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1学期編 ~期末試験~
第40話
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正悟と一が自動販売機で飲み物を買ってか帰ってくると、彼らにも今度の土日に勉強会を開くことになったことを告げると、
「了解!」
「わかった!ありがとう。」
2人は感謝を告げてきた。
「それと、さっき自販機に行った時なんだけど、5組と2組が何か口論していたぞ?」
正悟は買ってきたものを飲みながらそう話してきた。
「どういうことだ? また2組が変な因縁つけて喧嘩売ってたのか?」
「いや、そういう感じじゃなかったよな?」
「ああ。どっちかっていうと、5組が2組にまた何かしただろうって言い寄ってたように見えたぜ。」
響真は2組がやっていたことを知っているので、何か仕掛けてきてそれに何か言い返しているのだと思ったようだが、一と正悟の話はそうではないらしい。
「2組が何かしたんだろうって僕たちも思ったけど、見た感じ2組からしても寝耳に水って話しみたいだったよ。あれは演技ではなかったと思うよ。まぁ途中で先生が来て話は聞けなかったけどね。」
「多分他のクラスかもしれないけど、また何か動いているんじゃないか? さすがに水面下でやられたことや裏で動かれたことに関しては察知できないと思うけど気を付けた方がいいかもな。」
一と正悟は何があったかわからないけど、何かあったことは確かだと思い、蒼雪たちに注意を呼び掛けた。
そのあとも少しだけ話をしたが、その場で解散をしてそれぞれの場所に向かった。蒼雪と千春と正悟と舞依は家に、響真と詩音と秀人は図書館に、優里と一は家に、里美は何か用事があると言って商業区へと向かった。
蒼雪と千春は帰宅後は一緒に勉強をした。蒼雪と千春は自分たちのクラスに限ってだが試験問題を作成した側なので問題を知っており、それについての対策はしていた。他のクラスの問題はわからないにしても、今回の試験範囲で重要なところはどこなのかを意識すると、どのあたりの問題が出るのかは予測もできた。
しかし、今回作成しているのは学生なので学生目線の、そして作成者の重要なところということで多少ポイントがずれてしまう可能性はあるので結局は範囲の絞り込みはし切れていなかった。
「結局やることはいつも変わらないのね。」
「学生のやるべきことだからな。他にも趣味などでもいいからやりたいことが見つかればやることの幅は広がるのかもしれないが、それが見つからなければ変わらないのだろうな…。」
「やりたいこと…か。私も本当にやりたいのなら本格的に始めるべきなのかしら…。」
「それは千春自身で悩むことだ。俺ができるのは助言までだからな。」
「わかっているわ。だから私が必要としたときはその力を借りさせてもらうわ。」
2人で勉強をしている間にそんな会話をしていた。千春自身は以前から自分の将来についてうっすらと考えているということを臭わせていたが、それをどう形にしていけばいいのか悩んでいるという感じのようだ。
それ以降は試験勉強に関する質問を千春がして、それを蒼雪が答えるという風にして勉強を続けていた。そして、この日の勉強で試験範囲の内容の内授業が直前になってしまうと思われる範囲の勉強を一通り終えることができた。
翌日、学園での生活は今までの試験前と変わらずという雰囲気だった。中間試験以降は相棒も増えたが、最初にペアとして試験を取り組んだ人同士で勉強を教え合うという様子はあちこちで見られた。そこまで長い付き合いになると思っていた人は多くなかったと思うが、学園側は相性の良さなども実は考慮していたのではないかと思われていた。
蒼雪たちはいつもと変わらずに学園での時間を過ごし放課後は正悟も含めて詩音、響真、秀人の5人で教室で勉強をしていた。
千春と舞依、里美は翌日のことを考えて3人で買い出しに行ってくれた。やはり10人分の昼食や夕食の用意というのは大変なもので、消費がなかなかに多いのだ。そこに育ち盛りの男子高校生が6人もいるので実際は10人分よりは多く買っている。
