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αフェロモン感応薬ー翔

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徹が酷い。

ここしばらく、会ってくれないのだ。

会おうとすると、用事があるとかであしらわれてしまう。
だから、いつもの様にお義母様に頼んで徹の部屋で待たせてもらった。

……酷い。徹が酷い。
僕のフェロモンを塗りたくったはずの寝具から単なる洗剤の匂いしかしてこない!
フェロモン付けは結構大変なんだよ!徹がいない隙にシーツや布団にサクっと吐精しなきゃいけないんだから。本当はあれこれ想像して楽しみながらしたいのに!

あれ?
って事は、徹にフェロモンの移り香がないかもしれない?
あ、いや、服にもつけているし……何かあると大変だから、下着は全部フェロモンぶっかけてあるし大丈夫か。

徹が帰ってきた。お義母様とのやり取りが聞こえてきた。

『え?翔きてるの?俺、急用思い出した。今日友達の家に泊まるんで、翔に伝えといて』

逃がすか!

部屋を飛び出して、徹にタックルした。

………徹が酷い。

これ、多分、お義父様の服だ。当然ながら、僕のフェロモンなんて付いてない。付いてないどころか、他のαにマーキングされてる!

許せない!
上書きしないと!
思い知らせてやる!

徹の体がビクンっと跳ねた。

「かかかか翔さん、ソレしまって?」

「え?」

ああ、そっか。徹、まだα感応薬の効果が残っているのか。

「徹がこれからうちに遊びにきてくれるなら」

徹がぷるぷると首を振る。
う~んかわいい。
多分、ねっとりとしたフェロモンが出てしまったのだろう。徹が後ずさる。
僕のフェロモンを感じとって照れちゃう徹も新鮮でいいけど、ガードが固くなっちゃうからやっぱり今迄のちょっと鈍い徹がいいな。
βに惚れたαで『あいつがΩだったら良かったのに……』とか言うヤツもいるけど、僕は徹がΩだったら…、なんて思わない。
察しの良い徹なんて徹じゃないからね!

それはともあれ、上書きしないと。徹から他のαの匂いがするなんて許せない。全身に僕をぬりこんであげる。奥の奥のまで僕で染めないと……。
あ、ヤバ。またフェロモンが漏れ出て徹に泣きが入ってる。腰抜かしてる。
足腰が立たなくなるのはイロイロした後ででいいのにね。徹は慌てん坊さんだなあ。
あ、想像するだけで勃った。

「おおおおれっこれから光一の所に泊まりに行く予定なんだ!」

ああ、そんなに照れなくて良いのに。徹ってばツンデレさん。
あれ?そうじゃなくて……
「徹、もしかして光一さんに見られたいの?その方がもえるの?んも~エッチ」

光一さんが見ているところでするって事は、徹のあんな顔とかを光一さんに見せるって事だよね~。それは、徹の頼みでも嫌だけど、でも交際宣言するようなものだし、僕も妥協するかな。

徹のお尻をふにふにしながら尋ねる
「いいよ。徹が僕の家より光一さんの家でしたいのなら、僕が譲歩するよ。僕の家?光一さん家?どっちでしたい?」

「翔の家!」
青ざめた徹に食い気味に言われた。んも~やっぱり照れ屋さん。小悪魔か!
 
遠慮無くお持ち帰りさせていただきます。


移動中はずっと徹の手をひいてあげた。徹はずっと涙目で誘ってくる。
「ドナドナ……」
徹が何かを呟いていたがよく聞こえなかった。いや、聞こえたけど意味がわからなかったから、無視した。だってこのあとのお楽しみのアレコレを考えなきゃだし。くふふふ…
徹の手がビクリと震えた。フェロモンが伝わるから、徹はこのあとを予想してドキドキしているんだね!僕も愉しみだよ。

