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1章 この世界を生き抜くためには

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いつの間にか眠ってしまっていたようだ。


「何時だろ……『ステータス』……15時……買い物に行く時間があるかな?」


身支度を整え1回のカウンターに行って聞いてみる。


「洋服と日用品?古着でいいなら向かいのローザの店が若い子には良いだろうね。日用品は2件隣に雑貨屋があるなら覗いてみな」


「ありがとうございます!」


教えられたとおり、まずはローザの店に入ってみる。


「いらっしゃいませ」


グルっと店内を見渡すとかなり沢山の服が積まれている。
ひと通り見て回るとサイズ別に分かれているみたいだったので着れそうなサイズの棚を物色する。

今日はあまり時間もないしと思い少なめを心がけて購入した。


街中で着れそうなワンピース1着
細身のズボン2着
白シャツ2着
大きめのチュニック2着
ゆったりめのハーフパンツ2着
下着類4セット
部屋履きに出来そうなサンダル
タオル5枚
布の切れ端1束
靴下5足


これで金貨2枚、銀貨1枚、銅貨50枚だった。


「ありがとうございました~」


明るい店員の声に見送られて店をでる。
余裕が出たらもう少し服は揃えたいな。

次は日用品を買いに雑貨屋を目指す。


「いらっしゃい、ゆっくり見ていっておくれ」

優しそうなおばあさんがカウンターから顔を出す。

ここでも必要なものを最低限と唱えながら買っていく。


歯ブラシ
石鹸
化粧水
ヘアブラシ
巾着袋
リボン


とりあえず思いつくだけ買って銀貨8枚を支払って店をでる。
こっそりステータス画面を開いて時間を確認するともう17時だった。
日も傾いて来ていてもうすぐ暗くなりそうだ。

足早に宿屋までもどって部屋に荷物を置き、夕食を食べに降りていく。


「すみません。夕食をお願いします」


食堂にいるお姉さんに木札を渡すと


「お泊まりのお客さんですね。空いてる席にどうぞ!」


と案内されたので端っこの方の席に座る。

泊まり客のメニューは決まっているようで何も言わなくてもどんどん料理が運ばれてくる。

メインは何かの肉のステーキ
それに野菜たっぷりの煮込み、スープ、パン、サラダと多すぎる料理がテーブルに並ぶ。

えっ……と思って周りを見渡すとみんなもっと多い量の料理がテーブルに乗っていて、これでも少なくしてくれたんだろうかと厨房に目をやると中にいた料理人らしき男の人と目があう。

心配そうにこちらを見ているのでペコっと頭を下げるとズカズカとこちらに歩いてきてしまった。


「あ~、すまん。お嬢ちゃんの事をみてちっと量を減らしたんだ。足りなかったら言ってくれ」


「あ、お気遣いありがとうございます。あの…次からもっと減らしてもらってもいいですか?食べきれそうになくて…」


「……もっと減らすのか?いや、これくらいは食った方が良い。お嬢ちゃん細すぎるぞ。じゃあ、ゆっくり食っていってくれ」

そういうと厨房の方に戻って行ってしまった。


「……これ、食べ切るの……?」


あの後、何とか半分ほど食べて残りはごめんなさいと伝えて部屋に戻ってきた。

先程、お湯も持ってきてくれたから体を清めようと思う。

この世界にはお風呂あるのかな……。
なかったら作ろう……。

とりあえずタオルを濡らして体を拭く。
髪を洗いたいけどお湯ですすぐだけで我慢する。



楽な格好になり髪を乾かすと直ぐに睡魔が襲ってきた。
明日は奴隷買いに行こう……。
奴隷か……。
なんか罪悪感が凄いから家族を迎えると思っとこう……。


……………………

………………

…………

……












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