蒼雪と秀人で彼らには試験範囲として授業が直前になる範囲の解説をしていた。どれほどのクラスが問題にそれを取り込むのかわからないが、授業で復習になる形で教えておけば彼らも忘れにくいだろうと思い、今のうちに教えていた。途中で飽きが見えた正悟には中間試験の範囲までの問題を解かせるなど、とにかく勉強に集中してもらえるように取り組んでいた。
「よしこれまでにしようか。そろそろ下校時刻だ。」
「もうそんな時間か。正悟の集中力が今日は持った方じゃないか?」
「まぁな! やるときはやらないといけないしな。」
「いつもそうだったらいいんだがな。」
「もう、しゃべってないで早く片付けようよ。先生が見回りしているよ?」
詩音に促されて蒼雪たちは荷物をまとめて教室の電気を消して学園を後にした。
「ただいま。」
「おかえりなさい。今日はずいぶんとギリギリまで学園で勉強をしていたのね。」
「正悟の集中力が思いのほか今日は持ったからな。それならできるところまでやろうと頑張ったんだよ。」
「そう、早乙女君もたまにはやるのね…。それよりも夕飯の用意はできているし、あとは温め直せば食べられるわよ。」
「いつもありがとう。たまには俺も手伝わないとな。」
「いいのよ。私も好きでやっているのだから。」
蒼雪は感謝の言葉を口にしてから、手洗いうがいを済ませてからリビングに移動をした。
夕食後はまた2人で勉強をして試験に向けて万全を期そうとしていた。また、2人は翌日の勉強会では教える側に回ることになるのでその用意もしていた。試験問題をそのまま使うことはできないので、同難易度の問題や試験問題に入れなかったが重要になるかもしれないものなどをまとめたプリントを作成した。
それらの作業を終えると2人は、この日は早めに休みに翌日に備えることにした。
土曜日、最近の土日は毎回彼らがやってきているが、そういう日常に慣れつつあった。朝から友人たちと勉強会をしているが、彼らとしてもこのような時間を作ろうと自分からも提案するようになっており、試験前はこれが当たり前になるのかもしれないと考えるようになっていた。
「おはよう。今日もよろしく頼むぜ。」
「おはよう。とりあえずまずは上がってくれ。」
約束をした時間ちょうどになると、正悟たちが家にやってきた。今回は玄関で立ち話をせずに早々にリビングまでみんなを案内した。リビングでは今回もマンツーマンで教えられるように5人5人で教える側と教わる側、若しくは教え合う側に分かれた。
誰が誰を見るかはその場で適当に分かれているのだが、分かれるときは大体いつも同じ組み合わせになってしまっていた。そのため、今回はたまには違う組み合わせも、ということになったのでその場でくじ引きで決めることにした。
その結果、蒼雪は里美と、千春と詩音、舞依と優里、秀人と正悟、響真と一という組み合わせとなった。ランダムゆえにどうなるかと思うところもあったが、この日はこれで行くことにしたが昼近くになればさすがにいつも一緒にいるメンバーなだけあって普通に話しながら勉強を教え合えるようになっていた。
昼食を食べた後は、昨日に蒼雪と千春が用意をした問題を解くなどして全員で試験対策をした。
「また問題を作成していたのですか?」
「ああ。一応俺たちが作った問題のレベルにしてあるし、入れるかどうか迷った問題をこっちで採用している。他のクラスの試験には盛り込んである可能性があるからな。」
「そういうことですか。問題を作るのにもいろいろと考えているのですね。…、これはこの解答でダイジョブですか?」
「ああ。大丈夫だ。里美は自分で勉強もできているし、上位の成績も狙えそうじゃないか?」
「はい…。それは、秀人さんにも言われました。ですが、どうしても本番に弱いことだけは克服できずに試験になるとミスをしてしまうんです…。」
里美は申し訳なさそうにそう言っていた。
「なるほど。それなら緊張しすぎないようにするか、場数を踏んでいくしかないだろうな。」
