変態天才αに掴まったチョロβの話

受験勉強ー正か○グラフー徹………ドラえも○好きは見ないで下さい

翔の説得（？）に負けて、志望大学をA大学に変えた。

担任には「お前正気か」と言われた。俺だってそう思います。
「先生だからちゃんとD大学も受けますって。A大学って書くのは保険です」

「何の保険だよ」
………
何のでしょうね。俺が性犯罪者にならないため？なんだろうね。最後の一線だけは守っているけれど俺はもうズタボロです。

翔の家に行く。翔は本気で俺をA大学に入れようとしている。すごくすごく丁寧に教えてくれている。家庭教師ってこんな感じ、個別指導ってこんな感じなんだなっていうのを実感させられる。
自分の成績がどんどん上がっていっている自覚はある
担任にも驚かれて、これならもしかしてもしかしたら B ラン大学行けるんじゃねえかと言われるようにまでなった。
いやいや、無理っしょ。もう勉強するのも嫌だしこの辺で終わりにしたいんだけどなー

怖いから、翔には言えないけれど。あの日の鬼のような所業、忘れられん。快楽って拷問なんだな……ため息がでる。

「徹、どうかした？」

「ん？いや……」

俺の集中力が途切れたのを察した翔が声をかけてくる。いや、ここは乗っておこう。もう今日は十分に勉強した。

「なんかさー、ドラ○もんの秘密道具でさ、正か○グラフってのがあってさ、高校受験の時に思ったんだよね。あれでのび太みたいに自分のグラフをかさ増ししたら、強制的にその学力になるまで勉強させられて良いのになって。ほら、ついつい漫画とかの誘惑に負けちゃうじゃん？」

「………ふうん？」

「あんなのがあったら、中学とかも、もうちょい勉強したかな～って。塾とか行ってなくて共働きとかだと監視がないからついつい遊んじゃうんだよな。棒グラフが机から脱走したのび太を追っていって、ピシピシ叩くの。その学力になるまでさ。誘惑に弱い人間の味方だな」

「………そう」

？？
なんか考えこんでいるな。


次の家庭教師の日。

「プレゼントがあるから、両手だして？」

翔に言われるがまま、手を出すと………また、このパターンか！手を拘束させられる。今あったばっかりで今日はキレさせることまだしてないから、無警戒に手を出してしまった！

「僕、ドラ○もんの正か○グラフって知らなかったから、調べたんだよ～。もうっ徹ってば。勉強しない自分をそんなに反省してたんだね～。大丈夫！徹を叩いてやる気にさせるなんてそんな酷いことしないから」

「お、おう？」

俺のシャツを捲り乳首に何かを貼り付けた。
え？
「これで良し」
なんか、ヤツは満足そうにうなずいてる。

「か、翔くん？」

「徹ってば、テレ屋さん。あの話みたいにずっと僕に隣で叱咤激励してほしかったんだよね。でも、僕は小学生だから、お義母様に8時で帰されちゃうしね。だから、これ」

ヤツがスマホをいじる

「………！！」

乳首に軽い電気が流れたりもにゅんってされたり！！ヤバいヤバい。きゅっと抓られる感覚に悲鳴をあげた。
ヤダヤダヤダ。乳首でイク男にはなりたくない。開発されたくないっ
「………!」
乳首を爪で引っ掻かれた。
「やめろめくれ翔！」

「徹が誘惑に負けそうになったら、これが作動してくれるから安心して。意思が弱い徹でも勉強できるよ！」

「………」
新手の拷問道具ですか！？

「因みにそれ、特殊接着剤で止めているから普通に剥がそうとすると皮膚が剥がれるからね。乳首なくなっちゃうよ」



………
…………
Bラン、合格圏内になりました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正か○グラフ
これ、私が欲しかったんですよね。
三日坊主でも強制的になりたい自分になれるアイテム。
ダイエットだって、偏差値だって、努力出来ない人間に強制的に努力させてくれるアイテム。
私は努力ができない、日記だって三日続かないからなぁ

あ、因みに、努力家の智則君には必要ないアイテムなので、『努力に勝る…』には出てこないアイテムです