は把握していた。
『いえいえ。私は水谷蛍っていいます。二人仲良しだね』
『あ~。こいつのもう一人、あそこに立っている尾上仁は小学校から一緒なんだよ。だから仲良しっていうか腐れ縁みたいなもんだね』
『そっか。そうゆうの憧れるな』
『水谷さんは中学校はどこなの?』
『私はひっこしてきたから、いってもわからないよ』
『そうなんだね。ならこれからよろしくね』
『こちらこそ。仲良くしてください』
水谷さんはいい人だ、一見静かそうで話しかけんなオーラが出ているような感じがしていたけど、話してみたら全然だったな。これから仲良くできるといいな。
『それで、瑞樹はなんの用事があって僕を呼んだの?』
『あーそうだった。久しぶりに希望の家に行こうかなって仁と』
『いいけど、夜ごはんの買い物をしにスーパー寄らないといけないけど大丈夫?』
『全然大丈夫。むしろ今日の夜ごはん加藤家で食べさせて、仁もいいでしょ』
『いいよ』
『いきなりだな。なら帰ろうか。水谷さんまた明日ね』
『うん。バイバイ』
なにかの行事やイベントのたんびに仁と瑞樹はうちにご飯を食べにくるといってくる。でも僕はわかっている。瑞樹と仁がそういってくるようになったのはお母さんが亡くなってからだ。多分二人なりに僕が寂しい思いをしないように気を使ってくれているのだろう。わかっているけど僕はそれがとてもありがたいんだよね。って思っているのは二人には言わないけど。
『美春と優人に会うの楽しみだな』
『あの二人も仁と瑞樹に会えてうれしいと思うよ』
そうして、僕たちはいつも通りお祝いのご飯ををお父さん、双子、僕、瑞樹、仁の6人でご飯を食べました。
僕は帰宅の準備をしていた。
『希望~』
『えっ?』
ガシャーーーン
急に呼ばれて振り返っていたせいでカバンの中身を全部落としてしまった。みんなの視線が痛い。。。
『うわーーっ!!ごめん』
『希望なにしているの?』
僕の名前を呼んだ張本人がなにか言っているんですが、この人一発殴っていいですか?誰か教えてください
『瑞樹が急に大きな声で呼んだからびっくりして落としたんでしょうが、みんなの視線が痛くて恥ずかしいよ僕は』
『あ~。なるほどなるほど。ごめんごめん。』
『そう思うなら、手伝ってよ』
『いや~それは無理ですね』
『いやなんでよ』
『だってもう手伝ってくれている人がいるから』
『えっ?』
ふと自分が落としたものに視線を落としてみると、隣の席の女の子が僕の落とした教科書を拾ってくれていた。
『あーー。ごめんね。拾ってもらって』
『大丈夫だよ。これで全部かな?』
『うんっ。ありがとう。水谷さん』
先ほどの自己紹介などで隣の女の子の苗字は把握していた。
『いえいえ。私は水谷蛍っていいます。二人仲良しだね』
『あ~。こいつのもう一人、あそこに立っている尾上仁は小学校から一緒なんだよ。だから仲良しっていうか腐れ縁みたいなもんだね』
『そっか。そうゆうの憧れるな』
『水谷さんは中学校はどこなの?』
『私はひっこしてきたから、いってもわからないよ』
『そうなんだね。ならこれからよろしくね』
『こちらこそ。仲良くしてください』
水谷さんはいい人だ、一見静かそうで話しかけんなオーラが出ているような感じがしていたけど、話してみたら全然だったな。これから仲良くできるといいな。
『それで、瑞樹はなんの用事があって僕を呼んだの?』
『あーそうだった。久しぶりに希望の家に行こうかなって仁と』
『いいけど、夜ごはんの買い物をしにスーパー寄らないといけないけど大丈夫?』
『全然大丈夫。むしろ今日の夜ごはん加藤家で食べさせて、仁もいいでしょ』
『いいよ』
『いきなりだな。なら帰ろうか。水谷さんまた明日ね』
『うん。バイバイ』
なにかの行事やイベントのたんびに仁と瑞樹はうちにご飯を食べにくるといってくる。でも僕はわかっている。瑞樹と仁がそういってくるようになったのはお母さんが亡くなってからだ。多分二人なりに僕が寂しい思いをしないように気を使ってくれているのだろう。わかっているけど僕はそれがとてもありがたいんだよね。って思っているのは二人には言わないけど。
『美春と優人に会うの楽しみだな』
『あの二人も仁と瑞樹に会えてうれしいと思うよ』
そうして、僕たちはいつも通りお祝いのご飯ををお父さん、双子、僕、瑞樹、仁の6人でご飯を食べました。
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