「はい、頑張ります。」
蒼雪と里美の勉強の調子は良さそうに進んでいた。ほかのところでも同様に勉強は進んでいそうだった。
「了解!」
「わかった!ありがとう。」
2人は感謝を告げてきた。
「それと、さっき自販機に行った時なんだけど、5組と2組が何か口論していたぞ?」
正悟は買ってきたものを飲みながらそう話してきた。
「どういうことだ? また2組が変な因縁つけて喧嘩売ってたのか?」
「いや、そういう感じじゃなかったよな?」
「ああ。どっちかっていうと、5組が2組にまた何かしただろうって言い寄ってたように見えたぜ。」
響真は2組がやっていたことを知っているので、何か仕掛けてきてそれに何か言い返しているのだと思ったようだが、一と正悟の話はそうではないらしい。
「2組が何かしたんだろうって僕たちも思ったけど、見た感じ2組からしても寝耳に水って話しみたいだったよ。あれは演技ではなかったと思うよ。まぁ途中で先生が来て話は聞けなかったけどね。」
「多分他のクラスかもしれないけど、また何か動いているんじゃないか? さすがに水面下でやられたことや裏で動かれたことに関しては察知できないと思うけど気を付けた方がいいかもな。」
一と正悟は何があったかわからないけど、何かあったことは確かだと思い、蒼雪たちに注意を呼び掛けた。
そのあとも少しだけ話をしたが、その場で解散をしてそれぞれの場所に向かった。蒼雪と千春と正悟と舞依は家に、響真と詩音と秀人は図書館に、優里と一は家に、里美は何か用事があると言って商業区へと向かった。
蒼雪と千春は帰宅後は一緒に勉強をした。蒼雪と千春は自分たちのクラスに限ってだが試験問題を作成した側なので問題を知っており、それについての対策はしていた。他のクラスの問題はわからないにしても、今回の試験範囲で重要なところはどこなのかを意識すると、どのあたりの問題が出るのかは予測もできた。
しかし、今回作成しているのは学生なので学生目線の、そして作成者の重要なところということで多少ポイントがずれてしまう可能性はあるので結局は範囲の絞り込みはし切れていなかった。
「結局やることはいつも変わらないのね。」
「学生のやるべきことだからな。他にも趣味などでもいいからやりたいことが見つかればやることの幅は広がるのかもしれないが、それが見つからなければ変わらないのだろうな…。」
「やりたいこと…か。私も本当にやりたいのなら本格的に始めるべきなのかしら…。」
「それは千春自身で悩むことだ。俺ができるのは助言までだからな。」
「わかっているわ。だから私が必要としたときはその力を借りさせてもらうわ。」
2人で勉強をしている間にそんな会話をしていた。千春自身は以前から自分の将来についてうっすらと考えているということを臭わせていたが、それをどう形にしていけばいいのか悩んでいるという感じのようだ。
それ以降は試験勉強に関する質問を千春がして、それを蒼雪が答えるという風にして勉強を続けていた。そして、この日の勉強で試験範囲の内容の内授業が直前になってしまうと思われる範囲の勉強を一通り終えることができた。
翌日、学園での生活は今までの試験前と変わらずという雰囲気だった。中間試験以降は相棒も増えたが、最初にペアとして試験を取り組んだ人同士で勉強を教え合うという様子はあちこちで見られた。そこまで長い付き合いになると思っていた人は多くなかったと思うが、学園側は相性の良さなども実は考慮していたのではないかと思われていた。
蒼雪たちはいつもと変わらずに学園での時間を過ごし放課後は正悟も含めて詩音、響真、秀人の5人で教室で勉強をしていた。
千春と舞依、里美は翌日のことを考えて3人で買い出しに行ってくれた。やはり10人分の昼食や夕食の用意というのは大変なもので、消費がなかなかに多いのだ。そこに育ち盛りの男子高校生が6人もいるので実際は10人分よりは多く買っている。
