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再会

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 「え。な、何だと…8歳…なっ!! タ、ターケン…か もしかして…」

 「良かった。私の事、覚えててくれた…」

 「ど、どうして…い、いや…そうか、生きていてくれたか…よ、良かった…な…きゅ、急にいなくなったもんな…今までどこで何してたんだ?…」

 「… 十八歳まではヤオピンで暮らしていた。母と一緒に…その後、1人で色々な街々を旅した…色んな街、変わった街もいくつかあったが…恐らく、このプワラの街の異常さは群を抜いている…それが、ハッキリした。8歳までと幼く短い期間ではありましたが、その記憶は強烈に鮮明に残っている… 
だから…当然、父も気付き、あんな事を…」

 「…父上は、残念だったな。今は、刑務所に、いるはずだな…」

 「…話は変わるが、ジャミア。覚えてる? 8歳の時、私たちは…フフ」

 「な、何だよ…急に…」

 「フフフ、また会えて嬉しいよ。ずっと心の片隅から離れなかった。1日たりとも…」

 「な、何言ってんだよ!!ガ、ガキの頃の事なんて…ってお前、ほんとに子供に爆竹当てたのか!? そ、それに、お前が自分でターケンだと言わなきゃ気づかなかったぞ!全然変わって…(いや、瞳や輪郭はやはり面影がある…整って…はっ!)」

 「かっこよくなったと思ってくれた?ジャミアはやはりジャミアだよ…」

 「は?何だよ、それ…」

 「ははは! 笑えよ!ジャミアも!!あははは!!」

 「お、お前って奴は…は、はは…」

 「8歳の時、約束してオアシスのとこで待ち合わせたよね?…でも、あんな事が起こり行けなかった…ずっと心に残っていた。すまなかったジャミア…」

 「……」

 「今、謝れて少しスッキリした…ジャミアは、どう思っていたかは知らないけれど…」

 「あんな事が起こっていたからしょうがないさ…でも…ホント言うと、(小声で)…会いたかった…はっ!! いや、な、何でもない!」

 「ジャミア。あの頃は、お料理ごっことかで楽しんでいた。でも今は、料理も得意中の得意だよ…そりゃそうだよな。そうならざるを得ない…フッ」

 「何が、フッだよ。でも、変わったね。最初はわからなかった…」

 「どう思った?カッコ良くなったと思った?…」

 「{少し照れたように}ハァ~ッ!何言ってんだよ!」

 砂嵐が…舞う

 この救いようのない今までの心が枯れた感覚の中いつ以来ぶりになるかというほどの安らぎと癒しを感じた…矛盾している…今から相当の覚悟を決めての勝負の前に神が私に与えてくれた最大の試練の前のささやかなひとときか…こんな危機感を感じる戦車の上で人生は皮肉の連続、悲しみ、予期せぬ出来事、今は受け身にならず前に進む…自分に正直に正しくない事には決してそのままにしない。間違っている事には間違っているという…それでは人としての自分の尊厳を傷つけ魂を腐らせていくだけになるから…徐々に徐々に無意識にでも…目を覚まして突き進む!だがこれからまた人の世の…いや生物の世の不条理を感じる事になる…… 
「…で、そうそう…そう言えば何でだ。何でこんなところで連行なんかされてるんだ? 後、あの 
デカブツとはどういうつながりだ?それに私が、副兵士長だという事も知っていたな…顔に書いてあるぞ?」

 「…ジャミア。私は…その件については風の噂で聞いた。隣町ヤオピンくらいは、いくら情報シャットダウンのプワラとはいえ噂話は入るさ。ジャミア。私は…あの時8歳だったから何となくしかわからなかったが…それから程なくして母から真実、真相を聞き確信した。そしてあの時も物凄い悪意は感じていたんだ…それだけではない。あれから先ほど言ったように色々旅して回ったと言っただろう…その中においてもボンタ町長の被害に遭われた人との接触や私自身も被害に合い名誉も生活も粉々にされた事もある…こんな気持ちをみんなに味わせるわけにはいかない!!人々に安心安全を!!みんなを守る!!無論、君も守る!!」

 「な、何言ってんだよ…さっきから…私を…守るだと…さっきから私が兵士…副兵士長になってる事に関しては聞いてこないが…私はこの街の兵士なんだ!!しかも!副兵士長!! ボンタ様を守る仕事なんだよ!!」 

 

 
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