「翔ぅ~~。怖いからソレしまってくれよ。お願い。お前のコロンでオレおかしくなりそうで怖い……」

涙目上目遣い。僕のフェロモンで壊れるって徹……
プチン
理性がキレる音がした。


正直、どう家に帰ったのかも覚えていない。
気がついたら、徹が僕のに塗れてベッドに横たわっていた。
「徹?徹?」
ペチペチとたたくとぼんやりと目を開けた。僕のフェロモンを吸い込んで言う
「お前に酔いそうだ……」
「………!」

キレなかった自分を褒めたい。この煽り魔め!思い切り僕の楔を撃ち込む

「んあ!」
(多分)僕を散々受け入れてくれたソコは、抵抗もなくまた僕を受け入れてくれた。むしろ大歓迎で、僕に吸い付いてくる。貪欲に絞り取られる!!

徹の処女を奪った時がラットで記憶に留められなかったのが残念だけど、開通してまだ、大して時間も経ってないから、今が処女で良いでしょう!
徹が素晴らし過ぎて、テクニックもなにもなくひたすら腰を振り続けた。
「壊れる壊れる壊れちゃうよ~」
トロンとした顔で徹が啼く。
奥への刺激と僕のフェロモンに酔っている。もっともっとと足を僕に絡めて求められる。

徹のタンクが空になっても、奥の奥に僕のを注ぎ続けた。

僕のタンクが空になってから、ヤラカシタ事に気がついた。15才になる迄、本番は駄目って契約だった……。
徹の体を拭きながら、どう徹を丸め込もうか考える。
徹はβの社会概念が強い。また未成年略取だ犯罪だとか騒いで、僕と距離を取る。
マーキング出来なくなっちゃって、徹の魅力にやられてた狼達が僕らが別れたと思って、マーキングしだしちゃう。

「徹、徹」
失う恐怖に涙が出る。

徹が目をさました。
「え!?なんでオレ裸!?え?なんでお前、泣いてんの?」

………アレ?
「徹、覚えてないの?」

「へ?何が?どうした?なんか辛い事でもあったのか?」

徹が僕の頭を撫でてくれる。
未成年な僕とセックスして社会通念のかたまりな徹が何も言わない訳がない。
もしかして、徹は酔うと記憶が飛ぶタイプ!

「大丈夫!徹が慰めてくれたから安心した!」
鳴いたカラスはもうわらう!

「そ、そうか」

そう言って徹はベッドから降りようとして、カクンと倒れかけた。
まあ、処女奪われたらそうなるよね~。

「あ、あれ?足が……」

「ああ、徹、昨日、コレにチャレンジしたから……」

サイドチェストからアナルビーズを取り出した。息を吸うように嘘をつける僕、流石デス!
徹が顔を真っ赤に染める。

うわぁかわいい。ゴクリと唾を飲み込む。下半身が疼きだす。

「そそそそんなもの見せるな!」

アレ?今、僕のフェロモン漏れ出しちゃったはずだけど、反応がいつも通りだ。
くすりの効果が切れた?

プイッとそっぽを向く徹に、後から抱きついた。う~ん!やっぱりこの反応がいいな!
照れて逃げる徹よりもね!



数日後。
「なんか、またクラスのα達が俺を避け出したんだけど。あの数日はなんだったんだろう……」
徹がブツブツ呟いている。

狼αめ、僕の執着を思いしったか!

ホントは徹にも刻みつけたかったけど……まあ、今回は良しとしよう。いづれ、ね。

ドロリとしたものがまた漏れ出したけど、徹は気が付かないで隣にいる。
やっぱり、αフェロモン感応薬は徹にはいらないね!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

以上!
杏坂様から頂いたネタでした!
杏坂様、ご協力ありがとうございました!満足していただけるレベルに書き上げられたかは不明ですが、私は書いていてとても楽しかったです!ありがとうございました!

まだまだ稚拙な私ですが、それでも良いよと言う稀有な読者様がいらっしゃいましたら、翔ネタを提供して頂けると嬉しいです!






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