蒼雪と秀人で彼らには試験範囲として授業が直前になる範囲の解説をしていた。どれほどのクラスが問題にそれを取り込むのかわからないが、授業で復習になる形で教えておけば彼らも忘れにくいだろうと思い、今のうちに教えていた。途中で飽きが見えた正悟には中間試験の範囲までの問題を解かせるなど、とにかく勉強に集中してもらえるように取り組んでいた。
「よしこれまでにしようか。そろそろ下校時刻だ。」
「もうそんな時間か。正悟の集中力が今日は持った方じゃないか?」
「まぁな! やるときはやらないといけないしな。」
「いつもそうだったらいいんだがな。」
「もう、しゃべってないで早く片付けようよ。先生が見回りしているよ?」
詩音に促されて蒼雪たちは荷物をまとめて教室の電気を消して学園を後にした。
「ただいま。」
「おかえりなさい。今日はずいぶんとギリギリまで学園で勉強をしていたのね。」
「正悟の集中力が思いのほか今日は持ったからな。それならできるところまでやろうと頑張ったんだよ。」
「そう、早乙女君もたまにはやるのね…。それよりも夕飯の用意はできているし、あとは温め直せば食べられるわよ。」
「いつもありがとう。たまには俺も手伝わないとな。」
「いいのよ。私も好きでやっているのだから。」
蒼雪は感謝の言葉を口にしてから、手洗いうがいを済ませてからリビングに移動をした。
夕食後はまた2人で勉強をして試験に向けて万全を期そうとしていた。また、2人は翌日の勉強会では教える側に回ることになるのでその用意もしていた。試験問題をそのまま使うことはできないので、同難易度の問題や試験問題に入れなかったが重要になるかもしれないものなどをまとめたプリントを作成した。
それらの作業を終えると2人は、この日は早めに休みに翌日に備えることにした。
土曜日、最近の土日は毎回彼らがやってきているが、そういう日常に慣れつつあった。朝から友人たちと勉強会をしているが、彼らとしてもこのような時間を作ろうと自分からも提案するようになっており、試験前はこれが当たり前になるのかもしれないと考えるようになっていた。
「おはよう。今日もよろしく頼むぜ。」
「おはよう。とりあえずまずは上がってくれ。」
約束をした時間ちょうどになると、正悟たちが家にやってきた。今回は玄関で立ち話をせずに早々にリビングまでみんなを案内した。リビングでは今回もマンツーマンで教えられるように5人5人で教える側と教わる側、若しくは教え合う側に分かれた。
誰が誰を見るかはその場で適当に分かれているのだが、分かれるときは大体いつも同じ組み合わせになってしまっていた。そのため、今回はたまには違う組み合わせも、ということになったのでその場でくじ引きで決めることにした。
その結果、蒼雪は里美と、千春と詩音、舞依と優里、秀人と正悟、響真と一という組み合わせとなった。ランダムゆえにどうなるかと思うところもあったが、この日はこれで行くことにしたが昼近くになればさすがにいつも一緒にいるメンバーなだけあって普通に話しながら勉強を教え合えるようになっていた。
昼食を食べた後は、昨日に蒼雪と千春が用意をした問題を解くなどして全員で試験対策をした。
「また問題を作成していたのですか?」
「ああ。一応俺たちが作った問題のレベルにしてあるし、入れるかどうか迷った問題をこっちで採用している。他のクラスの試験には盛り込んである可能性があるからな。」
「そういうことですか。問題を作るのにもいろいろと考えているのですね。…、これはこの解答でダイジョブですか?」
「ああ。大丈夫だ。里美は自分で勉強もできているし、上位の成績も狙えそうじゃないか?」
「はい…。それは、秀人さんにも言われました。ですが、どうしても本番に弱いことだけは克服できずに試験になるとミスをしてしまうんです…。」
里美は申し訳なさそうにそう言っていた。
「なるほど。それなら緊張しすぎないようにするか、場数を踏んでいくしかないだろうな。」
「はい、頑張ります。」
蒼雪と里美の勉強の調子は良さそうに進んでいた。ほかのところでも同様に勉強は進んでいそうだった。
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