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2話
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今日から高校一年生になる。家のこともしたいということもあったし、これといってしたいことがあったわけではなかったのもあって、僕は家から歩いていける高校を選んだ。そして、今日は高校の入学式である
『希望おはよう』
『仁おはよう』
こいつは尾上仁という僕の幼馴染である。仁とは小学校から一緒で同じサッカー部に所属していた。僕の弱音を吐ける唯一の友達である。
『希望はやっぱり高校でサッカーはしないのか?』
『そうだね。家のこともしないといけないし、高校に入ったら今まで以上に勉強とかもしないといけないから部活まではやっている暇ないかな』
僕も小学校からサッカーをしていたが、仁とは友達である以上にサッカーをしているときは本当に信頼のできる仲間でもあった。しかし、お母さんが亡くなった後から家のことをするようになった僕は徐々にサッカーから遠ざかり、中総体を前にサッカーを辞めてしまった。その時の仁の顔は今も忘れることができないぐらい鮮明に残っている。
『仁はもちろんサッカー部に入るんだろう?』
『あっうん。今のところそのつもりかな~』
『そっかそっか、仁はサッカー上手だからすぐレギュラーとれるだろう』
『そんなことねーよ』
そうゆう仁は少し寂しそうに笑っていた。でも仁の気持ちをわかっているようで全然わかってはいなかった。そのことを知るのはもう少し先
『あ~俺たちも高校生か』
『いきなりおっさんみたいなこと言うなよ』
『美春と優人も2年生だもんな』
『そうだよ。今日も元気に二人で学校にいってきますしていったよ』
『希望のお母さん化が俺は心配だよ』
『どうゆうこと』
『このまま彼女も作らず、ずっと双子のお母さんをしていて、恋愛経験ゼロのまま大人になって、20歳過ぎてから初めて付き合った彼女に童貞ということがばれて笑われる未来が俺には見えるんだよ』
『おいっ。その生々しい本当に現実になりそうなことを言うんじゃねーよ』
『ははは。でも彼女とか作る気とかないだろうお前』
『作る気がないということはないけど、家のこととかしていたら彼女とデートとかする時間ないと思うから、そんな僕のことを受け入れてくれる心が太平洋ぐらい広い女の子がいたら付き合いたいかな』
『確かにそれはなかなか見つからねーかもな。でも一緒に家事を手伝ってくれるという女子力高め女子もありだよな』
『それは確かにすごく魅力的だな』
『まぁどんな子がいるかはわかりませんが、夢と希望をもって高校生活を始めますか』
『まぁそうだな』
僕たちは小学校から変わらない空気で今日から始まる高校の門をくぐった。
『希望おはよう』
『仁おはよう』
こいつは尾上仁という僕の幼馴染である。仁とは小学校から一緒で同じサッカー部に所属していた。僕の弱音を吐ける唯一の友達である。
『希望はやっぱり高校でサッカーはしないのか?』
『そうだね。家のこともしないといけないし、高校に入ったら今まで以上に勉強とかもしないといけないから部活まではやっている暇ないかな』
僕も小学校からサッカーをしていたが、仁とは友達である以上にサッカーをしているときは本当に信頼のできる仲間でもあった。しかし、お母さんが亡くなった後から家のことをするようになった僕は徐々にサッカーから遠ざかり、中総体を前にサッカーを辞めてしまった。その時の仁の顔は今も忘れることができないぐらい鮮明に残っている。
『仁はもちろんサッカー部に入るんだろう?』
『あっうん。今のところそのつもりかな~』
『そっかそっか、仁はサッカー上手だからすぐレギュラーとれるだろう』
『そんなことねーよ』
そうゆう仁は少し寂しそうに笑っていた。でも仁の気持ちをわかっているようで全然わかってはいなかった。そのことを知るのはもう少し先
『あ~俺たちも高校生か』
『いきなりおっさんみたいなこと言うなよ』
『美春と優人も2年生だもんな』
『そうだよ。今日も元気に二人で学校にいってきますしていったよ』
『希望のお母さん化が俺は心配だよ』
『どうゆうこと』
『このまま彼女も作らず、ずっと双子のお母さんをしていて、恋愛経験ゼロのまま大人になって、20歳過ぎてから初めて付き合った彼女に童貞ということがばれて笑われる未来が俺には見えるんだよ』
『おいっ。その生々しい本当に現実になりそうなことを言うんじゃねーよ』
『ははは。でも彼女とか作る気とかないだろうお前』
『作る気がないということはないけど、家のこととかしていたら彼女とデートとかする時間ないと思うから、そんな僕のことを受け入れてくれる心が太平洋ぐらい広い女の子がいたら付き合いたいかな』
『確かにそれはなかなか見つからねーかもな。でも一緒に家事を手伝ってくれるという女子力高め女子もありだよな』
『それは確かにすごく魅力的だな』
『まぁどんな子がいるかはわかりませんが、夢と希望をもって高校生活を始めますか』
『まぁそうだな』
僕たちは小学校から変わらない空気で今日から始まる高校の門をくぐった。
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